ケータイ Watch
みんなのケータイ

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 海外(香港)に在住している筆者はBlackBerryとの付き合いも結構長い。日本ではあまり知られていないが、BlackBerryサービスはRIMから提供されるBlackBerry端末以外でも、BlackBerry ConnectソフトをインストールしたNokiaやWindows Mobile端末でも利用できる。日本語が自由に利用できるBlackBerry端末に不自由していたこともあり、ここ1年はNokiaのスマートフォンでBlackBerryサービスを利用していた。

 しかし昨年の夏から魅力的なBlackBerry端末が続々と発売されはじめた。日本でもNTTドコモから登場したBlackBerry Boldは海外販売品でも日本語に対応している。これは買いだ! と思ったものの、もっと面白い端末がその後発売になった。それが「嵐」の名を持つBlackBerryの異端児、Stormだ。

 Stormはタッチパネルを搭載しBlackBerryの顔ともいえるQWERTYキーボードを廃止。マルチメディア機能に優れた端末だという。発売は2008年冬からだが、まだ海外でも発売されている国はごくわずか。香港でも発売は当分先のようで、果たしてどの程度使える製品なのかを試す術も無かった。

 ところが香港の輸入ケータイを扱うショップの店頭で北米品(Storm 9530)に触れる機会があり、操作してみると意外と悪くない感じであった。Stormはビジネス向け端末を手がけてきたRIMが初めて投入する本格的なマルチメディア端末である。その使い勝手をぜひ試してみたいと思い購入に踏み切ることにした。

 ネット上のユーザーの声を読むとこのStormのタッチパネルは評判があまりよくないらしい。ただし使ってみた感じでは誤操作がおきにくく使いやすいようにも感じている。このあたりは追々レビューしていこう。またBoldよりも解像度の高い360×480ピクセルのディスプレイやマクロに対応したカメラなどは、ビジネスツール以外としてもかなり活用できそうだ。

 ちなみに先日、2月にスペインで開催されたMobile World Congress 2009取材時、前後にイギリスへ寄ったところ街中Vodafone UKによるStormの広告だらけであった。Stormの発売されている国では結構積極的に販売が行われているようである。

P1140896.jpg ライターのような、年がら年中キーボードを打つ仕事をしてると、小さなキーボードのついた機器が気になって仕方ない。今、使い続けているBlackBerry Boldもそう。

 BlackBerry Boldを使っていて便利なのが「すぐに、メールの返事を書ける」という点。やはり、普段使っているドメインのまま出先で返事がかけるというのはかなり便利。BlackBerry Boldの小さなキーボードもメールの返事くらいだったら何とかなるサイズ。

 しかし、これが本格的に原稿を書くとなるとちとつらい。キーは小さすぎるし、予測変換もあまり賢いとはいえないからだ。

 そこで取り出したのが、昨年に購入したキングジムの「pomera」(ポメラ)。普段はノートパソコンを持ち歩くことがほとんどで、飛行機の機内で原稿を書くときに重宝しているpomeraだが、意外にもBlackBerry Boldと相性がいいことがわかった。

 pomeraで作成した原稿をmicroSDに保存し、そのmicroSDをBlackBerry Boldに挿入。あとはメールを作成し、microSDに保存してあるpomeraで作成したテキストファイルを添付ファイルとして送れば完了だ。BlackBerry Boldから、microSDのフォルダ階層がちゃんと見え、ファイルを選択できる。

 pomeraのテキストは、auの機種では、フリーソフトでmicroSDをちょっと加工することで添付が可能だったりする。しかし、BlackBerry Boldであれば、何も加工することなく、手軽に添付ファイルとしてpoperaの文書をメールに張り付けることが可能だ。

 ちょっとした外出であれば、この2つさえあれば、メールの返信だけでなく原稿の作成もお手のもの。ノートパソコンは本当に持ち歩かなくてもいいかも。仕事の多い日も安心だ。キーボードフェチの自分としては、この組み合わせは結構、好きかも。
 

 3月に入り春商戦も本格化。春モデルのなかでまず一番最初に購入したのがNTTドコモ「BlackBerry Bold」。昨年9月に発表されており、春モデルというかは微妙だけど......。

 海外取材などに行くと、ビジネスマンのほとんどがBlackBerryを使っているのではないかと思わせるほどユーザーが多い。そんな人たちを横目で見つつ「使ってみたいなぁ」と指をくわえていたのだが、ようやく持ちたいと思わせるデザイン性の高いBlackBerryが登場した。

 2月23日に購入したため、例のバッテリー発熱騒動で買えなかったということはなかった。購入したBlackBerry Boldはいまのところ、充電しても熱くなるということはない(ただ、ドコモからはバッテリーに関して、すぐに電話がかかってきた)。

bbb1.jpg 購入してまず設定したのがメール。Gmailを使っていることもあり、簡単に設定できた。しかも、Gmailでありながら、発信元のアドレスを自由に設定できるので、返信した相手には名刺に書かれたメールアドレスが表示され、そちらにメールを送ってもらえるようになっている。

 これまで、仕事のメールは同じくGmailを経由し、iPhoneでチェックしていた。しかし、iPhoneだと受信して閲覧はするが「返事はあとでパソコンで書こう」という感じになりがち。タッチパネルでちょっとした長めの文章を書く気にはなれない。

 だが、BlackBerry Boldなら、キーボードで受信したその場で返事を書こうという気にさせてくれる。実際、予測変換との組み合わせでサクサク文章が書ける。ただ、句読点はaltキーを押さなくてはいけないとか、句点を入力したあとにも予測変換候補が出てしまうなど、ちょっと面倒なところもあったりする。

 しかし、おおむね満足な印象。仕事のメールがプッシュですぐに確認ができて、速攻、返事が書ける環境はいままであまりなかったかも。外国人ビジネスマンがカフェや空港で一生懸命、BlackBerryをいじくる気持ちがわかってきた気がする。オバマ大統領がホワイトハウスに意地でも持ち込みたかったというのも納得。