ケータイ Watch
みんなのケータイ

 ドコモの2009年夏モデルでは、いくつかの機能において、従来から大きく変化した。その1つが「iモードブラウザ2.0」で、新たにJavaScriptやCookie、Refererをサポート。従来のiモードサイトの表現力は大きくパワーアップする……という触れ込みだったが、不具合により、JavaScript機能は一時停止中。あれから4カ月経ったが、いまだ音沙汰はない。

 さてiモードブラウザのバージョンアップの影響で、操作スタイルも大きく変更された。

 これまで、ケータイ向けサイトを閲覧するときは、上から下へスクロールし、左キーで「戻る」、右キーで「進む」という操作方法だった。ところがiモードブラウザのバージョンアップを受け、今夏のドコモ端末では、左右キーはページ内のフォーカスを移動するということになった。その結果、「戻る」は方向決定キー左下のソフトキー、「進む」が方向決定キー右下のソフトキーに割り当てられることになった。

 割を食うことになったのが、これまでソフトキーで操作していた「ページスクロール」だ。タッチパネル搭載のケータイであれば、画面をなぞってスクロールできるし、上下キーを長押しすると自動スクロールしたりする機種もある。側面のキーでスクロールできる機種もある。だが、左右下のソフトキーでのスクロールが一番便利だと感じていた。これが使えなくなるのは、少々辛いのだ。

 一方、「P-09A」をはじめとする今夏のパナソニック製iモードブラウザ2.0端末では、iモードサイトを見ていると左上のソフトキーが「切替」になっている。これを押すと、「戻る/進む」という割り当てが「▲ページ/▼ページ」に切り替わる。つまり、これまでの通りのページスクロール方法にいったん戻せるというわけだ。これが結構重宝する。たまに「あれ? 今どっちだっけ?」と多少戸惑うことはあるが、縦長なケータイサイトをさくさく利用できてストレスを感じない。iモードブラウザ2.0による操作と従来の操作をいいとこ取りした印象。地味だが、かなり気に入っている機能の1つだ。

p09a.jpg

 「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」を購入して約2カ月が経過した。普段持ち歩いているケータイだけに、ふと撮影しようと思った時に動画を撮影できるのは、写真と同じ。しかし、撮影しまくっていると、メモリカードの空き容量がみるみるうちに減っていく。さすがハイビジョン画質。本体のサイズだけでなく、ファイルサイズも巨大なのだ。

 というわけで、今回は、撮りためた動画データをどうしてるか、という話である。

 端末を購入した当初は、パソコンを使って、mp4やwmvなど、他の形式に変換し、さらにそれをDVD-Rに焼いて、DVDプレーヤーなどで再生できるようにしていた。ただ、データ形式の変換やDVD-Rへのライティングにえらく時間がかかるため、すぐにこれを断念。結局、今はあれこれ考えず、とりあえず3g2形式のままハードディスクやDVD-Rなどのメディアにバックアップしている。

photozou.jpg これはこの端末に限ったことではないが、ハイビジョン画質の動画を快適に編集するには、かなりハイスペックなPCが必要になる。そのためにハイスペックPCを買うという選択肢もあるが、動画はDVD/BDレコーダーなんかで編集・記録した方がはるかに安上がりで楽、という現実があるわけで、3g2形式をそのまま処理できるレコーダーの登場に期待している。出る気配ないけど……。

 ちなみに、それとは別に、3g2形式に対応した「フォト蔵」のような写真・動画共有サイトを利用する手もある。同サイトであれば、月に1GBまで、動画は1ファイルにつき100MBまたは20分まで、という制約付きだが、無料でデータをアップロードして保管しておける。Mobile Hi-Vision CAM Woooの場合、100MBだと、尺にして約1分半に相当する。ネット上で共有できるというメリットもあるので、わりとオススメだ。

090919_01.jpg フルタッチディスプレイとスライドキーボードを備えたNokia N97の文字入力方法は多彩だ。閉じたときはタッチパネル利用、スライドキーボードを引き出せば自動的にQWERTYキーボード入力となる。キーボードの各キーはクリック感こそ軽めだが、両手でN97をホールドしながら親指を使って快適に入力できる。

 タッチパネルを使った文字入力方法には、手書きとソフト10キーの2通りが用意されている。さらに手書きには「画面全面手書き」と「文字枠を使った手書き」の2つの方法が利用できる。手書き入力になぜ2通りの方法があるのだろうかと当初は思ったが、スタイラスペンで文字を書くときは文字枠を使ったほうが紙に直接文字を書く感覚ですらすらと入力できるし、指先で文字を書くときは画面全体を使って文字の細かい部分をしっかり書くことができるわけ。なるほど、人間側が指、スタイラス、キーボードと、複数の「入力デバイス」を使い分けるのであれば、文字入力方法も複数がサポートされるということなのだろう。

 ところで筆者の購入した「N97」は香港販売品で、当然のことながら中国語の手書き入力、すなわち漢字を手書きできる。ところがなぜか日本のひらがなやカタカナも手書き入力できてしまうのだ。海外で携帯電話を買っても日本語が利用できる端末は皆無に近い(例外はiPhoneくらいか)。N97もヨーロッパ版などは英文字しか入力できないが、香港やシンガポール版などの中国語対応バージョンであれば日本語が書けてしまうのである。

090919_02.jpg もっとも取扱説明書には日本語の書き方の説明などはなく、N97の日本語対応はメーカーサポート外のように思える。しかしNokiaは香港で以前発売したフルタッチ端末「Nokia 5800 XpressMusic」でも日本語手書き対応を大々的にアピールしていたこともある。N97も毎週末のように香港では販売キャンペーンが行われており、景品やらおまけやらカタログが配布されているが、キャンペーンスタッフから「日本語が書ける」との案内も良く聞かれる。すなわちN97の手書き日本語入力対応は片手間や偶々ではなく、日本人の知らないところできちんと開発が行われていたもののようだ。

 おかげでN97は海外に居住している筆者のメイン端末として毎日活躍してくれている。例えば日常的なメッセージの返事や電話帳登録などは長文を入力する必要がないため、手書きでサクサクと日本語が入力できる利便性は非常に高い。海外で困るのが「日本語の使えるケータイが無い」ことだが、iPhoneだけではなくN97も海外居住の日本人にお勧めしたくなる端末だ。

01.JPG ケータイでナビゲーションサービスを利用するには月額利用料がかかる。しかし、iPhone 3GSならプリセットされている「地図」がGPSと連動し、現在地から目的地までの簡易ナビを無料で利用できる。ケータイ向けの「NAVITIME」などのように歩行ルートや交通機関を組み合わせた詳細なナビを利用できるわけではないが、取材で郊外に出向くときなどのルート確認などには十分に役立つ。

 ボクは初めて行く土地でタクシーに乗るときにiPhone 3GSの地図(写真右)を利用することが多い。運転手がちゃんと最短ルートを走ってくれているかを確認できるし、現在地を示すポイントが地図上をぐんぐん進んでいく様は、見ているだけで気持ちがいいのだ。

 iPhone 3GSの「地図」にはGoogleマップが使われている。ならば、Googleサービスとの親和性がウリのHT-03Aでは、さらにGoogleマップの使い勝手がいいのでは? と思い、両機の操作性を比べてみた。

 ホーム画面の「地図」のアイコンをタッチするだけで起動できるのはどちらも同じだ。地図の表示モードは、どちらも平面地図と航空地図から選択できる。HT-03Aでは「ストリートビュー」が選択できるが、iPhone 3GSでも地図上のピンをドラッグして地名表示の左側にある人のアイコンが点灯すれば、それをタッチするとストリートビューを起動できる。ちなみにiPhone 3GSでは、地名表示の右側の「→」のアイコンをタッチすると住所などの詳細情報を確認でき、そこを出発点または到着地に設定したルート検索にも移行できる。

 ストリートビューはどこでも見られるわけではなく、ちょっと郊外に出るとほとんどの場所が対応していない。自宅や会社のパソコンで、これから行く場所の確認をするためには重宝するが、実際のナビゲーションではさほど役に立たないように感じている。いちいち地図モードを切り替える手間が生じるHT-03Aよりも、「ストリートビューを見られるときだけにチラッと確認する」といった感覚で利用できるiPhone 3GSのインターフェイスのほうが実地での利便性は高い印象だ。

02.JPG HT-03A(写真左)は内蔵の地磁気センサーと連動してストリートビューを見られる機能がある。ユーザーが向かっている方向の画像が表示されて、画面を見上げるような角度にすれば、空を仰ぐアングルで表示されて、見下ろすアングルにすると道路を見据えた画面表示になる。これは、なかなか楽しい。友人に「こんなことができるんだよ」と自慢できるポイントでもある。しかし、実際にナビを使いたいときにはほとんど活用していない。そもそも、いろんな角度を見る必要が生じないのだ。進行方向に真っ直ぐ目を向けた映像が見られればそれで事足りるのだ。

 なお、どちらの端末にも電子コンパスが内蔵されている。iPhone 3GSではどの地図モードでも画面左下のアイコンをタッチするだけでON/OFFを切り替えられる。HT-03Aではストリートビュー表示にした場合のみ、MENUボタンをタッチして「コンパスモード」のON/OFF操作を行える仕様になっている。通常の平面地図では電子コンパスを起動できず、利用したいときにはひと手間がある、という感じだ。

 ルート検索の手順は、現在地を取得(または出発地を指定)して、到着地を指定すると、地図に経路が表示される。経路は曲がり角などを境に分割した状態でもチェックできる。これは両機ともに同じ。iPhone 3GSでは、画面上の車、電車、歩行者のアイコンをタッチすると、車に乗る場合、電車に乗る場合などの検索結果に切り替えられる。一方、HT-03Aでは、交通機関を交えた検索はできず、車の利用を想定した検索結果だけが表示される。iPhone 3GSを使った人がある人には物足りなく感じるだろう。

 両機の地図を使い比べた結果、そもそも同じGoogleマップなので地図の見やすさに大差はないが、操作感はiPhone 3GSに軍配が上がるような印象だ。どこかに行くルートを調べるときに、まず現在地を調べて、目的地を入力して、地図でルートを見て、電車に乗れる区間を確認して、駅に到着してからストリートビューなど見る、といった流れるような操作が可能なのだ。欧米向けのiPhone(2G)から3世代目を迎えて、アップルがユーザーインターフェイスを改良させてきた賜物だろう。HT-03Aは日本向けの初のAndroidケータイだ。今後のさらなる進化に期待したい。ただし、どこでも安定してつながりやすいのはHT-03A。これは端末の性能ではなく、ドコモのインフラによるものだろう。

 以前から憶測は流れていたものの、いざ発表されるとあれこれと思いが巡るNEC、カシオ、日立の携帯端末事業統合の話。そんな話はさておき、今回は『N-06A』についての最終回です。

 無線LAN(Wi-Fi)接続するとiモードが速くなり、大容量コンテンツを無線LAN接続でダウンロードすればパケ代が節約できるという話やら、ヨコスタイルのときには受信メールを参照しながら、返信メールを作成できる話などなどありますが、これらはよく知られたことではないかとも思うので、あえて小ネタを紹介して締めくくることにします。

・なんか便利な「折り返し着信」

 こんな事から書き始めると「お前はそんなところにしかヒットしないのかよ」と怒られてしまうかもしれません。が、私が『N-06A』を使い始めて最初に新しいケータイらしさを感じたので、この機能から紹介します。

 それは「折り返し着信」。電話帳登録していない相手へ発信し、そこから着信があると、「折り返し着信」という表示が現れるという単純な機能です。

 着信履歴をみりゃわかるじゃん、と思われるかもしれませんが、実は、そうでもない。私は、慌ただしくしているときに見覚えのない電話番号の着信があると、電話に出るのが億劫だったりするんです。でも「折り返し着信」という表示を出てくれるおかげで、"あぁ、自分が発信した相手から電話がかかってきたな"ということがわかる。そして、心の準備ができるのです。こういう使用頻度が高い機能に手を加えてくれるのは大歓迎。今後も、こういう細かい心配りを期待しています。

n06a01.jpg

・メニュー画面からメロディーコールへ辿れる

n06a02.jpg 『N-06A』固有の機能ではありませんが、メニュー画面から「設定/NWサービス」→「着信」→「メロディコール設定」と操作すると、メロディコールのサイトへアクセスできます。iメニュー(iMenu)Menuからアクセスしたほうが便利では? と思われるかもしれませんが、メニュー画面のような機器の設定画面からサービスへ辿れるのも悪くない。音に関することは機器、サービスに関係なく集約されているわけですから。欲をいえば、もう少し階層が浅いと良いのですけれど。

・マルチファンクションボタンと同様にアサインされたタッチメニュー

n06a03.jpg 私は、従来型ケータイのメニュー体系を崩さずにタッチ操作をさせることには、アクロバティックな何かが必要ではないかと思っています。上下左右の十字キーと決定ボタン+ダイヤルボタン+αで操作することを前提にしたメニュー体系なのだから、そこには限界があることは否めないからです。

 といっておきながら、矛盾するようですけれど、『N-06A』の待ち受け画面状態で上下左右にフリック(画面を指ではらうように操作すること)すると、マルチファンクションボタンの上下左右を押したときと同じ操作ができて便利なのです。左フリックすると着信履歴、右フリックすると発信履歴が出てきて、タッチすると電話ができる。わざわざ画面を回転させずに電話がかけられるのはなかなかです。ただ上フリックしたときの「iウィジェット」、下フリックしたときの電話帳の使い勝手は……。まぁ、左右にフリックすると、便利に使えるってことだけご紹介しておくことにします。







AidHealth-1.jpg 「iPhoneは婚活(恋活)端末にするのだ!」と鼻息も荒く突入した夏。あれやこれやの末、現在のiPhoneはダイエットサポート端末と化しております。

 最初は聞くのが嬉しかったメールの着信音も、最後は「Googleからスケジュール通知かよ!」とツッコミを入れたくなるような状況になり……その間に何があったかは大いに割愛させていただきますが(メールに応じて着信音が分けられたらいいのにと思いました)。

 やがてなりゆきで「まずは痩せてからだ!」と10kgの減量を決意。当然のことながらダイエットをサポートするアプリ探しになるわけです。いろんなアプリを落としては試してみましたが、なかなか自分にしっくり来るものに出会えず。減量方法が千差万別だからかもしれません。

 結局、今愛用しているのはmimolasoftの「BMIと健康録 Free」です。初期設定で生年月日、身長、目標体重などを設定し、毎日、体重と体脂肪率を記録するだけというシンプルなアプリです。無料版なので管理できるユーザーが1名に限られており、しかも記録期間が100日まで、小数点以下1桁なので、0.05は0.1に切り上げられてしまうというのがネックですが(微妙な減少がうれしいのに!)、Googleドキュメントにデータをバックアップできますし、履歴が数値の一覧とグラフで確認できるのが嬉しいです。また自動的にBMI値を計算し、グラフにラインを入れてくれますから、あとどれくらいで次の数値になれるかというのが一目瞭然。やる気につながりますし、一度入力した数字もいつでも変更できます。


AidHealth-3.jpg 1カ月後、苦労の末になんとか4kg弱の減量に成功。体重だけは怠りなく記録し続けることができました。もし最初から食べたものやカロリー計算して記録して……となれば、続かなかったかもしれません。あれもこれもと手を出さず、最低限の簡単なところから始めるほうがいいようです。

 2カ月目に突入すると多少気持ちに余裕がでてくるのか、いわゆるレコーディングダイエットへの興味もわいてきました。

 ただ、カロリー計算のネックはベースとなる情報がスムーズに引き出せないことにあると気づきました。どんなにカロリーデータが豊富だと言われても、特に内食中心の自分は、食堂やコンビニのメニュー通りにはならない。特にダイエット中ともなると食材が細かくなります。食事の記録ができるアプリも試してみたんですが、あちこちタップしてはメニューを選んで項目探して見つからなくて面倒になって……の繰り返し。

AidHealth-4.jpg たどり着いたのは、自分の定番化してるメニューを中心に、よく料理に使う食材のカロリーを地道に調べ上げ、専用のカロリー表を作るという方法(意外とパターン化してた!) 食べたものすべてをiPhoneで入力するのは意外と手間なので、別途紙の手帳に書きだしてからカロリーを計算し、結果の数値データだけiPhoneに登録することにしました。そうすることで、数値的な変化はiPhoneのアプリで確認でき、いつ何をどれくらい食べたのかは紙の手帳をパラパラめくることで振り返ることができる。アナログがラクな部分はアナログに任せてしまうわけです。外出時の食事はiPhoneで写真撮っておけばいいですしね。

 有料版「AidHealth BMIと家族の9種録」は、血圧(朝晩、高低の2件)、体温、摂取・消費カロリー、心拍数、血糖値の記録が可能だそうなので、これはちょっと嬉しいかも。YouTubeに動画があったので興味のある方はご覧ください。実際にお試し版で記録していたデータを一旦Googleドキュメントにエクスポートしてから有料版にインポートしたところ、無事データの移行が完了しました!

 やる気の変化に合わせて使用するアプリのグレードを上げていけば、継続させやすそうな気がしてます。これでなんとか10kg減量を達成してゆきたいところです。でもリバウンド分も含めたらマイナス13kgくらいは考えておいたほうがいいのかな(汗)。
1.jpg SH-06A NERV(やSH-06A)には、テンキーの下に「MAPボタン」が用意されている。デフォルトでは、このボタンを押すと「地図アプリ」が起動する。長押しではGPSでの位置情報測位が始まる仕様だ。地図をサッと確認でき非常に便利な機能だが、実はこのボタンに割り当てるアプリは、変更できる。

 設定は、メニューの「LifeKit」にある「地図・GPS」から行う。この中にある「地図設定」から「地図選択」を選ぶと、iアプリの一覧が表示され、好みのものをMAPボタンに割り当てることが可能となる。ただし、全ての地図系アプリが対応しているわけではない。プリインストールされている「モバイルGoogleマップ」は、地図設定に非対応だ。iアプリ一覧画面で「iモードで探す」を選ぶと対応アプリを提供する公式サイトが表示されるので、地図アプリ以外を利用する際はぜひ試してみてほしい。

 ちなみに、最新版のモバイルGoogleマップなら、ほかのアプリと同様に地図設定を行える。ダウンロードは、「 http://m.google.co.jp/gmm 」から。先にプリインストール版を削除しないとエラーが出てしまうので、手順は間違えないようにしたい。最新版のモバイルGoogleマップはタッチ操作にも対応しており、SH-06A NERV(SH-06A)をビューアポジションにしたままで快適に操作できる。UIの文字も大きくなっており、使いやすいのでオススメだ。

2.jpg 今回はどちらかと言えばSH-06A全般の内容になってしまったので、最後にNERVケータイならではの話をしておきたい。9月4日と11日に、特設サイトが更新され、ついに新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」のデータの配信が始まった。2回の更新で加わったのは、待受画面とデコメ絵文字だ。特にデコメ絵文字は気合いが入っており、見ごたえがある。早速ヱヴァファンの知り合いに送ってみたところ、反応は上々だった。きせかえツールはまだ配信されていないが、絵文字の完成度が高かっただけに期待ができそうだ。

 なお、公式にはアナウンスされていないが、特設サイトのデータは、どうやら毎週金曜日にアップデートされているようだ。メールやiコンシェルなどで更新をリマインドしてくれるとありがたいが、現状では手動でサイトを確認しなければならない。NERVケータイのユーザーは、忘れず毎週金曜にサイトをチェックしよう。
 最近、肌寒い日もあったりして、すっかり秋に突入。となると、美味しいものが気になってくる季節だったりもします。

 昨年から「au カラダマネージャー」を続け、6kgほどダイエットに成功したのも束の間、毎日の食生活を記録するのも面倒になってやめていたら、なぜか夏のうちに4kgも太ってしまいました(7月17日掲載記事からも2kg太ったことに)。取材の移動を自転車にして、さらにカラダマネージャーを続けてきたけど、いまひとつダイエット生活に飽きてきた感じもする。何か、新たに楽しくやせられる方法はないものか。

tnt.jpg というわけで、ついに一念発起して購入したのがタニタの体組成計「BC-501」。F-09Aを買った当初から気になっていて、ようやく買うことにしました。新宿のヨドバシカメラで9980円。ちょうど9290円分もポイントがたまっていたのですべて充当させて、実際に支払ったのは690円でした。
 
 BC-501は本体上部に赤外線ポートを装備しており、本来ならばタニタが別売りで販売しているUSB端子内蔵の「リレーキー(KY-001)」と通信を行います。体組成計だけでなく歩数計や血圧計のデータをリレーキーに保存でき、USBでパソコンに接続した後、インターネットの専用サイトにアップロードするという仕組み。

 しかし、F-09AやらくらくホンVがあれば、リレーキーは不要。測定データを携帯の赤外線通信で受信し、すぐさまiアプリ経由で、タニタのデータベースにアップロードできる。これは便利。今までは、体組成計で測ったデータを見て、au カラダマネージャーに手入力で記録していた。これが結構面倒だったが、赤外線で瞬時に記録されるのは本当に快適だ。記録されるのは体重、体脂肪、内臓脂肪レベル、筋肉量、筋肉スコア、基礎代謝量、体内年齢、推定骨量の全8項目だ。

 これからは、F-09Aを片手に体組成計に乗る生活が始まる。果たしてやせられるかな。
 前回、iPhone 3Gにaisanceのストラップを付けた件を書いた。が、なんかですね、心情的にですね、シックリ感がナイというか……。

 aisanceのストラップはiPhone 3Gのマイク部横のネジで留めてある。細くて小さなネジ。まあシッカリとねじ込んであるので、物理的に脱落する心配はないと思うが、ん~でもネジ1本かぁ~心細いニャ。

 てなわけで、今度はネジ2本で留めるストラップを買ってみた。モノはPodditiesiPhone フックストラップ(黒レザー)である。取り付けは、やはり、マイク部横のネジを利用するタイプですな。でも、ネジを2本とも使うところがちょっと心強い気がする。早速使ってみた。
mkstp4_3_1.JPG mkstp4_3_2.JPG
iPhone フックストラップ(黒レザー)本体。ストラップ、というよりも穴付きバンドって感じ その裏側。左側に見える金属部を、iPhone 3Gのマイク部のネジで留める


mkstp4_3_3.JPG mkstp4_3_4.JPG
パッケージ内の一式。ネジ締め用の精密ドライバーとネジ×3本(1本は予備)が付属する。パッケージ台紙が取扱説明書になっている この2本のネジを外し、フックストラップを装着。ネジはフックストラップ付属品(専用品)を使う。iPhone 3Gから外したネジはなくさないように保管すべし


mkstp4_3_5.JPG mkstp4_3_6.JPG
取り付けたところ。けっこー頑丈。ブラブラさせても大丈夫なフィーリング ストラップを取り付けた状態でドックコネクタを接続できた。ドックには載せられない

てな感じ。取り付け直後、頑丈さを実感した。

 aisanceのストラップのようにネジ1本だと、なんかこう、ネジ部に全部の力がかかり、ネジ部が左右に振られるような“気がする”。ストラップだけ持ってiPhone 3Gをブラブラさせたときとかネ。

 だが、このストラップの場合、金属のパーツをネジ2本で取り付けてあるので、ネジが左右に振られるようなことがなさそう。ネジ部よりもむしろ、金属パーツとiPhone 3GSの接触面全体に力がかかっているような“気がする”ので、使用感的にも心情的にも安定感が高いと思う。

 ただ、このバンド状ストラップ自体はイマイチ使いやすくないので、革バンドを切っちゃって、金属パーツ部にフツーのストラップを付けようかナ!? とか思ったりしている。






 最近、ケータイは機能的に成熟し、機種ごとに差がなくなってきたなんていう声を耳にする。確かに、ワンセグやカメラも標準機能になってきたし、メニュー画面に並ぶ項目も少しずつ整理され、一見、メーカー間の差がなくなったような印象すら受ける。

sh07a_3a.jpg でも、それはあくまでもぱっと見の印象の話。実際に使ってみると、メーカーごとにオリジナル機能を搭載しているし、ユーザーインターフェイスも微妙に違う。ひと昔前、ケータイ談義で「オレ、ずーっと○○だから、このメーカーしか使えないんだよね」なんて話をする人もいたけど、やっぱり、今でもメーカーごとのクセというか、操作の勘どころはしっかりと受け継がれている。たとえば、メールの新着確認。NTTドコモの端末の場合、NEC製端末やパナソニック製端末は[メール]キーの長押しだけど、SH-07Aをはじめ、シャープ製端末は[メール]キーのダブルクリックで、長押しは新規作成に割り当てられていたりする。

 こうしたショートカットキーの類は、覚えておくと、操作の快適性がグッと変わってくる。SH-07Aの場合、キーにもプリントされているけど、[7]キーの長押しで音声/伝言メモ、[6]キーの長押しでBluetoothのON/OFFあたりは意外に便利。「最近、ちょっと小さい字がなぁ……」というオーバー40の人(自分自身?)は、[5]キーの長押しで文字サイズを大きくするといいかも。[決定]ボタンの長押しで、ロックセレクションを起動し、ICカードロックやまとめてロックが設定できるのもぜひ活用したいところ。

 [1]、[2]、[3]キーの長押しについては、ユーザー自身がカスタマイズ可能で、方向キーの下を押したときに表示されるショートカットメニューで設定や確認ができる。このショートカットメニューには、自分がよく使う機能を登録しておくことができて、ボクは「セルフモード」「Bookmark」などを登録してある。

sh07a_3b.jpg セルフモードは言うまでもなく、収録中などに電話が鳴ると困るので、頻繁にON/OFFを使うからだけど、Bookmarkは夏モデルからiモード周りの仕様が変わったため。今年の春モデルまでのiモード端末では[iモード]ボタンを押すと、端末内のiモードメニューが表示され、Bookmarkやiチャネル、フルブラウザなどの機能を個別に呼び出すことができた。ところが、夏モデルからは[iモード]ボタンを押すと、いきなり、iモードに接続され、「iMENU」が表示されてしまう。これはこれで便利なんだけど、Bookmarkからiモードサイトをよく利用していたボクとしては、ちょっと使いにくいこともあるので、ショートカットメニューにBookmarkを登録したというわけ。

 ちなみに、[iモード]ボタンを押して、すぐに「iMENU」が表示されるという仕様は、従来通りのiモードメニューが表示されるように設定を変更することも可能。夏モデルでは各機種とも共通で、[設定]-[iモード]-[iモード設定]-[共通設定]-[iモードボタン設定]で設定できる。

 最近は携帯電話とHT-03Aの2台を持ち歩いていますが、悩みの種はやはり料金プラン。スマートフォンは携帯電話よりもデータ通信量が多くなりがちな上に、携帯電話と2台持ちするとその維持費だけでもばかにならないもの。

 そこで8月はできるだけ料金を節約しようと、ちょっと工夫をしてみました。具体的にはHT-03Aをメイン端末にして、今まで使っていた音声端末のF-09Aではパケット通信をできるだけ使わないという方法です。

fandht.jpg 音声通話は電話番号の関係でF-09Aをそのまま利用。メールやブラウザなどは積極的にHT-03Aを使い、F-09Aではどうしても届くメールの受信とその返信にのみ注力します。ファイルサイズの大きい画像が添付されていた場合、F-09AではダウンロードせずPCからiモード.netで見るという涙ぐましい努力までして、メールの通信量を抑えます。

 iアプリ系は通信量が読めないので一切使わず。唯一の例外としてSuicaアプリで毎月1回の定期購入とSuicaチャージを月に数回、家賃を払うのに三菱東京UFJ銀行のアプリを使う程度にしたところ、「Biz・ホーダイ ダブル」でのパケット通信料金は1418円まで抑えられました。実は先月、旅行した際に携帯電話を使って楽天トラベルをかなり過度に使ってしまったために高くなってしまいましたが、パケットの利用状況を見ていると上記の利用に控えれば月のパケット料金は1000円程度で済みそうです。

 値段を下げるもう1つのポイントは、手持ちの携帯電話がドコモ同士であること。手持ちの2台にファミ割MAXを適用することで、音声通話料金を2カ月くりこしたのち、無料でわけあえるからです。実際には、F-09Aで今まで使っていた「プランS」の通話料金に、HT-03Aで契約している「プランSS」の無料通話分が1050円そのまま適用されるので、いつもプランSの無料通話範囲を超えている自分にとっては実質無料といえます。

 こうしてHT-03Aをメイン利用で考えた場合、F-09Aの維持費はパケット通信料金が1000円程度、F-09Aのiモードの料金315円、これをHT-03Aで読むためのiモード.net料金が210円と、合計1500円程度。HT-03Aの通信料金はmopera Uのライトプランが315円でiモードと同額、Biz・ホーダイ ダブルの上限が5980円で、パケ・ホーダイ フルやパケ・ホーダイ ダブルの上限と変わりませんから、普段からフルブラウザを使っているような人であれば月額1000~2000円程度の追加費用でHT-03Aを使える計算になります。

 あくまでこれは一例ですが、スマートフォンが気になっているものの月額の費用負担が課題、という人は、音声端末をサブ回線にするという方法でかなり料金を圧縮できます。スマートフォンが気になっている人はぜひこの料金プランもご検討ください。
 KDDIデザイニングスタジオ(Kスタ)は、オープン時の取材で訪れて以来、発表会などで度々訪れている。最上階のカフェもパーティなどで利用したことがあり、筆者でなくても業界関係者にはそれなりになじみのある場所だったりする。

 一方、若者が多い原宿の一等地という立地からか、筆者的にプライベートで訪れることがあまり多いとは言えないのが残念なところ。そこで今回は、休日の時間を利用して、G9など現行ラインナップがどのように紹介されているのかを、ひとりのユーザーとして見に行ってきた。

kds01.jpg Kスタでは時期により施設内の展示がさまざまに変えられており、特に1階の展示はいつも力が入っている印象だ。現在は「5min.WALK」キャンペーンの最中ということもあり、訪れた時はウォーキングマシーンでスポーツサービスを体験できるようになっており、館内のフロアをつなぐらせん状の通路では「渋谷まで歩けば21kcal」といった案内も。1階の展示は、大きな発表会が行われると直後から大々的にモックなどが展示される場合も多く、auの最新モデルをいち早くチェックできる隠れた(?)名所になっている。

 詳しくはKスタWebサイトのフロア案内に譲るが、2階は現行モデルが展示され、店頭では見かけることが少ない「E05SH」や「E30HT」など法人中心のモデルにも触れられる。特に「E05SH」は手にした時の剛性感に驚かされる。嵐メンバーの直筆サインが入った巨大な「SOLAR PHONE SH002」も展示されている。

 G9はiidaブランドで展開されていることもあり、iida専用コーナーが設けられmisoraやG9が展示されている。手触りに注力したmisoraは、手にしないとなかなか魅力は実感できにくい。Art Editionsの草間彌生モデルも、実物をチェックできる数少ない場所ではないだろうか。

kds02.jpg Kスタのオープン当初と大きく異なるのは、LISMOグッズを販売するフロアがある点。LISMO関連グッズはサービスイン当初こそラインナップされていなかったものの、今ではさまざまな種類が用意され、4階「LISMO FOREST」で購入できる。筆者が訪れた時はグッズ購入者にハンドタオルをプレゼントするキャンペーンも実施していた。

 Kスタでは、常設展示だけでなく、タレントが登場するステージなど、ユーザー向けのイベントが豊富に用意されているので、auユーザーでなくても一度イベントスケジュールをチェックして、足を運んでみると面白いのではないだろうか。

 なお、9日に発表されたばかりのiida新モデルと周辺機器も、本日10日からKスタで展示される。新端末「PLY」「PRISMOID」や、ユニークな周辺機器が気になるユーザーは要チェックだろう。
 今回は現実的な使い方を想定して“お絵かき”していきたい。お絵かきが得意じゃなくても、お絵かき機能は楽しめるのだ。

 下の2枚の画像は絵手紙風のコミュニケーションを想定したものだ。その際、イラストを使うことなく、手書き文字とスタンプツールで飾ってみることにした。いわゆる「プリクラ」世代の女性ならば、このあたりのデコレーションは労せずできるかと思う。

 今回、イラストの代わりに使ってみたのがフォトスタンプ機能。お絵かき機能では、48種類のスタンプが用意されているが、フォトスタンプ機能は、撮影した画像を縁取るようになぞり、オリジナルのスタンプが作成できるというものだ。写真はOMNIA POPで撮影した食事とペットのもの使ってみた。作成したスタンプは移動や拡大縮小、回転などに対応していて、プリセットのスタンプと同様に、モーション機能で動きも設定できる。

 友達の誕生日など特別な記念日には、普段のメールとはひと味違った手書きのメールで驚かせてみるのも面白そうだ。メールよりもきっと、想いが伝わると想うんだけどな。


LUNCH.jpg bingo.jpg
フォトスタンプ機能でカツカレーをスタンプ化。プリセットされているスタンプでデコレーションした こちらはペットをスタンプ化。手書きだけでなくテキスト入力もできる
 結婚式の二次会へ出席するため、久々にスーツを着用した。「P-09A」はどのポケットに入れても邪魔にならず、「やっぱり薄いケータイはイイぞ!」とちょっぴり満足度が上がる。

p09a.jpg そんな薄型ハイエンドの「P-09A」の最も特徴的な機能は、「ナチュラルトーク」だ。これは、通話時に“相手の声がより自然に聞こえる”というもの。かつてのハーフレート時代(周波数利用効率が向上するものの、音質が低下するという方式)にぜひ使ってみたかった! と思わせる機能だが、それなりに音質の良いFOMAで、どれだけ効果を実感できるか、試してみることに。

 設定メニューの「通話」→「受話音質設定」へアクセスすると「しっかり+ナチュラルトーク」「しっかりトーク」「OFF」という選択肢が表示される。ここで「しっかり+ナチュラルトーク」を選べばいい。「OFF」にしたときと聞き比べてみたところ、多少かもしれないが「ナチュラルトーク」のほうがクリアに聞こえる。もちろん、音質の善し悪しは人によって基準が異なるため、「絶対音質が良くなる!」と断言できるものではないが、関口の耳では、OFFの場合は多少くぐもって聞こえた声が「ナチュラルトーク」をONにすると、輪郭がはっきりしたように思えた。興味がある方は、「P-09A」のメーカーサイトをチェックして、ナチュラルトークのデモを体験してもいいだろう。

 ちょっと残念なのは、Bluetooth経由の通話では「ナチュラルトーク」が利用できないこと。Bluetoothヘッドセット/ハンズフリーキット側に何らかのサポートがなければ……といったところで、「P-09A」に非があるわけではないのだが、将来的にうまく解決されれば、と願っている。

 またナチュラルトークやしっかりトークをONにしていると、通話中に本体/Bluetooth機器の切り替えができないことには注意したい。ファミ割MAX50などで家族内通話が24時間無料となり、通話する機会が増大している今、「今から帰るでー」「ちょっとアンタァッ!! スーパーで牛乳買うてきて! アレもコレも買うてきてやっ!」という利用シーンがいたるところで発生しているはず。仕事帰りの身で、買い物カゴとケータイを持ちながらスーパーをうろつくには、通話品質がイマイチであっても、ハンズフリー通話のほうが助かることもあるのだ。てなわけで、今後登場するであろう新機種で、このあたりも進化することを期待している。
vm.jpg 取材時にiPhoneのボイスメモ機能を使うことが多くなった。これは6月に公開されたiPhone OS 3.0で加わった新機能の1つだ。わたしは普通のICレコーダーも持っているので、iPhoneのボイスメモ機能はそれほど使わないかな、とも思っていたのだが、気がついたらかなり多用するようになってしまった。

 というのも、わたしのICレコーダーは単四形乾電池を使うのだが、ものぐさなわたしはというと、よく電池の交換を忘れてしまい、肝心なときに電池切れになってしまうことがあるのだ。対するiPhoneは、ヘビーに使うために毎日しっかり充電しているので、電池切れの心配は少ない。

 ケータイのマイクというと、本来は通話用なので、会議や講演の録音には少々心許ないところだが、iPhoneの場合はiPhone/iPod用の外付けマイクを使うこともできる。わたしはプロテック社製の小型マイク「カプセルボイス」を使用しているが、コンパクトなサイズで音質的にも満足している。

 ICレコーダーに比べると、iPhoneのボイスメモ機能は非常にシンプルで機能は少ない。録音時の操作は開始/一時停止と終了だけで、レベルや音質の調整はできない。しかしバックグラウンド録音にも対応するので、録音中にiPhoneのほかの機能も使える。また、録音中にスリープキーを押して画面の表示を消しても録音は継続されるので、電池の消費を抑えた録音も可能だ。

 録音したファイルは、iPhoneをパソコンと接続した際にiTunesへと自動で同期・転送される。ICレコーダー専用機に比べ、コピーも簡単で管理もしやすいが、わたしの環境(Mac)では、iTunes上でボイスファイルの名称を変更すると、再同期の際にエラーが発生してしまった。ファイル名は日時だけでは整理しにくいので、ここは修正して欲しいところだ。

 「緊急地震速報」の誤報の記憶も新しいが、今週は「防災週間」ということで、久々にauの携帯電話に搭載されている「災害時ナビ」を使ってみた。

 2年前に書いた記事を読み返し、「あぁ、当時はそんな元気があったのかぁ」などとつい弱音を吐いてしまう。先日掲載した記事によると、渋谷・新宿間の「帰宅支援マップ」がお試し配信されているということなので、「よし、それくらいの距離なら」ということで、2年ぶりに試すことにしたのだ。

saigai.jpg 2年前は早朝だったが、今回は9月1日夜8時半に渋谷駅をスタート。距離はちょうど4km程度なので、1時間もあれば新宿駅にゴールできるはず。地図を頼りに明治通りをひたすら歩く。しばらくして、自分の位置を正常に測位できていないことに気付いたが、あれこれ原因を追及していると終電を逃して帰宅できなくなり、災害時でもないのに別の意味で帰宅支援が必要になってしまうので、そのまま歩き続けることに。多少は土地勘もあるし、それほどアップダウンも無いので、9時半には新宿駅に無事到着した。

 その後、測位できない原因を調べようとあれこれ端末を操作していたのだが、「地図ビューアー」アプリを単体で起動し、「簡易ハンディGPS」を起動してみると問題なく測位できるようになった。いまだに根本的な原因はよくわからないが、肝心の時にトラブるよりはマシなのかも。対応機種をお持ちの読者の皆さんは、いい機会なので、一度起動してちゃんと測位されるかどうか試してみてほしい。

 Nokia N97を買って最初に試したかったもの、それはNokiaの開始したアプリケーションストア「Ovi Store」だ。N97はOvi Storeがプリインストールされた最初のデバイスでもあり、タッチパネル操作に対応するアプリもさっそく多数登場している。

 AppleのiPhoneが人気の理由の一つは、豊富なアプリケーションが用意されていることに加え、簡単にダウンロード・インストールできる手軽さが受けていることだろう。Nokiaもアプリケーションの数では数年前からそれなりの規模になっており、たとえば海外のNokia/Symbianのレビューサイトとして有名な「All About Symbian」のアプリページを見ると、フリーソフトだけでも1000近くのアプリが登録されている。しかし端末から直接インストールするにしても、各アプリメーカーのサイトに個別にアクセスする必要があったり、パソコンでダウンロードしてインストールするしか方法がなかった。Nokiaも独自にDownloadというサービスを提供していたが、UIは使いやすいものとはいえなかったし。登録されているアプリの数もわずかだった。

090829_01.jpg こういった今までの状況も、Ovi Storeの開始でようやくiPhoneに追いついた格好になった。端末から直接手軽にアプリを探し、インストールするというiPhoneでは当たり前のことがNokia端末でも可能になったのだ。なお、Ovi Storeの利用にはアカウント登録が必要だが、N97本体からも登録できる。パソコンの無い環境でも利用でき、例えばN97を買ったその場ですぐにOvi Storeを利用できるのは便利。またOvi Storeは利用中の端末に対応したアプリだけが表示されるため、N97のような新しいプラットフォームを採用した端末に特化したアプリも、優先的に表示される。さっそくタッチ操作対応アプリを探してみたところ、すでに100種類以上が用意されていた。このあたりはさすがシェア1位のNokia、アプリメーカーの対応も早いようだ。ちなみに日本製のゲームも、いくつかが対応している。

 さて、アプリの数が多すぎて探すのが大変だと感じたなら、Ovi Storeのパソコン版にアクセスし、パソコンの大画面上でアプリを検索できるのも便利なところ。パソコン上でアプリを見つけたら「端末に送信」ボタンを押せばばよい。あとはN97にSMSが送信されるので、開けばOvi Storeのアプリインストール先URLにアクセスできるのだ。仕事の合間でも、Ovi Store WEBを開きいくつかアプリ情報をN97に送信し、後で休憩時間にインストール、なんてこともできてしまうわけで、これも結構便利な使い方である。Ovi Storeを使ってみると、Nokiaが本気でアプリストアに力を入れていることが感じられるのだ。
 ボクがこれまでに使ったスマートフォンは3機種。ウィルコムのW-ZERO3[es]を2年ほど使って、昨夏からはiPhone 3Gに乗り換えて(現在はiPhone 3GSを使用)、7月からはGoogleケータイことHT-03Aも併用している。

 3機種を使い比べて、つくづく感じているのが「スマートフォンを選ぶ決め手はメールの使い勝手にあるかもなぁ」ということだ。結論を先に言えば、これまで使ったスマートフォンの中ではiPhone 3GSのメールの使い勝手が一番優れているように感じる。その理由は、普通のケータイメールとしての使い勝手と、PCメールの使い勝手を両立させているからだ。

 スマートフォンの多くはiモード、EZwebといったキャリア独自のインターネットサービスに対応していない。プッシュで受信できるケータイメールが利用できず、POPメールやWebメールのアカウントを設定して利用することになる。スマートフォンをパソコン代わりの2台目ケータイとして使うのであれば、それで十分かもしれないが、スマートフォン1台だけを持ち歩く人は、ケータイメールが使えないことに心もとなさを感じるかもしれない。

01.jpg 本誌の読者には周知だと思うが、iPhoneはiPhone OS 3.0からMMSに対応し、ソフトバンク同士では電話番号で、他キャリアやパソコン宛てには@softbank.ne.jpのアドレスを利用し、ケータイメールの感覚で画像添付メールを送れるようになった。これが非常に利便性が高い。友人・知人や同僚とのメールの連絡にはSMSやMMSを使い、仕事用には自分が設定した会社のメールやGmailを利用するといった使い分けができるのだ。

 HT-03AにはSMSの機能はあるもののドコモ同士の送受信にしか対応していない。iモードのメールを使うには別途「iモード.net」(月額210円)への加入が必要で、Webメールなので読み出しに手間がかかる。HT-03AはGmail専用のアプリが搭載されていて、あらかじめアカウントを設定しておけばプッシュで受信できるのがウリだ。グラフィックインターフェイスもパソコン版のGmailに近い仕様なので、一見するとパソコンと併用するには利便性は高いように思う。

 しかし、Gmailをメインに使っている人ってどれくらいいるのだろうか? ボクの場合、仕事のメールの大半は会社のアドレスで受信し、Gmailはメールアドレスの登録が必要なウェブサービスに入会する際などに用いることが多い。受信箱を開いて、必要なメールだけを読む。そもそもWebメールってそういうものじゃなかったっけ?と思うわけだ。

 ここでボクのメールの認識を整理させていただきたい。

ケータイメール
プライベートで最も多用するメール
SMS
気軽に使えるが、利用シーンが少ないメール
PCメール
ビジネスで最も多用するメール
Webメール
いつでもアドレスを変えられるので、サブアドレスとして都合のよいメール


 まぁ、こんな感じだ。共感していただける方が少なくないのではなかろうか。

02.jpg iPhoneの場合、GmailやPOP/IMAPメールは、同じ「メール」にアカウント設定する仕様なので、会社のメールやWebメールを一気にチェックできる。ここにケータイメールのように使える「@i.softbank.jp」も登録できる。

 一方、HT-03Aでは、GmailとPOP/IMAPメールのアプリが別々なので、一気にメールチェックするには若干手間がかかる。また、POP/IMAPメールの設定では、レンタルサーバーを利用する筆者の会社のアドレスの場合、アカウント設定にパソコンのメールソフトと同様の手間がかかってしまった。Gmailのアプリの設定が驚くほど容易なだけに、設定段階のアシスト画面などに、やや不親切な印象は否めなかった。

 HT-03Aの場合、Gmailをケータイメールのように使うのが理想的なのだろうが、一般ユーザーの間では「Gmail=Webメール=相手がすぐに読んでくれるかどうか心配」という図式があるのではないだろうか? もし、HT-03AのSMS(というか日本のケータイのSMS)が、キャリアに関係なく利用できたら便利なのになぁ……というのが率直な感想。日本でのスマートフォンの普及がいまひとつ進まないのも、そのあたりに一因があるように感じている。
 前回触れたとおり、いま国内のケータイで日本語変換ソフトを自社開発しているのはNECだけになってしまいました。そのNECも最近の報道ではあれこれあるようですが......。まぁ、そんな話はともかくとして、今回は『N-06A』の文字入力について具体的なお話をしてみます。

 同社の日本語入力は「MogicEngine」です。『N-06A』は、「MogicEngine V」が搭載されています。私の記憶が正確であれば、


「MogicEngine I」→N902iS
「MogicEngine II」→N903i、N904i、N905i
「MogicEngine III」→N906i
「MogicEngine IV」→N-01A
「MogicEngine V」→N-06A

という進化だったと思います。

 「MogicEngine V」の特徴のひとつは、時間と連動する予測変換候補が現れることです。たとえば午前6時に「お」と入力すると「おはよう」「おはよー」、午後6時に「お」と入力すると「おやすみ」「お休み」といった候補が出てきます。このほか「きょう」と入力すると「9月1日」、「あした」なら「9月2日」と日付が出てきます。

n06a01.jpg
 このあたりは、カタログにも書いてある機能なので、よく知られていると思います。私が使っていて発見したのは予測変換候補を簡単に消す機能があること。予測変換候補を選択中にクリアボタンを長押しすると、「選択した予測候補の学習履歴を削除します よろしいですか?」という画面が現れ、その単語が消せます。この機能の重要性については『P-01A』のときに指摘したとおり。この簡単さは『SO906i』以来じゃん! と感激してしまいました。で、もしかしてと思い、以前使っていた『N-01A』を確認してみると、こちらにも実装されているじゃありませんか。ということは、他のNEC製の機種もそうなんだ、と妙に関心。この分野を地道にブラッシュアップし続けている開発陣の方々に脱帽する思いでした。

n06a02.jpg