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dlnas01.jpg Nokia N82など、マルチメディア機能を強化したノキアの端末には、メニューから「ツール」→「外部接続」とたどったところに「ホームメディア」機能が用意されている。簡単にいうとDLNA機能なのだが、ほかの機器に保存されたコンテンツにアクセスするクライアント機能に加えて、N82に保存されている写真などをホームネットワーク上に公開できるサーバ機能も用意されているのがユニークだ。

 「DLNA対応機器」と言われてもピンとこないかもしれなが、最も身近な例と思われる機器では、「プレイステーション 3」(PS3)が挙げられるだろう。N82とPS3を使えば、コンテンツをコピーすることなく大画面で写真や動画を楽しめるのである。旅行の様子など、まとまった枚数を、複数人に見てもらいたい場合などに便利な機能だろう。

 N82のほかに必要な環境は、PS3とテレビ。そして、PS3の接続されたホームネットワークが無線LANに対応している必要がある。

 N82側では、上記の「ホームメディア」機能にて、DLNAサーバ機能である「コンテンツ共有」を有効にする。そして、無線LAN経由でPS3と同一のホームネットワークに接続すると、PS3のメニューにはN82が現れる。PS3側で写真を保存したフォルダにアクセスすれば、N82に保存されている写真などをテレビの画面で閲覧でき、PS3の洒落た雰囲気のスライドショーなども楽しめる。

 実はN82にはアナログのビデオ出力ケーブルが用意されており、テレビに接続すれば同様に写真を楽しめたりする。microSDカードとリーダーライターを利用してPS3にコンテンツをコピーすることも可能だ。一方、DLNA機能を使うメリットは、無線LANのID・パスワードが必要なものの、コンテンツをコピーしなくても見られる点だろう。加えて、デジタルデータのままコンテンツを閲覧できるため、PS3とテレビがHDMIなどのデジタル方式で接続されていれば、写真などを高画質に閲覧できるのが特徴だ。

 注意すべきポイントは、「すべてのファイル」の設定で公開すると、端末内の写真が全部公開されてしまう点だろうか。友人宅で旅行の写真を披露しようとしたら、マル秘写真も盛大に披露してしまった......といった事がないよう、予行演習は怠らないようにしたい。

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 「Nokia N82」を手に取った人なら気が付くと思うが、上面の電源ボタンの隣にはiPodなどオーディオ機器で一般的な3.5mmのミニジャックが用意されている。パッケージ同梱のイヤホンマイクは音質的に残念なことになっていたと感じたのだが、3.5mmのミニジャックを用意するということは、好みのイヤホン・ヘッドホンを利用して下さいね、というメッセージでもあるわけだ。そこでいくつかイヤホン・ヘッドホンを用意して試したみた。

 とはいっても、ただ挿して音楽を再生するだけならどれでも同じ。一方で、イヤホン・ヘッドホンには感度やインピーダンスなどの要素があり、これにより「ボリュームをとれる量」が変わってしまう。簡単に言ってしまうと、例えば比較的大きい屋内用のヘッドホンでは、携帯など再生機器側のパワー不足などにより、ボリュームを最大にしてもたいして大きく聞こえない、という場合がある。

n82jack01.jpg そんなわけで、主観に頼るものの、"ヘビーな"ヘッドホンをN82に付けた場合、ボリュームがちゃんと取れるのだろうか?という点をチェックしてみた。合わせて、地味に問題になったりする(?)大きなプラグが挿せるかどうかについてもチェックした。

 ボリュームに関しては、まず手近にあったiPod付属のイヤホン(写真左上)は問題無く、ボリュームレベルは50~70%が常用域と感じた。KOSSの「PORTAPRO」(右上)やゼンハイザーの「HD25」(左下)はボリュームレベル70~90%が常用域といったところで、ひとまず再生できるといった感じだ。参考までにゼンハイザーの「HD650」(右下)も接続してみたが、感度103dB、インピーダンス300Ωというポータブル向けでないスペックもあってか、ボリュームレベルは90~100%がなんとか常用域というレベルで、案の定向いているとは言い難い。

n82jack02.jpg おまけのプラグ形状に関してだが、N82の3.5mmミニジャック周辺は比較的余裕を持って設計されており、手持ちの大柄なミニプラグもすべて装着できた。SWITCHCRAFTのミニプラグ(写真中央)はギリギリだが問題無く装着できたし、カナレ電気のミニプラグ(写真右)は径が大きいものの、プラグ端子付近は径が絞られているため、こちらも問題はなかった。