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isn_01.jpg メールでの文字入力は比較的快適なSH906iだが、サイト上のフォームだと、サクサク度は格段に下がる。キーの連打に文字送りが追従しないこともままあり、入力ミスが頻発してしまう。自分の場合、mixiでの日記やコメント、Gmailでのメール作成など、ブラウザで長文を入力するケースが意外と多いので、"モッサリ感"は大敵だ。ブラウザがクラッシュしないだけマシとも言えるが、やはりこの状況はいただけない。というわけで、改善策を色々と模索してみた。

 まずは設定の変更。入力方法を変えたり、ダイレクト変換や予測変換をオフにしたりと、様々な組み合わせを試したが、劇的な効果は出なかった。若干スピーディになった気もしたが気休め程度で、そもそも、予測変換をオフにすると、逆に入力しづらくなってしまう。次にトライしたのは再起動だが、これもスピードアップにはつながらない。仕方なく、メールの新規作成で打った文章をコピーして、フォームにペーストすることで、"モッサリ"を回避していた。

 だが、この方法だと、Gmailで受信メールを見てから返信するような場合、いったんiモードを終了しなければならない。文章を書いてコピーしたあと、再度Gmailにログインして返信を選び、ようやく文字をペーストするという流れは、とてつもなく面倒だ。何かいい"ウラ技"はないものか......。そんなことを考えていたら「SH906iにはマルチタスクがあるじゃないか!!」とひらめいた。早速ダメ元で試してみたところ、マルチタスク中のメール作成はいつもと同じような快適さで、サクサクと文字を打てることが判明。以降、フォームでの長文入力には、この技を駆使している。

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 ドコモの場合、ミドルレンジの706iシリーズには、GPSが搭載されていない。つまり、GPSは、ハイエンドな906iシリーズだけの特権なのだ。「せっかく値段の高い906iシリーズを買ったのだし」ということで、SH906iを手に入れてからは、積極的に地図をながめるようにしている。

 他の906iシリーズと同様、SH906iにも、GPSと連動したアプリが2つプリセットされている。1つがドコモとゼンリンデータコムが開発した「地図アプリ」。もう1つがGoogleが提供する「モバイルGooleマップ」だ。

 地図アプリは、地図やデータベースを参照するだけなら無料で利用できる。ナビまで使うと月額315円かかるが、初回起動から90日間は無料だ。個人的に気に入っているのが、「ぐるなび」や「ホットペッパー」と連携したグルメ検索。2つの媒体は共に老舗だけあって、データベースが非常に充実している。職場や家の周辺を調べてみると、予想外の発見があるかもしれない。検索結果から、ダイレクトにクーポンサイトへ飛ぶことができるのも便利だ。

 一方のモバイルGoogleマップは、地図表示が速く、「ちょっと道を調べたい」というシチュエーションに向いている。iPhoneのマップと同じく、動きもなめらか。検索で周辺の店舗などを調べることも可能だ。気に入った場所には、「お気に入り」としてピンを立てておくことができる。国際的な企業が提供するアプリだけあって、海外の地図が充実しているのもうれしい。ちょっとした空き時間に、ボーっと海外の地図をながめるのも悪くないだろう。

 話題の「ストリートビュー」をケータイで使えるのも、モバイルGoogleマップならではの特徴だ。ストリートビューは、地図と街の風景が同時に表示されるため、自分がどこにいるのかを認識しやすい。PC版だと机の上でしか使えなかったが、ケータイ版なら、実際にストリートビューを見ながら移動できる。初めての場所に行く際は、これが実に心強い。物議をかもしたサービスだが、最初からこういう使い方を提案していれば、もっとスムーズに受け入れられたのかもしれない。

 なお、プリインストールされているモバイルGoogleマップはバージョンが古いため、そのままではストリートビューを使えない。利用するには、いったん端末からアプリを削除し、ここから新しいバージョンのものをダウンロードする必要がある。プリインストール版利用者は、設定したお気に入りなどが引き継がれない点に注意しよう。

 今回紹介した2つのアプリは、SH906iならではという部分がない反面、アプリさえ対応していればSH906i以外でも同じように活用できる。正確な場所が必要なければ、GPS非搭載の706iシリーズなどでも十分なので、お手持ちの端末でぜひ試してみてほしい。