ケータイ Watch
みんなのケータイ

 F-03Aを手に入れてからというもの、音楽はBluetoothで聴くようになりました。

 ここしばらくは移動中の音楽を携帯電話で聴く習慣がついていましたが、どうもBluetoothは電池の消耗が気になって敬遠していました。しかし、これが実際に使ってみると非常に便利。特におサイフケータイを活用している身としては、改札やレジで携帯電話を取り出す時にケーブルをまったく気にしなくていいという自由が大変にありがたいです。

f03a_0301.jpg ただ、残念なのがBluetoothで聴けるのはごく一部の音だけということ。音楽やワンセグはBluetoothで楽しめるものの、メールの着信音はBluetoothでは聞こえません。音楽が突然無音になるのでまだわかるのですが、突然の無音にはかなりの注意が必要です。

 

 さらに困っているのが目覚ましで、これもBluetoothで音楽を聴いている最中には鳴ってくれません。飲み会の帰りにはマナーモードに設定した携帯電話を握り締めておき、自宅最寄り駅につく頃に目覚ましをかけておくことで寝過ごし対策をしているのですが、F-03AでBluetoothを使っているとメール着信音も聞こえず、マナーモードの本体も震えないので目覚ましがまったく役に立たず。仕方がないのでマナーモード非設定時でも常にバイブが作動する設定にしているのですが、今度はマナーモードを解除して充電台や机に置いているときも震えてしまうことに。せっかくのBluetooth、次のモデルではメール着信音や目覚ましも聞こえるようにして欲しいなと思います。

 かな漢字変換に代表される文字入力系は、各社がそれぞれにしのぎを削っている分野なので軽々に善し悪しは言えません。が、私はパナソニック モバイルの文字入力系が好きです。

 細かいことですが、こんな配慮があるんです。「P-01A」は、テンキーの「1」と「5」を押すと(あな、と入力した状態)、予測変換の候補に「15時」「15日」「15分」が現れます( 画面1)。この状態で画面右下に表示される「英数カナ」を押すと、「15」「1月5日」「1時5分」などの変換候補が出てきます( 画面2)。「1」「5」と入力すると、「15」が出てくる機種は多くありますが、時間や日付の入力支援してくれるのです。

 ただ「P-01A」からは、逆トグルが発話ボタンに割り当てられています。これはドコモの共通仕様に合わせた結果なので仕方ないのですが、以前の「P906i」のほうが使いやすかったと思っています。この操作系はソフトバンクモバイルの「930P」に継承されていますので、興味がある方は確かめてみて下さい。液晶画面に「逆順」というアイコンが現れ、これを選ぶと文字が逆の順番に表示されるんです。

 ちなみに逆トグルとは、あ→い→うと順番に表示されたかな文字を、逆の順番(う→い→あ)と表示させる機能のこと。例えば"たもつ"と入力をしたかったのに"たもと"と入力してしまった場合なら、逆トグル操作で入力した"と"を"と→て→つ"と戻せるのです。

05s.jpg 絵文字の入力がしやすいのも「P-01A」を気に入っているポイントです。 画面3の状態で液晶画面左下の「絵文字」を押すと、 画面4のような状態になります。この画面で、また液晶画面左下の「絵文字D」を押すと 画面5に。写真ではわからないのですが、デコメ絵文字の動きを確認しながら入力ができるんです。これって重要じゃありません?

 さらに言うと、相手からデコメ絵文字入りのメールを受け取ったとき、デコメ絵文字を一括保存する機能があるんです。ほかにも、「は」と入力すると、画面6のように予測変換候補に絵文字が出て、普段絵文字を使い慣れていない人でも、自然に使えるようになっています。言葉の意味と絵文字を組み合わせ、もっと変換候補として出してくれたら良いのに、と思っています。そのほうがメール作成が楽しくなると思いませんか?

n04a_multi.jpg 強力なマルチタスクは、NEC端末の強み。当然、N-04Aにもこの機能は継承されている。ほかのドコモ端末にはない売りとなるのが、"iアプリとiモードの同時起動"だ。N-04Aでは、アプリを中断してiモードサイトにアクセスすることができる。例えば、iモードのサイトで住所を調べ、地図を見るために「モバイルGoogleマップ」を使用したとする。この場合、住所をメモするかその場で暗記してモバイルGoogleマップで入力という流れになるが、番地などを改めて確認するために、もう一度サイトを見るということはないだろうか? これがほかの端末だと、一度モバイルGoogleマップを終了してサイトに再度アクセスする必要があり、少々手間がかかる。一方のN-04Aは、アプリを中断して画面を切り替えるだけでOK。複数の場所の地図を見る際にも、非常に便利だ。

 また、N-04Aのマルチタスクはゲームにも活かせる。以前、「FINAL FANTASY IV THE AFTER -月の帰還-」をプレイしていたが、FFIVの正統な続編だけあってそれなりに難しい。選択肢を間違えると仲間が死んでしまい、その後二度と生き返らないということもあった。こうした失敗を未然に防ぐために(もしくは事後に確認してやり直すために)攻略サイトや掲示板を参照していたが、どうもケータイゲームとPCはあまり相性がよくない。寝転がりなら遊ぶため、PCをネットにつないで情報をチェックするのはやはり億劫だ。できればケータイ1台で同時に両方をこなしたい。N-04Aのマルチタスクは、そんな用途にも向いている。迷ったらアプリを中断してサイトで攻略情報を入手すればよく、ほかの端末よりもスムーズにゲームが進行する。

 難点は、動作がかなり"モッサリ"になるということ。iモードの画面でカーソル移動がボタン操作に追従しないことがある。アプリとiモードの組み合わせだけでなく、音楽プレイヤーを起動しながらiモードやメールを使用する際にもモッサリ感が気になる。便利なマルチタスクだが、動作速度が改善されれば、さらに使い勝手がよくなるのではないかと思う。
 4月になって、待ち望んでいた「2つのこと」が実現した。

bbbd0001.jpg まずはiモードメールへの対応。2008年9月のBlackBerry Boldの発表会でドコモの山田隆持社長が「来春にはスマートフォンでiモードメールが使えるようにする」と公言していたのだが、ようやく4月1日に正式対応となったのだ。

 ただ、プッシュでメールは届かず、「iモード.net」というウェブベースでメールを閲覧する形式となっている。早速使ってみたが「まぁまぁ」というのが正直な感想。当然ながら、メールは自分でウェブにつないで見に行かなくてはいけないし(パスワードの入力も必要)、メール本文を入力する際、文章の全体を把握できなかったりして、必ずしも使い勝手がいいとはいえない。絵文字の入力もできない。あくまでちょこっと確認する程度で、バリバリ使おうという気にはなれない。

 ただ、これまでは、iモードメールを確認するためにいちいちFOMAカードをP-01Aなどに挿入しなおしたり、パソコンからiモード.netにつないでチェックしていたので、そういった手間が省けるようになったのはありがたい。あとは、iモードメールがプッシュで届くようになれば最高だ。

bbbd0002.jpg もうひとつの「待ち望んでいたこと」は、充電時のバッテリーパックが熱くなるという問題の解消だ。

 4月7日の昼ぐらいに突如、待受画面に現れた見知らぬアイコン。早速、クリックしてみると、「ワイヤレス更新」としてソフトウェアを書き換えることができるようになった。待受画面で告知されたあとにドコモから「発熱事象に関する対処方法と販売再開のお知らせ」が発表された。報道発表よりもユーザーへの告知がちょっとだけ早かったのは、ドコモなりのユーザーへの配慮だったのかも知れない。

 アップデートにかかった時間は約40分。実際、自分のBlackBerry Boldは発熱することなく普通に使えていたのだが、ソフトウェアできっちりと改善したことで、より安心して携帯できるようになった。

 ようやく販売再開となり、ユーザーが増えて、BlackBerry Bold市場がさらに盛り上がってくれるといいんだけど。
sh04_1_1.jpg デバイス、おもちゃとしてのケータイをこよなく愛す私だが、ケータイメールは大の苦手。パソコンでおなじみ、QWERTYキーボードの入力に慣れてしまうと、どうしても、ケータイ宛に来たメールの返事は遅れがち。もらってから2日、3日経つともう返事すること自体が面倒になって、そのまま放置してしまう。パソコンに疎い両親や親戚連中はみな、ケータイメールで連絡を取り合っているため、私は「ネットに詳しいくせにメールの返事も書けないとは何事か!」といつもお叱りを受けている。

 未だ愛用中のiPhoneも文字入力はイマイチだし、F-01Aも決して打ちにくいとか変換効率が悪いとか、そういうわけではないのだが、テンキー入力が苦手で手が伸びない。結局、ケータイでメールを送るなんて、週に2回あればいいほう。

 ゴチャゴチャ書いたが、要は、まともな文章書くには、なんつったってQWERTYキーボードなんである。

 キーボード派の私にとって、最近のスマートフォンブームは追い風だ。だが、おサイフケータイが手放せない私としては、オープンOSを使った世界標準のスマートフォンではなくて、日本式ケータイにQWERTYキーボードが付いた機種が欲しい。そうなるともう、必然と選ぶ端末は決まってくる。ドコモならばシャープのSH-04Aだ。

 買って使って、驚いた。

 SH-04AはQWERTYキーボードで文字入力、普通のケータイライクな操作はタッチパネルで、という折衷策を採っているのだがなかなかこれに慣れない。いや、正直にいってしまおう。買って3日目くらいまではストレスだらけだった。

 なにしろ、今まで日本式ケータイの操作を根底から支えてきたテンキーがなく、画面上のテンキーを押すのがなんとも心細い。一応断っておくが、これは私がタッチパネルに慣れていないからではない。すでにiPhoneは半年以上使い倒している。戸惑うのは、サービスから端末のインターフェイスまで、すべてがタッチパネル前提で作られたiPhoneとは違って、テンキー前提のサービスがほとんどのiモードコンテンツをSH-04Aで使うのは、けっこうツラい。iアプリは特に顕著で、ついついアプリの中のインターフェイスにタッチしてしまう。が、もちろん反応しない。矢印キー、決定キーに見立てたタッチパネルで操作しなければならない。

 ストレスだらけという、波乱の船出を迎えてから1週間、今、確実に潮目が変わりつつある。いや、潮目が変わるどころか、「これ最高かも」と思い始めている。そのカギはやはり、キーボードだ。

 次回は入力周りをもっと突っ込んで紹介したい。
 スライドケータイであるF-03Aのもう1つの特徴はラウンドタッチパネル。480×960ドットのフルワイドVGAをタッチで操作できます。

f03a_02_01.jpg ただし、iPhoneのように画面のどこを触っても操作できるのではなく、基本的には「タッチセレクター」と呼ばれるキー部分のみがタッチ操作の対象。それ以外のメニュー画面に直接触ってもうんともすんともいいませんし、スライドを開いた時にもタッチ操作はききません。

 前回も書きましたがこのタッチセレクター、タッチできるボタンの面積が小さいので押すのに注意が必要。押した時の反応も一瞬遅れる感じのため、余計に注意しながら画面をタッチする必要あり。一方、ぐるぐる回せるタッチセレクターは、画面に表示されたボタンと指が多少ずれても豪快に回せるので気軽に使えます。

 せっかくのタッチパネルなのに、画面の一部分しか触れないのはややもったいない印象。ボタンを大きくするとせっかくのワイドVGA面積が狭くなる・・・・・・、という悩みもあるのかもしれませんが、タッチセレクターのようにぐるぐる回す操作が可能なら、PCブラウザのジェスチャーみたいに指で操作できる機能があるといいなと思いました。
 
f03a_02_02.jpg 一方、カメラや静止画、動画機能についてはタッチパネルを全画面で利用可能。カメラは画面に映った場所をタッチするだけで写真を撮れるし、ワンセグはタッチして指を上下に動かすだけで音量を調節できたりと、前述のジェスチャー的な操作も盛り込まれています。

 カメラのタッチ操作は同じ富士通のF-01Aとほぼ同じなので、F-01Aのレビューもご一読いただくとして、タッチするだけで写真が撮れるのは本当に便利。さらにスライドケータイのF-03Aは、二軸折り畳み型と比べてデジカメスタイルで撮るのも携帯電話スタイルで撮るのも気軽に使い分けられます。メニュー操作ではほとんど使わなくなってしまったタッチ操作も、カメラ撮影では大活躍中のこの頃です。