ケータイ Watch
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 iPhoneを3Gから3GSに買い換えた。いや、正確には3Gも手元に残しているので、買い増しだ。旧機種の3Gはブラックの16GBだったが、新機種の3GSではホワイトの32GBを選んでみた。色を変えたのは、取り違えないようにするためだ。しかし、色が違うのは裏面だけで、表側(ディスプレイ側)からだとまったく違いがわからなかったりする。

xms01.jpg 3Gと3GSを比較すると、形状はほとんど変わらず、普通にアップデートすれば中身のOSも同じになる。わたしの場合、旧機種(3G)のバックアップデータから復元したおかげでアプリアイコンの並びまで同じになったので、「新機種を買った」という印象は薄かったりする。

 また、実を言うと、動画撮影や音声コントロールといった新機種3GSならではの新機能も、わたしはほとんど活用していない。ボイスメモやコピペなど、iPhone OS 3.0の新機能はわりと使っているが、それらは旧機種3Gでも使えるものばかりだ。

 しかしそれでも、3GSに買い換えて良かったと感じている。機能面では大きく変わったと感じなくても、処理能力が向上したからだ。文字入力やブラウザ表示などあらゆる場面の動作から「もっさり感」が明らかに減ったと実感できる。毎日iPhoneをヘビーに使いこなしていると、この「もっさり感」が緩和されるだけでも、非常に大きなメリットを感じてしまうのだ。

 ただ正直に言ってしまうと、普通のユーザーはわざわざ買い換えるほどの改善点でもないかな、とも思う。初めてiPhoneを買うならば断然に新機種3GSをオススメするが、すでに旧機種3Gを使っていて大きな不満を覚えていないのならば、3GSに買い換えるより、周辺機器やアプリを買った方が安上がりだし幸せになれそうだ。

 App Storeでダウンロードできるアプリは、iPhoneならではの大きな魅力だ。ここで3GS専用のゲームでも登場すれば、3GSに買い換える意味がもっと高まるところだが、ざっと確認したところ、電子コンパスなどしか3GS専用アプリは登場していないようだ。メーカー側にしてみても、3Gや初代2G、iPod touchのユーザーを捨ててまで、高機能アプリを作るメリットも薄いだろう。あくまで個人的な推測だが、使えるアプリの幅という面では、3GSと3Gに差はほとんど開かないのではないだろうか。

 iPhone 3GをiPhone OS 3.0にアップデートしたら動作がもっさり気味になったと感じている人も、検索結果の表示設定を見直すことで(ついでに再起動することで)もっさり感が解消されることもあるので、こちらを試してみることをオススメしたい。また来年にもiPhoneの新機種は出るかもしれないから、3Gユーザーは急いで買い換えず、とりあえず月月割が終わるまで新機種動向を見続けるのが賢い選択かもしれない。