ケータイ Watch
みんなのケータイ

 これまでは全体的に良いところを書いてきましたが、使っていて気になるところをまとめておきたいと思います。

 一番の課題はなんといっても「もっさり」な動作感。標準で設定されているメニュー画面「TouchFLO 3D」は、とてもわかりやすく使いやすい反面、本体メモリも大量に消費し、動作もかなり緩慢です。「TODAY」の設定画面からTouchFLO 3Dを外せばWindows Mobileの標準的な画面に戻りますが、今度は待受のメニュー画面に設定できる項目があまりに少なく使いにくくなってしまうのでカスタマイズが必要に。Windows Mobileがベースなだけに難しいとは思いますが、動作も軽くカスタマイズ不要のメニュー構成も期待したいところです。

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 十字ボタンの左右が押しにくいのも慣れるまでは苦労しました。左右ボタンは円の部分ではなく、円の横の平らな部分で反応するため、ちょっとでも横にずれると間違えて通話終了ボタンを押してしまい、アプリケーションが終了することもしばしば。最近はどの部分を押せばいいか体で覚えたので誤操作は減りましたが、始めて触る人はまちがいなく戸惑う部分だと思います。

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 操作体系が統一されておらず、ボタン操作とタッチ操作の両方が必要なのもちょっと残念。基本的な操作は十字ボタンでできますが、「戻る」だけタッチパネルのみだったりというアプリケーションもあり、歩きながらタッチパネルを押そうとしたら指がずれてアプリケーションを終了してしまう......、なんてこともありました。

 ただ、動作以外の面はある程度慣れでこなせますし、PC定額データも使える小型のWindows Mobile端末としては他にない魅力もたくさんもっているTouch Diamond。このブログの初回でも書きましたが、あくまでデータ通信をメインに考え、そのプラスアルファとしてスマートフォン部分を捉えるのであれば、非常にコストパフォーマンスの高い1台だと思います。
 
 PC定額データ通信のために購入したTouch Diamondですが、実際に手にしてみると予想以上に携帯電話端末としても利用頻度が高まっています。

 スマートフォンというといろいろカスタマイズしないと使えない、という印象を持つ方も少なくないと思いますが、Touch Diamondはプリインストールされているアプリケーションでも十分に楽しめるほど高機能です。

 音楽と動画は標準搭載の「Windows Media Player モバイル」で再生。音楽ファイルはMP3やWMV、AACなど一通り対応していますし、動画に関してもMPEG-4が再生できるので、レコーダに録画したテレビ番組を夜中にMPEG-4に変換し、外出中に楽しんでいます。

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 動画と言えばYouTubeにも対応。ブラウザではなく専用のアプリケーションで視聴するiPhoneのような形式ですが、HSDPAの高速通信のおかげでスムーズに再生できるので、電車の中のひまつぶしにはもってこい。

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 さらにTouch Diamondが標準でBluetoothに対応しているのもポイント。ヘッドセットからワイヤレスで操作できるA2DPプロファイルにも対応しているので、音楽も動画もワイヤレスで楽しめます。音楽に関してはタッチパネルで早送りや一時停止を操作するのがちょっと手間なので、Bluetoothを併用すると格段に便利になります。メイン端末のドコモはBluetoothの対応プロファイルが少なく、使えるのもワンセグと音楽くらいでストリーミングや動画再生には使えないのですが、Touch DiamondはYouTubeも動画もすべてBluetoothで再生できるのもメリット。まあ、それが当たり前な気がしないでもないですが......。

 Google マップもGPS対応なので、手軽に自分の周りの地図を呼び出せます。また、標準搭載とは離れてしまいますが、Googleから最新のモバイル Google マップをインストールすると、経路検索やストリートビューも使えます。ちなみに先日始まったGoogle Latitudeも使えるので、Windows Mobileユーザーだとちょっと楽しい試みができるかも。

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 おサイフケータイやワンセグこそ搭載されていないものの、この小型サイズに音楽や動画、モバイルナビなど機能が標準搭載されているのが予想以上に便利。おサイフケータイがないので残念ながらメイン端末にはなり得ないのですが、セカンド端末以上の存在になっています。