ケータイ Watch
みんなのケータイ

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 海外(香港)に在住している筆者はBlackBerryとの付き合いも結構長い。日本ではあまり知られていないが、BlackBerryサービスはRIMから提供されるBlackBerry端末以外でも、BlackBerry ConnectソフトをインストールしたNokiaやWindows Mobile端末でも利用できる。日本語が自由に利用できるBlackBerry端末に不自由していたこともあり、ここ1年はNokiaのスマートフォンでBlackBerryサービスを利用していた。

 しかし昨年の夏から魅力的なBlackBerry端末が続々と発売されはじめた。日本でもNTTドコモから登場したBlackBerry Boldは海外販売品でも日本語に対応している。これは買いだ! と思ったものの、もっと面白い端末がその後発売になった。それが「嵐」の名を持つBlackBerryの異端児、Stormだ。

 Stormはタッチパネルを搭載しBlackBerryの顔ともいえるQWERTYキーボードを廃止。マルチメディア機能に優れた端末だという。発売は2008年冬からだが、まだ海外でも発売されている国はごくわずか。香港でも発売は当分先のようで、果たしてどの程度使える製品なのかを試す術も無かった。

 ところが香港の輸入ケータイを扱うショップの店頭で北米品(Storm 9530)に触れる機会があり、操作してみると意外と悪くない感じであった。Stormはビジネス向け端末を手がけてきたRIMが初めて投入する本格的なマルチメディア端末である。その使い勝手をぜひ試してみたいと思い購入に踏み切ることにした。

 ネット上のユーザーの声を読むとこのStormのタッチパネルは評判があまりよくないらしい。ただし使ってみた感じでは誤操作がおきにくく使いやすいようにも感じている。このあたりは追々レビューしていこう。またBoldよりも解像度の高い360×480ピクセルのディスプレイやマクロに対応したカメラなどは、ビジネスツール以外としてもかなり活用できそうだ。

 ちなみに先日、2月にスペインで開催されたMobile World Congress 2009取材時、前後にイギリスへ寄ったところ街中Vodafone UKによるStormの広告だらけであった。Stormの発売されている国では結構積極的に販売が行われているようである。

ph01.jpg ここ数年、プライベート用のケータイにはauを使っている。オフタイムを中心に使うものなので機種選びにおいては"遊べる度"を最重視している。というわけで、春モデルからはWoooケータイ H001を選んだ。友人・知人に会う際に3D映像を見せて驚かせてやろうと思ったわけだ。色はレッドを選んだ。一部のユーザーから「ウルトラマンケータイ」と呼ばれた「A5303H」を想起させる赤×黒×シルバーのカラーリングに惚れたことも購入を決めた大きな要因だ。

 購入後、数日間はとにかく3D映像を見まくった。プリセットされていたEZムービーでは物足りず、日立のメーカーサイトにアクセスして、3Dコンテンツを落としまくった。いずれも数十秒程度のショートムービーだが、立体的に見える映像に驚きたいだけなので十分だ。

 飲みに出かけたりする際は、さりげなく、されど目立つ場所にH001を置くように心がけた(笑)。ときどき横向きに開くようにしたりすると、かなりの確率で「それって3Dのやつですよね?」と気づいてもらえる。嵐のCM効果であろうか、ユーザー認知度は非常に高いようだ。「見てもいいですか?」という狙い通りの言葉をかけられたら、さっそく即席上映会を開始。ダウンロードした3Dムービーを再生して「こんな感じだけど...」と見せてやる。ほとんどの人は「すごい!」「3Dメガネなしでこんなに見えるの?」「目が悪くなりそう」などと、うれしい反応をしてくれる。

 僕は"暇つぶし"もケータイの重要な役割の一つだと思っている。暇なときにゲームをしたり、受信メールを再読したり、普段使わない機能を意味なくチェックしたり......。H001の3D表示機能は"ひとり遊び"だけでなく、会話ネタがないときのコミュニケーションにも重宝するので、暇つぶしケータイとしては最高峰と評価したい。

ph02.jpg ワンセグを見る際も、多少視認性が落ちるのは覚悟して3Dボタンを押しまくっている。ニュース番組ではキャスターが手前にいるように見えたり、水泳中継では水しぶきが立体的に見えたり、結構楽しめる。「3D設定」によって、3D表示の度合いの強弱と、凹凸パターンを「ダイナミック」「スタンダード」「ライト」に切り替えられるようになっているが、「弱」+「ライト」に設定すれば、ワンセグの字幕もはっきり読める状態になる。

 ただし、これまでに見せた人の反応を見ていると、3Dの見え方はかなり個人差がある印象だ。僕は「強」+「ダイナミック」でワンセグを見ると、映像がブレるように見えてしまうが、そうは見えず「めちゃくちゃ立体的に見える」と言った友人もいた。H001をいかに快適に楽しめるかは、自分の見え方に適した「3D設定」を行うことにあるようだ。
 

hsp01a.jpg 今回から参加させていただくことになったフリーライターの橋本 保です。私が選んだ機種は、パナソニック製の「P-01A」。意外にも「みんなのケータイ」でパナソニック製のケータイを扱うのは初めてのようなので、私なりの思い入れも交えながらご紹介をしたいと思っています。なので、ちょっとパナソニックの簡単な歴史から。

 携帯電話を手掛けるパナソニックの正式な会社名は、パナソニック モバイルコミュニケーションズ。パナソニック本社の沿革によると、その前身となる松下通信工業が1958年に設立され、1968年に日本電信電話公社(NTTの前身)へポケベルを納入をしています。

 携帯電話では、1990年にIDO(現KDDI)から、「ハンディフォンミニモ」(54×165×27.5mm、298g)を発売。翌1991年には、さらに小型軽量化した容積150cc、重さ200gの「ムーバP」を日本電信電話公社へ納入。小型軽量モデルを得意として、NEC、富士通、日立などの旧電電ファミリーと並び立つメーカーとしてのポジションを築いていきます。

 余談ですが、この背景には米モトローラ社との小型軽量競争がありました。一例を挙げると、前述の「ムーバP」は、モトローラ社が世界を席巻した「マイクロタック」(日本版は「トーキョーフォン T61」)の対抗モデルですし、1996年にデジタル方式の携帯電話としては世界で初めて重さ100g、容積100ccを下回るモデルとして爆発的ヒットをした「デジタル・ムーバP201ハイパー」は、1996年1月に登場したモトローラ社の「スタータック」を強く意識した機種でした。とはいえ、この小型軽量戦略はとてもユーザーから支持され、前述の「P201」と同等スペックの機種が当時の全携帯電話会社から登場するなどして松下通信工業は、圧倒的なシェアを獲得します。

 ただ、iモードに代表されるインターネットサービスが普及してからは少し情況が変わります。それまではケータイの利用スタイルは"もしもし、はいはい"の「電話」が中心でした。が、インターネットにつながるようになってからのそれは、「メール」や「Webアクセス」へ移行しました。当時のCM風にいうなら「話すケータイから、使うケータイへ」変わりつつあったのです。こうしたサービスの変化に伴い、ケータイは、メール作成などやしやすい大きめのボタン、情報を見やすく表示できる大型ディスプレイが搭載しやすい折りたたみ型へとシフトしていきます。

 ストレート型で市場を席巻していた同社が折りたたみ型を世に出したのは2000年8月の「デジタル・ムーバP209iS」から。当時の主力モデルであるNTTドコモの5xxシリーズで折りたたみ型が出てくるのは、2001年5月発売の「ムーバP503iS」なので、iモードのサービス開始から、少し時間がかかりました。その結果、シェアNo.1の座をNECに明け渡し、一度は首位に返り咲いたものの、現在はシャープの後塵を拝しています。ちなみに現社長の脇 治氏はVIERAケータイ(P905i)の商品説明会で首位奪回を宣言、2008年11月の新商品説明会では石井圭介商品企画担当取締役が「2008年度中に(1位の)シャープを逆転することはない」と言いつつも「来年(2009年)、再来年とキャッチアップしていく」と手応えがあることを示唆しています。

 こうして振り返ると「P-01A」は、捲土重来を期すパナソニックにとって重要な機種であることが想像されます。VIERAケータイのマイナーチェンジモデルという印象が強く、他社製に比べると派手さには欠ける部分もあるでしょう。しかし、基本性能を中心にパナソニックの底力ともいえるポイントがいくつも見つかります。そんなところを中心にご紹介をしていくつもりです。

 そういえば、Pの特徴であるワンプッシュオープンは、「P504i」のころから貫いている機能の一つですね。振り返ってみて、改めて気付きました。
 

P1140896.jpg ライターのような、年がら年中キーボードを打つ仕事をしてると、小さなキーボードのついた機器が気になって仕方ない。今、使い続けているBlackBerry Boldもそう。

 BlackBerry Boldを使っていて便利なのが「すぐに、メールの返事を書ける」という点。やはり、普段使っているドメインのまま出先で返事がかけるというのはかなり便利。BlackBerry Boldの小さなキーボードもメールの返事くらいだったら何とかなるサイズ。

 しかし、これが本格的に原稿を書くとなるとちとつらい。キーは小さすぎるし、予測変換もあまり賢いとはいえないからだ。

 そこで取り出したのが、昨年に購入したキングジムの「pomera」(ポメラ)。普段はノートパソコンを持ち歩くことがほとんどで、飛行機の機内で原稿を書くときに重宝しているpomeraだが、意外にもBlackBerry Boldと相性がいいことがわかった。

 pomeraで作成した原稿をmicroSDに保存し、そのmicroSDをBlackBerry Boldに挿入。あとはメールを作成し、microSDに保存してあるpomeraで作成したテキストファイルを添付ファイルとして送れば完了だ。BlackBerry Boldから、microSDのフォルダ階層がちゃんと見え、ファイルを選択できる。

 pomeraのテキストは、auの機種では、フリーソフトでmicroSDをちょっと加工することで添付が可能だったりする。しかし、BlackBerry Boldであれば、何も加工することなく、手軽に添付ファイルとしてpoperaの文書をメールに張り付けることが可能だ。

 ちょっとした外出であれば、この2つさえあれば、メールの返信だけでなく原稿の作成もお手のもの。ノートパソコンは本当に持ち歩かなくてもいいかも。仕事の多い日も安心だ。キーボードフェチの自分としては、この組み合わせは結構、好きかも。
 
MobileMe.jpg アップルのMobileMeが便利だ。パソコンとiPhoneの橋渡し役となってくれる。

 たとえばMacの標準カレンダーアプリ「iCal」に予定を入力したとする。すると、Mac OS Xが自動でMobileMeのサーバーとデータをシンクロしてくれる。そしてこの、いわゆるクラウド上のデータが書き換わると、自動でiPhoneのデータも書き換わる。スケジュール情報だけでなく、アドレス帳やブラウザのブックマーク、メールのフォルダ内容もシンクロ対象にできる。もちろん、MacだけでなくWindowsでも同様の機能は利用できる。

 この自動でシンクロしてくれるところが、便利なのだ。ケーブルでつなぐ必要も、「同期」ボタンをクリックする必要もない。気がつけば、勝手にデータはシンクロしている。自動でシンクロしてくれるおかげで、パソコン(ウチの場合はMac)で入力・編集した各種データを、何も意識せずにiPhoneからも利用できる。外出先だろうと、必要なデータはすぐに参照できる。ちょっとした用事にもはや、パソコンは必要ない。まるで秘書がいつも随伴しているような、よくわからないがそんな感じだ。

 MobileMeは、iPhoneをさらに便利にしてくれる。まだ使ったことがないiPhoneユーザーは、是非とも試してみるべきだろう。60日間のフリートライアルサービスもある。MobileMeの利用料金は年額9800円と、決して安いサービスではないが、iPhoneを使いこなす上では、価格相応の働きをしてくれる(Macでも使うなら、価格以上のバリューがあると感じている)。

 とくに最近、MobileMeでは「シンクロ周りのパフォーマンスを改善した」とアピールされている。以前トライアルを試してシンクロの信頼性や頻度が低くて不満を感じていた人も、もう一度トライアルを試してみる価値があるかもしれない。
 
P3230003.JPG N-04Aは、同じamadanaケータイのN705iと比べ、音楽再生機能が格段に進化している。音質向上技術の「SRS TruMedia」はその一例。音の臨場感が増し、着うたフルでも十分満足できるほどだ。ただし、「CircleSurround 5.1ch」などの強いエフェクトをかけると、一部の楽曲では音割れが生じてしまった。私は「Hollo! TruMedia」というエフェクトに使用しているが、手持ちの楽曲に応じて、適切な効果を選ぶとよいだろう。

 使い勝手も着実によくなっている印象を受ける。N705i(というか、当時のNEC端末全般)は、「全曲リスト」が本体メモリと外部メモリでバラバラだった。一応、手動で作成したプレイリストに両方の楽曲を登録することはできたが、登録可能な曲数は99曲。手持ちの楽曲を通しで聞くような使い方には、対応していなかった。だが、N-04Aでは、全曲リストに、本体メモリの着うたフルと外部メモリのWMAファイルが全て含まれる。ここから楽曲を再生すれば、手持ちの音楽をまとめて聞くことが可能。ランダム再生を使っている場合なども、着うたフル、WMAを問わずに楽曲を選択してくれる。細かな点かもしれないが、シングルは着うたフル、アルバムはWMAという形で管理しているので、この進化は音質の向上以上にありがたい。

 購入時は冒頭挙げたサウンドの進化や、BluetoothやmicroSDHCへの対応など、デバイス面の機能向上に目が行きがちだが、(ほぼ)毎日音楽を聴いていると、使い勝手に対する配慮がじわじわと効いてくる。カタログではなかなか分からない部分だが、これからN-04Aを購入するというユーザーは、ぜひこれらの点もチェックしてみてほしい。これで、前回挙げたBluetoothとキーロックの問題が解決すれば、評価はもっと高くなるのだが......。
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縦位置で「エスメロディキーボード」を起動したところ。これが当たり前なので驚いてはいけない
 iPhone 3Gを触らせてもらったとき、チョットうらやましかったのが演奏系アプリ。ピアノの鍵盤が現れて、結構リアルな音がキレイに聞こえてきたりして、それだけでなんとなく欲しくなったりして。すると今度はauからピアノの鍵盤を直接タッチして演奏できちゃう「CA001」が登場して、ムムムーーーーーッ!

 「WILLCOM 03だって、画面がピアノになるアプリがあるに違いない!」と探すことしばし。おかげさまで2つのアプリに出会いました。  1つは国産の「エスメロディキーボード」。こちらは端末搭載のキーを押して音を出す仕組みです。縦位置だと画面真っ白。でもこれが当たり前なので驚かないように。キーをスライドさせると画面に画像がでてきます。その画像に従ってキーボードのキーを押すと音が鳴るのです。和音にも対応しています。日本語入力が可能な状態のままですと画面上に「w」なんて文字が出ちゃうんで、一旦半角英数字に切り替えてからどうぞ。

 ただ、このままでは直接鍵盤に触れても音が出ません。やはり画面にタッチしたいですよね。そこで有志のみなさんが公開しているファイルをありがたく使わせていただくことに。画面タッチ用に用意された鍵盤の画像、および関連するマップファイル、さらにWindowsのシステムにあるgm.dlsファイルをプログラムと同じ階層にコピーしてやると、画面に表示された鍵盤をタッチしながら、かなりそれっぽい音で遊べるようになります。残念ながら和音には対応していないようですが......。

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画像をみながらキーを押すと音がでる 画面をタッチできるようにしたもの。かなりそれっぽくて良い。音色も切り替えられる
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ommiano起動時の画面

 もう1つの「omniano 'The band V1.0」というアプリは英語。しかもファイルも32MBとかなり大きめ。少々時間がかかりましたが、特に何かをコピーしたりすることなくインストールは完了。

 こちらは標準で2オクターブのピアノが演奏できたり(しかもミニマップの青いエリアを動かすことでキーの範囲が変わる!)、フルート、ドラムの演奏もできるなどユニークです。音もかなりリアル。

 ついフルキーボードを出したくなってしまうWILLCOM 03ですが、「omniano 'The band V1.0」はキーボードを出さずに操作しましょう。アタシの端末ではキーボードの出し入れをしていたら、画面が崩れて操作できなくなってしまいました。また、オプション画面は「もっと下に設定ありげ」な感じですが、やはり専用ではないので上手くいかないみたい。動作もなんとなくもっさりしていて、ときどきフリーズします(苦笑)。

 それでもWILLCOM 03でも楽器になることが証明できたのでした!! もっとも、楽器弾けないんですけどね。

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直接タッチして演奏しているところ ドラム用の画面
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拙者のiPhone 3Gと持ち歩き用のケース。iPhone 3G自体は、現在はハダカの状態で使用中だ。それでも傷や汚れが付きにくい
 iPhone 3Gを使い始めて8カ月程度経つんですけど、購入当初の予想よりも汚れないし傷も付いてない感じ。当初は「コレって半年使うと傷だらけじゃないかニャ」と考えたが、わりとピカピカっす。

 ま、持ち歩くときはbuzz-house design.のhandmade felt case for iPhone 3Gに入れているし、掃除もわりとマメにしている。第一印象が「うっかり壊したり傷付けたりしやすそうな端末」なので、自然とほかのケータイよりも丁寧&慎重に扱っている、ってコトもあると思う。

 掃除は、外観の美しさを保つ、というよりも操作性の保全のためにマメに行っている感じだ。ご存知のとおりiPhone 3Gはスレート型のタッチ操作端末。液晶面(操作面)が汚れると、例えばフリック操作(指で軽くはらうスクロール操作)やドラッグ操作を行いにくくなる。

 ので、週に一回程度はお手入れ。手入れには下記のようなケミカル(!?)を使っているが、iPhone 3Gのみならず、テカテカ系の小物全般の汚れ除去/光沢保持ができて便利ッス。
 

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Micro Solutionのion Water #01。イオンの力で汚れを落とす"水"だそうだが、これによりiPhone 3Gの油汚れやホコリ汚れを落としている Micro SolutionのCRYSTAL COAT #01。iPhone 3Gの汚れを落とした後、これを塗布して表面をコーティング。ツルっツルのテカテカが蘇る。液晶面をコーティングすれば操作感もグググッと良くなる
 
 てなわけでiPhone 3Gを頻繁に掃除している俺なんだが、たぶんiPhone 3Gユーザーはみんな端末掃除を頻繁に行っていると思う。前述のように掃除すれば操作性を保てるからだ。

 にしても、ユーザーからこんなによくメンテされるケータイって......そうそうナイような気がする。コレって、iPhone 3Gが愛されているから? それとも、iPhone 3Gを愛さないと問題が起きるから? どっちかニャ!?

 ここ数年、日本のケータイを海外と比較して、「ガラパゴス」なんていう言葉で語られることが増えている。世界のケータイ市場をすべて見たわけじゃないけど、ボクの感覚からすると、その指摘は当たっているとも当たっていないとも言える。

 ここで詳しいことは語らないけど、ユーザーの視点からすれば、国や地域が違うんだから、好みや流行が異なるのは当たり前。クルマだって、ハンドルの位置は違うし、映画や音楽、ファッション、食べ物だって、共通で好きなものもあれば、国や地域、人によって、異なるものもたくさんある。それを無視して、特殊だと言われてもねぇ。

 じゃあ、日本のケータイらしいケータイって、どんなものだろうか。高画素カメラ、ワンセグ、おサイフケータイ、高品質&高解像度ディスプレイ、GPS、モーションコントロールセンサーなど、とにかくハイスペックであることは間違いない。でも、なかなかスペックだけでは表現できないところにも日本のケータイらしいところがあるはず。

932sh01.jpg そんなことを考えながら、このコーナーで取り上げる端末として、各社の春モデルのラインアップを再チェックしてみたんだけど、ボクは今回、ソフトバンクのシャープ製端末「AQUOSケータイ 932SH」を選ぶことにした。理由は「ニッポンのケータイ、ここにあり!」と感じさせてくれるモデルだからだ。

 たとえば、ダブルチューナー搭載のワンセグ。そもそも世界で、モバイル向けテレビが日本ほど成功している国はないはずなんだけど、その中でも他を一歩リードするダブルチューナー搭載。もちろん、ダビング10対応。裏番組を同時に見られ、同時に録画までできてしまう。人によっては自宅のテレビを超えてるという説も......(笑)。

 そう言えば、折しも今月はWBCで『サムライジャパン』が激闘中だし、その後にはプロ野球の開幕も控えている。サッカーはJリーグが開幕し、AFCチャンピオンズリーグも予選リーグが始まっている。ワンセグはこうしたスポーツイベントの観戦に最適なのは言うまでもない。特に、WBCは時差の関係もあり、もろにビジネスタイムに放送されているけど、ワンセグなら、移動中や空き時間にチェックできるし、ワンセグの電波状態が良ければ、机の上で録画しておくなんていうワザも使える。

 もちろん、この他にもCCD 8Mカメラだったり、新しい形状を実現したサイクロイドだったり、モバイルウィジェットにスマートリンク辞書、ブログツールなど、機能満載、見どころいっぱいの端末として、仕上げられている。とにかく、ダントツに引き出しの多い端末であることは間違いない。果たして、このコーナーでどれだけの機能を取り上げられるのかはわからないけど、ボクなりの使い方で「これぞ、ニッポンのケータイ」と感じさせてくれたものを順次、紹介していく予定だ。お楽しみに。

mk0316_a.jpg 最近、3Dセンサーの歩数計が売れているという話はよく聞くところ。かつては、いかにも中高年向け、といったダサいデザインのものばかりだったが、最近は若者や女性を意識したモデルが続々と出ていることからも、この市場が盛り上がっていることがわかる。

 私もそうした製品を一通り試してきたが、断言してしまおう。F-01Aは最強の歩数計であると。

 最近の歩数計は、3Dセンサーを用いて誤動作を減らしているのが特徴だが、3Dセンサーと言えば、ケータイにもすでに搭載済み。これを使って歩数計にするアイディアは、らくらくホンシリーズに始まり、もはや富士通の看板機能の1つとなっている。

 体重と、「身長-100cm」で求められる歩幅をあらかじめ設定すれば設定完了。あとはただ持ち歩くだけで、歩数、歩いた距離、消費カロリー、脂肪燃焼量、さらに毎分60歩以上のペースで3分以上歩いたとき、つまり運動効果の高い歩数だけをカウントする「いきいき歩行」の歩数と歩行時間をカウントできる。

 mk0316_b.jpgなんといっても普通の歩数計にない魅力は、大画面の液晶でこうした表示ができること。さらにはネットワークサービスとの連動して、「東海道五十三次」や「奥の細道」を擬似的に歩く、なんて試みもあり、「続ける」ための仕掛けも豊富。このあたりはケータイならでは、といったところで、普通の歩数計には逆立ちしてもできない芸当だ。

 普通の3Dセンサー搭載歩数計と測定結果に差がないので、肝心の精度もそれほど変わらないといっていいだろう。もちろん、黙ってても持ち歩くケータイならば、継続がカンタン、というのも重要なポイントだ。

 確かに、あまり目立たない機能で、使い始める前は大して期待もしていなかったのだが、今となれば「これがあるからF!」と自信を持って言えるくらい、気に入っている機能だ。
 前回まではTouch Diamondを紹介してきましたが、便利な端末ではあるもの、おサイフケータイが使えなかったり、地下で電波がつながりにくかったりと課題も多く、メインの端末はドコモの携帯電話を使い続けています。

kf03a01.jpg 今回選んだF-03Aは、ラウンド・タッチパネル液晶のスライドケータイ。富士通製携帯電話の代名詞でもある「防水」「指紋認証」のどちらも対応していない点が残念ではありますが、もともと防水はあまり必要としていないし、指紋認証は暗証番号でなんとかすることに。それ以上にデザインの美しさと、折りたたみスタイルに飽きて他のデザインを使いたい、という思いから、自分として初のスライドケータイ端末となりました。

kf03a02.jpg スライド端末を今までつかわなかった理由は、折りたたみ型に比べてキーが小さくて文字が打ちにくそうだったからなのですが、F-03Aはキーの面積が非常に大きかったのも決め手の1つ。動作も軽快なので、ストレスなくメールをサクサク書けるのが気に入ってます。

 売りの1つである全面タッチパネルはちょっと不思議な使い勝手で、全面がタッチパネルなのに操作できるのは画面下部に表示される「タッチセレクター」部分のみ。Dシリーズの特徴だったスピードセレクターのように、画面の上で指をクルクル回すと操作できます。

kf03a03.jpg 反応もよく、タッチセレクターの回転操作も便利なんですが、それ以外のタッチボタンが少々小さくて、しっかり目視して押さなければいけないのが残念。Touch Diamondの操作ボタンで実感しましたが、せっかく画面サイズが大きいので、タッチ操作するキーもより大きいと操作しやすいのに、と思います。
 
 初のスライド端末なので未だ慣れない部分も多いですが、これから徐々に使い込んで行く予定です。キーロックがかなり使いにくいのですが、そのあたりはまた改めてご紹介したいと思います。
 パソコンを日常的に利用している筆者にとって、取材先の住所を調べたり、道順を確認したりするなどの用途で「Googleマップ」は欠かせない存在だ。Nokia N82などのスマートフォンでは、携帯向けとして提供されているアプリ版の「モバイルGoogleマップ」を利用すれば、無料アプリとは思えない充実した機能を利用できる。

n82mk01.jpg 3月11日時点でダウンロードできた「モバイルGoogleマップ」のSymbian S60向けバージョンは、3.0。2008年12月時点ではバージョン2.3だったが、2009年3月に入り、友人の現在地を確認できるサービス「Google Latitude」にも対応した最新版が提供されている。

 個人的に頻繁に利用するのは、鉄道の乗換検索と、GPSを使った現在地の確認だ。グーグルの携帯向けサイトなどでも鉄道の乗換検索は行えるが、アプリ版では地図上での表示や目的地の変更など、より柔軟に利用できる。

 現在地の確認は、GPSと基地局の両方に対応する。誤差の範囲は薄い円で表示され、移動中の場合は中心点に移動方向も表示される。N82の性能なのか、GPS情報の取得速度は速く、屋外なら素早く現在地を確認できる。アプリそのものも軽快に動作し、ズームやスクロールもスムーズだ。航空写真やストリートビュー、飲食店の周辺検索など、パソコン版でおなじみの機能も利用できる。

n82mk02.jpg ナビゲーション機能は、地図上のルート表示とテキストの指示で構成され、必要最低限の機能は提供されている。ただ、「運転経路」「公共交通機関」「徒歩」とあるルート検索のうち、「徒歩」に関してはうまく道順が表示されない場合も多い印象だ。歩道が整備されている地域なら、徒歩のルートを「運転経路」の検索結果で代用してしまうのもひとつの手段かもしれない。

 なお、便利に使っている同アプリだが、アプリのダウンロードリンクが表示されるはずのページにN82からアクセスしても、日本の携帯電話向けページに転送されてしまい、うまくダウンロードできなかった。このため、ダウンロードファイルのURLを指定してダウンロードし、インストールしている。

0312931sh.jpg 近頃のラーメン屋さん、カウンターに座ると「ケータイカメラお断わり」なんて書いてあることもちらほら。確かに、出されたラーメンに「ピロリロ~ン♪」とカメラ向ける人もかなり見かける。

 とあるラーメン屋の店主にそのあたりを聞いたところ、最近は多すぎて逆に気にならなくなったとか。ただ、何回も撮影しなおす人には、「麺が伸びる! 早く食べて!」とやきもきするそうな。かくいう津田は、美味しい食事に俄然やる気が出るタイプ。我を忘れて無我夢中、食べ終わった頃に撮影する方が多い。それはそれで結構がっかりする。

 「931SH」のカメラ機能は、520万画素CMOSと必要十分。同時期に8メガCCDカメラ搭載モデルが提供されたこともあって、カメラ性能に関しては、秋冬モデルの「930SH」や春モデルの「932SH」に譲った感はある。だが、撮影画像の表示閲覧に関しては、「931SH」が一番じゃないかと思っている。

 3.8インチ・ハーフXGAサイズの大画面や、シャープの美麗な液晶もさることながら、タッチパネルの操作感がとても具合がいい。人に写真を見せる時に、紙焼き写真を見せているような時間の感覚だし、何度かやり方を見せると、相手に端末操作させることだってできる。「931SH」は写真を見せたくなるツールなのだ。

 目下のところ、美味しい食事の写真は自分でニヤニヤするために、愛犬の写真は人にかわいらしさを押し売りするために(!?)活躍中である。

 ケータイには、長押しすることである機能を呼び出す"ショートカット"がある。どの携帯電話にも必ずあるのは、マナーモード設定で、「#」や「*」などのキーに小さく「マナー」と書いてあったりする。「SH-01A」では、数字キーの「5」には虫眼鏡のイラストが、「6」にはBluetoothのアイコンが小さく描かれている。「5」を長押しすれば文字サイズを一括変更でき、「6」を長押しすればBluetoothの電源ON/OFFを切り替えられるというわけだ。

sh_short.jpg キーに記されている機能以外にも、携帯電話にはいくつかショートカットが用意されていることがある。SH-01Aをはじめとする最近のシャープ製端末では、数字キーの「1」「2」「3」は、方向決定キーの下を押して呼び出す"ショートカットメニュー"の1番~3番に対応している。ショートカットメニューの1番に「シークレットモード」を登録しておけば、普段ナニを隠していても、いざというときに数字キーの「1」を長押ししてシークレットモードをONにすれば利用できるというわけ。またメール作成中に「*」を長押しすれば、ペースト(貼り付け)モードに、「#」を長押しすればカット(切り取り)モードになる。

 このほか、よく利用するショートカットキーは、決定キーの長押しによる「ロックセレクション」の呼び出しと、ECOキーの長押しによる「ベールビュー」のON/OFFだ。特に、電車の移動中にメールを書く場合は、覗き見を防ぐベールビューモードへ手軽に切り替えられるのはありがたい。このほか、カメラボタンの長押しで「データフォルダ」、というのもちょっと便利だ。

 これらのショートカットを熟知して、なおかつ、好みの機能をショートカットメニューに登録しておけば、SH-01Aの使いたい機能へワンタッチ&ツータッチでアクセスできる。さらに言えば、ショートカットメニューに割り当てた機能を本当に使っているかどうか、3カ月に一回でも見直してみると、より磨きがかかるだろう。

 au初のタッチパネル搭載ケータイとなるCA001。iPhoneが登場してからというもの、ケータイのタッチパネルに注目が集まっている。で、CA001はどうなのか。

ca001b.jpg 結論から言ってしまうと、他のタッチケータイに比べると、ややオマケ的な要素が強い。というのも、今どきのタッチケータイでは、アイコンやボタンをタッチすることで個々の機能を呼び出せるようになっているが、CA001の場合、カメラやワンセグなどの一部の操作を除き、一回タッチすると画面にカーソルが現れ、それをハードキーのカーソルと同じように押して操作する形になる。文字入力なども行えない。

 もちろん、ビュースタイルにした時、サイドキーへの機能の割り当てを思い浮かべながらチマチマ操作するよりは快適なのだが、タッチという部分に過度に期待してしまうと、少なからずガッカリすることになるかもしれない。この辺りはKCP+というプラットフォームの扱い方の難しさが見え隠れする。

 iPhoneの場合、登場した頃はアプリがポコポコ落ちるし厳しいものがあったが、ソフトのアップデートを重ねて、かなり使えるようになってきた。なかなか同じようには行かないのかもしれないが、そろそろ日本のケータイもバグ修正以外の目的でアップデートを行ってもいいんじゃないだろうか。ユーザーを一つの端末に長く縛ろうというのなら、そういうアフターサービスも必要だと思うのだ。

 常に画面がむき出しのスライド端末では、キー操作のロック設定が重要だと言われる。N-04Aの場合は、閉じるとセンサーキーとサイドボタン1つだけになるため、ロックをかけていなくても大きな問題はないが、ロックを未設定だと待ち受け画面の点灯時間が長くなってしまう。逆に、ロックありだと閉じてすぐに画面が消えるため、電池の持ちもよくなる。当初、画面がなかなか消えなかったので色々と設定を試し、結果としてクローズ時に自動でロックをかけることにした。

 しかし、ここにちょっとした落とし穴が。法林氏のエントリーで、「N-01Aでキー操作をロックするとカーナビとの通信が失敗する」と指摘されていたが、似たような現象がN-04Aでも起こってしまった。私の利用スタイルでは、具体的に以下の点が不便だと感じている。

P3030005.JPG まず、Bluetoothでの外部操作を受け付けなくなること。N-04Aでは、Bluetoothユニットからミュージックプレイヤーを起動できるが、ロックありの状態だとこの機能が効かなくなる。わざわざケータイ側を操作してプレイヤーを立ち上げるか、一度ロックを外さなければいけないので、操作が一気に面倒になる。しかも、音楽再生中はロックをかけられず、結局待ち受け画面が結構長い時間点灯してしまう。せっかく「amadana brown」ではBluetoothユニットまで同梱しているのに、ちょっと残念だ。

 iアプリの自動起動設定もロックに引っかかった。日々の料金をグラフでまとめてくれる「ドコモ料金案内」というアプリを、毎日正午に起動するように設定していたが、これもロックありの状態だとエラーが出る。手動で毎日立ち上げるようにしているが、やはり少々面倒。正直、個人的にタッチセンサーやサイドキーの誤操作はほとんどないので、ロックできなくても構わないのだが、それならそれで、クローズ時に即待ち受け画面が消える設定を用意してほしかった。NEC初のスライド端末ゆえに仕方がない面もあるが、ぜひ次回作ではキー操作ロックの仕様を改めてほしい。

 3月に入り春商戦も本格化。春モデルのなかでまず一番最初に購入したのがNTTドコモ「BlackBerry Bold」。昨年9月に発表されており、春モデルというかは微妙だけど......。

 海外取材などに行くと、ビジネスマンのほとんどがBlackBerryを使っているのではないかと思わせるほどユーザーが多い。そんな人たちを横目で見つつ「使ってみたいなぁ」と指をくわえていたのだが、ようやく持ちたいと思わせるデザイン性の高いBlackBerryが登場した。

 2月23日に購入したため、例のバッテリー発熱騒動で買えなかったということはなかった。購入したBlackBerry Boldはいまのところ、充電しても熱くなるということはない(ただ、ドコモからはバッテリーに関して、すぐに電話がかかってきた)。

bbb1.jpg 購入してまず設定したのがメール。Gmailを使っていることもあり、簡単に設定できた。しかも、Gmailでありながら、発信元のアドレスを自由に設定できるので、返信した相手には名刺に書かれたメールアドレスが表示され、そちらにメールを送ってもらえるようになっている。

 これまで、仕事のメールは同じくGmailを経由し、iPhoneでチェックしていた。しかし、iPhoneだと受信して閲覧はするが「返事はあとでパソコンで書こう」という感じになりがち。タッチパネルでちょっとした長めの文章を書く気にはなれない。

 だが、BlackBerry Boldなら、キーボードで受信したその場で返事を書こうという気にさせてくれる。実際、予測変換との組み合わせでサクサク文章が書ける。ただ、句読点はaltキーを押さなくてはいけないとか、句点を入力したあとにも予測変換候補が出てしまうなど、ちょっと面倒なところもあったりする。

 しかし、おおむね満足な印象。仕事のメールがプッシュですぐに確認ができて、速攻、返事が書ける環境はいままであまりなかったかも。外国人ビジネスマンがカフェや空港で一生懸命、BlackBerryをいじくる気持ちがわかってきた気がする。オバマ大統領がホワイトハウスに意地でも持ち込みたかったというのも納得。

 フリック入力に慣れ、文字入力が速くなってくると、iPhoneでメモを取る機会が増えてきた。iPhoneには標準で「メモ」というアプリが搭載されている。これ、外見はMac OS X Leopardの標準メールアプリのメモ機能にそっくりなのだが、別にシンクロするといった機能はなく、ただテキストとしてメールに添付できるとか、それだけだったりする。

 iPhoneでメモを取れるだけでは、ちょっと不満だ。パソコンとiPhoneでメモを共有したい。それも「メールを介して」なんていうまどろっこしいことをせずに、もっと快適に、だ。

srn001.jpg これにはいくつかの方法があるが、わたしがいま使っているのは、「XenNotes Free」というアプリだ。これはGoogleのオンラインサービス「GoogleDocs」上のテキストファイルをiPhone上で編集できるというモノ。無料版では、iPhoneで作ったファイルしか編集できないという制限があるが、わたしはiPhoneで書いたメモを共有したいと思ったので、無料版で事が足りてしまった。

 外出先などでちょっと思いついたことがあったら、すぐにXenNotesでメモを取り、書き終わったら無線が使えるところでシンクロする。家に帰ってパソコンでGoogleDocsを見に行けば、メモが反映されている。iPhone上でシンクロボタンを押す、というのが唯一の手間となるが、それだけでメモの共有ができてしまう。なかなかのものだ。

 逆に、パソコン(筆者の場合はMac)で書いたメモをiPhoneで見たいと思うこともある。わたしは普段、アップルのサービス「MobileMe」のストレージ機能「iDisk」上に、いろいろなテキストファイルを自動シンクロさせている。それはもう、いろいろなテキストファイルだ。備忘録から日記的な独り言、アイディアメモ、さらには書き終わった原稿や書きかけの原稿の一部もiDisk上に保存している。

 このiDisk上のテキストファイルを読めたらいいなぁ、と思っていたのだが、やはり同じ考えをする人はいるわけで、そういった用途に使えるアプリがいくつかあった。しかし、どうにも日本語に完全対応しているアプリが見つからない。

srn002.jpg たとえば「DAV-E free」というアプリは、iDiskをはじめとするWebDAV形式のファイルサーバーにアクセスし、テキストや画像を閲覧することができる。しかし、日本語のテキストファイルはUTF-16かUTF-8エンコードものしか正しく表示できない(Excelファイルなどは正しく日本語表示されたりする)。同タイプのほかのアプリも似たような状態だ。

 非常に惜しい。惜しいが、使えなくはない。これから書くテキストは全部UTF-16で保存し、過去のテキストも参照したいモノはUTF-16で保存し直せば良い。

 なんだか靴に足を合わせるみたいな話になっているが、これにより、iPhoneとパソコンとメモの共有がある程度できるようになってしまった。まだまだ不満を感じる部分もあるが、iPhoneのことだから、アプリの追加などでどんどん便利になりそうだ。もしかして、すでにわたしのニーズを満たすアプリは登場していて、わたしが探し出せていないだけかも知れない。いやむしろ、プログラムを勉強して、ニーズを満たすアプリを自分で作れば、それでビジネスになるのかも知れない。

 「必要は発明の母」とはよく言ったものだ。こうやって、使い手のニーズによって、iPhoneは便利になっていくのだなぁ、と日々実感している。
 
menu-1.jpg 先日とある音楽系イベントの打ち上げに参加したときのこと。カメラマンをしてくれた私の女友達とピアノの伴奏を担当したRさんが隣同士の席に。ご機嫌なお酒を飲み、ワイワイと盛り上がっていたところ、初対面の二人に共通の趣味があることが判明。連絡先を教え合うことになりました。

 知人は趣味の名刺があるので手渡したところ、Rさんが「私は名刺がないから......」と言いながら取り出したのが、なんとWILLCOM 03のライムトーン! 「ま~~~じっすか! あたしピ~~~ンク!」とすかさず取り出して見せたところ、「ウソーッ!」と驚くRさん。「女の人同士で同じの持ってる人初めてみたーッ! こっちにも共通点がーッ!」とかなり興奮して喜んでくれました。まぁ微妙な発言は含まれているものの、いいことです(笑)。

 そのまま続けて「で、あたし自分の番号分からないんだけど~どうやって出すんだっけ?」「そういえばあたしも自分の番号忘れた!」 普段Today画面のカスタマイズに精を出しているわりに、肝心なときに肝心なことが抜け落ちる。いや、アルコールのせいかもしれない。

 「設定~?」「ん~?」「そうだ! MENUどうですかMENU!」「めにゅー? あ~!MENU!」「MENUのどこだ~?」「でたーッ! あたしの番号これだーッ!」 もう100%酔っぱらいです。

 せっかくなのでアタシも連絡先を教えてもらおうと思いました。アタシは言いました。「そういえば赤外線っちゅー便利なものがあるんだよね?」「ええ!? 赤外線てどうやんのーッ?」「もういい! アタシ手書きするし!」と画面に表示されている番号とメールアドレスをTodayのクイックメモで手書き。よかった。すぐメモれて。でも同じWILLCOM 03同士が出会ったというのに、両方とも赤外線を素早く起動できないという、デジタルだけどやってることがアナログという、なんとも情けない状況に(苦笑) もう絶対酔っぱらったせいにしておきたい。

 「やっぱりそういうのってMENUの中にあるんじゃない?」ということになり、もう一度「MENU」を起動。「ライフツール」にアクセスしたところ、見事赤外線のアイコンに遭遇。「赤外線でたーッ! で、あたし送信?」といいながらRさんは私の女友達のケータイと通信を試みておりました。酔っぱらったときは、もとい、困ったときは「MENU」が便利なんですね。

 しかし「ところでこのケータイの赤外線てどこにあるの?」と二人はなかなか通信できなくてしばらくあっち向けたりこっち向けたりと悪戦苦闘していた模様。薄暗い店内では赤外線ポートの場所を確認しにくいですね。みんなケータイの頭の部分にあればいいのにと思いました。そうしたら向かい合うだけで陽気に連絡先が交換できるのに。ちなみにWILLCOM 03の赤外線ポートはカメラの隣にあります。(本体各部の名称と場所:http://www.sharp.co.jp/ws/020sh/spec/

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1980年代初頭に発売されたローランドのベース音専用のシーケンサー内蔵シンセサイザー、TB-303(ベースライン)。TR-808(リズムマシン)と同様、現在でもビンテージ・マシンとしてスゲく人気がある
キミはローランドのTB-303を知っているのかーッ!? え? あ、そう、ソレっす。アシッド・ハウスミュージックな時代に脚光を浴びた、ふる~いベース・シンセなんですけど、それ以来、往年の名機として人気保持中の機材である。

 で、コレ、YouTubeとかでその音を聴くと、誰でも「あ、アレね~」とわかる独特な"例の音"なんですけど、機材としてはもはやビンテージ品だヨ、と。ヤフオクなんかではド高値ですな、と。なかかな実機に触れられない。

 ので、クローン品も多々登場している。拙者が気に入っているところではFutureretro Revolutionがあるが、これまた少々高価だったりする。ただ、今時は楽器がソフトウェアで再現されまくりの時代なので、ソフトウェアでTB-303の音を再現したものが多々あって、「TB-303っぽい音なら何でもイイ」てな場合はソフトウェア類は入手性が良い。

 とまあ、TB-303実機がなくてもその音を出す方法はいろいろあるのだが、iPhone 3G用にも、TB-303を模したサウンドアプリがあるのダ!!

 ひとつはBassLine(←iTunesが開きますヨ)というアプリ。900円するが、画面上の四角いふたつの窓に触れると、音色がダイナミックに変化するのがiPhone用アプリらしい点。TB-303のグルーヴ感を超手軽に楽しめるのがイカス。けど、音はちょっと細め?

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2006年とか頃あたりに発売されたFutureretro Revolution。TB-303の音をしっかりマネており、もしかしたらTB-303よりパワフルでイイ音かも!? と思わせるシーケンサ内蔵ベースシンセ(っていうかシンセ)。TB-303と比べると操作性もずーっと良かったりする BassLine。freq responseとenvelopeというウィンドウがあり、ここに触れるとそれぞれ音質や音の鳴り方が一気に変わる。ライブパフォーマンス向けかも。コレで路上演奏している人も

 もうひとつは往年のTB-303ファンも「お!!」と思っちゃうDigital Bass Line(DB-303)←iTunesが開くゾ。600円と比較的に安価であり、画面的にも見栄えがするっていうか、TB-303に極力似せてあるのが好印象。サウンドもわりと図太く、ディレイやディストーションといったエフェクトも使える。

 拙者的には、えーと、両方オススメ。BassLineは即興演奏向け。Digital Bass Lineは即興もできるが、じっくり打ち込んで遊ぶのに向くかも。ただ、ステップ入力シーケンサーについて少し知っていないと、プログラミングに戸惑うかもしれない。オリジナルのTB-303よりはずっと扱いやすいが、それでもわりと原始的なシーケンサではある。

 でもまあ、iPhone 3GでいつでもドコでもTB-303っぽい音を楽しめるなんて、ヒジョーに愉快極まりない時代になっとりますな。

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Digital Bass Line(DB-303)。TB-303に良く似た操作パネルで、なんかシンセ世代としては嬉しくなっちゃうネ!! 音もなかなか太い感じ 指二本で画面に触れてドラッグすると、こんなふうにエフェクターが現れる。踏む(タップする)とエフェクトのオンオフとなる 画面は任意の位置までスクロールさせて止めておくことができる。凝ってますのう

n01a06a.jpg 最近、外出時はマナーモードに設定しておき、自宅やオフタイムなど、着信音を鳴らしてもいいときだけ、マナーモードを解除する人が多いよね。そうすると、通常、マナーモード中はバイブレータがONに設定され、電話やメールの着信があると、端末が振動して、知らせてくれる。

 ところが、バイブレータの振動は機種によって、ボディの構造が異なるため、振動の具合いというか、振動音がかなり違う。N-01Aの場合、正直なところを書いてしまうと、意外にうるさい。ボクは写真のように、底面側を上にして、胸ポケットにN-01Aを入れてるんだけど、バイブレータが動き出すと、StyleChangeの上下のボディが共振するように、「ビィーッ、ビィーッ」と振動音が響き渡る。しかも音がやや高いためか、周囲によく響くのだ(笑)。

 なかなか文章で表現するのが難しいが、通常、ケータイのバイブレータ機能は、端末内にあるバイブレータ用モーターが回転し、端末が共振し、周囲には「ん? どこかで鳴ってる?」くらいの印象しか残さない。これに対し、N-01Aはバイブレータ用モーターの回転で端末が共振し、さらにStyleChangeの上下ボディが振動でぶつかり合うように共振してしまうようで、まさに「ここで鳴ってます!」と訴えるくらいにハッキリと振動音が伝わる。試しに、折りたたみや二軸回転式、Wオープン、スライド式など、他の形状も胸ポケットで試してみたけど、ボクが聞いた限りではN-01Aの振動音がもっとも大きく、しっかり響く印象だ。

 バイブレータの振動音が大きいことは、着信を逃さないという意味では正しいんだけど、マナー的観点では疑問が残るし、打ち合わせや会議中に鳴り出すと、ちょっと引け目を感じる。打ち合わせの相手が思わず「どうぞ、電話に出ていただいて......」なんて、気を遣われちゃうくらい。だからこそ、3回目のエントリーで紹介した「iコンシェルの着信音OFF」なんていう設定が必要になるわけだ。

n01a06b.jpg その一方、N-01Aで気に入ったのがフルブラウザ環境だ。フルブラウザは従来から搭載されていたけど、N-01Aは横画面で利用する「Share Style」が使えるし、Nシリーズではおなじみのニューロポインターによる操作感も良好。横画面でも端末を開いた「Communication Style」のときと同じように、ダイヤルボタンからの文字入力ができるので、検索ワードを入力するときなどにも便利だ。フルブラウザ利用時にソフトキーのガイドが表示されないのが気になるが、[iチャネル]ボタンで[機能]メニューを呼び出せるし、[1]でズームイン、[3]でズームアウト、[5]でBookmark一覧を呼び出すショートカットも用意されている。

 今回まで紹介してきたように、StyleChangeという今までにないスタイルにトライしたN-01Aは、新しいスタイルであるがゆえに荒削りな面もあり、不満も残ったけど、保守的なイメージの強かったNEC製端末のイメージをいい意味で裏切ってくれた端末でもある。次期モデルに引き継がれるのか、また別のモデルに進化するのか、再び保守的な路線に戻るのか。今後の進化の行方を見守りたい。