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 BlackBerryのウリといえば文字入力。歴代BlackBerry端末が大人気なのはとにかくその打ち易いQWERTYキーボードと言われているほど。筆者もBlackBerry Boldを使うと「これでもか!」ってくらい文字を打ちまくってしまうこともある。ところが我が愛機であるBlackBerry Stormにはそもそもキーボードが無い。たまにソフトキーボードで英字を数文字打つくらいで、普段はメール読みに特化して使っている。

yamane_keitai03_002.jpg そうは言っても、やっぱりたまには受信したメールにちゃんと返信したい。しかも日本語で。しかし海外版のStormには日本語FEP(文字入力機能)など存在しないし、そもそもソフトキーボードで日本語なんて打てるのだろうか? ちょうど香港ではStormが発売されたばかり。地下鉄駅構内などに設置されたStormのデモコーナーで香港版の実機をいじってみると、ソフトキーボードを10キーとして中国語FEPが動いていた。なるほどこの方法なら日本語FEPの登場も期待できそうだが、現時点ではStormの日本での発売や日本語入力対応は何のアナウンスも無いし、今後の可能性についても不明だ。

 ところがこんなStormでも日本語を入力する方法があったのだ。海外向けの携帯電話、中でもQWERTYキーボードを搭載した端末向けにローマ字で日本語を入力できるアプリがあり、それをインストールすることで無事日本語入力に成功した。

 そのアプリとは上海在住のコザック氏によるフリーソフト「KKJConv」。元々はNokiaなどのスマートフォン向けに開発されたMIDPアプリだが、BlackBerryで利用できるバージョンも提供されている。ただしフリーソフトなので利用は自己責任で行いたい。

 KKJConvはFEPとして働くのではなく、KKJConvのアプリ内で日本語を入力し、できた文章をほかのアプリ(たとえばメール)に貼り付けて利用する。本来は物理的なQWERTYキーボードを搭載したBlackBerry端末向けに開発されたのだが、ソフトキーボードのStormでも利用可能であった。ただし若干のクセはある。

yamane_keitai03_001.jpg KKJConvは同氏のWebサイトからPCにダウンロードし、PCに接続したStormへBlackBerryデスクトップソフトからインストールする。インストール後はメニューのDownloadフォルダ内にあるKKJConvのアイコンをダブルタップして起動するだけだ。あとは画面にソフトウェアキーボードを出せばローマ字で日本語が入力できる。記号などに一部入力できないものもあるが、そもそも日本語入力できないStormで、ある程度日本語を書けるようになるだけでも素晴らしい。

 入力した後はメニューから「挿入」を選択すると、別画面に入力した文字が貼り付けられるので、この文字列を選択してコピー。そして他のアプリに切り替え、そちらに貼り付け(ペースト)ればよい。文章で書くと煩雑なようだが、慣れてしまえばそんなに面倒なものではない。

 ただ問題が一つ。Stormのメニューにはテキストの「全体を選択」が無いのだ。文字列すべてをコピーしようとすると、最後の文字から最初の文字までを、Stormの沈む画面上で指先をずらして選択する必要がある。これがちょっと大変で、なかなか全文を選択できない。コピペさえ簡単なら日本語メール端末として常用できるかもしれないだけに、Stormのこの仕様はちょっと残念。とはいえ日本語入力を実現してくれたアプリ、KKJConvには大感謝である。

 アップルのiPhone/iPod touch向けのアプリはサービス開始から9カ月で10億ダウンロードを突破。アプリの本数も3万5000以上を数えるという。待望のSkypeアプリやタッチパネルを使ったゲームなども続々登場。毎日、飽きずに遊ぶことができる。

 iPhoneとともに持ち歩いているBlackBerry Boldも少ないながらもアプリが存在する。グーグル関連やナビタイムのナビゲーションアプリを筆頭にネットを探せばいくつか出てくる。

 ただ、どれもiPhone向けに比べると使い勝手はやや劣る、といった感じが否めない。地図関連だと、iPhoneのほうが3.5インチ大画面で、しかもタッチパネルで直感的に使えるのは便利だ。アプリ関連だとどうしてもiPhoneの利用率が高くなってしまう。

twitter.jpg ただし、「BlackBerry Boldのほうが断然使いやすい!」と感じたものがひとつだけある。最近、人気のつぶやき系コミュニケーションサービス「Twitter」だ。

 「What are you doing?」という問いかけに対し、とにかく、いま自分が置かれている状況や気持ちを書いていく。ただそれだけ。自分も書くだけでなく、知り合いのつぶやきも見てコメントを寄せる。ゆるーい対話が魅力のサービスだ。

 BlackBerry Boldでは「TwitterBerry」というアプリをインストール。ちょっとした隙間の時間にフルキーボードでちまちま打ち込んでいる。

 iPhone用にもいくつかアプリが存在するが、やはりタッチパネルの文字入力はちょっとストレスに感じる。文字入力のしやすいBlackBerry Boldなら、思う存分つぶやける。

 この組み合わせ、ちょっとハマってます。

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ドコモのBlackBerry Bold。日本にノキアなき今、ビジネス系スマートフォンとして最も鼻息の荒い存在!? イジってて疲れずに遊べる端末だとも感じる
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説明書読む前にコレ読んじゃうと手っ取り早いかもしんない「できるポケット+ BlackBerry Bold」。RIM社のサービスや端末が初めて、という人にとって何かと手助け&ヒントの多い一冊だ

 前々からチョー欲しい端末があった。ドコモ(RIM社製)のBlackBerry Boldである。

 イロイロな記事をチラ見したり海外ドラマでRIMっぽいスマートフォンが出てくるのを見るにつけ、んが~RIM社の端末欲しぇーッ!! と思っていた。

 つっても、拙者には敷居が高そうに見えた。第一にBlackBerryって使うのにサーバが要る。面倒臭そう。カッタルそう。だけどちゃんと使ったら超便利そう。とかいった漠然とした生半可未満の知識が、拙者とBlackBerry Boldの間に仮想的な障壁を作り上げていたため、手を出せずにいた。

 だが最近、清水理史氏の記事法林岳之氏の記事を見て、「おりょ!? そうだったんだぁ」と、具体的にBlackBerry Boldを理解できた。なーんだ個人でもフツーにイケそうじゃん、と、今さらながらに知ったわけですな。いや~最近ケータイに疎いモンで。ニャニャニャ。

 さておき、上記2つの記事を読んだ直後、即座にBlackBerry Boldを購入。すぐさまイジる。速攻でPCとつないだり各種ウェブサービスとシンクロさせたりする。結果、拙者の頭上に感嘆符が多々現れては消え現れては消え、時々疑問符が現れたけども、感嘆符出現率のほうが高かった。

 ロクに説明書も読まずにBlackBerry Boldイジってる状態で言いますけど、この端末、拙者におけるスマートフォンとして抜群の良さである。独断と偏見だが、驚くほど軽快に動作する点がスゴい。GmailやGoogleカレンダーとの同期も十分速いし、キーボードも意外なほど(両手を使うと)打ちやすい。

 あとこれも独断と偏見なんですけど、iPhone 3Gをアップルの垂直統合モデルな端末として考えると、BlackBerry Boldも同じような端末のハズなのに、活用幅における息苦しさが全然ナイという気が。

 てなわけで、今後はBlackBerry BoldとiPhone 3Gの二刀流でしばらくイッてみたいと思う。ただ、現状、両端末は思いの外しっかり棲み分けていて、BlackBerry Boldは拙者の仕事を支援する端末。iPhone 3Gは拙者の生活を楽しくする端末、てな感じ。iPhone 3Gのファームウェアが新しくなるにつれ、両端末の位置付けがまた変わってくるかもしれないですけどネ。