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 KDDIから発売された「iida」第一弾「G9」を購入した。夏以降の新モデルはまだ発表されていないものの、考えてみれば発表会が別立てで開催されたというのも、KDDIの気合いが伝わってくる。その発表会場にて実際に触れ、「これは手元に欲しい!」と感じてしまったG9を、発売日に購入した。

 3種類のボディカラーについては、それぞれ微妙にディテールが異なるため、迷う人も多いのではないだろうか。筆者は当初「black + green」と迷ったものの、シンプルでより長く使えそう、というちょっと保守的な理由を優先し、指紋の跡が目立ちにくい「titanium + silver」にしてみた。

mkg9001.jpg 3種類のボディカラーにおいて、アルミ素材のキーの色以外で大きく異なるのは、ボディの外周をU字型に覆うステンレスフレームの処理。チタン化合物の薄膜コーティングが施されるのは共通だが、「titanium + silver」はつや消しで少し粒状感の残る仕上げとなり、これぞチタンといった風合いに仕上げられている。個人的にチタン製ケースの腕時計を使っていることもあり、ちょっとした親近感のようなものを感じて「titanium + silver」を選んでしまった、というのがもう一つの理由だったりする。思い返すと、かつて使っていた「INFOBAR」もボディにマグネシウム合金を採用していた。どうやら筆者は金属フレームに惹かれる習性のようだ。

 G9は、今後発表されると予想される、夏以降の新モデルと同じ時期に店頭に並ぶことになるだろう。ひとまず新モデルのラインナップを見てからG9を買うかどうか決めたい、という人もいるかもしれないので、いち早く手にしたユーザーとして、身近な視点で情報をお伝えしたい。

lasv01.jpg 本誌で4月2日、3日と掲載した「CTIA Wireless 2009」の取材でラスベガスを訪れた。海外でも問題なしのNokia N82を使用しているということもあり、編集部からはSIMカードだけを借りて、携帯電話はN82のみで渡航した。滞在中は問題無く通話・メールと利用できたが、時差もあるので日本との連絡はメールが多め。取材に没頭するあまり(!?)変わったことを試すことはできなかったが、5メガピクセルのカメラにカール・ツァイスのレンズを搭載ということで、空いた時間を見つけてホテルの窓から見える風景を撮影したり、帰り道の風景を撮影したりしてみた。

 とはいっても、ホテルの部屋はコスト重視だったのでキレイな夜景など見える場所であるはずもなく、建物のすき間からすこしネオンが見える程度だった。カメラのメニュー「シーンモード」で「夜景」を選択しただけの設定で撮影したところ、感度がISO800まで上がり粒状感とノイズが少し強くなったが、肉眼で見ていた感覚に近い露出が得られた。ちなみに写真に写っている鉄塔はバンジージャンプのための塔で、ホテルのアトラクションのひとつ。(ホテルの施設として)ジェットコースターなどもあり、街全体が冗談のような発想にあふれているのがラスベガスの魅力のひとつだ。

lasv02.jpg N82はGPS機能に対応しており、カメラのメニューであらかじめ設定しておけば、GPSの位置情報を撮影後に自動的に付加できる。GPS設定をオンにしていると、カメラのファインダー画面左下にはパラボラアンテナのアイコンが表れるほか、画像/ビデオのギャラリーでも位置情報が付加された写真にはこのアイコンが付く。N82のGPS機能はなかなか優秀で、屋内であっても窓に近ければ位置情報を取得できることが多い。今回のホテルの窓際で撮影した写真も、しっかりと緯度、軽度、高度が取得できていた。

 位置情報を取得した写真は、N82本体で閲覧するとオプションメニューに「地図に表示」が追加され、地図上で場所を確認可能。EXIFデータに緯度、経度、高度が記録されているので、パソコン上で活用することもできる。海外であってもGPSは機能するので、旅の記録にも最適ではないだろうか。