ケータイ Watch
みんなのケータイ

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縦位置で「エスメロディキーボード」を起動したところ。これが当たり前なので驚いてはいけない
 iPhone 3Gを触らせてもらったとき、チョットうらやましかったのが演奏系アプリ。ピアノの鍵盤が現れて、結構リアルな音がキレイに聞こえてきたりして、それだけでなんとなく欲しくなったりして。すると今度はauからピアノの鍵盤を直接タッチして演奏できちゃう「CA001」が登場して、ムムムーーーーーッ!

 「WILLCOM 03だって、画面がピアノになるアプリがあるに違いない!」と探すことしばし。おかげさまで2つのアプリに出会いました。  1つは国産の「エスメロディキーボード」。こちらは端末搭載のキーを押して音を出す仕組みです。縦位置だと画面真っ白。でもこれが当たり前なので驚かないように。キーをスライドさせると画面に画像がでてきます。その画像に従ってキーボードのキーを押すと音が鳴るのです。和音にも対応しています。日本語入力が可能な状態のままですと画面上に「w」なんて文字が出ちゃうんで、一旦半角英数字に切り替えてからどうぞ。

 ただ、このままでは直接鍵盤に触れても音が出ません。やはり画面にタッチしたいですよね。そこで有志のみなさんが公開しているファイルをありがたく使わせていただくことに。画面タッチ用に用意された鍵盤の画像、および関連するマップファイル、さらにWindowsのシステムにあるgm.dlsファイルをプログラムと同じ階層にコピーしてやると、画面に表示された鍵盤をタッチしながら、かなりそれっぽい音で遊べるようになります。残念ながら和音には対応していないようですが......。

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画像をみながらキーを押すと音がでる 画面をタッチできるようにしたもの。かなりそれっぽくて良い。音色も切り替えられる
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ommiano起動時の画面

 もう1つの「omniano 'The band V1.0」というアプリは英語。しかもファイルも32MBとかなり大きめ。少々時間がかかりましたが、特に何かをコピーしたりすることなくインストールは完了。

 こちらは標準で2オクターブのピアノが演奏できたり(しかもミニマップの青いエリアを動かすことでキーの範囲が変わる!)、フルート、ドラムの演奏もできるなどユニークです。音もかなりリアル。

 ついフルキーボードを出したくなってしまうWILLCOM 03ですが、「omniano 'The band V1.0」はキーボードを出さずに操作しましょう。アタシの端末ではキーボードの出し入れをしていたら、画面が崩れて操作できなくなってしまいました。また、オプション画面は「もっと下に設定ありげ」な感じですが、やはり専用ではないので上手くいかないみたい。動作もなんとなくもっさりしていて、ときどきフリーズします(苦笑)。

 それでもWILLCOM 03でも楽器になることが証明できたのでした!! もっとも、楽器弾けないんですけどね。

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直接タッチして演奏しているところ ドラム用の画面

 ここ数年、日本のケータイを海外と比較して、「ガラパゴス」なんていう言葉で語られることが増えている。世界のケータイ市場をすべて見たわけじゃないけど、ボクの感覚からすると、その指摘は当たっているとも当たっていないとも言える。

 ここで詳しいことは語らないけど、ユーザーの視点からすれば、国や地域が違うんだから、好みや流行が異なるのは当たり前。クルマだって、ハンドルの位置は違うし、映画や音楽、ファッション、食べ物だって、共通で好きなものもあれば、国や地域、人によって、異なるものもたくさんある。それを無視して、特殊だと言われてもねぇ。

 じゃあ、日本のケータイらしいケータイって、どんなものだろうか。高画素カメラ、ワンセグ、おサイフケータイ、高品質&高解像度ディスプレイ、GPS、モーションコントロールセンサーなど、とにかくハイスペックであることは間違いない。でも、なかなかスペックだけでは表現できないところにも日本のケータイらしいところがあるはず。

932sh01.jpg そんなことを考えながら、このコーナーで取り上げる端末として、各社の春モデルのラインアップを再チェックしてみたんだけど、ボクは今回、ソフトバンクのシャープ製端末「AQUOSケータイ 932SH」を選ぶことにした。理由は「ニッポンのケータイ、ここにあり!」と感じさせてくれるモデルだからだ。

 たとえば、ダブルチューナー搭載のワンセグ。そもそも世界で、モバイル向けテレビが日本ほど成功している国はないはずなんだけど、その中でも他を一歩リードするダブルチューナー搭載。もちろん、ダビング10対応。裏番組を同時に見られ、同時に録画までできてしまう。人によっては自宅のテレビを超えてるという説も......(笑)。

 そう言えば、折しも今月はWBCで『サムライジャパン』が激闘中だし、その後にはプロ野球の開幕も控えている。サッカーはJリーグが開幕し、AFCチャンピオンズリーグも予選リーグが始まっている。ワンセグはこうしたスポーツイベントの観戦に最適なのは言うまでもない。特に、WBCは時差の関係もあり、もろにビジネスタイムに放送されているけど、ワンセグなら、移動中や空き時間にチェックできるし、ワンセグの電波状態が良ければ、机の上で録画しておくなんていうワザも使える。

 もちろん、この他にもCCD 8Mカメラだったり、新しい形状を実現したサイクロイドだったり、モバイルウィジェットにスマートリンク辞書、ブログツールなど、機能満載、見どころいっぱいの端末として、仕上げられている。とにかく、ダントツに引き出しの多い端末であることは間違いない。果たして、このコーナーでどれだけの機能を取り上げられるのかはわからないけど、ボクなりの使い方で「これぞ、ニッポンのケータイ」と感じさせてくれたものを順次、紹介していく予定だ。お楽しみに。

0312931sh.jpg 近頃のラーメン屋さん、カウンターに座ると「ケータイカメラお断わり」なんて書いてあることもちらほら。確かに、出されたラーメンに「ピロリロ~ン♪」とカメラ向ける人もかなり見かける。

 とあるラーメン屋の店主にそのあたりを聞いたところ、最近は多すぎて逆に気にならなくなったとか。ただ、何回も撮影しなおす人には、「麺が伸びる! 早く食べて!」とやきもきするそうな。かくいう津田は、美味しい食事に俄然やる気が出るタイプ。我を忘れて無我夢中、食べ終わった頃に撮影する方が多い。それはそれで結構がっかりする。

 「931SH」のカメラ機能は、520万画素CMOSと必要十分。同時期に8メガCCDカメラ搭載モデルが提供されたこともあって、カメラ性能に関しては、秋冬モデルの「930SH」や春モデルの「932SH」に譲った感はある。だが、撮影画像の表示閲覧に関しては、「931SH」が一番じゃないかと思っている。

 3.8インチ・ハーフXGAサイズの大画面や、シャープの美麗な液晶もさることながら、タッチパネルの操作感がとても具合がいい。人に写真を見せる時に、紙焼き写真を見せているような時間の感覚だし、何度かやり方を見せると、相手に端末操作させることだってできる。「931SH」は写真を見せたくなるツールなのだ。

 目下のところ、美味しい食事の写真は自分でニヤニヤするために、愛犬の写真は人にかわいらしさを押し売りするために(!?)活躍中である。

 ケータイには、長押しすることである機能を呼び出す"ショートカット"がある。どの携帯電話にも必ずあるのは、マナーモード設定で、「#」や「*」などのキーに小さく「マナー」と書いてあったりする。「SH-01A」では、数字キーの「5」には虫眼鏡のイラストが、「6」にはBluetoothのアイコンが小さく描かれている。「5」を長押しすれば文字サイズを一括変更でき、「6」を長押しすればBluetoothの電源ON/OFFを切り替えられるというわけだ。

sh_short.jpg キーに記されている機能以外にも、携帯電話にはいくつかショートカットが用意されていることがある。SH-01Aをはじめとする最近のシャープ製端末では、数字キーの「1」「2」「3」は、方向決定キーの下を押して呼び出す"ショートカットメニュー"の1番~3番に対応している。ショートカットメニューの1番に「シークレットモード」を登録しておけば、普段ナニを隠していても、いざというときに数字キーの「1」を長押ししてシークレットモードをONにすれば利用できるというわけ。またメール作成中に「*」を長押しすれば、ペースト(貼り付け)モードに、「#」を長押しすればカット(切り取り)モードになる。

 このほか、よく利用するショートカットキーは、決定キーの長押しによる「ロックセレクション」の呼び出しと、ECOキーの長押しによる「ベールビュー」のON/OFFだ。特に、電車の移動中にメールを書く場合は、覗き見を防ぐベールビューモードへ手軽に切り替えられるのはありがたい。このほか、カメラボタンの長押しで「データフォルダ」、というのもちょっと便利だ。

 これらのショートカットを熟知して、なおかつ、好みの機能をショートカットメニューに登録しておけば、SH-01Aの使いたい機能へワンタッチ&ツータッチでアクセスできる。さらに言えば、ショートカットメニューに割り当てた機能を本当に使っているかどうか、3カ月に一回でも見直してみると、より磨きがかかるだろう。
menu-1.jpg 先日とある音楽系イベントの打ち上げに参加したときのこと。カメラマンをしてくれた私の女友達とピアノの伴奏を担当したRさんが隣同士の席に。ご機嫌なお酒を飲み、ワイワイと盛り上がっていたところ、初対面の二人に共通の趣味があることが判明。連絡先を教え合うことになりました。

 知人は趣味の名刺があるので手渡したところ、Rさんが「私は名刺がないから......」と言いながら取り出したのが、なんとWILLCOM 03のライムトーン! 「ま~~~じっすか! あたしピ~~~ンク!」とすかさず取り出して見せたところ、「ウソーッ!」と驚くRさん。「女の人同士で同じの持ってる人初めてみたーッ! こっちにも共通点がーッ!」とかなり興奮して喜んでくれました。まぁ微妙な発言は含まれているものの、いいことです(笑)。

 そのまま続けて「で、あたし自分の番号分からないんだけど~どうやって出すんだっけ?」「そういえばあたしも自分の番号忘れた!」 普段Today画面のカスタマイズに精を出しているわりに、肝心なときに肝心なことが抜け落ちる。いや、アルコールのせいかもしれない。

 「設定~?」「ん~?」「そうだ! MENUどうですかMENU!」「めにゅー? あ~!MENU!」「MENUのどこだ~?」「でたーッ! あたしの番号これだーッ!」 もう100%酔っぱらいです。

 せっかくなのでアタシも連絡先を教えてもらおうと思いました。アタシは言いました。「そういえば赤外線っちゅー便利なものがあるんだよね?」「ええ!? 赤外線てどうやんのーッ?」「もういい! アタシ手書きするし!」と画面に表示されている番号とメールアドレスをTodayのクイックメモで手書き。よかった。すぐメモれて。でも同じWILLCOM 03同士が出会ったというのに、両方とも赤外線を素早く起動できないという、デジタルだけどやってることがアナログという、なんとも情けない状況に(苦笑) もう絶対酔っぱらったせいにしておきたい。

 「やっぱりそういうのってMENUの中にあるんじゃない?」ということになり、もう一度「MENU」を起動。「ライフツール」にアクセスしたところ、見事赤外線のアイコンに遭遇。「赤外線でたーッ! で、あたし送信?」といいながらRさんは私の女友達のケータイと通信を試みておりました。酔っぱらったときは、もとい、困ったときは「MENU」が便利なんですね。

 しかし「ところでこのケータイの赤外線てどこにあるの?」と二人はなかなか通信できなくてしばらくあっち向けたりこっち向けたりと悪戦苦闘していた模様。薄暗い店内では赤外線ポートの場所を確認しにくいですね。みんなケータイの頭の部分にあればいいのにと思いました。そうしたら向かい合うだけで陽気に連絡先が交換できるのに。ちなみにWILLCOM 03の赤外線ポートはカメラの隣にあります。(本体各部の名称と場所:http://www.sharp.co.jp/ws/020sh/spec/

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