ケータイ Watch
みんなのケータイ

n01a_4b.jpg 前回のエントリーで、N-01AがBluetoothに対応していながら、DUN(Dial-up Networking)プロファイルに対応していないため、カーナビでのデータ通信に利用できないという話を紹介した。通信対応カーナビをご存じない人のために、少し補足しておくと、現在のカーナビは自動車メーカー純正のものも含め、ケータイでインターネットに接続し、渋滞情報や天気予報を取得できるものが多い。ダウンロードした交通情報をもとに、より最適なルートを選んだり、到着時刻を計算したりできるわけだ。

 最近では単純に交通情報のデータをダウンロードするだけでなく、ユーザーが走行中のカーナビで得られた情報をセンター側に送り、各ユーザーからの情報を反映したプローブ交通情報を配信するカーナビも増えてきている。もっともよく知られているのはパイオニアの「サイバーナビ」で提供されている「スマートループ」だが、自動車メーカーでもホンダの「インターナビ」、トヨタの「G-BOOK」、日産の「カーウイングス」で、同様のサービスが提供されている。

 こうした用途のため、当初はカーナビとケータイの接続に、専用ケーブルを利用していたんだけど、最近はケータイでBluetoothが普及したこともあり、Bluetoothでの接続に対応したカーナビもかなり増えている。だからこそ、N-01AのBluetoothがDUNプロファイルをサポートしていないのは痛かったというわけ。特に、ボクの場合、一つ前とその前に利用していた「SH906i」と「P905i」が対応していただけに、残念だった。まあ、他にもケータイはいくつも持ち歩いているので、そっちで使えばいいんだけど......。

  そんな中、最近、日産のカーウイングスのナビを装備したクルマに乗る機会があったんだけど、幸い、カーナビとの接続用に専用ケーブルが最初から用意されていた。これなら、つながるということで、早速、N-01Aをつなぎ、通信をしてみたところ、何の問題もなく、センターから情報をダウンロード完了。

n01a_4a.jpg 少し時間をおいてから、もう一度、渋滞情報を取得しようとすると、どういうわけだか、今度は画面に「設定に失敗しました」とのメッセージ。N-01Aをチェックしたところ、ケーブルもちゃんと接続されているし、特に問題はない。再び情報取得にチャレンジすると、今度は成功。しかし、少し時間をおくと、再び「設定に失敗しました」と......。うーむ。

  何度かくり返している内にわかってきたのが端末の設定。実は、前々回のエントリーで、誤操作防止のために、キー操作ロックの設定を紹介したけど、どうもN-01Aはキー操作ロック状態に移行すると、データ通信ができないようだ。何とか現在の設定のまま、カーナビに接続したときでも使えるようにならないかと設定を見直したのだが、結局、見つけることはできなかった。今のところ、カーナビなどにつなぐときのみ、ユーザー自身の手動操作でロックを解除して、使うしかないようだ。ちょっと残念な仕様と言えるかもしれない。
 まったくの新しいスタイルであるため、何かと戸惑うことが多かったN-01Aだけど、独特の使い勝手にも少しずつ慣れてきた。N-01Aを使って気づいたのは、3つのスタイルがあるのに、通話やメールなど、ほとんどの利用シーンでは端末を完全に開いた「Communication Style」で使っているということ。通話の応答やメールの閲覧くらいなら、端末を閉じた「Touch Style」でも使えるんだけど、人間の習性とは恐ろしいもので、電話が掛かってくると、端末を開いて応答し、メールが届くと、パタンパタンと開いて、内容を確認しまうのだ(笑)。

 通話と言えば、N-01Aは例のイヤホンマイク統合タイプの外部接続端子が採用されており、今まで利用してきた平型コネクタのイヤホンマイクはそのまま装着できない。しかたがないので、仕事部屋には以前、本日の一品で紹介した「外部接続端子用イヤホンマイク01」を置いておき、いつでも使えるようにしている。

n01a_03.jpg N-01AはBluetoothにも対応しているため、Bluetoothヘッドセットを使うのも手だ。ただ、N-01AのBluetoothで残念なのは、DUN(Dial-up Networking Profile)プロファイルに対応していないこと。パソコンと接続してのデータ通信はしないけど、カーナビのデータ通信(渋滞情報や天気予報の取得)には利用することが多いので、ぜひとも使いたかったのだが......。長く使うことを考えると、こういうスペックの取りこぼしは避けて欲しいところだ。

 Bluetoothと言えば、音楽やワンセグ視聴のために、SCMS-T対応のBluetoothステレオイヤホンも利用してるんだけど、N-01Aではちょっと新鮮な発見もあった。ワンセグを観ているときは気に留めたこともなかったが、録画した映画などをMPEG-4形式に変換し、microSDメモリーカードに保存して、再生してみると、ステレオイヤホンから実にいろんな音が聞こえてくるのだ。考えてみれば、普段、音楽はイヤホンで楽しむけど、映画をイヤホンやヘッドホンで楽しむことは少ない。床が軋む音、クルマのシフトレバーを操作する音など、細かい音の演出を楽しむことができる。ちなみに、N-01Aは「SRS TruMedia」によるバーチャル5.1ch再生が楽しめるので、その意味でもステレオヘッドセットは利用価値が高いかも(Bluetooth接続でもバーチャル5.1ch再生が可能)。

 ところで、N-01AはNTTドコモが2008年11月からサービス提供を開始したiコンシェルに対応している。待受画面に住む(?)「ひつじのしつじ」君がいろいろと最新情報をお知らせしてくれるんだけど、正直なところ、これが意外にうるさい(笑)。鉄道運行情報や道路交通情報など、いろんなコンテンツを登録しまくってるボクも悪いんだけど、普段はマナーモードに設定しているため、情報が更新される度、バイブレータがブーンブーンと鳴りまくるのだ。

 そんな働き者の「ひつじのしつじ」君に少し大人しくなってもらうには、メニュー画面の[設定/サービス]-[着信]の[バイブレータ]-[iコンシェル]をOFF、[メール/メッセージ鳴動]-[iコンシェル]をOFFに設定する。これで、iコンシェルの情報更新時にバイブレータが鳴動しなくなるはず。しかし、バイブレーターって、もう少し"ジェントル"に振動してくれないもんですかね。