ケータイ Watch
みんなのケータイ

naruto.jpg 「931SH」を利用して、電子書籍でアーサー・コナン・ドイルの「空き家の冒険」を読んでいる。名探偵シャーロック・ホームズが登場する推理小説だ。学生時代に読んだことがあったが、電子書籍で読むと、なぜだか違う物語のような気がする。

 ソフトバンクの「タダ本」には、パブリック・ドメインとなった作品がパケット通信料のみで楽しめる「無料名作」というコーナーがある。ネット上の「青空文庫」のように、権利期限が終わった作品が無料で楽しめるわけだ。

 ここに書くにあたって今回、電子コミックも読んでみることにした。ソフトバンクでは、1話に限って無料で楽しめる「タダコミ」というサイトもやっているのだ。「タダコミ」の方は利用したことがなかったので、ちょうどいい機会。とりあえず、タイトルを知っていた「NARUTO-ナルト-」をダウンロードした。......ところが、ちょっと不満が残ってしまった。

 931SHは、ハーフXGAサイズの大きな画面サイズが特徴の1つ。しかし、「NARUTO-ナルト-」は全画面で表示されることはなく、必ず上下に黒い帯が入ってしまう。おそらく、一般的な携帯電話に合わせたアプリなのだろう。同じアプリを使う「タダ本」の小説も上下に黒い帯が入るが、目の移動が少ないせいかこちらはそれまで気になったことがなかった。

 ただ、一旦気になり出すと、「タダ本」も大きな画面で読みたくなってくる。春モデルでも大画面の端末が登場しているし、おそらく今後も画面サイズの大きな端末が登場すると思う。ここは1つ、大画面ユーザーのニーズをくみ取って欲しいなぁ。

 930CAはスライド型のケータイだ。メインディスプレイ側は、どこからどう見てもケータイだが、閉じた状態で背面から見ればデジタルカメラに見えるデザインだ。ユーザーとして、デジカメっぽい持ち方で撮影することになり、携帯を縦に持って撮影するよりも、ほんのちょっとだけ気分が盛り上がる。

 というわけで、Webよりもメールよりも通話よりも、カメラとして930CAを使いまくってる今日この頃、気づけばmicroSDカードに100枚ほどの写真が保存されていた。こういった作例を掲載する場合、レンズの汚れを拭いて、構図も考えて撮る、ということが多いだろう。でもケータイはいつもポケットやカバンに入っていて、さっと取り出してパシャっと撮る。いくらデジカメに似た外観とはいえ、930CAのカメラでも、そんな感じで気軽に撮るようにしている。だから歩きながら撮ったり、レンズを拭く間もなくシャッターを切ったりしている。私の過去1カ月半ほどをそのまま記録した写真だ。

 930CAには「オートモードセレクト」と呼ばれる機能がある。本誌に掲載されたインタビューによれば「写真を撮ったときに、それがどういうシーンかを解析して、それに基づいた最適な画像チューニングを施す」という機能だそう。さらりと書いてあるが、よくよく考えれば、"解析して最適化"というのは結構スゴイ。「オートモードセレクト」があるから、手軽に撮影した写真でも、キチンと撮れているのだ。

 さすがに家族の写真は恥ずかしいので公開は控えさせていただきたいが、ちょうど桜の開花時期に巡り会えたので、満開の様子だけではなく、散った花びらで満ちた地面など、季節の移り変わりを撮影できた。これからは毎日芝生で寝転がりたくなる季節だが、平日は仕事であって、ピクニックにはなかなか行けない。デジカメを常日頃持ち歩くのは面倒でも、ケータイでパシャパシャ撮っていきたいものだ。


■ フォトギャラリー

 iPhone/iPod touch向けのSkypeがリリースされた。これまでにもSkype対応のサードパーティ製のアプリはあったが、Skypeが正式に提供するiPhone向けアプリは今回が初めてだ。仕事でもプライベートでもわりとSkypeを使うわたしとしては、ホーム画面の1枚目に置かざるを得ないアプリである。

shirane_skype.jpg iPhoneのSkypeでは、ボイスは無線LAN環境でしか使えないが、オンラインステータスの確認やチャットなど基本的な機能は3G回線でも問題ない。同一アカウントでパソコンとiPhoneの両方から同時ログインしても、両端末で受信できるし、パソコンでチャット中、iPhoneのSkypeを立ち上げれば、それまでのチャットのログをiPhoneから参照できたりもする。たとえば中座するときも、iPhoneを持って行けばチャットを継続できて便利だ。

 ただ、「待受」という面では不満も多い。iPhoneはマルチタスクに対応していないので、チャット・ボイスともに受信できるのは、Skypeアプリが起動しているときだけ。ディスプレイスリープ中でもアプリを立ち上げておけば受信できるが、音やバイブで通知してくれるのはボイス受信時のみで、チャット受信時に通知はない。また、ディスプレイスリープ状態でしばらく放置すると、無線LANの接続は切れてしまう。

 Skypeはリアルタイムの双方向コミュニケーションツールなので、受信があった瞬間をしっかりととらえないといけない。そういった意味で、待受面は、もっと改善して欲しいところだ。

 夏頃に一般公開されるという次期iPhone OS 3.0では、個々のアプリでプッシュ受信を利用できるようになるという。実装がどのような形になるかわからないが、Skypeにも是非取り入れて欲しい機能だ。しかし、iPhoneでいつでもSkypeを受信できるようになってしまったら、いつでもSkypeがオンラインなわけで、それはそれでなんかSkypeじゃなくなる気もするなぁ。

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YUEN'TOのMUSIC BALLOON。直径55mmの球体。一見マイク、だけど実は携帯用スピーカーなのだ。出力は0.7W(8Ω/1.0KHz)
 YUEN'TO(ユエント)のMUSIC BALLOONという風変わりなスピーカーを買ってみた。衝動買い。Amazonで3,990円だった。

 MUSIC BALLOONはピンポン玉を一回り大きくした程度の物体。マイクの先端がポリウレタンフォーム(スポンジ)の風防で覆われていたりするっしょ、あの部分、みたいな感じ。ケータイやポータブルオーディオプレイヤーに向けた携帯用スピーカーなのだ。

 MUSIC BALLOONは、例えばiPhone 3GやiPodのイヤホン出力ジャックにに挿すだけで使える。充電式で、付属の充電コードを使ってパソコンのUSBポートなどから充電する。充電時間は約2時間で、約5時間程度機能する。


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本体の底に、こんなふうなジャックがある USB充電コード(約70mm/プラグ部除く)とオーディオコード(約70mm/プラグ部除く)が付属している

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音楽を聴くときはオーディオコードを接続し、iPodなどにつなぐ 充電時はUSB充電コードを接続し、USBポートやUSB ACアダプタにつなぐ

 てな感じで機能的には単純明快。また、iPhone 3Gを使っていて、人に音を聴かせたいことがよくあったので、こういった携帯用の外付けスピーカーは便利なのでは!? と思いつつ、外見的にも非常にキュートであったので衝動買いしたっつーわけですな。

 そして早速iPhone 3Gと接続し、音楽を再生。音楽系アプリも使用。してみたが、結論から言えば、iPhone 3GにおいてMUSIC BALLOONはあまり意味&価値がなかった。衝動買いは失敗に終わり、カッフン。

 結局、音色も音量もiPhone 3G内蔵スピーカーを上回らない感じ。音量はiPhone 3GもMUSIC BALLOONも似たようなモンであった。音質的には、音量を絞りめにするといMUSIC BALLOONからの音が割れたりして、iPhone 3G内蔵スピーカーのほうが音質がイイという印象だ。

 ただ、音質とかをさほどウリにしていない日本製ケータイにつなぐと、総じて良好なMUSIC BALLOON。何台かに(アダプタ経由で)接続して試したが、例えばauはカシオ製端末ことW62CAにつなぐと、なかなか心地よい音で音楽を再生できた。W62CA内蔵スピーカーよりもずっと音質が良く、実用的な音量が得られた。

 てな感じで、期待して買ったMUSIC BALLOONだが、iPhone 3Gには向かないみたい。相性があるんでしょうかね~。でもMUSIC BALLOON、カワイイから許す!!

 ここ1週間ほど、東京の風景と言えば、何はなくとも桜。インプレスがある市ヶ谷は、靖国通りが桜並木だし、ご近所の四ッ谷や九段、千鳥ヶ淵などもきれいに桜が咲き誇っている。こういう季節になると、あらためて「日本に生まれて良かった」と感じさせてくれる。

 ほのかに桜が舞う街並みを歩いていると、よく見かけるのがケータイのカメラで桜を撮ろうとする人々。そりゃ、これだけ華やかに咲いていれば、通りすがりでも撮りたくなるというもの。何回、何十回以上、撮ったことがあるかもしれないけど(おおげさ?)、せっかくケータイにカメラが付いてるんだから、誰もが撮りたくなってしまう。

932sh_2.jpg 現在、ボクが愛用するAQUOSケータイ 932SHは、ご存知の通り、ケータイのカメラ機能としては最高峰となるCCD 800万画素カメラが搭載されている。画素数もさることながら、CCDの感度の良さもあり、暗いところや動きのある被写体でもしっかりと撮影できるなどのメリットを持つ。もちろん、桜もきれいに撮れるんだけど、実はAQUOSケータイ 932SHって、広角29mm撮影に対応していることもあり、桜のように、大きく広がった高い木々を撮ろうとすると、意外に花や枝が遠かったりして、今ひとつ華やかに撮れないことがある。

 そんなとき、ついでにもう一枚、撮るつもりで、上手に使っておきたいのがサイクロイドポジション。AQUOSケータイ 932SHでCCD 800万画素を最大限に活かした撮影をするには、基本的に端末を普通に開いた縦のポジションで、撮影サイズは横2488ドット×縦3264ドットになる。カメラを起動したまま、端末をサイクロイドポジションに切り替えると、画面にアラートが表示され、撮影サイズは横1920ドット×縦1080ドットに切り替わる。テレビ的に言えば、いわゆる「フルHD」というサイズ。

 単純に比較すれば、撮影サイズはひと回り小さくなってしまうんだけど、ファインダーを見てみると、少し被写体に寄ったような状態で撮影ができるのだ。仕掛けはいたって簡単で、通常ポジションで撮影時に使っている横2488ドット×縦3264ドットの内、サイクロイドポジションでは中央部分の横1920ドット×縦1080ドットを使って撮影しているわけ。デジタルズームではなく、いわゆる「切り出しズーム」のような形になので、画質も荒れる心配がない。ちなみに、サイクロイドポジションでの最大撮影サイズは、もう1サイズ大きい横2048×縦1536ドットなんだけど、こちらは4対3の比率なので、端末の横画面でフルに表示できる横1920ドット×縦1080ドットへの切り替えが優先しているようだ。

 もちろん、撮った画像をどう使うのか、何を撮るのかによって、いろいろな撮り方があるんだけど、カメラ付きケータイは機動力と手軽さが魅力。CCD 800万画素を活かした最大サイズでサクッと撮影し、被写体が遠いなって感じたら、ついでにサイクロイドポジションに切り替えて、もう1枚、撮っておくと、写真のバリエーションが増えて、ちょっと楽しいかも。

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lasv01.jpg 本誌で4月2日、3日と掲載した「CTIA Wireless 2009」の取材でラスベガスを訪れた。海外でも問題なしのNokia N82を使用しているということもあり、編集部からはSIMカードだけを借りて、携帯電話はN82のみで渡航した。滞在中は問題無く通話・メールと利用できたが、時差もあるので日本との連絡はメールが多め。取材に没頭するあまり(!?)変わったことを試すことはできなかったが、5メガピクセルのカメラにカール・ツァイスのレンズを搭載ということで、空いた時間を見つけてホテルの窓から見える風景を撮影したり、帰り道の風景を撮影したりしてみた。

 とはいっても、ホテルの部屋はコスト重視だったのでキレイな夜景など見える場所であるはずもなく、建物のすき間からすこしネオンが見える程度だった。カメラのメニュー「シーンモード」で「夜景」を選択しただけの設定で撮影したところ、感度がISO800まで上がり粒状感とノイズが少し強くなったが、肉眼で見ていた感覚に近い露出が得られた。ちなみに写真に写っている鉄塔はバンジージャンプのための塔で、ホテルのアトラクションのひとつ。(ホテルの施設として)ジェットコースターなどもあり、街全体が冗談のような発想にあふれているのがラスベガスの魅力のひとつだ。

lasv02.jpg N82はGPS機能に対応しており、カメラのメニューであらかじめ設定しておけば、GPSの位置情報を撮影後に自動的に付加できる。GPS設定をオンにしていると、カメラのファインダー画面左下にはパラボラアンテナのアイコンが表れるほか、画像/ビデオのギャラリーでも位置情報が付加された写真にはこのアイコンが付く。N82のGPS機能はなかなか優秀で、屋内であっても窓に近ければ位置情報を取得できることが多い。今回のホテルの窓際で撮影した写真も、しっかりと緯度、軽度、高度が取得できていた。

 位置情報を取得した写真は、N82本体で閲覧するとオプションメニューに「地図に表示」が追加され、地図上で場所を確認可能。EXIFデータに緯度、経度、高度が記録されているので、パソコン上で活用することもできる。海外であってもGPSは機能するので、旅の記録にも最適ではないだろうか。
 

pac.jpg 3月18日より、「コンテンツ得パック」がスタートした。月額合計5000円相当の複数のYahoo!ケータイサイトが、全部まとめて月額315円で利用できるという、なんとも福袋的なサービスだ。4月13日までに申し込めば、最初の1カ月分は無料(コンテンツ得パックお試しプログラム)なので、「931SH」で試してみることにした。

 「コンテンツ得パック」は、人気の26コンテンツ、月額合計5000円相当が月額315円で楽しめるというサービスだ。サービス形態は、ケーブルテレビやCS放送の番組パックと似ている。

 基本20サイトとスポーツ系コンテンツで構成される「+スポーツ」と、基本20サイトと、健康やレシピ、占いコンテンツで構成される「+ライフ」が用意されていて、今回は「+スポーツ」を選ぶことにした。

 利用するには、Yahoo!ケータイの「設定・申込」から「My Softbank」にアクセスして設定する。「オプションサービス変更」からコンテンツ得パックを有効にすれば利用できるようになる。ポータルサイトにはメニューリストからアクセスできる。

 普段契約している有料サイトは、当たり前だが好みのコンテンツばかりだ。コンテンツ得パックでは、単独では有料登録しないようなコンテンツも楽しめるので、毎月315円のひまつぶしツールと思って利用している。最近、コンテンツ得パックの「梨元芸能裏チャンネル」のおかげで、芸能通になりつつある。前述の通り、4月13日までに申し込むと初月は無料だ、何はともあれお試しあれ!

 機能や特徴よりも「キングコングのモトカノ」話が脳裏に刻み込まれたソフトバンクモバイルの春モデル発表会を取材した関口の手には、今「930CA」がある。カシオのデジカメブランド"EXILIM"の名を冠した薄型スライドケータイだ。

 これまでauユーザーしか使えなかったカシオのケータイが、ソフトバンクでも利用できるようになったのは昨年のこと。2008年冬モデルの「830CA」に続いて登場した「930CA」はデジカメ機能に注力したモデル。高画素化・高機能化が進むケータイカメラの中で、「930CA」ならではの機能と言えば、"0.99秒でカメラが起動する"ということだ。

ex01.jpg カメラといえば、"○万画素""光学ズーム""手ブレ補正"といった点が気になっていたが、起動のスピーディさをウリにする端末を手にするのは、これが初めて。だが、発表会で触れてみるとサクッとカメラが起動してスパッと撮影できる、という切れ味の良さに思わず唸った。

 だいたいケータイのカメラで撮影するのは、街を歩いていて、たまたま遭遇した風景・物・人だ。ところが自分で撮影したこれまでの写真を見返すと、風景や食べ物が圧倒的に多い。もちろん息子の写真も多いが、最近は撮影されるのが恥ずかしいのか、逃げまくってブレた写真ばかりになってしまい、人に見せられるもんじゃない。風景や食べ物は、いわば逃げない被写体。つまりカメラの起動時間にかかわりなく、撮影できるものだ。

 0.99秒で起動できるスピーディなカメラを手にした今、機敏に動く息子や、駅のプラットフォームに滑り込む特急列車、街中を走るステキなバイク、路地裏をすたすた歩く猫など、思いついた瞬間に世界を切り取れる力を授かったことになる。ただ、930CAを入手して半月ほど経過したにもかかわらず、「カメラを一発起動できるボタンの場所を覚えていない」ことが判明し、カメラを使いたくなるたび、もたもたと930CAのボタンを適当に押している。ここまで書いてきたことを全て無にしているような気がしなくもないが、折しも東京は桜が満開となる季節。とりあえずは、逃げない被写体である桜を撮影しまくって、お茶を濁していきたい。