ケータイ Watch
みんなのケータイ

 G9は閉じた状態でも表側にキーがあるため、左側面には誤操作を防ぐための「LOCK」キーが用意されている。閉じた状態でのみキーロックのオン・オフができ、閉じた状態でのみキーロック機能が有効、という仕様に特に不満は感じていないのだが、一点だけ気になるところがある。

g9mn00.jpg キーロックやマナーモードなどは普段頻繁に操作するので、不満なども表れやすい場所かもしれない。G9ではキーロック中、画面最下段に「LOCK:長押しで解除してください」と常時表示されるのだが、実はここ、マナーモード中のアイコンが表示されるエリアなのである。つまり、LOCK状態ではマナーモードのアイコンが隠れてしまい、確認するには一度端末を開くか、キーロックを解除するというアクションが必要になる。電池残量や時計の表示、そしてマナーモードのオン・オフなど、ステータスに関する情報は、常に確認できることが重要だと思っているので、このキーロックの表示は少し残念な部分だ。

 一方で、重宝している部分はカメラの設定だ。マクロモードなど、撮影時にこまめに変更したいような設定なども、基本的に前回の設定を覚えている仕様なのだ。カメラを使うシーンがバラバラという人には向かないが、例えば、普段はお店の料理ばかりを撮っている、なんていう人には、毎回設定を変更せずに済むので便利だ。ちなみに、レストランなどで机上の料理をイスに座った状態で撮影するといった距離なら、マクロモードを使用するとピントずれ(抜け)の失敗が少ないのでオススメだ。

 運転中、携帯電話をどうするか。車に運転する人にとっては、わりと悩ましい問題だ。電源オフやドライブモードに切り替えて、着信音を鳴らなくするという後ろ向きな解決策もあるが、普通に電話を受けて話すぐらいのことは実現したい。できれば、よりスマートな方法で。

 というわけで利用することになるのがBluetooth機能。最も手軽なのはBluetoothヘッドセットを使う方法だろう。一度ペアリングしておけば、ケーブルを抜き差しする必要もないので、楽ちんだ。

 ただ、Bluetoothヘッドセットの場合、携帯電話本体ほどではないものの、それなりの頻度で充電しなきゃいけないし、電話がかかってきたとき、耳に装着する作業に手間取ることもしばしば。何とかならないものか。

 そこで筆者がとったのは、車にBluetooth対応のカーナビを取り付けるという方法だ。購入したのは、パイオニアの「楽ナビLite」。Bluetoothヘッドセットを買うのと比べると、桁が違う金額になってしまうが、PNDは別として、カーナビの中では一番安い価格帯で、取付工賃込みで9万円ほど。標準でBluetoothに対応しているので、オプションでBluetoothユニットを購入する必要もない。

navi.jpg 実際に使ってみると、非常に快適。CA001の電話帳データをカーナビ側に転送しておけば、電話を受けるだけでなく、カーナビの画面を操作してこちらから電話をかけることもできる。さらに、楽ナビLiteの場合、Bluetooth経由でデータ通信して、交通情報を取得することで、渋滞を回避することもできる。ヘッドセットを使った場合と比べると、車載スピーカーから音が出るため、同乗者にも通話内容が聞こえてしまうが、それが問題になるケースも少ないだろう。

 最大の問題は、楽ナビLiteのカーナビとしての性能なのだが、まあ、これは値段相応ということだろうか。今後のバージョンアップに期待したい。

IMGP1801.jpg
左の画像が通常表示、右が3D表示
 Woooケータイ H001の最大のウリは3Dである。買ったからしばらくは、日立のサイトから落とせる動画を見まくり、その後はワンセグを3Dで見て楽しんでいたが、徐々に飽きてきた。というか、そもそも筆者はケータイではあまり動画を見ない。なので、このケータイを買ったのを機に始まった"3D動画ブーム"はあっという間に終焉してしまった。

 最近ハマっているのは撮影した画像を3D表示にして楽しむことだ。H001には5メガピクセルのカメラが搭載されている。スペックには記されていないが、起動が速く、ピント合わせも速いので、ブログ用にレストランで食べた料理などを撮るのに重宝している。「高感度撮影モード」はない(ISO感度が高くなる「パーティモード」はある)のだが、薄暗い室内でも結構明るく撮れる。構図の歪みをチェックしやすいグリット表示ができるのも気に入っている。

 あれこれ撮影した画像を3D表示にしてみると、ウォッと驚くほど立体的に見える写真があれば、ただ被写体がぶれて重なっているようにしか見えない写真もある。
 発売時期に日立の担当者に取材させていただいた際、「白いものほど浮き上がって見える」「背景が暗くて手前が明るいといったグラデーションの画像が立体的に見える」と聞いていた。そのときに心に芽生えたのが、取材中なのに不謹慎ではあるが「エロ向きかも...」という期待感である(笑)。ヌードグラビアは被写体に明るい照明をあてて撮るものが多く、そもそも人体を立体的に見せるべく撮影されている。これを3D表示にしたら、どうなるのか? 購入後すぐさま試してみた(笑)。

 結果は......。満足度80点といったところ。確かに立体的に見えるのだが、輪郭線が重なって細部がぼやけてしまうのだ。一見すると生々しく見えるのだが、目を凝らすと肝心な部分にモザイクがかかっているような感じ? 「ケータイWatch」にこんなことを書いていいのだろうか?(笑)

 きれいな話に戻そう。3カ月ほど使って、最も3D表示効果が高かった写真は夜桜だ。暗闇に満開の花びらが浮かび上がるように見えて、じつに美しい。あと、料理の写真も◎。テーブルに置いた白い食器が立体的に見えることに加え、料理の光沢が際立っておいしそうに見える。これからもいろんな被写体で試していきたいと思う。