ケータイ Watch
みんなのケータイ

 ドコモの2009年夏モデルでは、いくつかの機能において、従来から大きく変化した。その1つが「iモードブラウザ2.0」で、新たにJavaScriptやCookie、Refererをサポート。従来のiモードサイトの表現力は大きくパワーアップする……という触れ込みだったが、不具合により、JavaScript機能は一時停止中。あれから4カ月経ったが、いまだ音沙汰はない。

 さてiモードブラウザのバージョンアップの影響で、操作スタイルも大きく変更された。

 これまで、ケータイ向けサイトを閲覧するときは、上から下へスクロールし、左キーで「戻る」、右キーで「進む」という操作方法だった。ところがiモードブラウザのバージョンアップを受け、今夏のドコモ端末では、左右キーはページ内のフォーカスを移動するということになった。その結果、「戻る」は方向決定キー左下のソフトキー、「進む」が方向決定キー右下のソフトキーに割り当てられることになった。

 割を食うことになったのが、これまでソフトキーで操作していた「ページスクロール」だ。タッチパネル搭載のケータイであれば、画面をなぞってスクロールできるし、上下キーを長押しすると自動スクロールしたりする機種もある。側面のキーでスクロールできる機種もある。だが、左右下のソフトキーでのスクロールが一番便利だと感じていた。これが使えなくなるのは、少々辛いのだ。

 一方、「P-09A」をはじめとする今夏のパナソニック製iモードブラウザ2.0端末では、iモードサイトを見ていると左上のソフトキーが「切替」になっている。これを押すと、「戻る/進む」という割り当てが「▲ページ/▼ページ」に切り替わる。つまり、これまでの通りのページスクロール方法にいったん戻せるというわけだ。これが結構重宝する。たまに「あれ? 今どっちだっけ?」と多少戸惑うことはあるが、縦長なケータイサイトをさくさく利用できてストレスを感じない。iモードブラウザ2.0による操作と従来の操作をいいとこ取りした印象。地味だが、かなり気に入っている機能の1つだ。

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01.JPG ケータイでナビゲーションサービスを利用するには月額利用料がかかる。しかし、iPhone 3GSならプリセットされている「地図」がGPSと連動し、現在地から目的地までの簡易ナビを無料で利用できる。ケータイ向けの「NAVITIME」などのように歩行ルートや交通機関を組み合わせた詳細なナビを利用できるわけではないが、取材で郊外に出向くときなどのルート確認などには十分に役立つ。

 ボクは初めて行く土地でタクシーに乗るときにiPhone 3GSの地図(写真右)を利用することが多い。運転手がちゃんと最短ルートを走ってくれているかを確認できるし、現在地を示すポイントが地図上をぐんぐん進んでいく様は、見ているだけで気持ちがいいのだ。

 iPhone 3GSの「地図」にはGoogleマップが使われている。ならば、Googleサービスとの親和性がウリのHT-03Aでは、さらにGoogleマップの使い勝手がいいのでは? と思い、両機の操作性を比べてみた。

 ホーム画面の「地図」のアイコンをタッチするだけで起動できるのはどちらも同じだ。地図の表示モードは、どちらも平面地図と航空地図から選択できる。HT-03Aでは「ストリートビュー」が選択できるが、iPhone 3GSでも地図上のピンをドラッグして地名表示の左側にある人のアイコンが点灯すれば、それをタッチするとストリートビューを起動できる。ちなみにiPhone 3GSでは、地名表示の右側の「→」のアイコンをタッチすると住所などの詳細情報を確認でき、そこを出発点または到着地に設定したルート検索にも移行できる。

 ストリートビューはどこでも見られるわけではなく、ちょっと郊外に出るとほとんどの場所が対応していない。自宅や会社のパソコンで、これから行く場所の確認をするためには重宝するが、実際のナビゲーションではさほど役に立たないように感じている。いちいち地図モードを切り替える手間が生じるHT-03Aよりも、「ストリートビューを見られるときだけにチラッと確認する」といった感覚で利用できるiPhone 3GSのインターフェイスのほうが実地での利便性は高い印象だ。

02.JPG HT-03A(写真左)は内蔵の地磁気センサーと連動してストリートビューを見られる機能がある。ユーザーが向かっている方向の画像が表示されて、画面を見上げるような角度にすれば、空を仰ぐアングルで表示されて、見下ろすアングルにすると道路を見据えた画面表示になる。これは、なかなか楽しい。友人に「こんなことができるんだよ」と自慢できるポイントでもある。しかし、実際にナビを使いたいときにはほとんど活用していない。そもそも、いろんな角度を見る必要が生じないのだ。進行方向に真っ直ぐ目を向けた映像が見られればそれで事足りるのだ。

 なお、どちらの端末にも電子コンパスが内蔵されている。iPhone 3GSではどの地図モードでも画面左下のアイコンをタッチするだけでON/OFFを切り替えられる。HT-03Aではストリートビュー表示にした場合のみ、MENUボタンをタッチして「コンパスモード」のON/OFF操作を行える仕様になっている。通常の平面地図では電子コンパスを起動できず、利用したいときにはひと手間がある、という感じだ。

 ルート検索の手順は、現在地を取得(または出発地を指定)して、到着地を指定すると、地図に経路が表示される。経路は曲がり角などを境に分割した状態でもチェックできる。これは両機ともに同じ。iPhone 3GSでは、画面上の車、電車、歩行者のアイコンをタッチすると、車に乗る場合、電車に乗る場合などの検索結果に切り替えられる。一方、HT-03Aでは、交通機関を交えた検索はできず、車の利用を想定した検索結果だけが表示される。iPhone 3GSを使った人がある人には物足りなく感じるだろう。

 両機の地図を使い比べた結果、そもそも同じGoogleマップなので地図の見やすさに大差はないが、操作感はiPhone 3GSに軍配が上がるような印象だ。どこかに行くルートを調べるときに、まず現在地を調べて、目的地を入力して、地図でルートを見て、電車に乗れる区間を確認して、駅に到着してからストリートビューなど見る、といった流れるような操作が可能なのだ。欧米向けのiPhone(2G)から3世代目を迎えて、アップルがユーザーインターフェイスを改良させてきた賜物だろう。HT-03Aは日本向けの初のAndroidケータイだ。今後のさらなる進化に期待したい。ただし、どこでも安定してつながりやすいのはHT-03A。これは端末の性能ではなく、ドコモのインフラによるものだろう。

 以前から憶測は流れていたものの、いざ発表されるとあれこれと思いが巡るNEC、カシオ、日立の携帯端末事業統合の話。そんな話はさておき、今回は『N-06A』についての最終回です。

 無線LAN(Wi-Fi)接続するとiモードが速くなり、大容量コンテンツを無線LAN接続でダウンロードすればパケ代が節約できるという話やら、ヨコスタイルのときには受信メールを参照しながら、返信メールを作成できる話などなどありますが、これらはよく知られたことではないかとも思うので、あえて小ネタを紹介して締めくくることにします。

・なんか便利な「折り返し着信」

 こんな事から書き始めると「お前はそんなところにしかヒットしないのかよ」と怒られてしまうかもしれません。が、私が『N-06A』を使い始めて最初に新しいケータイらしさを感じたので、この機能から紹介します。

 それは「折り返し着信」。電話帳登録していない相手へ発信し、そこから着信があると、「折り返し着信」という表示が現れるという単純な機能です。

 着信履歴をみりゃわかるじゃん、と思われるかもしれませんが、実は、そうでもない。私は、慌ただしくしているときに見覚えのない電話番号の着信があると、電話に出るのが億劫だったりするんです。でも「折り返し着信」という表示を出てくれるおかげで、"あぁ、自分が発信した相手から電話がかかってきたな"ということがわかる。そして、心の準備ができるのです。こういう使用頻度が高い機能に手を加えてくれるのは大歓迎。今後も、こういう細かい心配りを期待しています。

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・メニュー画面からメロディーコールへ辿れる

n06a02.jpg 『N-06A』固有の機能ではありませんが、メニュー画面から「設定/NWサービス」→「着信」→「メロディコール設定」と操作すると、メロディコールのサイトへアクセスできます。iメニュー(iMenu)Menuからアクセスしたほうが便利では? と思われるかもしれませんが、メニュー画面のような機器の設定画面からサービスへ辿れるのも悪くない。音に関することは機器、サービスに関係なく集約されているわけですから。欲をいえば、もう少し階層が浅いと良いのですけれど。

・マルチファンクションボタンと同様にアサインされたタッチメニュー

n06a03.jpg 私は、従来型ケータイのメニュー体系を崩さずにタッチ操作をさせることには、アクロバティックな何かが必要ではないかと思っています。上下左右の十字キーと決定ボタン+ダイヤルボタン+αで操作することを前提にしたメニュー体系なのだから、そこには限界があることは否めないからです。

 といっておきながら、矛盾するようですけれど、『N-06A』の待ち受け画面状態で上下左右にフリック(画面を指ではらうように操作すること)すると、マルチファンクションボタンの上下左右を押したときと同じ操作ができて便利なのです。左フリックすると着信履歴、右フリックすると発信履歴が出てきて、タッチすると電話ができる。わざわざ画面を回転させずに電話がかけられるのはなかなかです。ただ上フリックしたときの「iウィジェット」、下フリックしたときの電話帳の使い勝手は……。まぁ、左右にフリックすると、便利に使えるってことだけご紹介しておくことにします。







1.jpg SH-06A NERV(やSH-06A)には、テンキーの下に「MAPボタン」が用意されている。デフォルトでは、このボタンを押すと「地図アプリ」が起動する。長押しではGPSでの位置情報測位が始まる仕様だ。地図をサッと確認でき非常に便利な機能だが、実はこのボタンに割り当てるアプリは、変更できる。

 設定は、メニューの「LifeKit」にある「地図・GPS」から行う。この中にある「地図設定」から「地図選択」を選ぶと、iアプリの一覧が表示され、好みのものをMAPボタンに割り当てることが可能となる。ただし、全ての地図系アプリが対応しているわけではない。プリインストールされている「モバイルGoogleマップ」は、地図設定に非対応だ。iアプリ一覧画面で「iモードで探す」を選ぶと対応アプリを提供する公式サイトが表示されるので、地図アプリ以外を利用する際はぜひ試してみてほしい。

 ちなみに、最新版のモバイルGoogleマップなら、ほかのアプリと同様に地図設定を行える。ダウンロードは、「 http://m.google.co.jp/gmm 」から。先にプリインストール版を削除しないとエラーが出てしまうので、手順は間違えないようにしたい。最新版のモバイルGoogleマップはタッチ操作にも対応しており、SH-06A NERV(SH-06A)をビューアポジションにしたままで快適に操作できる。UIの文字も大きくなっており、使いやすいのでオススメだ。

2.jpg 今回はどちらかと言えばSH-06A全般の内容になってしまったので、最後にNERVケータイならではの話をしておきたい。9月4日と11日に、特設サイトが更新され、ついに新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」のデータの配信が始まった。2回の更新で加わったのは、待受画面とデコメ絵文字だ。特にデコメ絵文字は気合いが入っており、見ごたえがある。早速ヱヴァファンの知り合いに送ってみたところ、反応は上々だった。きせかえツールはまだ配信されていないが、絵文字の完成度が高かっただけに期待ができそうだ。

 なお、公式にはアナウンスされていないが、特設サイトのデータは、どうやら毎週金曜日にアップデートされているようだ。メールやiコンシェルなどで更新をリマインドしてくれるとありがたいが、現状では手動でサイトを確認しなければならない。NERVケータイのユーザーは、忘れず毎週金曜にサイトをチェックしよう。
 最近、肌寒い日もあったりして、すっかり秋に突入。となると、美味しいものが気になってくる季節だったりもします。

 昨年から「au カラダマネージャー」を続け、6kgほどダイエットに成功したのも束の間、毎日の食生活を記録するのも面倒になってやめていたら、なぜか夏のうちに4kgも太ってしまいました(7月17日掲載記事からも2kg太ったことに)。取材の移動を自転車にして、さらにカラダマネージャーを続けてきたけど、いまひとつダイエット生活に飽きてきた感じもする。何か、新たに楽しくやせられる方法はないものか。

tnt.jpg というわけで、ついに一念発起して購入したのがタニタの体組成計「BC-501」。F-09Aを買った当初から気になっていて、ようやく買うことにしました。新宿のヨドバシカメラで9980円。ちょうど9290円分もポイントがたまっていたのですべて充当させて、実際に支払ったのは690円でした。
 
 BC-501は本体上部に赤外線ポートを装備しており、本来ならばタニタが別売りで販売しているUSB端子内蔵の「リレーキー(KY-001)」と通信を行います。体組成計だけでなく歩数計や血圧計のデータをリレーキーに保存でき、USBでパソコンに接続した後、インターネットの専用サイトにアップロードするという仕組み。

 しかし、F-09AやらくらくホンVがあれば、リレーキーは不要。測定データを携帯の赤外線通信で受信し、すぐさまiアプリ経由で、タニタのデータベースにアップロードできる。これは便利。今までは、体組成計で測ったデータを見て、au カラダマネージャーに手入力で記録していた。これが結構面倒だったが、赤外線で瞬時に記録されるのは本当に快適だ。記録されるのは体重、体脂肪、内臓脂肪レベル、筋肉量、筋肉スコア、基礎代謝量、体内年齢、推定骨量の全8項目だ。

 これからは、F-09Aを片手に体組成計に乗る生活が始まる。果たしてやせられるかな。

 最近、ケータイは機能的に成熟し、機種ごとに差がなくなってきたなんていう声を耳にする。確かに、ワンセグやカメラも標準機能になってきたし、メニュー画面に並ぶ項目も少しずつ整理され、一見、メーカー間の差がなくなったような印象すら受ける。

sh07a_3a.jpg でも、それはあくまでもぱっと見の印象の話。実際に使ってみると、メーカーごとにオリジナル機能を搭載しているし、ユーザーインターフェイスも微妙に違う。ひと昔前、ケータイ談義で「オレ、ずーっと○○だから、このメーカーしか使えないんだよね」なんて話をする人もいたけど、やっぱり、今でもメーカーごとのクセというか、操作の勘どころはしっかりと受け継がれている。たとえば、メールの新着確認。NTTドコモの端末の場合、NEC製端末やパナソニック製端末は[メール]キーの長押しだけど、SH-07Aをはじめ、シャープ製端末は[メール]キーのダブルクリックで、長押しは新規作成に割り当てられていたりする。

 こうしたショートカットキーの類は、覚えておくと、操作の快適性がグッと変わってくる。SH-07Aの場合、キーにもプリントされているけど、[7]キーの長押しで音声/伝言メモ、[6]キーの長押しでBluetoothのON/OFFあたりは意外に便利。「最近、ちょっと小さい字がなぁ……」というオーバー40の人(自分自身?)は、[5]キーの長押しで文字サイズを大きくするといいかも。[決定]ボタンの長押しで、ロックセレクションを起動し、ICカードロックやまとめてロックが設定できるのもぜひ活用したいところ。

 [1]、[2]、[3]キーの長押しについては、ユーザー自身がカスタマイズ可能で、方向キーの下を押したときに表示されるショートカットメニューで設定や確認ができる。このショートカットメニューには、自分がよく使う機能を登録しておくことができて、ボクは「セルフモード」「Bookmark」などを登録してある。

sh07a_3b.jpg セルフモードは言うまでもなく、収録中などに電話が鳴ると困るので、頻繁にON/OFFを使うからだけど、Bookmarkは夏モデルからiモード周りの仕様が変わったため。今年の春モデルまでのiモード端末では[iモード]ボタンを押すと、端末内のiモードメニューが表示され、Bookmarkやiチャネル、フルブラウザなどの機能を個別に呼び出すことができた。ところが、夏モデルからは[iモード]ボタンを押すと、いきなり、iモードに接続され、「iMENU」が表示されてしまう。これはこれで便利なんだけど、Bookmarkからiモードサイトをよく利用していたボクとしては、ちょっと使いにくいこともあるので、ショートカットメニューにBookmarkを登録したというわけ。

 ちなみに、[iモード]ボタンを押して、すぐに「iMENU」が表示されるという仕様は、従来通りのiモードメニューが表示されるように設定を変更することも可能。夏モデルでは各機種とも共通で、[設定]-[iモード]-[iモード設定]-[共通設定]-[iモードボタン設定]で設定できる。

 最近は携帯電話とHT-03Aの2台を持ち歩いていますが、悩みの種はやはり料金プラン。スマートフォンは携帯電話よりもデータ通信量が多くなりがちな上に、携帯電話と2台持ちするとその維持費だけでもばかにならないもの。

 そこで8月はできるだけ料金を節約しようと、ちょっと工夫をしてみました。具体的にはHT-03Aをメイン端末にして、今まで使っていた音声端末のF-09Aではパケット通信をできるだけ使わないという方法です。

fandht.jpg 音声通話は電話番号の関係でF-09Aをそのまま利用。メールやブラウザなどは積極的にHT-03Aを使い、F-09Aではどうしても届くメールの受信とその返信にのみ注力します。ファイルサイズの大きい画像が添付されていた場合、F-09AではダウンロードせずPCからiモード.netで見るという涙ぐましい努力までして、メールの通信量を抑えます。

 iアプリ系は通信量が読めないので一切使わず。唯一の例外としてSuicaアプリで毎月1回の定期購入とSuicaチャージを月に数回、家賃を払うのに三菱東京UFJ銀行のアプリを使う程度にしたところ、「Biz・ホーダイ ダブル」でのパケット通信料金は1418円まで抑えられました。実は先月、旅行した際に携帯電話を使って楽天トラベルをかなり過度に使ってしまったために高くなってしまいましたが、パケットの利用状況を見ていると上記の利用に控えれば月のパケット料金は1000円程度で済みそうです。

 値段を下げるもう1つのポイントは、手持ちの携帯電話がドコモ同士であること。手持ちの2台にファミ割MAXを適用することで、音声通話料金を2カ月くりこしたのち、無料でわけあえるからです。実際には、F-09Aで今まで使っていた「プランS」の通話料金に、HT-03Aで契約している「プランSS」の無料通話分が1050円そのまま適用されるので、いつもプランSの無料通話範囲を超えている自分にとっては実質無料といえます。

 こうしてHT-03Aをメイン利用で考えた場合、F-09Aの維持費はパケット通信料金が1000円程度、F-09Aのiモードの料金315円、これをHT-03Aで読むためのiモード.net料金が210円と、合計1500円程度。HT-03Aの通信料金はmopera Uのライトプランが315円でiモードと同額、Biz・ホーダイ ダブルの上限が5980円で、パケ・ホーダイ フルやパケ・ホーダイ ダブルの上限と変わりませんから、普段からフルブラウザを使っているような人であれば月額1000~2000円程度の追加費用でHT-03Aを使える計算になります。

 あくまでこれは一例ですが、スマートフォンが気になっているものの月額の費用負担が課題、という人は、音声端末をサブ回線にするという方法でかなり料金を圧縮できます。スマートフォンが気になっている人はぜひこの料金プランもご検討ください。
 結婚式の二次会へ出席するため、久々にスーツを着用した。「P-09A」はどのポケットに入れても邪魔にならず、「やっぱり薄いケータイはイイぞ!」とちょっぴり満足度が上がる。

p09a.jpg そんな薄型ハイエンドの「P-09A」の最も特徴的な機能は、「ナチュラルトーク」だ。これは、通話時に“相手の声がより自然に聞こえる”というもの。かつてのハーフレート時代(周波数利用効率が向上するものの、音質が低下するという方式)にぜひ使ってみたかった! と思わせる機能だが、それなりに音質の良いFOMAで、どれだけ効果を実感できるか、試してみることに。

 設定メニューの「通話」→「受話音質設定」へアクセスすると「しっかり+ナチュラルトーク」「しっかりトーク」「OFF」という選択肢が表示される。ここで「しっかり+ナチュラルトーク」を選べばいい。「OFF」にしたときと聞き比べてみたところ、多少かもしれないが「ナチュラルトーク」のほうがクリアに聞こえる。もちろん、音質の善し悪しは人によって基準が異なるため、「絶対音質が良くなる!」と断言できるものではないが、関口の耳では、OFFの場合は多少くぐもって聞こえた声が「ナチュラルトーク」をONにすると、輪郭がはっきりしたように思えた。興味がある方は、「P-09A」のメーカーサイトをチェックして、ナチュラルトークのデモを体験してもいいだろう。

 ちょっと残念なのは、Bluetooth経由の通話では「ナチュラルトーク」が利用できないこと。Bluetoothヘッドセット/ハンズフリーキット側に何らかのサポートがなければ……といったところで、「P-09A」に非があるわけではないのだが、将来的にうまく解決されれば、と願っている。

 またナチュラルトークやしっかりトークをONにしていると、通話中に本体/Bluetooth機器の切り替えができないことには注意したい。ファミ割MAX50などで家族内通話が24時間無料となり、通話する機会が増大している今、「今から帰るでー」「ちょっとアンタァッ!! スーパーで牛乳買うてきて! アレもコレも買うてきてやっ!」という利用シーンがいたるところで発生しているはず。仕事帰りの身で、買い物カゴとケータイを持ちながらスーパーをうろつくには、通話品質がイマイチであっても、ハンズフリー通話のほうが助かることもあるのだ。てなわけで、今後登場するであろう新機種で、このあたりも進化することを期待している。
 ボクがこれまでに使ったスマートフォンは3機種。ウィルコムのW-ZERO3[es]を2年ほど使って、昨夏からはiPhone 3Gに乗り換えて(現在はiPhone 3GSを使用)、7月からはGoogleケータイことHT-03Aも併用している。

 3機種を使い比べて、つくづく感じているのが「スマートフォンを選ぶ決め手はメールの使い勝手にあるかもなぁ」ということだ。結論を先に言えば、これまで使ったスマートフォンの中ではiPhone 3GSのメールの使い勝手が一番優れているように感じる。その理由は、普通のケータイメールとしての使い勝手と、PCメールの使い勝手を両立させているからだ。

 スマートフォンの多くはiモード、EZwebといったキャリア独自のインターネットサービスに対応していない。プッシュで受信できるケータイメールが利用できず、POPメールやWebメールのアカウントを設定して利用することになる。スマートフォンをパソコン代わりの2台目ケータイとして使うのであれば、それで十分かもしれないが、スマートフォン1台だけを持ち歩く人は、ケータイメールが使えないことに心もとなさを感じるかもしれない。

01.jpg 本誌の読者には周知だと思うが、iPhoneはiPhone OS 3.0からMMSに対応し、ソフトバンク同士では電話番号で、他キャリアやパソコン宛てには@softbank.ne.jpのアドレスを利用し、ケータイメールの感覚で画像添付メールを送れるようになった。これが非常に利便性が高い。友人・知人や同僚とのメールの連絡にはSMSやMMSを使い、仕事用には自分が設定した会社のメールやGmailを利用するといった使い分けができるのだ。

 HT-03AにはSMSの機能はあるもののドコモ同士の送受信にしか対応していない。iモードのメールを使うには別途「iモード.net」(月額210円)への加入が必要で、Webメールなので読み出しに手間がかかる。HT-03AはGmail専用のアプリが搭載されていて、あらかじめアカウントを設定しておけばプッシュで受信できるのがウリだ。グラフィックインターフェイスもパソコン版のGmailに近い仕様なので、一見するとパソコンと併用するには利便性は高いように思う。

 しかし、Gmailをメインに使っている人ってどれくらいいるのだろうか? ボクの場合、仕事のメールの大半は会社のアドレスで受信し、Gmailはメールアドレスの登録が必要なウェブサービスに入会する際などに用いることが多い。受信箱を開いて、必要なメールだけを読む。そもそもWebメールってそういうものじゃなかったっけ?と思うわけだ。

 ここでボクのメールの認識を整理させていただきたい。

ケータイメール
プライベートで最も多用するメール
SMS
気軽に使えるが、利用シーンが少ないメール
PCメール
ビジネスで最も多用するメール
Webメール
いつでもアドレスを変えられるので、サブアドレスとして都合のよいメール


 まぁ、こんな感じだ。共感していただける方が少なくないのではなかろうか。

02.jpg iPhoneの場合、GmailやPOP/IMAPメールは、同じ「メール」にアカウント設定する仕様なので、会社のメールやWebメールを一気にチェックできる。ここにケータイメールのように使える「@i.softbank.jp」も登録できる。

 一方、HT-03Aでは、GmailとPOP/IMAPメールのアプリが別々なので、一気にメールチェックするには若干手間がかかる。また、POP/IMAPメールの設定では、レンタルサーバーを利用する筆者の会社のアドレスの場合、アカウント設定にパソコンのメールソフトと同様の手間がかかってしまった。Gmailのアプリの設定が驚くほど容易なだけに、設定段階のアシスト画面などに、やや不親切な印象は否めなかった。

 HT-03Aの場合、Gmailをケータイメールのように使うのが理想的なのだろうが、一般ユーザーの間では「Gmail=Webメール=相手がすぐに読んでくれるかどうか心配」という図式があるのではないだろうか? もし、HT-03AのSMS(というか日本のケータイのSMS)が、キャリアに関係なく利用できたら便利なのになぁ……というのが率直な感想。日本でのスマートフォンの普及がいまひとつ進まないのも、そのあたりに一因があるように感じている。
 前回触れたとおり、いま国内のケータイで日本語変換ソフトを自社開発しているのはNECだけになってしまいました。そのNECも最近の報道ではあれこれあるようですが......。まぁ、そんな話はともかくとして、今回は『N-06A』の文字入力について具体的なお話をしてみます。

 同社の日本語入力は「MogicEngine」です。『N-06A』は、「MogicEngine V」が搭載されています。私の記憶が正確であれば、


「MogicEngine I」→N902iS
「MogicEngine II」→N903i、N904i、N905i
「MogicEngine III」→N906i
「MogicEngine IV」→N-01A
「MogicEngine V」→N-06A

という進化だったと思います。

 「MogicEngine V」の特徴のひとつは、時間と連動する予測変換候補が現れることです。たとえば午前6時に「お」と入力すると「おはよう」「おはよー」、午後6時に「お」と入力すると「おやすみ」「お休み」といった候補が出てきます。このほか「きょう」と入力すると「9月1日」、「あした」なら「9月2日」と日付が出てきます。

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 このあたりは、カタログにも書いてある機能なので、よく知られていると思います。私が使っていて発見したのは予測変換候補を簡単に消す機能があること。予測変換候補を選択中にクリアボタンを長押しすると、「選択した予測候補の学習履歴を削除します よろしいですか?」という画面が現れ、その単語が消せます。この機能の重要性については『P-01A』のときに指摘したとおり。この簡単さは『SO906i』以来じゃん! と感激してしまいました。で、もしかしてと思い、以前使っていた『N-01A』を確認してみると、こちらにも実装されているじゃありませんか。ということは、他のNEC製の機種もそうなんだ、と妙に関心。この分野を地道にブラッシュアップし続けている開発陣の方々に脱帽する思いでした。

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