ケータイ Watch
みんなのケータイ

iphone.jpg 7月11日からのお祭り騒ぎから1カ月半。自分は7月15日に購入し、さらに去年、購入した初代iPhoneをハワイに機種変更にしに行ったりと(でも失敗)、iPhone 3Gに振り回されっぱなしの33歳の夏を過ごしております。

 それにしてもこのiPhone 3Gって、とってもズルい。日本語入力がもたついたり、Safariが突然落ちたりと「これって、ケータイの品質としてはどうなの?」と首をかしげることがあっても、次のバージョンアップで直っちゃう可能性があるので、本気で怒るに怒れない。「こんなケータイ、買うべきではない」と記事に書こうと思っても、「でも、バージョンアップされると直っちゃう可能性もあるぞ」と最後に締めの言葉を書かなくてはいけないんですもの。

 絵文字だって、将来は絵文字対応メーラーが出てもおかしくないわけだし、「いま足りない機能」が「アプリで対応」しちゃうことを考えると、一刀両断して「ダメケータイ」の烙印を押せないわけですな。

 さらに「アップルもズルいっ!」。

 すでに2回のバージョンアップが行われ、8月19日現在、2.0.2が最新版なわけだが、アップルは一向にどんな改善がされているかをはっきり発表してくれない。2.0.2も「不具合の修正」と一言で終了。でも、それでみんな納得。

 これがNTTドコモやauだったら、事細かに発表しないと納得しないで、すぐに電話で問い合わせる某編集部やライターがわんさかいるのに、アップルだとなんだかそれで許されてしまう。

 うーん。恐るべしアップル&iPhone 3G。

 というわけで、世界一ズルくてかわいいケータイを使っていこうと思います。

street.jpg もともとMacユーザーであり、日本で使えもしない2G版iPhoneも買ってしまったわたしにすると、日本版のiPhone 3Gは渇望してやまないものだった。当然、発売日に購入する以外の選択肢は考えられなかった。しかしコネもナニもないので、普通に並んで購入するしかなかった。

 覚えておられる方も多いだろう。iPhone発売日の7月11日は、各地で常軌を逸する行列が形成された。とくに先行発売されるソフトバンク表参道には、前日から数百人規模の行列ができていた。わたしが午前4時半ごろにソフトバンク表参道(から数百メートル離れた行列の終端)に到着したときには、当日販売分は締め切られていた。次の日販売分に並ぶにしても、整理券などの配布予定はなく、購入まで並び続けなければいけないという。

 今年で"20歳"(16進法)になるわたしには、さすがに30時間以上も屋外で並ぶ体力も気力もなかったので、すぐさま方針転換をし、ビックカメラ有楽町に向かった。ビックカメラ有楽町の行列はさほど長くなく、わたしが到着した午前6時半時点でも購入可能だった。しかも12時の販売開始と同時に整理券が配布され、それ以後は行列に並ぶ必要はないという。方針転換は正解だったようだ。

 この種の行列では、椅子や暇つぶしアイテムなど「行列装備」が重要になる。わたしも折りたたみ椅子だけは持ってきたが、不覚にも暇つぶしアイテムは持ってくるのを忘れてしまった。そんなことをメールでケータイ Watchの湯野編集長に愚痴っていたら、思わぬ金言が。

「ワンセグがあるじゃないか」

 恥ずかしながら、このときほどワンセグを素晴らしい感じたことはなかった。iPhoneを買いに来ておいてワンセグに心打たれるあたりが皮肉だとしか言いようがない。

 12時になると整理券が配られ、最終的には17時ごろにiPhoneを手にすることができた。実に行動開始から12時間以上が経過している。何かの購入にここまで苦労したことは初めてだ。しかし、苦労はこれだけではなかった......。

iphone.jpg こんちはスタパです。現在、iPhone 3G使いまくっとります。

 iPhone 3G購入直後「この糞がァ!!」と思ったけどすぐに「iPhone 3G大好き☆」と思ったこととか、使用感についてとか、そのあたりは連載記事スタパトロニクスの2008年8月25日更新分に書きましたんで、そちらをゼヒ!!

 結果、非常に気に入って使っているiPhone 3Gなんですけど、購入の理由は、ナナナ何と!! 一応最新&話題の端末だからジックリとイジらないとアレだしなぁ......的な"職業柄的な義務感から"なんでした。スルーできねーから、しょうがねえ、一応買うか、と。

 しかし使ってみたらポジティブに楽しめるiPhone 3G。それどころか、も~十数年もau端末をメインとして使ってきた拙者が、「iPhone 3G使えるからソフトバンクに移行しようかしら?」とかマジで思っているほど。au→SBへMNPしてもう1台iPhone 3Gってのもアリかニャ、とまで。......でもまだ、1人1台なんでしたっけ?。

 いや、日本製端末に魅力がナイわけじゃないんですよ。魅力満載の端末が何台もありまくるのがナンである。魅力のスレシホールドが底上げされていて、同時にSIMロックフリーとはまだまだ縁遠い環境だしで、選びにく過ぎっスよ、拙者のよーな面倒くさがりにとっては。逆に、SIMロックフリーになっていれば、たぶん今頃端末貧乏状態必至。さらに逆に香港とかに住んでなくて助かったと思いますヨええ。

 さておき、そこに、全く異端で、たぶん現在の日本ではケータイと呼べない端末が登場。iPhone 3G。多数の日本製ケータイが実用性・魅力において過当競争を繰り広げている戦場、の、枠外に、ポコッと現れた感じで、相対的にiPhone 3Gの魅力が際立ったというイメージ。

 まあiPhone 3G自体もともと魅力的ではあるんですけど、日本製ケータイが総じて持つ魅力のベクトルをよそに、まるで違う飛び道具を引っ提げて出てきた感じっスよね。それだけに、期待を裏切られたり期待以上の要素が見つかったり、ドキドキ感もワクワク感も、あと多少のガッカリ感もあって、結果、iPhone 3Gを非常にエキサイティングな気分で使えている。

 てなわけで、今後、長い付き合いになりそうなiPhone 3G。もしかしたら突然「iPhone 3Gなんかイラネ!!」とか別端末に乗り換えたりするかもしれないが、iPhone 3G関連ネタ集めていろいろ書いてみたいとか思う拙者ナリ。