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BlackBerry Stormの最近のブログ記事

yamane_ketai06_000.jpg 最近では(筆者在住の香港の)スタバでStormを操作していると「それStormですよね?どうですか?」なんて突然話しかけられることも増えてきた。海外のニュースサイトを見ているとマイナーチェンジ版のStorm 2のうわさ話も上がっているようだ。発売当初は賛否両論が出たStormの「画面が沈むSurePressタッチパネル」だが、後継機のうわさが出てくるということは一定の評価を受けているということだろうか?

 Stormがメジャーな製品になってきたなぁ、と感じるのは、サードパーティー製の周辺機器が増えていることからも分かる。充電台も1000円台の安価なものが出てきてくれたおかげで、会社などに予備のクレードルを手軽に設置できるようになった。筆者も先日そんなクレードルを購入した。充電端子がminiUSBのため、Boldと充電器を共用でき、普通に売っているケーブルを使えるのも便利だ。他にも背面の金属製カバーも何色かのバリエーションが出てきている。

yamane_ketai06_002.jpg この半年使い続けての感想だが、文字入力が厳しいという弱点はあるものの、「メールが確実に届くメディアプレイヤー」と割り切ってしまえば、問題はない。休日くらいゆっくりしたい、でもメールだけは読んでおかないとね、なんて使い方にも適していそうだ。ちなみに筆者の知り合いのBlackBerryマニアは、平日はBlackBerry Bold、休日はSIMカードを入れ替えてStormにする、なんてことを実際にやっている。

 もっとも、Stormにキーボードが付くと恐ろしく便利な端末になってくれると思うのだが、何かいいアイディアはないだろうか?そういえばアメリカで発売されているLGのフルタッチスマートフォン「LG Versa」には、キーボードが合体したボディーカバーが用意されている。Stormにもそんなアクセサリが出てきてくれれば、毎日常用できるメイン端末にできるのだが......どこか出してくれないだろうか?
yk05_01.jpg Stormを使い始めて数カ月。大画面を生かしたメディアプレーヤーとしての利用は快適だ。プッシュメールの利用も大胆に「着信・確認専用」と割り切ってしまえば、文字の打ちにくさもあまり気にならなくなる。ゲームやカメラ、動画再生などマルチメディア用途に特化して使えばStormライフも楽しいものになるのだ。

 しかし使い続けているとやはり不満がいくつかでてきてしまう。まずは電池の持続時間。カタログ上の電池容量は1400mAhで、BlackBerry Boldが搭載する1500mAhのものとわずかな差しかない。しかし実際に利用してみるとStormの電池の持ちはBoldの半分程度のようなのだ。ちなみに両者の電池のサイズを比較するとBoldのほうが倍近く大きい。まぁモノが違うので、単純にサイズを比較しても意味は無いのだが、心理的にはStormにBoldサイズの電池を搭載して欲しくなってしまう。

yk05_02.jpg Stormの電池の持ちが弱いと感じるのは使い方の差によるところが大きい。ついつい動画を何度も見てしまうし、画面サイズも大きいために消費電力も高くなってしまうのだろう。出張や旅行時は予備電池を持つことは必須だ。USBケーブルでの充電も可能だが、コネクタは、最近の海外製端末に増えているマイクロUSB端子になっているので注意が必要だ。Boldなどが採用しているミニUSBよりさらに薄いコネクタで、日本で採用する端末はまだ多くない。筆者はいざというときのために予備のマイクロUSBケーブルをいつもカバンの中にいれている。

 また最近のスマートフォンは無線LAN搭載が標準だが、Stormは非搭載でHSDPA対応のみだ。パケット定額プランに入っていればストリーミングビデオの閲覧も気にせず利用できるだろうが、BlackBerryの定額プランは筆者の住む香港でもそれほど安くは無い。無線LAN搭載のBoldならメールはパケット通信、WEBは無線LANで、のように安価に済ませることもできるのだが......。ちょっと海外に出たときなどはホテルの無線LANも使えず、すべてがパケット通信となるため、ローミング代がかさんでしまう。Stormの後継モデルには、ぜひ無線LANを搭載してもらいたいものである。
yamane_keitai04_001.jpg 最近では高性能なカメラを搭載したスマートフォンも増えているが、画質や機能の面で、コンパクトデジカメの代わりとして使うにはまだちょっと難しいかもしれない。BlackBerryの従来の製品も、ビジネスユーザーがターゲットのためかカメラ機能は一世代前のクラスの性能に留まっているようだ。

 ところが、BlackBerry Stormのカメラは他のBlackBerry端末と比べてなかなか良い仕上がり。マルチメディア機能を強化したStormだけに、カメラの性能にも気合を入れているのだろう。特に4cmまで寄れるマクロ撮影機能は名刺の撮影などにも適しており、ビジネス用途としても十分有用だと感じている。

yamane_keitai04_002.jpg カメラの起動は右側面のカメラボタンか、メニュー内のカメラアイコンから。これはBoldなど他のBlackBerry端末でも同じ操作である。起動後は画面全体がファインダー画面として表示される。ここでカメラボタンを半押しするか、画面上のカメラアイコンに触れるとカメラのオートフォーカスが作動する。

 なお、オートフォーカスエリアは画面中央に表示される正方形の枠内の部分。名刺やブツ撮りなど、マクロ撮影時にフォーカスが合うか(合ったか)どうかをこれで確認できるわけだ。

yamane_keitai04_003.jpg 撮影後の写真をStormの大きなディスプレイで表示すると、オートフォーカスが効いているため画質はシャープで、また発色も明るめで、例えば料理の写真を撮ると結構キレイに写る印象だ。画面に表示した写真の上で指先を左右にスライドさせると次の写真に切り替わるのは、iPhoneでおなじみの操作性。レスポンスもいいのでフォトビューアとしても結構使えそうである。

 かくして筆者のStormのPicturesフォルダには料理の写真ばかりが溜まっていくのであった。こんなにいいカメラ、Boldなど他のBlackBerry端末にもぜひ搭載して欲しい。
 BlackBerryのウリといえば文字入力。歴代BlackBerry端末が大人気なのはとにかくその打ち易いQWERTYキーボードと言われているほど。筆者もBlackBerry Boldを使うと「これでもか!」ってくらい文字を打ちまくってしまうこともある。ところが我が愛機であるBlackBerry Stormにはそもそもキーボードが無い。たまにソフトキーボードで英字を数文字打つくらいで、普段はメール読みに特化して使っている。

yamane_keitai03_002.jpg そうは言っても、やっぱりたまには受信したメールにちゃんと返信したい。しかも日本語で。しかし海外版のStormには日本語FEP(文字入力機能)など存在しないし、そもそもソフトキーボードで日本語なんて打てるのだろうか? ちょうど香港ではStormが発売されたばかり。地下鉄駅構内などに設置されたStormのデモコーナーで香港版の実機をいじってみると、ソフトキーボードを10キーとして中国語FEPが動いていた。なるほどこの方法なら日本語FEPの登場も期待できそうだが、現時点ではStormの日本での発売や日本語入力対応は何のアナウンスも無いし、今後の可能性についても不明だ。

 ところがこんなStormでも日本語を入力する方法があったのだ。海外向けの携帯電話、中でもQWERTYキーボードを搭載した端末向けにローマ字で日本語を入力できるアプリがあり、それをインストールすることで無事日本語入力に成功した。

 そのアプリとは上海在住のコザック氏によるフリーソフト「KKJConv」。元々はNokiaなどのスマートフォン向けに開発されたMIDPアプリだが、BlackBerryで利用できるバージョンも提供されている。ただしフリーソフトなので利用は自己責任で行いたい。

 KKJConvはFEPとして働くのではなく、KKJConvのアプリ内で日本語を入力し、できた文章をほかのアプリ(たとえばメール)に貼り付けて利用する。本来は物理的なQWERTYキーボードを搭載したBlackBerry端末向けに開発されたのだが、ソフトキーボードのStormでも利用可能であった。ただし若干のクセはある。

yamane_keitai03_001.jpg KKJConvは同氏のWebサイトからPCにダウンロードし、PCに接続したStormへBlackBerryデスクトップソフトからインストールする。インストール後はメニューのDownloadフォルダ内にあるKKJConvのアイコンをダブルタップして起動するだけだ。あとは画面にソフトウェアキーボードを出せばローマ字で日本語が入力できる。記号などに一部入力できないものもあるが、そもそも日本語入力できないStormで、ある程度日本語を書けるようになるだけでも素晴らしい。

 入力した後はメニューから「挿入」を選択すると、別画面に入力した文字が貼り付けられるので、この文字列を選択してコピー。そして他のアプリに切り替え、そちらに貼り付け(ペースト)ればよい。文章で書くと煩雑なようだが、慣れてしまえばそんなに面倒なものではない。

 ただ問題が一つ。Stormのメニューにはテキストの「全体を選択」が無いのだ。文字列すべてをコピーしようとすると、最後の文字から最初の文字までを、Stormの沈む画面上で指先をずらして選択する必要がある。これがちょっと大変で、なかなか全文を選択できない。コピペさえ簡単なら日本語メール端末として常用できるかもしれないだけに、Stormのこの仕様はちょっと残念。とはいえ日本語入力を実現してくれたアプリ、KKJConvには大感謝である。

 BlackBerry Stormのタッチパネルはかなり特殊な構造をしている。「SurePress」という名称のディスプレイは他社端末のタッチパネルとは操作方法がかなり異なり、画面タップの際に「実際に画面を押し込む」ことで選択操作を行う。

 タッチパネル端末と言えばiPhoneが有名だが、Stormのタッチ操作はこのSurePress機構によりiPhoneとはかなりイメージの異なるものになっている。たとえば画面上を、指先を掃くように瞬間的に触れて動かしたりタップする必要はない。メニューやアイコンなどの選択は指先で画面上の目的とするオブジェクトに触れ(すぐに指先を離す必要はない)、その状態のまま画面を押し込むのことで決定操作になる。画面全体がシーソーのように1mm程度沈むわけだ。

 この機構のメリットは、画面を触れただけでアイコンを選択してしまうなどの誤操作が起きないこと。ただし海外ではこのSurePressの使い勝手については賛否両論で意見が真っ二つに分かれている。まぁ長文の文字入力をソフトキーボードで行うには確かに使い勝手はイマイチかもしれないが、逆に画面上を直感的に操作するアプリはこの機構が意外と使いやすいと筆者は感じている。

yamane_keitai02_001.jpg 大きな画面も備えているStormのタッチパネルを生かすアプリの1つはやはりゲームだろう。例えば標準インストールされているBrickBreaker(ブロック崩し)はBlackBerry Boldユーザーにもおなじみだが、Storm版はボールをコントロールするパッドの移動は指先スライドで操作し、レーザー砲の発射などはそのまま画面を押し込むなどSurePress機構をうまく利用している。

 またStormは画面を横転させると表示も90度横転するモーションセンサーも備えており、その機能を利用したゲームもいくつか登場している。筆者のお気に入りは「Flight Pass」。画面に現われるマークポイントを飛行機ですり抜けていくだけというシンプルなゲーム。ちょっとした息抜きとして、手軽に使えるカジュアルゲームで無料なのがうれしいところ。

 ちなみにBlackBerryはちょうどこの4月から専用のアプリケーションストア「BlackBerry AppWorld」を開始しているが、北米以外からはアクセスできないようだ。筆者も香港や日本で試してみたが、アクセスはまだできない模様。早いところ全世界展開してもらいたいものだ。

yamane_keitai02_002.jpg さて、4月1日にRIMからStormの香港発売が正式にアナウンスされた。5月上旬には発売される予定で、最大の注目点は中国語入力に対応していることだ。日本語入力はおそらく不可能だろうが、中国語の「漢字変換」をStormのタッチパネルでどのように実現するのが興味深い。発売されたらぜひ試してみたいと思っている。

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 海外(香港)に在住している筆者はBlackBerryとの付き合いも結構長い。日本ではあまり知られていないが、BlackBerryサービスはRIMから提供されるBlackBerry端末以外でも、BlackBerry ConnectソフトをインストールしたNokiaやWindows Mobile端末でも利用できる。日本語が自由に利用できるBlackBerry端末に不自由していたこともあり、ここ1年はNokiaのスマートフォンでBlackBerryサービスを利用していた。

 しかし昨年の夏から魅力的なBlackBerry端末が続々と発売されはじめた。日本でもNTTドコモから登場したBlackBerry Boldは海外販売品でも日本語に対応している。これは買いだ! と思ったものの、もっと面白い端末がその後発売になった。それが「嵐」の名を持つBlackBerryの異端児、Stormだ。

 Stormはタッチパネルを搭載しBlackBerryの顔ともいえるQWERTYキーボードを廃止。マルチメディア機能に優れた端末だという。発売は2008年冬からだが、まだ海外でも発売されている国はごくわずか。香港でも発売は当分先のようで、果たしてどの程度使える製品なのかを試す術も無かった。

 ところが香港の輸入ケータイを扱うショップの店頭で北米品(Storm 9530)に触れる機会があり、操作してみると意外と悪くない感じであった。Stormはビジネス向け端末を手がけてきたRIMが初めて投入する本格的なマルチメディア端末である。その使い勝手をぜひ試してみたいと思い購入に踏み切ることにした。

 ネット上のユーザーの声を読むとこのStormのタッチパネルは評判があまりよくないらしい。ただし使ってみた感じでは誤操作がおきにくく使いやすいようにも感じている。このあたりは追々レビューしていこう。またBoldよりも解像度の高い360×480ピクセルのディスプレイやマクロに対応したカメラなどは、ビジネスツール以外としてもかなり活用できそうだ。

 ちなみに先日、2月にスペインで開催されたMobile World Congress 2009取材時、前後にイギリスへ寄ったところ街中Vodafone UKによるStormの広告だらけであった。Stormの発売されている国では結構積極的に販売が行われているようである。