ケータイ Watch
みんなのケータイ

 「ケータイ Watch」にも続々と原稿が上がっているように、Mobile World Congressでスペインに来ている。ということで、試してみたくなるのが国際ローミング。スペインへはドイツを経由して行ったため、両国での使い勝手をチェックした。

n04a_roam.jpg まず、ドイツだが飛行機から降り電源を入れたら、すぐにT-Mobileの電波をつかんだ。ただ、N-04Aは国際ローミング時に、自動で時計がダブル表示なるのだが、その機能が利用できなかった。手動でキャリアを変えてみても、結果は同じ。なぜか、自分でタイムゾーンを設定しなければならなかった。

 次にスペインに入国。N-04Aの電源を入れると、今度は自動でORANGEの電波をキャッチした瞬間に、時計が自動で2カ国表示に切り替わった。現地の時間と日本の時間を一気に知ることができるため、時差の大きい国に行く際は、やっぱりこの機能がある方が便利。なぜドイツで自動設定がきかなかったのか、少々不思議だが、恐らく接続するキャリアなどに依存するのだろう。場合によっては接続キャリアを変えてみてもいいかもしれない。

 ちなみに、初代amadanaケータイのN705iはGSMと3Gの両方に対応していたが、N-04Aは3Gのみになってしまった。なんとなく不安を感じたため、一応、初代と二代目の両方を携帯してみたが、その心配は杞憂に終わった。スペインでは地下鉄の中でもしっかり3Gがつながる。特に圏外で困ったという経験も、今のところしていない。渡航先にもよるが、3GだけでOKな国が増えているのは、うれしい限りだ。

 先週で5キャリアの春モデルも一通り出そろった。店頭には、秋冬とまとめて発表したドコモの端末が、すでに並び始めている。12月に931SHとXminiを購入したばかりで、まだあまり春の気分にはなれないが、秋冬に機種変更していなかったドコモの端末を購入することにした。

amadana01.jpg 入手したのは「amadanaケータイ N-04A」。しばらくSH906iを使っていた反動か、どうしても薄型端末を使いたくなったのと、どうせ買うならamadanaブランドがいい、というのがこの端末を選択した理由だ。薄型とは言え、N-04Aの基本性能はPRIMEシリーズと比べても、遜色ない。iコンシェルやiウィジェットにもちゃんと対応している。"実はNEC初のスライド端末"という点にも、興味を引かれた。

 購入したのはスペシャルパッケージの「amadana brown」。Bluetoothユニットとイヤホンがセットになっているカラーだ。NECのケータイはN705i以来になる。その前はN905iμやN904iを使っていて、N906i、N-01A、N-02Aなどはスルーしていたので、NEC端末はほぼ1年ぶりだ。新型番の端末からチップが新しくなったためか、細かな部分もしっかりと進化している。マルチタスクで音楽を聴きながらアプリを起動できるようになっていたり、ディスプレイの画質を設定できたり、さらにはワンタッチマルチウィンドウが10グループに分けられたりと、かゆいところに手が届くように進化している印象を受けた。懸案事項だったAdobe Readerの動作も、ずいぶんとサクサクになった。もちろんこれらはN-01AやN-02Aとも共通の仕様だが、1年ぶりにamadanaケータイを買ったという人には、うれしい改善と言えるだろう。

amadana02.jpg ただ、ちょっと驚いたのが「音量制限」。これは着信音などの出だしを3秒だけ小さくする機能で、デフォルトはオンになっている。このことを知らなかったため、最初、「あれ? 着信音が突然途中で大きくなる」と思い、何回か端末の電源を入れなおしてしまった。数時間かけて前の機種からデータをすべて移し終わった直後だったため、初期不良だったらどうしようと少々焦ったが、説明書を熟読して無事解決。ネットで調べたら、同じ症状に悩んでいる人がいるようなので、最後に設定方法を書いておこう。「SETTINGS/SERVICE」の「その他設定」→「音量制限」を選択。ここで、音量制限をオフにすれば、着信音の音量が途中で変わることはなくなる。気になっていた人は、ドコモショップへ駆け込む前にぜひお試しを。