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 9月28日は、シンガポールでF1史上初となる「ナイトレース」が開催される。F1好きで初物好きとしては駆けつけないわけにはいかない。しかし、26日は終日予定があって、29日は午後に発表会取材の予定がある。許された時間は2日間。というわけで、土曜の朝に成田空港を出発。シンガポールに夕方について、フリー走行、予選を観戦。一泊して昼間は観光、夜は決勝レースを観て、終わったらすぐにチャンギ空港にダッシュ。深夜1時発の福岡行きに乗って、朝、国内線にで乗り継いで東京に戻るというプランを立てて行くことに......。

 旅の相棒となるのはiPhone 3G。これさえあれば、シンガポールでもメールのチェックやちょっとした調べ物はなんとかなる。ソフトバンクモバイルの孫社長も「iPhone 3Gを持つようになって、海外出張はノートパソコンを一度も使わなくなった。ワハッハッハッ」と言っていたし。

 しかし、海外に持って行くとなると気になるのが国際ローミング料金。ソフトバンクモバイルの場合、シンガポールだと1KBで2円もかかる(Singtelの場合)。個人資産を山ほど持つ孫社長なら、1KBで2円なんて気にならないだろうけど、庶民としては結構つらい。というわけで、iPhone 3Gはチャンギ空港に着くや否や設定からネットワークの「データローミング」をオフモードにしておいた(知らぬ間に自動接続されたら困るし)。

 といっても、海外なので、いろいろとネットで情報収集はしたいと思う。予選の結果やドライバーのコメントも知りたいし。

 そこで、活用したのがシンガポールの無線LANサービス「Wiress@SG」だ。海外からの渡航者でも無料で使うことができる。空港を降りたら、iPhone 3Gを起動させ、ブラウザを開いていくつかの項目を入れれば手続き完了。パスワードがSMSで飛んできて、それを打ち込めば自由にネット接続が可能になる。実際、市内のホテルやレストランなど使える場所は多かったのでかなり便利だった(残念ながら観戦スタンドでは使えず)。

 早速、同じくシンガポールに来ている友人にも教えたのだが、市内で設定しようとするとシンガポールの住所を打ち込まなくては行けないなど、結構面倒だということが発覚。できれば、空港で設定を済ませておくのがいいだろう。

 レースと言えば、ナイトレース、しかも市街地なので雰囲気は最高。クラッシュもあったりと大混乱。かなり盛り上がった内容となり大満足。レースが長引いて飛行機には乗り遅れそうにはなったけど......。

 ただ、すでに締め切りの過ぎたこの原稿を書くためにノートパソコンをシンガポールに持参。帰りの飛行機のなかで原稿書いています。孫社長のようにはいかないようです。

 iPhone 3Gを使い始めて2カ月弱。なんとなーくネットワークの品質が悪いような気がしてならない。画面右上の「3G」のアイコンが消えてしまうことも良くあるし、ブラウザ・Safariを使おうと思ったら、「パケット通信ができません」と怒られたり......。アメリカなど海外でもネットワーク品質が悪いと言われているようだ。

 果たして、iPhone 3Gの設計が悪いのか、それともアンテナ? チップ? もしかしてソフトバンクモバイルのネットワーク品質が悪い? いまだに誰が犯人なのかは特定できていない。はて、これはソフトウエアアップデートで直るんだろうか?

iphone_ishikawa2.jpg とりあえず、自分で改善できる策と活用しているのが公衆無線LANサービス。かつて、契約してそのまま放置してあった、NTTドコモの「Mzone」をiPhone 3Gで使うことにする。

 で、使ってみると確かに便利。喫茶店などでは自宅と同様に快適に使うことができる。ただ、イマイチなのが地下鉄。ホームなどではすこぶるいい感じに使えるのだが、地下鉄のなか(優先席付近以外の場所で、マナーモードにして、通話はしないこと!)になると、駅に着く度に「ログイン」の作業が必要になるのだ。

 iPhone 3GでMzoneにつなぐ場合、最初にブラウザを立ち上げ、ログインの作業が必要になる。ID、パスワードは一度入力すれば、一定期間、再入力は不要なのだが、どうしても使う度に、ブラウザ上に表示された「ログイン」というボタンを押さなくてはならない。使うには一駅一駅、駅に着く度に「ログイン」。これが結構面倒なのだ。

 先日、丸ノ内線で使っていると、隣に座っていた観光中と思われる金髪の外国人(結構、美人だった)が声をかけてきた。「それってiPhone 3Gでしょ。iPod touchと比べてどうなの?」――うーん、iPhone 3Gが連れてきた恋の予感。思わず「いつでもどこでも使えるのが便利だよ」と、ネットワーク品質がいまいちだということは触れずにとびきりの笑顔で答えてしまった。

 さて、もうちょっとiPhone 3Gをダシに使って、金髪美人と会話を盛り上げようかという矢先、彼女はあっさり、次の駅で降りてしまった。淡い恋心も一駅で終了。金髪美人の心にはログインできずに終わった、ひと夏の恋。