ケータイ Watch
みんなのケータイ

game.jpg 10月23日から開始されたHT-03AのOSアップデート。1週間かけて順次アップデータが配信されるとのことですが、配信開始から遅れること3日、やっと私のもとにも1.6がやってきたので、さっそくインストール。細かな機能改善は多々ありますが、利用してみて大きく変化を感じたところを取り上げてみたいと思います。

 最も大きく変化したのはAndroidマーケット。黒基調のデザインから白基調のデザインへと一新されて見やすくなっただけでなく、有料アプリがついに日本から購入できるようになりました。現状はドルとユーロの価格が並ぶカオスな状況ですが、今後は日本の有料アプリも期待したいところです。ちなみに課金はクレジットカードで、ドコモの料金と一括で支払うことはできません。

 カメラも大幅に機能拡充。インターフェイスがリニューアルされ、カメラとビデオの切り替えスイッチが搭載されました。設定も1.5では位置情報と簡易的な画質設定のみだったのが、1.6では画像の表示サイズ、動画の再生時間、フォーカスモードまで設定可能になりました。画面サイズをカスタマイズできるようになったのは、友達に送る時の容量を考えるとありがたい機能です。

battery.jpg ホーム画面から利用できる検索機能は、Web検索だけでなくアプリや電話帳も検索可能に。さらに設定画面から追加することで、音楽も検索の対象にできます。ウィジェットを表示できるHT-03Aのホーム画面はもともとデスクトップに近い存在でしたが、今回の検索機能はGoogle デスクトップに近く、さすが検索のGoogleといったところでしょうか。

 地味に便利なのが機能ごとの電池消費を確認できる機能。普段から電池が持たなくて困っている人は、この画面でどのアプリで電池を消費しているのか確認しておくとよさそうです。また、通信機能ではVPNも新たにサポート。会社のネットワークへアクセスするために待っていた人も多いのでは。

 良いことづくめに見える1.6ですが、一方で1.5では動作していたアプリが使えなくなることも。試した範囲では本体のみでスクリーンショットが撮れる「dorcap」、設定をカスタマイズできる「Toggle Setting」も使えなくなりました。出たばかりのOSであり、drocapに関しては「Android Developer Challenge」で提供されるアプリなので仕方ないところではありますが、今後の対応が楽しみなところです。

 

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 スマートフォンがケータイに勝るポイントのひとつとしてスケジュール機能の使いやすさが挙げられると思う。

 ケータイにはスケジュール機能が標準搭載されているが、ドコモの比較的新しい機種に搭載された「iスケジュール」や、auがオンラインカレンダーとして提供している「au oneカレンダー」を除くと、仕様はメーカーによって異なる。パソコンと同期する際に、パソコン側で用いるカレンダー/スケジュールソフトに制約がある場合も多く、使いこなせないうちに「ええい、面倒くさい! アナログの手帳のほうが断然便利だ~」なんて思うことが多かった。

03.jpg しかし、そんなボクでも、iPhoneを手にしてからはアナログの手帳を持ち歩かなくなった。ボクは普段からMacを使っていて、スケジュール管理にはMacに標準搭載された「iCal」を使っている。それを、USBケーブルでつなぐだけで、まるごとiPhoneのカレンダーに同期でき、iPhoneでの編集も可能。この快適さを覚えてしまうと、逆に「アナログの手帳は、予定変更があった場合にグチャグチャになってしまって、使いづらいな〜」なんて思ってしまう。

 今夏、HT-03Aを購入してからは、「Googleカレンダー」も使うようになった。スケジュール帳はひとつあれば十分なので、iCalだけで事足りるのだが、使い勝手を比べてみようと思ったわけだ。

 使い始めた頃は、iPhoneのほうが使いやすい気がしていたのだが、だんだんHT-03Aがボク基準の評価を高めつつある。

 最も「いいな〜」と思うポイントは、同期の速さだ。Googleカレンダーは、パソコンのブラウザで見た場合と、HT-03Aのカレンダー画面で見た場合とで、レイアウトは変わるものの、オンライン上の同じデータベースにアクセスしているわけだから、どちらからアクセスしても常に最新の状態を見られる。iPhoneのカレンダーは、Mac用の「iCal」とUSBケーブルで接続して同期する仕様。オンラインサービス「Mobile Me」に加入している場合、どちらかを更新すると自動的に同期する設定にできるが、若干のタイムラグが生じる。「Macで予定を書き換えたのに、iPhoneにはまだ反映されていない……」なんて、イラっとすることもある。

01.jpg ただし、見やすさでは、iPhoneのほうがちょっといい感じ。iPhoneのカレンダーは「日」と「月」の表示が可能なのだが、「月」表示にした際に、その月のカレンダーと当日の予定が同時に表示される。一方、HT-03Aのカレンダーでは「月」「週」「月」の切り替えが可能だが、「週」や「月」表示にしているときは、カレンダーの着色部分(予定が登録されている部分)をタッチしないと内容を確認できない。ちょっとした手間が生じるのだ。iPhoneは、「iCal」で設定した種別ごとにスケジュールが色分けされ表示されるのも楽しい。種別を指定して、例えば「プライベートの用件だけをチェックする」ということもできる。

 Googleカレンダーは、なぜ色分け表示ができないんだろう?……と不満を感じていたのだが、それは単なるボクの不勉強で、Googleカレンダーも「マイカレンダー」という機能を使えば、初期設定のカレンダー以外に複数のカレンダーを追加でき、それらを色分け表示できることに気づいた。Googleカレンダーには、他のユーザーと共有できる機能があるが、複数のカレンダーを設定していた場合、あらかじめ指定したカレンダーだけを特定のユーザーに公開したりできることも発見した。

04.jpg iCal+iPhoneカレンダーの利便性に満足していたために、Googleカレンダーの多彩な機能がノーマークになっていたようだ。ちなみに、iPhoneでもブラウザからGoogleカレンダーにアクセスすることができ、iPhone向けにリサイズされたレイアウトで表示される。一瞬「両方使えるiPhoneのほうが便利じゃん」と思ったりもした。でも、外出時はオフラインになることもあるので、オンラインカレンダーをメインで使うのはやはり危険に感じる。

 スケジューラーにおいては、iPhone、HT-03Aのどちらをメインに使うといいかは、まだ五分五分の好勝負。今後、使い比べていくうちに、また新しい発見があれば、ここでお伝えしたいと思う。
 
 
(追記)
 今回このように書いたが、読者から「iPhoneでもGoogleカレンダーを同期できる」というご指摘をいただいた。実際、「Google Sync」を使えば、Googleカレンダーのスケジュールを、iPhoneのカレンダーと同期することができる。詳しくは次回紹介させていただきたい。

br04.jpg 最近あまり運動をしなくなったせいか、体重が自己最高記録を遙かに上回ってなおもまだ成長は続きそうな気配を感じ、これではいかんとダイエットに励む決心を固めました。周囲の友人に聞くとジョギングが地道に効くとのこと。ジョギングで10kg近く落とした実績をいくつも見ているので、それにならってジョギングを始めることにしました。

 ただ走るのではつまらないしやる気も起きないな、ということでいくつかジョギング用のAndroidアプリを見つけていたんですが、最終的にはこの「Buddy Runner」に落ち着きそうです。

 このアプリ、GPSとGoogle マップを利用して、自分の移動した距離とそのペース、時間を計測してくれます。ちゃんとした歩数計に比べると正確ではなさそうですが、それでも一定の目安が見えるのが便利。何よりGoogle マップに移動の軌跡がリアルタイムに記録されるのが楽しいです。

 精度もなかなかのもので、退勤時に試しに設定してみたら、ほぼ歩いた通りのルートを描いてくれました。ペースについては、同じスピードで歩いているのに大きく変わったりとやや不安定ですが、だいたいの移動距離が見られれば十分なのでこれでよしとします。

 海外アプリなのですべて英語ですがそれほど難しい単語はありませんし、単位をマイルからkmに変更できるのは日本人としてありがたい。音声ガイダンスもなかなか本格的で、ジョギング終了時には自分の成果を音声で読み上げてくれます。もちろん英語ですが。

 なお、移動したデータは自動的にWebで公開される仕組みなので、そのままでは自分の行動範囲がダダ漏れになってしまいます。データをアップロードしたことはメールアドレスで通知してくれるので、初回アップロード時にWebへアクセスし、パスワードを設定しておくことをオススメします。

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