ケータイ Watch
みんなのケータイ

so_movie.jpg 通勤中の時間をいかに使うか、ということがきわめて個人的な至上命題である昨今、携帯電話をいかに使い倒すか、というのはとっても重要なテーマだ。「だったらスマートフォンを(以下略)」という向きもあるだろうが、どうも(懐の問題を含めて)とっつきにくくて、いわゆる"ケータイ"で何とかしていきたいのだ。

 で、ケータイの使い道として、音楽を聞きながらWebブラウジング(あるいは読書)することを中心にしてきたのだが、最近は手持ちの動画をケータイで観るという使い方も楽しんでいる。私にとって「SO906i」は、初めての回転2軸ヒンジケータイであり、過去所有してきた機種と比べ、横画面表示での動画はダントツに観やすい。ところが「SO906i」の動画再生機能を使ってみると、再生途中で「ここまで視聴した」ということを示す、いわば"しおり"のようなモノを記録する機能が見つからない。これは、過去に使った「P902i」など他メーカーの携帯電話には用意されていた機能だけに、ちょっと不便。長時間の動画を観ていて、途中で中断し、数時間後(あるいは翌朝)に観ようと思っても、その場面まで早送りしなおすのはちと厳しい。iモーションでは、どうやらチャプターを設定できるようなのだが、私はまだ自作iモーションにどうやってチャプターを設けるか、その手法がわからない。来月には息子さんの運動会があり、そこで撮影するであろう長時間動画をどう調理するか、今から大きな課題だ。

 ちなみに「SO906i」で録画したワンセグ番組を視聴中に、終話ボタンなどで強制的に動画再生を終了した場合はどうなるか。次回再生時には、きちんと「途中から再生しますか?」と聞いてくれるのだ。うむ、さすがBRAVIAケータイ......というか、このあたりの機能はiモーション再生でもサポートして欲しいところだ。もう1つ、「SO906i」では、"PC動画"と呼ばれるWMV形式のコンテンツを再生する機能もある。が、フルブラウザ非対応のパケ・ホーダイユーザーである私には、残念ながら無縁の機能。これは、10月から提供される「パケ・ホーダイダブル」を検討する良い機会なのかも。

sh906i_bl01.jpg ケータイで音楽を聞いていれば着信にも気づきやすいし、機器を複数持ち歩く必要もなくなる。そんな理由で、外出時はケータイの音楽再生機能をフル活用しているが、おサイフケータイと同時に使うとちょっと困ったことが起きてしまう。コードが絡まるのだ。これは、私が左利きというのも関係しているが、例えばモバイルSuicaで改札を通過する場合、左手でケータイを持って、体の右側にあるリーダ・ライターにタッチしなければならない。右手が空いているときはケータイを持ちかえるが、どちらにせよイヤホンのコードがうっとうしい。

 というわけで、SH906iの数ある機能のなかで、ひそかに期待していたのが、ドコモのシャープ製ケータイ初となるBluetoothだ。これがあれば、端末からニョキっとコードが出ずに済む。すでに何度も試しているが、改札の通過はすこぶるスムーズ。コンビニでiD決済を利用するときも、手元で音楽を一時停止にし、イヤホンを外してレジに向かうだけなので、手間が少ない。おサイフケータイと音楽再生機能を両方搭載する機種は、Bluetoothにもっと積極的になってほしいと願うばかりだ。

 Bluetoothのレシーバーは、ソニーの「DRC-BT15P」を購入した。実は、ドコモの純正品である「ワイヤレスイヤホンセット02」が欲しかったのだが、SH906iの発売日にドコモショップに行ったところ、すでに完売していた。親切なショップのお兄さんが、同じ街のドコモショップ数店に電話で問い合わせてくれたが、同じくどこも完売。仕方なく、某家電量販店でこのレシーバーを購入した。機能的な差はそれほどなく、「DRC-BT15P」の方がデザインもいいので十分満足しているが、純正品はケータイと同時に充電可能。充電器が複数に分散してしまうとそれなりに面倒なので、これからBluetoothの利用を考えている人は、ぜひ純正品も検討してみてほしい。

sh906i_bl02.jpg 3カ月以上Bluetoothで音楽を聞いてきて、上記の「おサイフケータイと音楽の同時使用問題」はすっかり解決された。と同時に、Bluetooth機能の難点にもいくつか気づいたので、ここで触れておきたい。

 1点目が音楽の途切れだ。厳密に発生率を測定したわけではないが、どうもレシーバーの電池残量が減ってくると、途切れやすくなるような気がする。また、私はケータイをジーパンのポケットに入れているが、背面を外側に向けて収納しないと、途切れる確率が上がるようだ。2点目は通話品質。音楽が自動的に中断し、手元で電話に出られるのは確かに便利だが、移動しながらだと、なぜか音質が安定しない。相手にも悪いので、電話はイヤホンを外してケータイ本体で出るようにしている。3点目はデータ送信の問題。これは、P906iも同じだと思うが、データフォルダの画像などをパソコンにBluetoothで送信できない。逆も同様だ。せっかくケーブルレスでカメラの画像をパソコンに移すことができると思ったのだが......。

 と、文句を言ってはいるが、もちろん非搭載よりははるかにいい。最近では、一部の端末が充電端子とイヤホン端子を共通化しているため、コードをつなげるだけで不格好になり、音楽を聞くテンションが一気に下がる。これはSH906iも例外ではない。だからこそ、音楽はBluetoothでスマートに聞くべきだ。

CPKBbt.jpg  SH906iの購入を決意すると同時に、I-OデータのBluetoothキーボード「CPKB/BT」をI-Oデータの直販サイト、ioPLAZAで注文。その時点でいくらだったか覚えていませんが、現在ioPLAZAでは、送料・代引き手数料不要で14,800円となってます。

 キーボードで1万円超えるお値段はかなり高級品の部類。これでフニャフニャのキータッチだったりするとがっくしですが、パンタグラフ式のキーはストロークは浅いわりに意外にしっかりした押し下げ感・クリック感があり、質感やキータッチはなかなかいい感じです(使い勝手やキータッチについて、スタパ齋藤氏が連載「スタパトロニクスMobile」で6月にレビューされているのでそちらもぜひご覧ください!)。

 んで、わたしの場合、いま仕事に使っているノートPCが「VAIO VGN-G1」でキーピッチが約17mmとやや狭いせいか、11.50mmとかな~り狭いキーピッチの「CPKB/BT」でも、なんとかブラインドタイプ可能という感じです(ただしミスタッチは多め。手が大きい男性だとたぶん無理)。

 ノートPCとかで取材の際、話すスピードと同じくらいの速さで集中してがーーーっと打つ時に比べたら、ポチ・ポチ・ポチとかなりさみだれ状の入力にはなりますが、わたしの場合は、ケータイのキーで打つよりははるかに速くストレスなく入力できる感じです。



 1日過ごす中で、ケータイを一番使いまくる時間帯はいつだろう? 以前、取材に行って、「ワンセグは自分の部屋で見る人が多いみたいですよ」「ケータイサイトは寝る前にアクセスするケースが多いみたいですね」なんて話を初めて耳にしたときは、「エッ?! マジすか?!」と衝撃を受けた。というのも、私の場合、もっぱらケータイは通勤中の電車内で使いまくることが多いから。長い通勤時間、電車内でケータイを使ってニュースサイトを見たり、あるいは検索したり、Wikipediaで調べたりする。そして最近では、家族で外出した時に撮影した静止画や動画をケータイであらためて見返す、なんてことも多い。やっぱり画面がVGAサイズだと見やすいですし。通勤中に見るということは、自宅にいるときには消化しつくせないコンテンツをケータイで楽しむということだろうか。

so906i_menu.jpg そんなとき、「SO906i」には「Media Launcher」と名付けられたメニューが用意されていることに気づいた。これ、静止画や動画、ワンセグ、音楽、フルブラウザと各マルチメディア機能へアクセスできるメニューになってる。SO906iでは、microSD内のコンテンツにアクセスするには、「メニューボタン」→「データBOX」とたどって、サブメニューの「microSD」を押すという流れだが、「Media Launcher」は待受画面で方向決定キーの上を押して呼び出すので、そのあたりのクリック数が減る。ま、「Media Launcher」の反応速度はもたつき気味なのでムムム! と思うことも多いけれど、購入から2カ月経った現在となってはだいぶ平気になってきた。慣れるんですね、こういうの。

 ともあれ、「Media Launcher」みたいなメニュー体系、これまでのドコモ端末では、自分好みの機能を登録するカスタマイズ用メニュー機能とかで実装されてきたけれど、「Media Launcer」のようにマルチメディアに特化する、といった演出の仕方はもっともっと広まって欲しいし、"メールと通話だけじゃない、なんでもできるケータイ"の進化の方向として、みんながコンテンツをどんどん使いまくって、こういったメニューがもっと多くの人に便利と感じてもらえるようになればいいなと思う。そのためにはもっと反応速度をですね、あとコンテンツの入手しやすい環境をですね......って話がズレちゃうので、今日はこのへんで。

ishino01.jpg SH906iでもっとも気に入ったのが、光TOUCH CRUISERだ。SH904iやSH905iのような、いかにも「タッチパッド」というスペースはなくなった。以前の仕様だと、TOUCH CRUISERでカーソルを操作してから決定キーに戻る必要があり、指の動きがかなり複雑になってしまう。一方の光TOUCH CRUISERだと、指はキーの上に置いておくだけ。わずかな動きも感知するので、素早く、思い通りに扱える。

 光TOUCH CUISERは、特に、リンクの多いケータイサイトを見る際に重宝している。というのも、ドコモのブラウザは、基本が"縦移動"で、カーソルキーの左右は「進む」と「戻る」に使うからだ。横一列にリンクがズラッと並んでいると、その分だけ下キーを押さなければならない。光TOUCH CRUISERなら、これを一気にショートカットできる。下を押して右に進むより、はるかに直感的といえるだろう。

ishino02.jpg 新しいデバイスゆえに、当然慣れは必要。買ってしばらくは、決定キーを押そうとしたのにカーソルが動いてしまったことが多々あった。だが、3日もすると、そのような操作ミスは格段に減り、今では「これなしだと操作しづらい」と感じるほどである。購入早々光TOUCH CRUISERをオフにしてしまった人には、再チャレンジをオススメしたい。

 最後に、自分なりの活用法を披露しておこう。デフォルトだと、SH906iには、ポインタを動かせる「4×3」のメニューが設定されている。これはこれで使いやすいのだが、上下左右に指を動かす必要があり、目的の項目を選ぶのに時間がかかりすぎる。そこで、ソニー・エリクソンの運営する「PlayNow」というサイトから、縦一列の(ソニエリ端末っぽい)メニューをダウンロードしてみてたところ、予想通り指をガーっと縦になぞるだけでスクロールできた。気分はまさにジョグダイヤル。動きも超サクサクで、ストレスがない。デフォルトメニューのままの人は、一度お試しあれ。

 ただ、唯一残念なのは、タッチパネル同様、アプリに非対応な点。これは、次回作での改善に期待している。

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 前回SH906iで2ちゃんねるを見る話を書いたら、編集部の中の人がFOMA 90x専用のiアプリ、2ちゃんねるブラウザ「W2Ch」を教えてくれて、これがかなり良かったので今回はそのご紹介を。

 「W2Ch」は1000レス近いスレッドもさくっと快速ダウンロード・圧縮ファイル伸張してくれて、でっかいアスキーアートも極小表示することで、携帯電話の液晶でもだいたいどんな絵かわかるという優れモノのiアプリです。地下鉄の駅に停車中にスレッドを一気に読み込んで、駅間でゆっくり読むという用途にはバッチリでした。

 フリーのiアプリで動作保証はありません。導入は自己責任でということになりますが、快適に2ちゃんねるを見たい地下鉄通勤の方は、「W2Ch」、一度お試しいただくといいかもしれません。