ケータイ Watch
みんなのケータイ

hsp01a.jpg 今回から参加させていただくことになったフリーライターの橋本 保です。私が選んだ機種は、パナソニック製の「P-01A」。意外にも「みんなのケータイ」でパナソニック製のケータイを扱うのは初めてのようなので、私なりの思い入れも交えながらご紹介をしたいと思っています。なので、ちょっとパナソニックの簡単な歴史から。

 携帯電話を手掛けるパナソニックの正式な会社名は、パナソニック モバイルコミュニケーションズ。パナソニック本社の沿革によると、その前身となる松下通信工業が1958年に設立され、1968年に日本電信電話公社(NTTの前身)へポケベルを納入をしています。

 携帯電話では、1990年にIDO(現KDDI)から、「ハンディフォンミニモ」(54×165×27.5mm、298g)を発売。翌1991年には、さらに小型軽量化した容積150cc、重さ200gの「ムーバP」を日本電信電話公社へ納入。小型軽量モデルを得意として、NEC、富士通、日立などの旧電電ファミリーと並び立つメーカーとしてのポジションを築いていきます。

 余談ですが、この背景には米モトローラ社との小型軽量競争がありました。一例を挙げると、前述の「ムーバP」は、モトローラ社が世界を席巻した「マイクロタック」(日本版は「トーキョーフォン T61」)の対抗モデルですし、1996年にデジタル方式の携帯電話としては世界で初めて重さ100g、容積100ccを下回るモデルとして爆発的ヒットをした「デジタル・ムーバP201ハイパー」は、1996年1月に登場したモトローラ社の「スタータック」を強く意識した機種でした。とはいえ、この小型軽量戦略はとてもユーザーから支持され、前述の「P201」と同等スペックの機種が当時の全携帯電話会社から登場するなどして松下通信工業は、圧倒的なシェアを獲得します。

 ただ、iモードに代表されるインターネットサービスが普及してからは少し情況が変わります。それまではケータイの利用スタイルは"もしもし、はいはい"の「電話」が中心でした。が、インターネットにつながるようになってからのそれは、「メール」や「Webアクセス」へ移行しました。当時のCM風にいうなら「話すケータイから、使うケータイへ」変わりつつあったのです。こうしたサービスの変化に伴い、ケータイは、メール作成などやしやすい大きめのボタン、情報を見やすく表示できる大型ディスプレイが搭載しやすい折りたたみ型へとシフトしていきます。

 ストレート型で市場を席巻していた同社が折りたたみ型を世に出したのは2000年8月の「デジタル・ムーバP209iS」から。当時の主力モデルであるNTTドコモの5xxシリーズで折りたたみ型が出てくるのは、2001年5月発売の「ムーバP503iS」なので、iモードのサービス開始から、少し時間がかかりました。その結果、シェアNo.1の座をNECに明け渡し、一度は首位に返り咲いたものの、現在はシャープの後塵を拝しています。ちなみに現社長の脇 治氏はVIERAケータイ(P905i)の商品説明会で首位奪回を宣言、2008年11月の新商品説明会では石井圭介商品企画担当取締役が「2008年度中に(1位の)シャープを逆転することはない」と言いつつも「来年(2009年)、再来年とキャッチアップしていく」と手応えがあることを示唆しています。

 こうして振り返ると「P-01A」は、捲土重来を期すパナソニックにとって重要な機種であることが想像されます。VIERAケータイのマイナーチェンジモデルという印象が強く、他社製に比べると派手さには欠ける部分もあるでしょう。しかし、基本性能を中心にパナソニックの底力ともいえるポイントがいくつも見つかります。そんなところを中心にご紹介をしていくつもりです。

 そういえば、Pの特徴であるワンプッシュオープンは、「P504i」のころから貫いている機能の一つですね。振り返ってみて、改めて気付きました。
 

P1140896.jpg ライターのような、年がら年中キーボードを打つ仕事をしてると、小さなキーボードのついた機器が気になって仕方ない。今、使い続けているBlackBerry Boldもそう。

 BlackBerry Boldを使っていて便利なのが「すぐに、メールの返事を書ける」という点。やはり、普段使っているドメインのまま出先で返事がかけるというのはかなり便利。BlackBerry Boldの小さなキーボードもメールの返事くらいだったら何とかなるサイズ。

 しかし、これが本格的に原稿を書くとなるとちとつらい。キーは小さすぎるし、予測変換もあまり賢いとはいえないからだ。

 そこで取り出したのが、昨年に購入したキングジムの「pomera」(ポメラ)。普段はノートパソコンを持ち歩くことがほとんどで、飛行機の機内で原稿を書くときに重宝しているpomeraだが、意外にもBlackBerry Boldと相性がいいことがわかった。

 pomeraで作成した原稿をmicroSDに保存し、そのmicroSDをBlackBerry Boldに挿入。あとはメールを作成し、microSDに保存してあるpomeraで作成したテキストファイルを添付ファイルとして送れば完了だ。BlackBerry Boldから、microSDのフォルダ階層がちゃんと見え、ファイルを選択できる。

 pomeraのテキストは、auの機種では、フリーソフトでmicroSDをちょっと加工することで添付が可能だったりする。しかし、BlackBerry Boldであれば、何も加工することなく、手軽に添付ファイルとしてpoperaの文書をメールに張り付けることが可能だ。

 ちょっとした外出であれば、この2つさえあれば、メールの返信だけでなく原稿の作成もお手のもの。ノートパソコンは本当に持ち歩かなくてもいいかも。仕事の多い日も安心だ。キーボードフェチの自分としては、この組み合わせは結構、好きかも。
 
P3230003.JPG N-04Aは、同じamadanaケータイのN705iと比べ、音楽再生機能が格段に進化している。音質向上技術の「SRS TruMedia」はその一例。音の臨場感が増し、着うたフルでも十分満足できるほどだ。ただし、「CircleSurround 5.1ch」などの強いエフェクトをかけると、一部の楽曲では音割れが生じてしまった。私は「Hollo! TruMedia」というエフェクトに使用しているが、手持ちの楽曲に応じて、適切な効果を選ぶとよいだろう。

 使い勝手も着実によくなっている印象を受ける。N705i(というか、当時のNEC端末全般)は、「全曲リスト」が本体メモリと外部メモリでバラバラだった。一応、手動で作成したプレイリストに両方の楽曲を登録することはできたが、登録可能な曲数は99曲。手持ちの楽曲を通しで聞くような使い方には、対応していなかった。だが、N-04Aでは、全曲リストに、本体メモリの着うたフルと外部メモリのWMAファイルが全て含まれる。ここから楽曲を再生すれば、手持ちの音楽をまとめて聞くことが可能。ランダム再生を使っている場合なども、着うたフル、WMAを問わずに楽曲を選択してくれる。細かな点かもしれないが、シングルは着うたフル、アルバムはWMAという形で管理しているので、この進化は音質の向上以上にありがたい。

 購入時は冒頭挙げたサウンドの進化や、BluetoothやmicroSDHCへの対応など、デバイス面の機能向上に目が行きがちだが、(ほぼ)毎日音楽を聴いていると、使い勝手に対する配慮がじわじわと効いてくる。カタログではなかなか分からない部分だが、これからN-04Aを購入するというユーザーは、ぜひこれらの点もチェックしてみてほしい。これで、前回挙げたBluetoothとキーロックの問題が解決すれば、評価はもっと高くなるのだが......。
mk0316_a.jpg 最近、3Dセンサーの歩数計が売れているという話はよく聞くところ。かつては、いかにも中高年向け、といったダサいデザインのものばかりだったが、最近は若者や女性を意識したモデルが続々と出ていることからも、この市場が盛り上がっていることがわかる。

 私もそうした製品を一通り試してきたが、断言してしまおう。F-01Aは最強の歩数計であると。

 最近の歩数計は、3Dセンサーを用いて誤動作を減らしているのが特徴だが、3Dセンサーと言えば、ケータイにもすでに搭載済み。これを使って歩数計にするアイディアは、らくらくホンシリーズに始まり、もはや富士通の看板機能の1つとなっている。

 体重と、「身長-100cm」で求められる歩幅をあらかじめ設定すれば設定完了。あとはただ持ち歩くだけで、歩数、歩いた距離、消費カロリー、脂肪燃焼量、さらに毎分60歩以上のペースで3分以上歩いたとき、つまり運動効果の高い歩数だけをカウントする「いきいき歩行」の歩数と歩行時間をカウントできる。

 mk0316_b.jpgなんといっても普通の歩数計にない魅力は、大画面の液晶でこうした表示ができること。さらにはネットワークサービスとの連動して、「東海道五十三次」や「奥の細道」を擬似的に歩く、なんて試みもあり、「続ける」ための仕掛けも豊富。このあたりはケータイならでは、といったところで、普通の歩数計には逆立ちしてもできない芸当だ。

 普通の3Dセンサー搭載歩数計と測定結果に差がないので、肝心の精度もそれほど変わらないといっていいだろう。もちろん、黙ってても持ち歩くケータイならば、継続がカンタン、というのも重要なポイントだ。

 確かに、あまり目立たない機能で、使い始める前は大して期待もしていなかったのだが、今となれば「これがあるからF!」と自信を持って言えるくらい、気に入っている機能だ。
 前回まではTouch Diamondを紹介してきましたが、便利な端末ではあるもの、おサイフケータイが使えなかったり、地下で電波がつながりにくかったりと課題も多く、メインの端末はドコモの携帯電話を使い続けています。

kf03a01.jpg 今回選んだF-03Aは、ラウンド・タッチパネル液晶のスライドケータイ。富士通製携帯電話の代名詞でもある「防水」「指紋認証」のどちらも対応していない点が残念ではありますが、もともと防水はあまり必要としていないし、指紋認証は暗証番号でなんとかすることに。それ以上にデザインの美しさと、折りたたみスタイルに飽きて他のデザインを使いたい、という思いから、自分として初のスライドケータイ端末となりました。

kf03a02.jpg スライド端末を今までつかわなかった理由は、折りたたみ型に比べてキーが小さくて文字が打ちにくそうだったからなのですが、F-03Aはキーの面積が非常に大きかったのも決め手の1つ。動作も軽快なので、ストレスなくメールをサクサク書けるのが気に入ってます。

 売りの1つである全面タッチパネルはちょっと不思議な使い勝手で、全面がタッチパネルなのに操作できるのは画面下部に表示される「タッチセレクター」部分のみ。Dシリーズの特徴だったスピードセレクターのように、画面の上で指をクルクル回すと操作できます。

kf03a03.jpg 反応もよく、タッチセレクターの回転操作も便利なんですが、それ以外のタッチボタンが少々小さくて、しっかり目視して押さなければいけないのが残念。Touch Diamondの操作ボタンで実感しましたが、せっかく画面サイズが大きいので、タッチ操作するキーもより大きいと操作しやすいのに、と思います。
 
 初のスライド端末なので未だ慣れない部分も多いですが、これから徐々に使い込んで行く予定です。キーロックがかなり使いにくいのですが、そのあたりはまた改めてご紹介したいと思います。
 ケータイには、長押しすることである機能を呼び出す"ショートカット"がある。どの携帯電話にも必ずあるのは、マナーモード設定で、「#」や「*」などのキーに小さく「マナー」と書いてあったりする。「SH-01A」では、数字キーの「5」には虫眼鏡のイラストが、「6」にはBluetoothのアイコンが小さく描かれている。「5」を長押しすれば文字サイズを一括変更でき、「6」を長押しすればBluetoothの電源ON/OFFを切り替えられるというわけだ。

sh_short.jpg キーに記されている機能以外にも、携帯電話にはいくつかショートカットが用意されていることがある。SH-01Aをはじめとする最近のシャープ製端末では、数字キーの「1」「2」「3」は、方向決定キーの下を押して呼び出す"ショートカットメニュー"の1番~3番に対応している。ショートカットメニューの1番に「シークレットモード」を登録しておけば、普段ナニを隠していても、いざというときに数字キーの「1」を長押ししてシークレットモードをONにすれば利用できるというわけ。またメール作成中に「*」を長押しすれば、ペースト(貼り付け)モードに、「#」を長押しすればカット(切り取り)モードになる。

 このほか、よく利用するショートカットキーは、決定キーの長押しによる「ロックセレクション」の呼び出しと、ECOキーの長押しによる「ベールビュー」のON/OFFだ。特に、電車の移動中にメールを書く場合は、覗き見を防ぐベールビューモードへ手軽に切り替えられるのはありがたい。このほか、カメラボタンの長押しで「データフォルダ」、というのもちょっと便利だ。

 これらのショートカットを熟知して、なおかつ、好みの機能をショートカットメニューに登録しておけば、SH-01Aの使いたい機能へワンタッチ&ツータッチでアクセスできる。さらに言えば、ショートカットメニューに割り当てた機能を本当に使っているかどうか、3カ月に一回でも見直してみると、より磨きがかかるだろう。
 常に画面がむき出しのスライド端末では、キー操作のロック設定が重要だと言われる。N-04Aの場合は、閉じるとセンサーキーとサイドボタン1つだけになるため、ロックをかけていなくても大きな問題はないが、ロックを未設定だと待ち受け画面の点灯時間が長くなってしまう。逆に、ロックありだと閉じてすぐに画面が消えるため、電池の持ちもよくなる。当初、画面がなかなか消えなかったので色々と設定を試し、結果としてクローズ時に自動でロックをかけることにした。

 しかし、ここにちょっとした落とし穴が。法林氏のエントリーで、「N-01Aでキー操作をロックするとカーナビとの通信が失敗する」と指摘されていたが、似たような現象がN-04Aでも起こってしまった。私の利用スタイルでは、具体的に以下の点が不便だと感じている。

P3030005.JPG まず、Bluetoothでの外部操作を受け付けなくなること。N-04Aでは、Bluetoothユニットからミュージックプレイヤーを起動できるが、ロックありの状態だとこの機能が効かなくなる。わざわざケータイ側を操作してプレイヤーを立ち上げるか、一度ロックを外さなければいけないので、操作が一気に面倒になる。しかも、音楽再生中はロックをかけられず、結局待ち受け画面が結構長い時間点灯してしまう。せっかく「amadana brown」ではBluetoothユニットまで同梱しているのに、ちょっと残念だ。

 iアプリの自動起動設定もロックに引っかかった。日々の料金をグラフでまとめてくれる「ドコモ料金案内」というアプリを、毎日正午に起動するように設定していたが、これもロックありの状態だとエラーが出る。手動で毎日立ち上げるようにしているが、やはり少々面倒。正直、個人的にタッチセンサーやサイドキーの誤操作はほとんどないので、ロックできなくても構わないのだが、それならそれで、クローズ時に即待ち受け画面が消える設定を用意してほしかった。NEC初のスライド端末ゆえに仕方がない面もあるが、ぜひ次回作ではキー操作ロックの仕様を改めてほしい。

 3月に入り春商戦も本格化。春モデルのなかでまず一番最初に購入したのがNTTドコモ「BlackBerry Bold」。昨年9月に発表されており、春モデルというかは微妙だけど......。

 海外取材などに行くと、ビジネスマンのほとんどがBlackBerryを使っているのではないかと思わせるほどユーザーが多い。そんな人たちを横目で見つつ「使ってみたいなぁ」と指をくわえていたのだが、ようやく持ちたいと思わせるデザイン性の高いBlackBerryが登場した。

 2月23日に購入したため、例のバッテリー発熱騒動で買えなかったということはなかった。購入したBlackBerry Boldはいまのところ、充電しても熱くなるということはない(ただ、ドコモからはバッテリーに関して、すぐに電話がかかってきた)。

bbb1.jpg 購入してまず設定したのがメール。Gmailを使っていることもあり、簡単に設定できた。しかも、Gmailでありながら、発信元のアドレスを自由に設定できるので、返信した相手には名刺に書かれたメールアドレスが表示され、そちらにメールを送ってもらえるようになっている。

 これまで、仕事のメールは同じくGmailを経由し、iPhoneでチェックしていた。しかし、iPhoneだと受信して閲覧はするが「返事はあとでパソコンで書こう」という感じになりがち。タッチパネルでちょっとした長めの文章を書く気にはなれない。

 だが、BlackBerry Boldなら、キーボードで受信したその場で返事を書こうという気にさせてくれる。実際、予測変換との組み合わせでサクサク文章が書ける。ただ、句読点はaltキーを押さなくてはいけないとか、句点を入力したあとにも予測変換候補が出てしまうなど、ちょっと面倒なところもあったりする。

 しかし、おおむね満足な印象。仕事のメールがプッシュですぐに確認ができて、速攻、返事が書ける環境はいままであまりなかったかも。外国人ビジネスマンがカフェや空港で一生懸命、BlackBerryをいじくる気持ちがわかってきた気がする。オバマ大統領がホワイトハウスに意地でも持ち込みたかったというのも納得。

n01a06a.jpg 最近、外出時はマナーモードに設定しておき、自宅やオフタイムなど、着信音を鳴らしてもいいときだけ、マナーモードを解除する人が多いよね。そうすると、通常、マナーモード中はバイブレータがONに設定され、電話やメールの着信があると、端末が振動して、知らせてくれる。

 ところが、バイブレータの振動は機種によって、ボディの構造が異なるため、振動の具合いというか、振動音がかなり違う。N-01Aの場合、正直なところを書いてしまうと、意外にうるさい。ボクは写真のように、底面側を上にして、胸ポケットにN-01Aを入れてるんだけど、バイブレータが動き出すと、StyleChangeの上下のボディが共振するように、「ビィーッ、ビィーッ」と振動音が響き渡る。しかも音がやや高いためか、周囲によく響くのだ(笑)。

 なかなか文章で表現するのが難しいが、通常、ケータイのバイブレータ機能は、端末内にあるバイブレータ用モーターが回転し、端末が共振し、周囲には「ん? どこかで鳴ってる?」くらいの印象しか残さない。これに対し、N-01Aはバイブレータ用モーターの回転で端末が共振し、さらにStyleChangeの上下ボディが振動でぶつかり合うように共振してしまうようで、まさに「ここで鳴ってます!」と訴えるくらいにハッキリと振動音が伝わる。試しに、折りたたみや二軸回転式、Wオープン、スライド式など、他の形状も胸ポケットで試してみたけど、ボクが聞いた限りではN-01Aの振動音がもっとも大きく、しっかり響く印象だ。

 バイブレータの振動音が大きいことは、着信を逃さないという意味では正しいんだけど、マナー的観点では疑問が残るし、打ち合わせや会議中に鳴り出すと、ちょっと引け目を感じる。打ち合わせの相手が思わず「どうぞ、電話に出ていただいて......」なんて、気を遣われちゃうくらい。だからこそ、3回目のエントリーで紹介した「iコンシェルの着信音OFF」なんていう設定が必要になるわけだ。

n01a06b.jpg その一方、N-01Aで気に入ったのがフルブラウザ環境だ。フルブラウザは従来から搭載されていたけど、N-01Aは横画面で利用する「Share Style」が使えるし、Nシリーズではおなじみのニューロポインターによる操作感も良好。横画面でも端末を開いた「Communication Style」のときと同じように、ダイヤルボタンからの文字入力ができるので、検索ワードを入力するときなどにも便利だ。フルブラウザ利用時にソフトキーのガイドが表示されないのが気になるが、[iチャネル]ボタンで[機能]メニューを呼び出せるし、[1]でズームイン、[3]でズームアウト、[5]でBookmark一覧を呼び出すショートカットも用意されている。

 今回まで紹介してきたように、StyleChangeという今までにないスタイルにトライしたN-01Aは、新しいスタイルであるがゆえに荒削りな面もあり、不満も残ったけど、保守的なイメージの強かったNEC製端末のイメージをいい意味で裏切ってくれた端末でもある。次期モデルに引き継がれるのか、また別のモデルに進化するのか、再び保守的な路線に戻るのか。今後の進化の行方を見守りたい。