ケータイ Watch
みんなのケータイ

 前回、「地図ビューアー」アプリで走行ログを残すという話を書いたが、今回はこれについて詳しく書いてみようと思う。用意するものは、W62CAとパソコン、そして自転車だ。スタンドアロンGPSに対応した他のau端末でも利用できるので、興味がある方はぜひ一度試してみてほしい。

 まず、自転車で走り出す前に、W62CAのアプリキーを押してアプリの一覧を表示し、「地図ビューアー」を起動する。起動したら、「簡易ハンディGPS」を選択し、さらに「アプリ設定」から「あしあと設定」を呼び出す。ここで「あしあとの初期化」を選択した後、クリアキーを2回押して「簡易ハンディGPS」の画面に戻ろう。すると、すぐに測位が始まり、現在地の緯度・軽度が表示される。準備はこれでOK。スタートだ。

 あとは気の向くままに走り、終わったら、前述の「あしあとの初期化」と同じ手順で「あしあとの保存」をしておこう。すると、データフォルダに保存したときの日時が付いた「あしあとデータ」なるテキストファイルが現れる。これをメールに添付するか、USB経由でパソコンに転送しておこう。Bluetooth対応のパソコンを使っているなら、Bluetooth経由でもOKだ。

 ここから先はいくつかの手段があるが、最も手軽に利用できるのが「ALPSLAB route」だろう。あしあとデータをフォームにコピペしてアップロードすると、地図上で走行したルートを標高差とともに確認できる。ただ、ALPSLAB routeのサービスでは、アップロードしたルートが広く一般に公表されてしまうので、何も考えていないと、「地図で確認したかっただけなのに、自宅の位置がバレバレ」なんていうことになりかねない。そんな場合のTipsとしては、自宅からある程度離れた場所で記録を開始し、終了するという手もあるだろう。

 もう一つはここにある「あしあとデータコンバーター」などを利用する方法だ。ALPSLAB routeと同じように、フォームにあしあとデータをコピペすると、GPX形式とKML形式のデータが出力される。これをローカルに保存して、Google Earthなどのソフトに読み込ませると、走行ルートが確認できる。少し手間はかかるが、ローカルで確認できれば十分という場合はこちらの方が安心だ。もちろん、KML形式のデータについては、Webサーバーにアップロードすれば、Google Mapsから参照させる形でネット上に公開することも可能だ。

 


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 機種変更するケータイを選ぶとき、どんなことを気にするか。ほとんどの人がスペックや機能、対応サービスなどは誰も気にすることだけど、ボクが個人的にちょっと気にしているのが卓上ホルダ。

 卓上ホルダって、元々は端末の標準キットに含まれるものだったけど、コストダウンの影響か、NTTドコモもソフトバンクも一部の機種を除いて、オプション扱い。ところが、ありがたいことにauは今でもちゃんとパッケージに同梱されている。「今どきはみんな直接、ACアダプタをつなぐから、卓上ホルダはいらないんだよ」なんて声も耳にするけど、先日、ケータイ Watchの「お題部屋」に掲載された結果なんかを見ると、やっぱり、必要と感じている人が多いってのがよくわかる。『使ってる』と答えた人の理由を見ると、「そうそう」って、うなずいちゃうくらい。

 ただ、卓上ホルダも付属していればいいってわけじゃなく、いろいろと気になるポイントもある。たとえば、端末の着脱のしやすさ、机の上に置いたときの安定感、ケーブル類の取り回しなどは気になるところ。個人的な好みを言えば、卓上ホルダに置くだけで、データ転送も充電もできる『クレードル充電台』がベストチョイスなんだけど、今回のW62SHは残念ながら、クレードルタイプではない。LISMOなどを利用するため、W62SHをパソコンとつなぎたいときは、本体の右側面に装備された外部接続端子に付属の専用USBケーブル(約80cmと短い!)を接続することになる。正直なところを言っちゃうと、これは結構、面倒なのだ。特に、ボクはMySync Bizを使って、Outlookとスケジュールのシンクロをしているんで、毎日のように、カバーを外し、ケーブルをつながなくちゃいけない。手間はかかるし、カバーは傷むし......。

 もうひとつ残念というか、未解決の問題もある。実は、付属の専用USBケーブルでパソコンとつないだとき、LISMO Portは問題なく動作するんだけど、なぜかMySync Bizがうまくつながらない。使い込んだWindowsが原因かと思ったけど、新たに購入したパソコンでも状況は同じ。しかたないので、今まで利用していたMySync専用USBケーブルもつなぎ、アプリケーションに応じて、ケーブルをつなぎ替えているというのが現状。

 でも、W62SHの卓上ホルダは端末を置いたときの収まり具合いもいいし、底面に可倒式の足が付いていて、ワンセグ視聴時は見やすい斜めの位置にできるなどの工夫(SH906iなどでも採用)もあり、結構、実用的な仕上り。この仕上りを維持しつつ、ぜひ、次期モデルではクレードル充電台にトライして欲しいなぁ。

dsc_0011.jpg Sportioは中央ではなくテンキーの左側に方向キーを備えているので、小さなボディでありながら意外にゲームがプレイしやすいと感じる端末だ。そこで、こだわりのコマンド入力にも対応するカプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイターZERO2」を配信初日にダウンロードし、プレイしてみた。

 結果から先に書いてしまうと、左側に方向キーがあるとはいえ、右→下→右下と入力してパンチを押す「昇竜拳」を出すのはけっこう難しい。たまに繰り出せてしまうところがまたもどかしいのだが......。しかしそれでも、両手で携帯型ゲーム機のような配置でプレイできるのは少し嬉しかったりする。このほかにも、ハドソンの「スーパースターソルジャー」やフロム・ソフトウェア「アーマードコア4」もダウンロードしたが、どちらも両手でじっくりとプレイできた。

dsc_0010.jpg さて、ゲームはともかくダイエットスケジュールは早くも押し気味。であるものの、自転車で走る際の小道具などについて紹介したい。Sportioはコンパクトなのでポケットに入れて走っても問題ないように思えるが、スポーツシーンでは"汗をかく"ので、夏は特にポケット内の湿気で携帯が水没に近い状態になってしまう可能性がある。残念ながらSportioに防水機能は備わっていないので、アームバンドやバッグに入れるなどの工夫をしたいところだ。

 私は帰宅後の夜間に自転車に乗ることが多いので、前後のライト、反射テープを付けた小さめのバッグ、そのほかはグローブやヘルメット、コンタクトレンズ使用者なのでサングラスを使用する。夜間にサングラス? と思われるかもしれないが、黄色のサングラスは夜間の視認性が向上する効果があったりする。歩道ではなく車道を走行するので、クルマ同様に交通ルールを守って安全な走行を心がけたい。

w62ca_speaker.jpg 後ろ向きの話が続いて恐縮だが、どんな端末でも、日々使っていると、使いづらいと感じるところも出てくるもの。W62CAも例外ではない。

 個人的に最も気になるのは、着信音の鳴り始めの音量の小ささだ。EメールやCメールの着信音は、ずっと鳴らしておくのも何なので、数秒に設定することが多いが、W62CAの場合、鳴り始めの音量が小さいため、1秒とかに設定した場合、ほぼ間違いなく聞き逃すことになる。

 設定時の確認の際にはちゃんと頭から音量が出ているので、謎。メーカーの開発担当者に理由を聞いたところ、通話用のレシーバーと着信音用のスピーカーの位置が同じ場所なので、耳に当てている時にいきなり着信音が鳴って、耳を悪くしないように、わざとそうしてあるんだとか。ちなみに、カシオのサイトではこう案内されている。詳しくは取扱説明書の10ページにも書いてある。

 なるほどねぇ、とうなずくところもあるが、何だか釈然としないところもある。着うたのサビの頭がよく聞こえないのは、ちょっとガッカリ。せめて設定時にも実際に着信した時と同じように聞こえるようになっていれば、誤解も少ないんじゃないだろうか。

 そんなわけで、W62CAの着信音の再生時間は、少し長めに設定するのが吉。

w62sh.jpg ケータイを機種変更するとき、気になるのがデータの移行。アドレス帳は一部の特殊な端末を除き、ごく普通に転送できるけど、auの場合、着うたや着うたフルもLISMO Portやau Music Port、microSDカードなどで、ちゃんと次の機種に受け継ぐことができる。頻繁に機種変更をするボクにとって、こうした環境が整っているのはうれしいところ。

 これに対し、少し手間が掛かるのが「おサイフケータイ」のデータ移行だ。航空会社のマイレージのような会員サービスは、基本的に会員番号とパスワードを入力する程度だからいいとして、気をつけたいのはお金が絡む電子マネーやクレジットカード。

 おサイフケータイのクレジットカードサービスの場合、各クレジットカード会社に連絡をして、IDとパスワードを再発行してもらうのが基本。新しいIDとパスワードは郵送なので、それまでの1週間近くはおサイフケータイのクレジットカードサービスが利用できない。ちなみに、電子マネーのEdyやJR東日本のモバイルSuicaもそれぞれに機種変更のメニューが用意されていて、機種変更前の端末で電子マネーをサーバーに預け、機種変更後の端末でサーバーから受け取る操作をすることで、移行できる。Edyは1回に付き、105円の手数料が掛かるけど、モバイルSuicaの方は手数料も無料だ。

 こうしたおサイフケータイの機種変更時の手間を減らすため、auでは今年4月から「EZ FeliCaデータ移行」というサービスを提供している。ボクも2回ほど、利用したけど、実は2回ともトラブルに見舞われた。

 W62SHに機種変更したときは、ショップで移行サービスをやってもらったところ、登録してあったQUICPayとVISA Touchの内、QUICPayの会員情報しか移行できず、VISA Touchは移行に失敗。原因は「EZ FeliCaデータ移行で移行できるクレジットカードはひとつだけ」という制限があるからだという。結局、VISA Touchは会員情報を再発行してもらったので、1週間後には復活したけど、こういうトラブルって、気分的にも凹むよねぇ。

 「EZ FeliCaデータ移行」のサービスが始まったばかりで、ショップの対応が十分じゃなかったことも残念だけど、個人的にはQUICPayやVISA Touchがアプリ上に機種変更メニューを用意してないことの方が不満。クレジットカードサービスは元々、お金を扱ってるわけだし、クレジットカードによっては会費も払っているので、もうちょっとユーザーの利便性を考えて欲しいところ。NTTドコモのDCMXは自社サービスということもあり、機種変更メニューが用意されていて、すぐに新しい機種に会員情報を移すことができるんだけど......。なんて考えてたら、QUICPayの方は7月31日にQUICPay設定アプリがバージョンアップして、機種変更がやりやすくなったそうだ。詳しくはこちらを参照して欲しい。

 ちなみに、W62SHのEZ FeliCaには、FeliCa機能をロックできる「FeliCaロック」、使うときだけ、一時的に解除する「クイック解除」も用意されている。クイック解除はサイドキーを押す組み合わせで、ロックの一時解除ができ、一定時間経過後には自動的にロックも掛かるしくみだ。安全に使うためにも必ず設定しておきたいよね。