ケータイ Watch
みんなのケータイ

ev1.jpg 本稿が掲載される7月21日は、筆者が購入を予定している「SH-06A NERV」の発売前日に当たる。ご丁寧にも、ドコモが発売日を案内した2~3時間後に、予約したビックカメラから電話がかかってきた。話を聞いたところでは、発売日は混乱が予想されるため、支払いなどの手続きは事前に済ませられるようだ。「さすがは行列に慣れたビックカメラだ」と、妙なところで感心してしまった。次回の「みんなのケータイ」では、この「SH-06A NERV」をじっくりとレポートしたい。もちろん、「SH-06A」としての使い勝手もしっかりとチェックしていく予定だ。

 というわけで、SH-06A NERVは、残念ながら6月26日の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」公開日に間に合わなかった。そこで、気分を盛り上げるために急造の"仮設5号機"を用意することに。使用したのは、映画公開日の前日に発売された「iPhone 3GS」だ。まず、"官給品っぽさ"を出すため、ヱヴァの保護ケースを装着。これは、映画館に向かう途中の東急ハンズで偶然見つけたものだ。綾波レイバージョンや使徒バージョンも売れられていたが、官給品テイストにこだわった結果、NERVのロゴをあしらったものを購入。カポっとはめたら意外とそれっぽくなった(笑)。元々このケースはiPhone 3G用だが、形状の同じiPhone 3GSでも利用できた。アップルの担当者が「形が同じことで、多くの周辺機器などをそのまま使える」と語っていたが、発売日翌日に早速そのありがたみを実感できた。

 ただ、これだけだと微妙に物足りない。内蔵コンテンツも充実させてこその官給品仕様だ。ということで、次に壁紙を用意。App Storeに接続し、ヱヴァンゲリヲンアプリでおなじみのアプリヤの「EVANGELION vol.4 カレンダー」(115円)をダウンロードした。このアプリは、ヱヴァの素材とカレンダーを組み合わせた壁紙を作れるのが特徴だ。やや期待とは異なり、官給品テイストな素材はなかったが(素材自体も20種類と少なめ)、一番無難なもので壁紙を作成した。ついでに、「EVANGELION vol.3 スタンプカメラ」(230円)を入手。池袋(の風景写真)に使徒を出現させてみたりしつつ、映画を鑑賞した。

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 ちなみに、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の劇中で、SH-06A NERVの登場シーンは予想よりもはるかに多かったが、あれとこれは......っと、これ以上書くとネタバレになってしまうので、まだの人はぜひ映画で確認を。

 iPhoneを3Gから3GSに買い換えた。いや、正確には3Gも手元に残しているので、買い増しだ。旧機種の3Gはブラックの16GBだったが、新機種の3GSではホワイトの32GBを選んでみた。色を変えたのは、取り違えないようにするためだ。しかし、色が違うのは裏面だけで、表側(ディスプレイ側)からだとまったく違いがわからなかったりする。

xms01.jpg 3Gと3GSを比較すると、形状はほとんど変わらず、普通にアップデートすれば中身のOSも同じになる。わたしの場合、旧機種(3G)のバックアップデータから復元したおかげでアプリアイコンの並びまで同じになったので、「新機種を買った」という印象は薄かったりする。

 また、実を言うと、動画撮影や音声コントロールといった新機種3GSならではの新機能も、わたしはほとんど活用していない。ボイスメモやコピペなど、iPhone OS 3.0の新機能はわりと使っているが、それらは旧機種3Gでも使えるものばかりだ。

 しかしそれでも、3GSに買い換えて良かったと感じている。機能面では大きく変わったと感じなくても、処理能力が向上したからだ。文字入力やブラウザ表示などあらゆる場面の動作から「もっさり感」が明らかに減ったと実感できる。毎日iPhoneをヘビーに使いこなしていると、この「もっさり感」が緩和されるだけでも、非常に大きなメリットを感じてしまうのだ。

 ただ正直に言ってしまうと、普通のユーザーはわざわざ買い換えるほどの改善点でもないかな、とも思う。初めてiPhoneを買うならば断然に新機種3GSをオススメするが、すでに旧機種3Gを使っていて大きな不満を覚えていないのならば、3GSに買い換えるより、周辺機器やアプリを買った方が安上がりだし幸せになれそうだ。

 App Storeでダウンロードできるアプリは、iPhoneならではの大きな魅力だ。ここで3GS専用のゲームでも登場すれば、3GSに買い換える意味がもっと高まるところだが、ざっと確認したところ、電子コンパスなどしか3GS専用アプリは登場していないようだ。メーカー側にしてみても、3Gや初代2G、iPod touchのユーザーを捨ててまで、高機能アプリを作るメリットも薄いだろう。あくまで個人的な推測だが、使えるアプリの幅という面では、3GSと3Gに差はほとんど開かないのではないだろうか。

 iPhone 3GをiPhone OS 3.0にアップデートしたら動作がもっさり気味になったと感じている人も、検索結果の表示設定を見直すことで(ついでに再起動することで)もっさり感が解消されることもあるので、こちらを試してみることをオススメしたい。また来年にもiPhoneの新機種は出るかもしれないから、3Gユーザーは急いで買い換えず、とりあえず月月割が終わるまで新機種動向を見続けるのが賢い選択かもしれない。

sbip.jpg  編集部で「iPhone 3GS」を購入したので、それまでの「iPhone 3G」が空いた。OSも新しくなったことだし、iPhoneを日常的に使ってみることにした。ソフトバンクのiPhoneは専用SIMカードが必要なので、名残惜しかったが「931SH」のSIMカードを"黒SIM"に交換してもらうことにした。専用SIMカードへの交換は2000円弱でやってもらえる。

 交換にあたって、ソフトバンクショップのスタッフからは、おサイフケータイや赤外線通信、Yahoo!ケータイに非対応だと説明があった。説明しても購入後に「使えないじゃないか!」とショップにやってくる人が多いそうだ。スタッフはこのほか、iPhoneを3.0にバージョンアップさせると遅くなるため3GSが速く感じるのではないか、などと真偽が定かではないオマケ情報も教えてくれたのだが、えっと、これからワタクシ、その遅いという3.0のiPhoneを使うんですけど......。

 SIMカードの交換は30分程度で完了。めくるめくアップルの世界を旅するのだ! と、鼻息荒く編集部に戻ったものの、そうだった、iPhoneは普通の携帯電話ではないため、いろいろと準備が必要なのだった。

 まずは、SIMカード交換時にサーバーに保存してもらった電話帳のダウンロードをしなければならない。そのためには、App Storeで「電話帳かんたんコピー」アプリをダウンロードしなければならない。アプリをダウンロードするためには、事前にiTunesのパスワードを用意しなければならない。一連の「しなければならない」ことを済ませた後に、電話番号登録完了通知(SMS)に記載されたパスワードを入力、ようやくダウンロードにこぎつける。正直に言おう、大変めんどくさい。

 iPhoneユーザーならば当たり前のことだが、この後もMMS( ×××@softbank.ne.jp )やEメール( ×××@i.softbank.jp )の設定が必要で、しかもそいつはまた別のパスワードが求められる。あらためて思うが、携帯電話の世界はそういった初期設定が少ない楽ちんな世界なのだ。どちらが良いのかはユーザー次第だが、この手の煩わしい設定はなんとかならないもんかな。