ケータイ Watch
みんなのケータイ

ishikawa.jpg 最近、つくづく記憶力がなくなってきたと思う。とにかくちょっとした固有名詞とかが思い出せない。「あれ、なんだっけ?」が頻発している。本当に困ったものだ。

 でも、ここ数年は、わからないことがあったらすぐにグーグルに聞くようにしている。PCでの仕事中はもちろんのこと、友人との会話中も「あれ、何だっけ?」という事柄はすぐにケータイからグーグル検索。答えをすぐに導き出して、ホッとする(これだから、さらに記憶力がなくなって、物事を覚えられなくなっているのだが)。

 そんな中、ケータイも検索機能を強化する機種が増えてきた。F-09Aにも「サーチキー」が備わっており、検索したいワードを打ち込むことで、簡単に調べることができる。グーグル検索だけでなく、iモードや地図、辞書、端末に保存されている電話帳やメールなども検索対象になっている。

 最近のケータイは本体メモリも大きく、また所有期間も長くなっているので、個人のデータ量が膨大につまっているケースが多い。過去のメールを簡単に検索できるのは結構便利だ。しかも、ワンセグといった他の機能を使いながらすぐに検索メニューを起動できるのも重宝する。

 ただ、ひとつ気になるのがサーチキーの位置。本体側面にあってボタンも小さいから結構押しにくかったりする。もうちょっと操作しやすい場所にあるといいんだけど。
ishikawa.jpg  数多くある夏モデルのなかからF-09Aを選んだ理由のひとつに「タッチパネル」がある。2年前にiPhoneが登場して以降、後を追うようにして各メーカーからもタッチパネル機種が発売された。

 富士通も徐々にではあるがタッチパネル機種を投入してきた。F-09Aはそのなかでもかなりの完成度を誇っているように感じたのだ。

 では、実際に使ってみてどうだったか。

 メニュー画面などはタイル上にするなど親指でタッチしても押し間違えないような配慮が行き届いて使いやすい。特に待受画面時に1回タップすると登場する機能メニューはフォントやデザインテイストなど、日本メーカーにはあまり見られなかった雰囲気になっていてかなりお気に入りだ。ワンセグやカメラもタッチで使いやすくなっている。

 しかし、タッチで使いやすいメニュー画面は1もしくは2階層目まで。あとは従来通りのリスト方式の選択メニューになってしまうため、指で直感的には操作しにくくなってしまう。ここがかなり残念。

 とはいえ、一部の機能は内蔵された加速度センサーと連携し、使いやすいように自動的に表示を変えてくれたりと結構使いやすい。細かいところが配慮されているのが嬉しいところ。

 そうすると余計に、タッチパネル用のユーザーインターフェースが完璧ではないところが気になってきてしまう。やはりこれまで10年以上、端末に蓄積されてきた機能をユーザーインターフェースに押し込めようと、どうしても隅々まですっきりと使いやすいようにはならないようだ。

 これからのメーカーは割り切って機能や設定項目を絞り込まないことには、使いやすいタッチパネルケータイというのは製品化できないかも知れない。