ケータイ Watch
みんなのケータイ

mka1.jpg SH-04Aは、なんといったってフルキーボードなんである。わざわざこの機種を選ぶような人は、キーボードを目当てで買っているに決まっている。

 そこで今回は、私が日常的に使う入力デバイスを用いて、一体どのくらいのスピードで文章が入力できるかを計測した。文面は実務でよく利用する以下のもの。

お疲れ様です。家電Watchの伊藤です。原稿受け取りました。ありがとうございます。


 それぞれ5回入力した平均値を取った。キーボード入力のしやすさを測定するため、変換の学習機能はいずれも、毎回オフにしている。ポメラとMacBookに関しては携帯電話ではないので、あくまでも参考記録としてとらえていただきたい。

機種名 平均タイム 使用期間
SH-04A 36.7秒 2カ月
SH-01A 57.3秒 3週間
iPhone(フリック入力) 33.1秒 11カ月
ポメラ 25.5秒 4カ月
MacBook 9.4秒 -


 気になるのは、変換精度という面では同じで、ハードウェアだけが異なる、SH-01AとSH-04Aの差だろう。単純計算すると、1.56倍のスピードで入力できたことになる。入力していてもやはり、快適さは段違い。数字を入力する際のキーコンビネーションさえ一度覚えてしまえば、長文メールも十分打てる。

 テストしていて気になったのは、連文節をうまく変換できないこと。テンキー入力のSH-01Aなら、単文節ごと変換していく動作が自然と身についているため問題ないのだが、フルキーボードだと入力しやすい分、一呼吸で書ける文章が長くなり、連文節変換が必要となる。しかし、SH-04AのケータイShoinは、文節ごと予測で確定していった方が効率が良く、長い文章を入れると予測変換の候補が出なくなってしまうのだ。このあたりはフルキーボードでの入力に特化したカスタマイズが必要だと思う。

 余談だが、結果を見て驚いたのは、iPhoneのフリック入力の速さ。もう丸1年使っているので習熟度が違うと言えばその通りなのだが、タッチパネルの画面をこすって入力、というアプローチはただ斬新なだけでなく、実用性も十分であった。

 全体的には、仕組みの違いがはっきりと表れた結果になったと思う。SH-04Aでよりスピーディな入力を求めるなら、細かく細かく変換していくことがポイントだ。
 生まれて初めてのスライドケータイ端末だったF-03Aを使い始めてはや3カ月。最初は不慣れな分、違和感もありましたが、最近ではスライドが病みつきになってます。

f03a_04.jpg 当たり前のことですが、なんといってもスライドは開くのが簡単。折りたたみの時も親指を隙間に入れて勢いよく跳ね上げるような開け方をすることで、比較的手軽に携帯を開けていたのですが、やはり親指で軽くはじくだけでキーボードが現れるスライドの手軽さにはかないません。

 それを痛感するのが満員電車に乗った時。特に終電間際で手持ちのカバンですら気軽に動かせないほど混雑している場合、折りたたみなら開くのも一苦労だったりしますが、スライドなら手元に持ってさえいれば簡単に開けるのが便利。まあ、せっかくのタッチパネルを使えばスライドの必要すらないのですが、私にはなかなかF-03Aのタッチパネルは操作が難しく、テンキーに頼ってしまいます。

 写真を撮るときもスライドは気楽。デジタルカメラスタイルで撮影するとき、今までの折りたたみ型(2軸ヒンジ)だと携帯電話を開いてさらに液晶を回転してまた折りたたむ、なんて動作がかなり手間でしたが、F-03Aならそのまま本体のボタンでカメラを起動できるし、スライドしてカメラボタンを押し、カメラが起動するまでにスライドを元に戻してもいい。キーロックや画面オフなどスライドならではの課題もありますが、大画面と操作性を両立しようと考えると、スライドはなかなか理想的なのかもしれないと思うほど、最近はスライド愛好家になっています。
 今回は、一度は触れておかなければいけないWオープンスタイルの話です。

 改めて説明する必要はないと思いますが、Wオープンスタイルとは、閉じた状態の折りたたみ型ケータイがタテにもヨコにも開くスタイルのこと。VIERAケータイの第1弾「P905i」から継承されているスタイルです。

hsmt01.jpg  タテに開くときには脇のボタンを押すとワンタッチで開く「ワンプッシュオープン」がPの代名詞的な機構。「ここは頻繁に使う部分なのですが、塗装がはがれにくいんです」と書こうと思って確認をしたら、そんなことはなくちゃんと(?)はがれていました。ただフロスティホワイトという色を選んだためか、塗装がしっかりしているためか(その両方?)、キズが全然目立たないんです。ヌードボディで持ち歩くうえ、がさつな私が約半年使ってもこの程度ということは、普通の人なら2年間くらい経っても、みすぼらしい感じにはならないんじゃないかな? ということはご紹介しておきたいと思いました。

hsmt02.jpg 本機が話題になったポイントは、ヨコオープンスタイルのときにダイヤルボタンの文字が切り替わることでした。

 ただ、これってどうなんですかねぇ。私は、あまり重宝はしていないんです。そもそも私はヨコオープンスタイルで使うシーンがあまりない。カメラやウェブアクセスはタテスタイルで使っているし、ワンセグやゲームは頻繁に使わない。となると、文字がタテヨコに切り替わってもなぁ......そんな感じです。

 ただタテ/ヨコと開いたときによってキーボードの内容が切り替わるアイデアは、今後面白く進化することは考えられます。仮にテンキー部分も「D800iDS」(折りたたみ型で上下2画面になっていたケータイ。三菱電機製)のようなディスプレイになっていて、タテ開きのときには「0~9」と「*」と「#」のダイヤルボタン、ヨコ開きのときにはQWERTYキーなんてことになったら使いやすいですかねぇ。そんな楽しさが広がっていくアイデアです。
P5080005.JPG 行動支援型サービスとして注目を集めたドコモのiコンシェル。サービス開始から利用者も順調に伸び、4月11日の時点で100万契約を突破した。筆者が利用中のN-04Aにもiコンシェルが搭載されており、新サービスを試すため、色々なコンテンツを登録している。例えば、待受画面に情報が届く「インフォメーション」だと、鉄道運行情報は上限いっぱいまで登録し、気象情報やイベント情報などまで、ほぼ全てを「受信する」に設定した。「カレンダー」や「トルカ」も、気になったものを次々と試している。

 ただ、現状ではほかの執筆者の方も述べているように、届く情報が玉石混合になっている印象を受ける。取材や打ち合わせなどで都内のさまざまな場所へ出かけることが多いため、鉄道運行情報は利用する可能性の高い路線を全て設定したが、外出のない日にはかえってその情報が邪魔になることがある。スケジューラーに登録したイベント情報もそうで、「これだ」と思えるものに出会える可能性は低い。カレンダーの映画情報は、地域や内容を設定できないため、全ジャンルの上映情報が一斉に送られてきてしまい、結局サイトにアクセスするのとあまり変わらない。

 「執事」を名乗るからには(ただし、筆者はN-04Aデフォルトの忍者に設定しているが)、もう少し生活に密着した情報がほしいところだ。ゴミ出しのサジェストや、クリーニングの仕上がりのお知らせ、スーパーのタイムセールの告知、レンタルDVDの貸し出し情報などなど、iコンシェル向きのコンテンツは意外ともっと身近なところにあるのかもしれない。N-04Aに関して言えば、せっかく用意した「amadana channel」でiコンシェルを利用しないのは、もったいない気がする。もちろん、ドコモではこうしたユーザーの声にしっかり耳を傾けており、「冬からは位置情報と連動した機能拡充をやっていく」(山田隆持社長)と述べている。地域コンテンツの充実も図るというため、今後の展開には要注目だ。

 一方で、ユーザーインターフェイスにも改善の余地がある。筆者が最も不便に感じているのは、音楽時のインフォメーションだ。音楽再生中にインフォメーションを受信すると、再生が中断されてしまう。まるで執事が無理やりイヤホンを引っこ抜いて「緊急事態です」と駆け寄ってくるようだが、重要な情報だったためしはほとんどない。設定している鉄道運行情報が多いせいで、特に朝はかなりの頻度でインフォメーションを受信する。風が強く、ダイヤに乱れが生じやすい日などは、数歩進むたびに音楽がストップしてしまうことも。首都圏の鉄道は相互に乗り入れているため、インフォメーションが重複してしまい、このような事態が起こるようだ。ほかにも、スケジューラーの使い勝手や、iチャネルとの住み分けなどが、課題と言えるだろう。

 このようにまだまだ不満はあるものの、プラットフォームとしてのiコンシェルの将来性は、高く評価している。同じ考えのユーザーが多いからこそ、iチャネルを超える勢いで契約者数が伸びているのだろう。サービス開始時点と比べコンテンツ一覧のページが見やすくなったり、「ひつじのしつじ」がちょっとだけ成長したりと、着実に進化している点も好印象だ。ネットワーク側での処理が多いサービスだけに、今後も、ぜひ既存ユーザーへのフォローも忘れないでほしい。現行モデルはもちろん、今後発表される夏モデルでも、冬にパワーアップするiコンシェルが使えることを期待している。

 アップルのiPhone/iPod touch向けのアプリはサービス開始から9カ月で10億ダウンロードを突破。アプリの本数も3万5000以上を数えるという。待望のSkypeアプリやタッチパネルを使ったゲームなども続々登場。毎日、飽きずに遊ぶことができる。

 iPhoneとともに持ち歩いているBlackBerry Boldも少ないながらもアプリが存在する。グーグル関連やナビタイムのナビゲーションアプリを筆頭にネットを探せばいくつか出てくる。

 ただ、どれもiPhone向けに比べると使い勝手はやや劣る、といった感じが否めない。地図関連だと、iPhoneのほうが3.5インチ大画面で、しかもタッチパネルで直感的に使えるのは便利だ。アプリ関連だとどうしてもiPhoneの利用率が高くなってしまう。

twitter.jpg ただし、「BlackBerry Boldのほうが断然使いやすい!」と感じたものがひとつだけある。最近、人気のつぶやき系コミュニケーションサービス「Twitter」だ。

 「What are you doing?」という問いかけに対し、とにかく、いま自分が置かれている状況や気持ちを書いていく。ただそれだけ。自分も書くだけでなく、知り合いのつぶやきも見てコメントを寄せる。ゆるーい対話が魅力のサービスだ。

 BlackBerry Boldでは「TwitterBerry」というアプリをインストール。ちょっとした隙間の時間にフルキーボードでちまちま打ち込んでいる。

 iPhone用にもいくつかアプリが存在するが、やはりタッチパネルの文字入力はちょっとストレスに感じる。文字入力のしやすいBlackBerry Boldなら、思う存分つぶやける。

 この組み合わせ、ちょっとハマってます。

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ドコモのBlackBerry Bold。日本にノキアなき今、ビジネス系スマートフォンとして最も鼻息の荒い存在!? イジってて疲れずに遊べる端末だとも感じる
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説明書読む前にコレ読んじゃうと手っ取り早いかもしんない「できるポケット+ BlackBerry Bold」。RIM社のサービスや端末が初めて、という人にとって何かと手助け&ヒントの多い一冊だ

 前々からチョー欲しい端末があった。ドコモ(RIM社製)のBlackBerry Boldである。

 イロイロな記事をチラ見したり海外ドラマでRIMっぽいスマートフォンが出てくるのを見るにつけ、んが~RIM社の端末欲しぇーッ!! と思っていた。

 つっても、拙者には敷居が高そうに見えた。第一にBlackBerryって使うのにサーバが要る。面倒臭そう。カッタルそう。だけどちゃんと使ったら超便利そう。とかいった漠然とした生半可未満の知識が、拙者とBlackBerry Boldの間に仮想的な障壁を作り上げていたため、手を出せずにいた。

 だが最近、清水理史氏の記事法林岳之氏の記事を見て、「おりょ!? そうだったんだぁ」と、具体的にBlackBerry Boldを理解できた。なーんだ個人でもフツーにイケそうじゃん、と、今さらながらに知ったわけですな。いや~最近ケータイに疎いモンで。ニャニャニャ。

 さておき、上記2つの記事を読んだ直後、即座にBlackBerry Boldを購入。すぐさまイジる。速攻でPCとつないだり各種ウェブサービスとシンクロさせたりする。結果、拙者の頭上に感嘆符が多々現れては消え現れては消え、時々疑問符が現れたけども、感嘆符出現率のほうが高かった。

 ロクに説明書も読まずにBlackBerry Boldイジってる状態で言いますけど、この端末、拙者におけるスマートフォンとして抜群の良さである。独断と偏見だが、驚くほど軽快に動作する点がスゴい。GmailやGoogleカレンダーとの同期も十分速いし、キーボードも意外なほど(両手を使うと)打ちやすい。

 あとこれも独断と偏見なんですけど、iPhone 3Gをアップルの垂直統合モデルな端末として考えると、BlackBerry Boldも同じような端末のハズなのに、活用幅における息苦しさが全然ナイという気が。

 てなわけで、今後はBlackBerry BoldとiPhone 3Gの二刀流でしばらくイッてみたいと思う。ただ、現状、両端末は思いの外しっかり棲み分けていて、BlackBerry Boldは拙者の仕事を支援する端末。iPhone 3Gは拙者の生活を楽しくする端末、てな感じ。iPhone 3Gのファームウェアが新しくなるにつれ、両端末の位置付けがまた変わってくるかもしれないですけどネ。

mk-2-1.jpg なんといってもSH-04Aの命はQWERTYキーボード。コレを買った人のほとんどが、このQWERTYキーボードが目当てといっても過言ではないだろう。筆者も、SH-04Aを使い始めて早1カ月。キーボードにも慣れてきたところで、今回はよく受ける質問ベスト5をQ&A方式で答えてみたい。

Q. 慣れればタッチタイプできる?

 かな入力に限って言えば、できる。数字や記号は左手親指で押す「Fn」キーと右手の操作を組み合わせなければならないので、習得には時間がかかるだろう。ただ、ぶっちゃけたことを言ってしまうと、ケータイの場合、予測変換がかなり賢いので、パソコンのように一通り文字を打ったあとで変換、という操作より、数文字打って、候補の中から探す方が、トータルの時間は短縮できる。あまりタッチタイプにこだわらなくても、十分スピードは出るだろう。キーとなるのは、左下の「Fn」キーの使いこなしだ。

Q. 文字種の切り替えはどうやるの?

 左手親指の「Fn」キーと「P」を押していくと、かな→全角カナ→半角カナ→全角英数→半角英数→区点入力、の順で切り替わる。MS-IMEのように、シフトを押すと一時的に英数に切り替わる、といった動作もなく、正直に言うと、ちょっと面倒くさい。この機種を選ぶような人は、ほとんどの人が「かな」「半角英数」しか使わないと思う。この2つだけをトグルする操作がほしいところだ。

Q. キーレスポンスは?

 すこぶる良い。その点はまったく心配する必要はない。

Q. 片手でメール打てる?

 キーボードを使わずにタッチパネルを使えば打てる。画面に現れた数字のキーを叩く、いわゆるテンキー入力だが、予測変換の候補表示数が少なく効率が悪いのと、キーを押したときの感触がないためミスしやすい。キーボードに比べると圧倒的にスピードが落ちる。「一応、やろうと思えばできる」くらいの感じに思っておいた方がいい。

Q. アプリやゲームはどうするの?

 縦持ちの場合、画面に現れたテンキー、数字キーを使って操作する。横持ちの場合はハードウェアの方向キーと決定キーを使う。前者の場合、操作しづらい。アクション系のゲームは厳しい。後者の場合、数字キーを使わないアプリであれば、普通のケータイと同じ感覚で使える。ただし、横向きの画面に対して、縦長のアプリ画面が表示されるので、液晶を活かしきれない。総じて、アプリをガンガン使う人向きの端末ではない。

 ただし、Googleマップや2ちゃんねるビューア「iCappuccino」など、横向き画面に最適化したアプリも出始めている。これらは、非常に使いやすい。

 といった感じだ。いよいよ次回は、キーボードの入力速度を各種デバイスと比較してみたい。