ケータイ Watch
みんなのケータイ

htouchc.jpg 搭乗者が神経接続してヱヴァンゲリヲンを操作するというのは、同作品の基本的な設定だが、残念ながらさすがのNERVケータイに、そこまでの機能は搭載されていない。ただ、光TOUCH CRUISERを使いこせば、なんとなく端末と自分がシンクロしている感覚を味わえるので(笑)、ぜひ操作に慣れてみてほしい。きせかえツールでは本来変えられないポインタまでNERV風になっているのも、好印象だ。

 以前使っていたSH906iは、内蔵メニューやブラウザしか光TOUCH CRUISERに対応していなかったが、SH-01A以降の端末ではiアプリも対象になった。例えば、内蔵の「地図アプリ」だと、地図のスクロールは決定キーの上をなぞるだけだ。一般iアプリの「jigブラウザ9」も、光TOUCH CRUISERを利用可能で、PCのタッチパッドのように素早くブラウジングできた。緻密な操作を要求されるゲームなどはほとんどが非対応だが、実用系アプリにはこのデバイスが向いている気がする。

 一方、個人的には新しくなったiモードブラウザとの相性がイマイチだと感じている。原因は、新ブラウザ共通の新機能であるポインタだ。当然、このポインタは光TOUCH CRUISERで動かせるが、SH906iのように通常のカーソル操作との併用ができなくなっている。以前はカーソルキーを押すとポインタが消え、通常時と同じようにリンクを順に選択していけたため、ページを一気に飛ばしたいときだけ光TOUCH CRUISERを使えばよかったのだが、現行の仕様は二者択一。カーソルキーでの縦横移動をしたい場合は、ポインタをオフにしなければならない。

 また、ポインタを表示していると、非対応のFlash Liteを使ったサイトがまったく使えなくなる。ポインタでのクリックが完全に効かなくなり、リンクを選択できないからだ(SH-06A NERVに限らず、テストした新ブラウザ搭載端末すべてに同じ現象が起こった)。iメニューのトップページですら、標準のものは光TOUCH CRUISERに対応していない。iモードの共通仕様で仕方のない部分はあるが、可能であればSH906iのような方式に戻してほしいところだ。ちなみに、iメニューに関しては、タッチパネル用のものならポインタで操作できる。デフォルトのiメニューより情報量は少ないが、光TOUCH CRUISERを活用するなら、こちらに設定しておいた方がよさそうだ。
ishikawa.jpg 最近、つくづく記憶力がなくなってきたと思う。とにかくちょっとした固有名詞とかが思い出せない。「あれ、なんだっけ?」が頻発している。本当に困ったものだ。

 でも、ここ数年は、わからないことがあったらすぐにグーグルに聞くようにしている。PCでの仕事中はもちろんのこと、友人との会話中も「あれ、何だっけ?」という事柄はすぐにケータイからグーグル検索。答えをすぐに導き出して、ホッとする(これだから、さらに記憶力がなくなって、物事を覚えられなくなっているのだが)。

 そんな中、ケータイも検索機能を強化する機種が増えてきた。F-09Aにも「サーチキー」が備わっており、検索したいワードを打ち込むことで、簡単に調べることができる。グーグル検索だけでなく、iモードや地図、辞書、端末に保存されている電話帳やメールなども検索対象になっている。

 最近のケータイは本体メモリも大きく、また所有期間も長くなっているので、個人のデータ量が膨大につまっているケースが多い。過去のメールを簡単に検索できるのは結構便利だ。しかも、ワンセグといった他の機能を使いながらすぐに検索メニューを起動できるのも重宝する。

 ただ、ひとつ気になるのがサーチキーの位置。本体側面にあってボタンも小さいから結構押しにくかったりする。もうちょっと操作しやすい場所にあるといいんだけど。

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 カメラやワンセグなど、ここ数年でケータイに標準的に搭載されてきた機能はいろいろあるけど、なかでも「ようやく来たか」って感じなのが『Bluetooth』。もう何年も「すぐに普及する」「来年は一気に拡大する」「今年こそは......」なんて書いてきた気がする(笑)。NTTドコモのラインアップで振り返ってみると、当初はパナソニック製端末が積極的に対応してたけど、昨年夏に発売されたSH906iあたりから少しずつ搭載端末が増え、今夏のモデルでは18機種中12機種が対応という充実ぶり。

 じゃあ、Bluetoothを何に使うのかというと、個人的に頻繁に利用してきたのはカーナビのデータ通信。以前、N-01Aのエントリーでも紹介したけど、カーナビとケータイを接続し、渋滞情報や天気予報、プローブ交通情報などを送受信しようという使い方だ。「N-01A」はDUN(Dial-up Networking)プロファイルに対応していなかったけど、その後、機種変更した「N-06A」は対応していたし、現在の「SH-07A」も対応しているので、よく利用している。もっともボクの場合、仕事柄、複数の端末を持ち歩いているので、他の機種を接続に利用することも多いんだけどね。

 ケータイのBluetoothでもうひとつ大切なのがヘッドセットなどを利用した通話機能。クルマの中で待受をするときも便利だけど、意外に仕事部屋で作業をするときも使うことが多い。というのもBluetoothヘッドセットやイヤホンマイクでの通話なら、両手が空くから、キーボードやマウスも操作できるし、書類を書くなどの手作業もできる。おまけにケータイは卓上ホルダに置いておけば、電池切れの心配もない。もっともBluetoothヘッドセット側の電池残量は注意しなきゃいけないけど。

 ただ、Bluetoothヘッドセットでの通話って、ちょっと戸惑うことが多い。というのも機種ごとに使い勝手が違ったり、画面上のガイダンスが不十分だったりするからだ。たとえば、Bluetoothヘッドセットで通話したいのに、本体とBluetoothの音声の切り替え操作が煩雑だったり、画面上にガイダンスがまったく表示されない機種も多い。

 SH-07Aの場合、[決定]ボタンの長押しで、通話時の音声を本体とBluetoothで切り替えることができる。発信直後に操作できるので、呼び出し中からBluetoothを使うことも可能。正しく切り替えられると、画面にはスピーカー(ラッパ?)付きのBluetoothアイコンが表示される。ちなみに、他のNTTドコモの端末の多くは[開始]キーの長押し、auのKCP+採用端末の場合は[EZ]ボタンの短押しで切り替えられるんだけど、相手が応答して、通話が始まらないと切り替えられない機種もあるので、要注意だ。

 NTTドコモのシャープ製端末のBluetoothと言えば、忘れちゃいけないのがキーボード。SH906iが発売されたとき、アイ・オー・データ機器の「CPKB/BT」が話題になったけど、もちろん、SH-07Aでも使うことができる。そんなに利用頻度は高くないけど、iモードメールで長めの文章を入力したいときには役立っている。

 日本初のAndroid搭載端末「HT-03A」が発売されて約1カ月半。数が少ないといわれていたAndroidマーケットのアプリも着実にその数が増えており、日本語のアプリも多く見られるようになりました。最近は日本語で検索してみたり、「こんな機能あるかな?」と適当に検索したりと、暇つぶしがてらにAndroidマーケットを見るのが楽しみになっています。

 そんな私が使っているアプリの中で、いかにもHT-03Aらしい特徴を持ったアプリを5つに絞ってご紹介。各アプリはAndroidマーケットで名前検索すれば手軽に試せると思いますので、HT-03Aをお持ちの方でご興味ある方はぜひお試しください。

■IMoNi

imoni.png iモードには、PCやスマートフォンでiモードメールを送受信できるWebメールサービス「iモード.net」がありますが、そのiモード.netをブラウザにアクセスすることなく端末からメールを送受信できるアプリ。iモード.net対応アプリはほかにもいくつかありますが、絵文字の送受信対応、受信メールを端末に保存しておく機能、メール送信後一定時間だけメール受信の頻度を上げるなど、利用者視点でかゆいところに手の届く仕様がとても心地よい。ドコモ回線を併用している人であれば必須といっていいアプリではないかと思います。

■OpenWnn フリック入力対応版

openwnn.png iPhoneでおなじみ文字のフリック入力が可能になるアプリ。オムロンがオープンソースとして公開した日本語入力システム「OpenWnn」をフリック対応にして公開してしまうという、いかにもオープンソースなOSを搭載している端末らしいアプリです。

 同じフリック入力には「Simeji」というアプリもありますが、こちらは連絡データを引用する便利な機能などはあるものの、英文字はフリックではなくQWERTY入力になること、そして文字変換が推測のみであり、一定範囲を指定して変換することができないのがネックとなって、OpenWnnを使っています。一方でOpenWnnのほうはタッチの反応が敏感で、上下左右はともかくボタンを押すだけでいい「あ行」の文字が他にずれてしまうのが悩みですが。

■IM+Lite

 複数のIMアカウントを統合できるアプリ。これを使えばWindows Live メッセンジャーがAndroidで利用できます。便利なのはマルチタスク可能なAndroidらしく常駐できること。さらにスリープモードにすると電源節約のためにいったん切断するといった機能も便利。Windows Live以外にもAOLや米Yahoo!、AOL、Jabber、MySpace、Google Talkなども対応していますが、Google Talkは本体標準搭載だからあまり必要ないかもしれません。

■TwitterRide

 Twitterのクライアントアプリ。動作が軽いことや、一度に大量の投稿を表示でき、過去にも遡れるといったあたりがお気に入りです。これまた常駐して、自分への投稿やダイレクトメッセージだけを通知してくれる機能もあるので、Twitter経由で開催される飲み会やイベントの時には、電池の消耗を覚悟した上で通知機能をオンにしておくとなかなか便利です。

■Task Manager

 複数アプリを立ち上げられるだけに気になるのはメモリの消費。このTask Managerでは、起動しているアプリを選んで停止することができます。動作が緩慢になってきた場合、実は大量のアプリが同時に起動しているのを気がついていない可能性もあるので、これでこまめにチェックしてみるといいと思います。
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左からIM+Lite、TwitterRide、Task Manager
 他にもQRコードや路線アプリ、天気アプリなど便利なものはたくさんあるため、一般的な携帯電話の機能はほぼそろえていて不満がなくなってきました。とはいえ、おサイフケータイなど通常の携帯電話でなければできない機能も多々あるため、結局は2台持ちの状況となっています。ただし、いろいろ工夫することで少なくとも金銭面の負担はだいぶ下がってきました。次回はその2台持ち時の料金を低くする方法などをご紹介したいと思います。
 これまで使っていたドコモ端末は「SH-01A」。2008年冬モデルとして昨年12月から使ってきたが、今回、P-09Aに乗り換えた。店頭での購入手続きは比較的スムーズで、申し込みしてから1時間後には受け取ることができた。量販店で購入したこともあり、ドコモショップには立ち寄らず、自分自身の手でデータを移し替えることにした。

p09a02.jpg 自分自身で行うとなると、おサイフケータイ関連アプリの移行が1つの山となる。最近メインで使っているアプリは、「モバイルSuica」や「DCMX」、「nanaco」、「Edy」、ヨドバシカメラのポイントカードアプリなど。移行の手軽さを比べてみると、もっとも手軽に移行できるのは「DCMX」で、続いて「nanaco」や「モバイルSuica」が続く。ヨドバシのポイントカードアプリは、Webサイトの会員等になっていればスムーズに終わる。ちょっと煩雑に感じたのはEdy。電子マネーを旧機種から新機種へ移し替える際に手数料がかかるし、チャージ用クレジットカードの登録に2日ほどかかるといったあたりが少々辛い。

 続いて行ったのは、メールデータの転送だ。アドレス帳やブックマークは店頭で移行が済んでいたが、メールは自分自身の手で行おうと帰宅してからPCで作業することに。旧機種のデータをバックアップして、P-09Aに転送してみると、フォルダごと転送できていて少し驚いた。実は、昨冬モデルからドコモのケータイはいろいろと共通化が進められており、メールフォルダごと移行できるようになっていたのだ。ちなみに今夏モデルの多くでは「設定引継」が可能になっていて、メールフォルダだけではなく、メール振り分け設定やアラーム時刻設定、学習履歴などを今夏以降のモデルへ引き継げる。

 と、ここまではスムーズにデータ移行が完了した。だが、microSDカードを「SH-01A」から「P-09A」に差し替えたところ、ほとんどの動画や写真の一部が閲覧できない。どうやらSH-01Aで撮影した動画や写真が見られないようだ。これにはちょっとがっかり。「撮影できる写真・動画の解像度/フレームレート」といった部分は、機種ごとに違いがあるのは当然だろう。だが、ビューアーとしての仕様はなんとか共通化したり、制限をなくしたりしてもらえれば、より便利になると思う。
mrmt.jpg 「恋は盲目」というが、iPhoneを使い始めてから「ケータイもそうだよなぁ」と感じている。ボクは昨夏、iPhone 3Gを手にしてから、その楽しさにハマってしまい、今年7月にiPhone 3GSに乗り換えて、ますますiPhone Loveになってしまっている。仕事上、いろいろなケータイに触れるのだが「iPhoneに比べると、なんか楽しさに欠けるんだよな~」なんて思ってしまうほどだ。例えば、メールの自動振り分けとか保護設定とか、他のケータイでは当たり前のようにできて、iPhoneにはできないこともあるけれど、「それでも、iPhoneは楽しいから許せる!」と思ってしまうのだ。

 そんなiPhoneを手放せない状況で、仕事用ケータイとして使い始めたのが"Googleケータイ"ことHT-03A。正直、さほど強く惹かれたわけではないが、国内初のAndroid搭載端末として「買っておかなきゃまずいだろう」程度な気持ちで発売日に購入した。

 使い始めた当初は、操作に慣れていないこともあり、タッチパネルとパネルの下に並ぶキーの使い分けに迷ったりしていた。しかし、1カ月が経ち、最近は「これはこれで使いやすい端末だな」と感じるようになったきた。決してiPhoneへの愛情が薄れたわけではないが、iPhoneに盲目的に惹かれる愛の呪縛から解き放たれて、HT-03Aの良さが見えてきたという感じだ。

  HT-03Aの利点は、やはりトラックボールに尽きる。メニュー項目や文字入力の際の予測候補の選択、ページスクロールなどに用いるものだが、これは慣れるとかなり快適だ。端末を手にしたときに、親指をちょうど置きやすい場所にあり、これを使いこなすことでタッチ操作をかなり減らすことができる。例えば「ブックマークに登録したウェブサイトを見る」といった操作は、タッチパネルに一切触れずに行える。また、iPhoneの場合、画面を拡大・縮小するには、画面に触れた2本の指を開いたり閉じたりするピンチ操作を行うが、HT-03Aでは画面の下のほうに表示される「+」「-」のアイコンをタッチするだけで済む。

 HT-03Aの横幅は約56mm。一般的なケータイに比べるとスリムとは言えないが、片手でホールドしやすく、ホールドした状態でタッチパネルの隅々まで親指が届く。iPhoneが左手でホールドして右手で操作するのが基本スタイルであるのに対し、HT-03Aは片手で操作ができるのだ。カバンを手にした状態で地図を見たり、メールを送ったりするときはiPhoneよりも使いやすい印象だ。

 HT-03AのウリであるGoogleのオンラインサービスとの親和性や、Androidマーケットの利用価値など、iPhoneと使い比べる中で気づいたことがあれば、またここに報告させていただきます!

 実は、これまで扱っていた「P-01A」と同時に「N-01A」を使っていました。理由は、「まったくの新しいスタイルであるため、何かと戸惑うことが多かったN-01Aだけど、独特の使い勝手にも少しずつ慣れてきた」という経緯を法林さんから漏れ聞いていたから。そんな機種なら自分でも体験してみなきゃ、と思って使ってみたわけです。

 「N-01A」の最大の特徴は、使用場面に応じて本体が3つのスタイルに変化すること。デフォルト状態の「タッチスタイル」、その状態からディスプレーを90度回転させた「シェアスタイル」、さらにディスプレーを90度回転させた「コミュニケーションスタイル」と3つです。

 「タッチスタイル」は、待受状態でも直接画面を触れて操作ができますよ、という提案。「シェアスタイル」は、ワンセグ、フルブラウザー、カメラなど画面をヨコ位置にしたときに親和性の高いマルチメディア系のコンテンツを楽しむことを想定したスタイル。ヨコ位置の画面を2分割し、複数のコンテンツを同時に使えることも提案しています。「コミュニケーションスタイル」は、通話やメールなどを想定したスタイル。私は、もっとも利用頻度の多いスタイルですが、この状態にするまでにディスプレーを回転させるのが恐ろしく面倒。私は、「N-01A」に対する不満の多くは、この機構もしくはタッチ操作からみのことに集約されると思っています。逆にいうと、ここが改善されていれば、もっとポジティブに評価されてもいい機種ではないかと思っています。

n06a_hashimoto.jpg なので、上述の機構やタッチ操作からみのことが改良されているかな? と期待を込めて私は「N-06A」を使い始めてみました。結論からいうと、機構そしてタッチ操作に関する印象に変更はありません。ただ、ここで別の疑問も沸いてきます。NECのようにシェアも定評も持つメーカーの製品が、なぜ? という疑問です。何が言いたいのか、といえばスタイルチェンジやタッチによってNECが何を目指しているのか、なぜそれが伝わってこないのか、という疑問です。

 まず、私の理解が足りないのではないか、使い込みが足りないのではないか、このあたりから疑ってみることにしてみます。新しいスタイルなのだから、今までどおりの使い方だけでは違いがわからないですものね。

 あとスタイルチェンジやタッチ操作に注目が集まりがちですが、ケータイそのものとして進化しているところもたくさんあるはず。そのあたりもチェックしてみたいと思っています。

 その一例が文字入力。ご存じの方は多いと思いますが、いま自社で日本語変換ソフトを開発するメーカーはNECだけになってしまいました。他のメーカーは、ソフトベンダーから供給を受け、自社なりの工夫を加えるのみになっています。それ自体は悪いことだとは思いませんが、なぜNECが日本語入力を自社でやろうと考えているのか、このあたりは、とても興味深いテーマです。

 これは私の勝手な思いこみなのですが、インターネットとの親和性が高まるほど日本語入力の使いやすさは重要度を増してこないでしょうか。『iPhone 3GS』や『HT-03A』を使っていてそう感じるのです。メールをする、インターネットで情報を調べる、何かをメモする、検索をするなどの各種操作は日本語でコマンドを出すからかな、というのが理由かな? というのが私の仮説です。カメラやワンセグなどハードウェアで実現する機能が注目されていたころは外装、ボタン、画面のメニューなどがどんな風に設計/デザインされているかが使い勝手を左右していたように思います。が、『iPhone 3GS』や『HT-03A』のようなインターネットに浸りきりな機種では、言葉でコマンドを出す機会が増える。ゆえに日本語入力の重要性が増してくる。NECは、そうした世界も睨んで自社で日本語入力ソフトの開発を続けているのか? そんな風にも思えてくるのです。

画像1.jpg 待ちに待った「SH-06A NERV」を、ついに入手した。色々な事前情報どおり、細部までこだわったコラボレーションモデルで、満足度は非常に高い。驚いたのは、電池切れの警告画面までヱヴァ風になっていたこと。事前に、きせかえツールで変更できない部分にまで手を入れたというお話を伺っていたが、まさかここまで変えてくるとは......。普通に使っているとなかなかお目にかかれない画面まで変えてしまうあたりに、並々ならぬこだわりを感じた。これまで数々のケータイを触ってきたが、"電池切れが待ち遠しい"のは初めてかもしれない(笑)。

画像2.jpg ちなみに、これから機種変更する人のために、注意点を1つ挙げておきたい。この端末には、ウェルカムメールがプリセットされている。ID認証を済ませたあとに、NERVからの確認事項が表示されるという演出のデコメアニメだが、ここから実際に特設サイトへアクセスできる。ところが、前に使っていた端末からメールを移行すると、フォルダ内が上書きされるため、このウェルカムメールも消えてしまう。そこで、機種変更前の端末に、あらかじめ赤外線などでウェルカムメールを移してからデータをコピーするようにしたい。また、万が一メールを消してしまった場合は、シャープのサイトから改めてダウンロードできる。とりあえず移行だけ済ませて、メールはサイトからダウンロードするという手順でもよい。

 この特設サイトに、7月31日からコンテンツがアップされ始めた。今回は待受け画面と着ボイスだけだったが、きせかえツールやiアバターなどの追加も予定されている。「破」の新キャラクター"マリ"も、まだラインナップに加わっていない。個人的には官給品的なコンテンツを配信するのもアリだと思う。配信終了のタイミングは明記されていないが、特別な端末で値段が値段なだけに、長く使い続けたいユーザーは多いはず。今後の展開にも期待したい。
ishikawa.jpg  数多くある夏モデルのなかからF-09Aを選んだ理由のひとつに「タッチパネル」がある。2年前にiPhoneが登場して以降、後を追うようにして各メーカーからもタッチパネル機種が発売された。

 富士通も徐々にではあるがタッチパネル機種を投入してきた。F-09Aはそのなかでもかなりの完成度を誇っているように感じたのだ。

 では、実際に使ってみてどうだったか。

 メニュー画面などはタイル上にするなど親指でタッチしても押し間違えないような配慮が行き届いて使いやすい。特に待受画面時に1回タップすると登場する機能メニューはフォントやデザインテイストなど、日本メーカーにはあまり見られなかった雰囲気になっていてかなりお気に入りだ。ワンセグやカメラもタッチで使いやすくなっている。

 しかし、タッチで使いやすいメニュー画面は1もしくは2階層目まで。あとは従来通りのリスト方式の選択メニューになってしまうため、指で直感的には操作しにくくなってしまう。ここがかなり残念。

 とはいえ、一部の機能は内蔵された加速度センサーと連携し、使いやすいように自動的に表示を変えてくれたりと結構使いやすい。細かいところが配慮されているのが嬉しいところ。

 そうすると余計に、タッチパネル用のユーザーインターフェースが完璧ではないところが気になってきてしまう。やはりこれまで10年以上、端末に蓄積されてきた機能をユーザーインターフェースに押し込めようと、どうしても隅々まですっきりと使いやすいようにはならないようだ。

 これからのメーカーは割り切って機能や設定項目を絞り込まないことには、使いやすいタッチパネルケータイというのは製品化できないかも知れない。
 ちょっとオモシロげなモノをお借りした。HGSiモビダプターというアダプタ。これはUSBフラッシュメモリなどをUSBホスト機能を持たない機器で使えるようにするアダプタだ。要するにぶっちゃけた話、このアダプタを介せば、BlackBerry Boldに一般のUSBフラッシュメモリを挿して使えるようになる。

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BlackBerry Boldとモビダプター。アダプタとしてはわりと大きめ!?モビダプターの細部はこんな感じ。黒い部分がBlackBerry BoldのmicroSDスロットに挿さるコネクタ部

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使用時、まずはモビダプターにUSBフラッシュメモリを挿す。この状態で、黒い部分をBlackBerry BoldのmicroSDスロットに挿すわけですな

 つまり、どういうコトかと言うと......例えば、必要なファイルを、とりあえずUSBフラッシュメモリに入れて行動するコトってありますな。でも、USBフラッシュメモリ内のファイルは、パソコンなどの端末がナイと見られない。しかし、今すぐチョイと確認したい!! みたいなとき、モビダプターがあればUSBフラッシュメモリ内のファイルを、BlackBerry Bold上で確認できるようになる。

 もちろん、BlackBerry Boldで表示可能なファイルに限られるが、USBフラッシュメモリ内にあるExcel、Word、PowerPointあたりのファイル内容なら、一応、BlackBerry Boldで見られるってわけだ。ほかにも、写真入りUSBフラッシュメモリをBlackBerry Boldで閲覧とか、あるいは音楽を再生とか、用途はイロイロとありそうだ。ともあれ、早速試してみた。

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USBフラッシュメモリ+モビダプターをBlackBerry Boldに挿す。と、こんなメッセージが。最初に一度、USBフラッシュメモリをBlackBerry Boldからフォーマットする必要がある。その後、USBフラッシュメモリにファイルを入れるわけですな以降、そのUSBフラッシュメモリはモビダプターを介してBlackBerry Boldに接続でき、ファイルを扱える。そのUSBフラッシュメモリを、BlackBerry Boldに挿したmicroSDと同様に扱えるのだ

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PC上のファイルをUSBフラッシュメモリに入れ、モビダプターを介してBlackBerry Boldに接続。これをBlackBerry Boldのエクスプローラで一覧したところ。内蔵メモリ上のファイルと同様に、USBフラッシュメモリ上のファイルが見えるBlackBerry Bold上で、USBフラッシュメモリ内のJPEG静止画を表示した様子

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同じくWord To Goアプリで資料のdocファイルを開いたところ資料のdocファイルをPDFに変換したものを、BeamReaderアプリで開いたところ

 なかなか愉快。こーゆーのを待ってた!! とピンポイントで刺さった人もありそうですな。

 ただ、ツッコミどころもいくつか。例えば、物理的にちょっと不安が残るという点。モビダプターとBlackBerry Boldの接点は、microSDコネクタ部分だけなので、ずーっと合体状態で端末を使うってのは無理がある。とりあえずUSBフラッシュメモリ内のファイルをBlackBerry Boldにコピーしてからファイルを開く、とかしないと、なんかmicroSDスロットが壊れそう!? モビダプター側も壊れそう!? みたいな。それから、これは拙者のBlackBerry Boldだから起きる問題なのかもしれないが、モビダプターを挿すと、毎回、BlackBerry Bold側に「未フォーマットのメディアカードが......フォーマットしてください」というメッセージが出る。

 再現性のある回避策として、モビダプターを接続した状態で、いったんデバイスの電源を切り(終話ボタン長押し)、再度電源を入れると正常にモビダプター+USBフラッシュメモリが認識されるようだ。

 てな感じで、緊急時は非常に役立つモビダプターだとは思うが、拙者的には常用する気にはなれない。むしろ、microSDをUSBメモリ的に使うようにして───microSD+microSD用USBアダプタを常用して、必要とあればmicroSDのみをBlackBerry Boldに挿してファイル閲覧、とか使ったほーが現実的かも知れない。

 ただ、モビダプターはBlackBerry Bold専用のアダプタではない。製品紹介ページにもあるように、いくつかのケータイに接続できるほか、テレビやデジタルフォトフレーム、ゲーム機などに対しても機能するようなので、ほかにもイロイロと活用できそうではある。
sh07a1.jpg このコーナーでも紹介してきたように、ボクはNTTドコモのメイン端末として、昨年末から「N-01A」を使ってきた。夏モデルはいろいろと悩んだ結果、StyleChangeの進化を見届けたくて、「N-06A」に機種変更をした。無線LANを活用し、ひかり電話に内線登録したり、最大54Mbpsの『爆速iモード』を楽しんだりしてたんだけど、普段の操作はどうもストレスがたまるというか、今ひとつしっくり来ない。無線LANはスゴいのに、スタイルを変更するときの動作に、画面表示が追いつかなかったり、Bluetoothも環境によって、利用が制限されていたりして、いろいろと今イチなのだ。

 そんな中、このコーナーも次のシーズンに入るとのことなので、ここは気分一新、docomo PROシリーズ「AQUOSケータイ SH-07A」を使ってみることにした。シャープ製端末はソフトバンクのメイン端末として使ってるけど、NTTドコモのメイン端末は久しぶりだし、実はNTTドコモのメイン端末として、サイクロイドを使うのは初めてだったりする。

 そんなわけで、N-06AからSH-07Aという『超・短期』の機種変更をすることになったけど、機種変更のとき、必ずやらなきゃいけないのがデータの移行。最近は赤外線やBluetooth、メモリーカードなど、端末間のデータ転送手段が充実しているし、各キャリアが電話帳編集ソフトを無償で公開しているので、以前に比べれば、かなり移行しやすい環境が整っている。でも、ボクはメイン端末のデータ移行にほぼ毎回、ドコモショップに設置された「DOCOPY(ドコピー)」を利用している。理由はカンタンで、電話帳データだけでなく、メールやデータフォルダの内容も可能な限り、引き継げるからだ。ボクの場合、基本がパソコンメールの人なので、iモードメールはそんなに多くないんだけど、それでも過去のメールが引き継げるのはやっぱり便利。「機種変更したから、先週のメールがない!」なんてことも起きないわけだ。

 ちなみに、データを丸ごとコピーすると、出荷時にプリインストールされているメールやブックマークが消えてしまうけど、これはあらかじめ新機種から旧機種に赤外線通信やiC通信で個別にコピーしておき、その後で、旧機種から新機種に丸ごとデータを移行すると、残すことができる。また、機種変更でメールデータを移行したとき、デコメールの画像やデコメ絵文字が抜けたままという経験はないだろうか。そんなときは、旧機種にFOMAカードを挿した状態で、新機種にメールデータをコピーすると、新機種にFOMAカードを挿したときに正しく表示されるはずだ。

 ところで、発表会レポートでもお伝えしたように、NTTドコモの夏モデルは一部の機種で機種変更時の設定引き継ぎがサポートされているけど、今回のデータ移行では早速、その効果を体験できた。細かい機能設定はともかく、メールのフォルダ振り分け設定が引き継げたのは、再設定がいらないので、かなり助かったかな。発着信履歴やユーザー辞書、学習履歴の引き継ぎもできるので、極力、使い勝手を損なうことなく、機種変更ができるという印象だ。次回以降もこの調子で、サクッとデータと設定の引き継ぎができるといいな。

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