ケータイ Watch
みんなのケータイ

 ケータイで撮影した写真はどうしているだろう。ずっと端末の中に保存しっぱなしではもったいない。友人に見せたり印刷したりすることもあるだろうが、ブログやオンラインアルバムにアップロードするという使い方は、もっと広まって良いと思っている。せっかく撮ったモノは、人に観られてナンボなのだ。

 930CAには、「ブログアップロード」と名付けられた機能がある。これは、「ユーザーデータ」と呼ばれる場所に、ブログなどの特定のメールアドレスを登録しておけば、データフォルダ内の写真を観ているときに通話ボタンを押すと、すぐ投稿できるというもの。写真撮影時でも自動保存をオフにしておけば、撮影直後に投稿することもできる。似たような機能は、他社製のケータイでもサポートされており、使い勝手はほとんど同じだが、ブログ以外にもflickrなどのオンラインアルバムサービスへの投稿もできるので、コンテンツプロバイダとの連携や、機種変更時の投稿用アドレスの引継仕様の統一といった課題はあるかもしれないが、今どきのケータイとして必須と言えるかもしれない。

 ほかにも930CAで便利な機能の1つは「クイックリスト」だ。930CA独自の機能というわけではないが、家族などよく連絡する相手のアドレス帳データを指定しておけば、待受画面で通話キーを押すだけで最大5人の電話番号・メールアドレスを参照できる。

 電車通勤する人にとっては、「8」の長押しで呼び出せる覗き見防止機能「スクリーンフィルター」は覚えておきたいところだし、「今日は一日外出だ」なんて時は、待受画面で「5」を長押しして、パワーセーブモードにしておくのもオススメだ。ほかにもいろいろと"930CAをクイックに使う技"はあるので、徐々に見つけていくのも楽しいだろう。

 運転中、携帯電話をどうするか。車に運転する人にとっては、わりと悩ましい問題だ。電源オフやドライブモードに切り替えて、着信音を鳴らなくするという後ろ向きな解決策もあるが、普通に電話を受けて話すぐらいのことは実現したい。できれば、よりスマートな方法で。

 というわけで利用することになるのがBluetooth機能。最も手軽なのはBluetoothヘッドセットを使う方法だろう。一度ペアリングしておけば、ケーブルを抜き差しする必要もないので、楽ちんだ。

 ただ、Bluetoothヘッドセットの場合、携帯電話本体ほどではないものの、それなりの頻度で充電しなきゃいけないし、電話がかかってきたとき、耳に装着する作業に手間取ることもしばしば。何とかならないものか。

 そこで筆者がとったのは、車にBluetooth対応のカーナビを取り付けるという方法だ。購入したのは、パイオニアの「楽ナビLite」。Bluetoothヘッドセットを買うのと比べると、桁が違う金額になってしまうが、PNDは別として、カーナビの中では一番安い価格帯で、取付工賃込みで9万円ほど。標準でBluetoothに対応しているので、オプションでBluetoothユニットを購入する必要もない。

navi.jpg 実際に使ってみると、非常に快適。CA001の電話帳データをカーナビ側に転送しておけば、電話を受けるだけでなく、カーナビの画面を操作してこちらから電話をかけることもできる。さらに、楽ナビLiteの場合、Bluetooth経由でデータ通信して、交通情報を取得することで、渋滞を回避することもできる。ヘッドセットを使った場合と比べると、車載スピーカーから音が出るため、同乗者にも通話内容が聞こえてしまうが、それが問題になるケースも少ないだろう。

 最大の問題は、楽ナビLiteのカーナビとしての性能なのだが、まあ、これは値段相応ということだろうか。今後のバージョンアップに期待したい。