ケータイ Watch
みんなのケータイ

 Sportioを日頃使っている筆者は、その小ささに慣れてしまったこともあり、一般的な大きさの端末に乗り換えるのはそれなりに勇気がいりそうだ。秋冬モデルとして発表された端末を一通りチェックしたが、折りたたみ型で10mmを切る薄さのモデルがある一方、機能面の充実を考えるとそれほど選択肢は多くないように思えた。

n04a_0010_l.jpg そんな秋冬モデルで注目したいのは、NTTドコモの「amadanaケータイ N-04A」だ。発売時期が2009年の1~3月とやや先で、発表会の展示会場でもソフトウェアが開発途中で完成されていなかったのが残念だが、スペックを見るとなかなか期待が持てる内容だ。GPS非搭載という点は非常に残念だが、会場の担当者によればアンテナ位置の確保などが難しかったようだ。逆に言えば、GPS以外の機能はほぼ網羅されており、機能面で非常に頼もしいモデルといえる。

 ボディはスライド式で、注目したいのは最薄部12.9mmとかなりの薄型モデルだというところ。コンパクトなSportioを使う身として、この薄さなら乗り換えてもいいかも!? と思えるスリムな仕上がりが印象的だった。

 N-04Aなどもそうだが、ドコモが発表したモデルの中には2009年の春に近いタイミングで発売されるモデルがいくつかある。約半年先までのラインナップを一望できるのは嬉しいことだが、ケータイの情報に常日頃触れる身としては、発売される頃には自分の中で端末に対する新鮮さや期待が失われていないかどうかが心配だ。ケータイの中のコンシェルジュもいいのだが、20機種以上もラインナップするのなら、買う前にもコンシェルジュが必要なのではないだろうか。

 携帯電話を購入すると、記念すべき初めてのメールは工場出荷時にプリセットされた、とてもファンシーなデコレーションが施されたメーカー様からのメールだったりすることが多いかと思う。以前は、こんな複雑な配色はどうやるんだろうとか本気で考えたりしたものの、機種変更の回数が増えた最近はあまり深く考えなくなってしまった。あのメール、すぐに削除してしまうだろうか? 私はなぜか残してしまう(笑)。CDやコミックの帯を捨てられない感覚に近いと思うのだが......。

 Sportioでもメーカー様からのメールがパッケージ開封直後に届いており(プリセット)、そこに書かれていたBluetoothワイヤレスコントローラーのプレゼントキャンペーン「Sportio Play-Tキャンペーン」になぜか興味をそそられ、普段は懸賞とか応募しないタイプなのに、ふと応募手続きを開始。いざ応募するとそれなりに入力することやアンケートがあり、ただでさえ気まぐれなモチベーションがみるみる削がれていくものの、新しい携帯を手にし浮かれていた勢いで応募を完了させた。

 約1カ月後、郵便局から荷物が届くと、最初は何が届いたのか分からなかった(笑)。東芝の文字を見てこれはもしや? と応募したことを思い出し、あまりのパッケージの小ささに「粗品進呈コースか~......そんなコースあったっけ?」などとややうろたえながら開封すると、非売品で化粧箱のパッケージが省かれ、タバコ1箱ほどの大きさの簡素な白箱にBluetoothワイヤレスコントローラー「TSWC01」が入っており、結果として見事キャンペーンに当選していたのだった。

 色は白色で、私のSportioと同じだ、と喜んでいたものの、「ふむ......これはどこかで見たことがあるような......」と調べてみると、「920T」でプレゼントキャンペーンに使われていたものと同じ物のようだ......いや別にいいんですけど。

spbt.jpg こちらのアイテム、イヤホンを自前で用意するタイプで、携帯電話とBluetoothで接続し、A2DP/AVRCPでLISMOの音楽を楽しむことが可能。実はマイクも装備しているので、ヘッドセットとして着信時の通話も行える。付属の説明書には最低限のことしか書かれておらず最初は戸惑ったものの、東芝のWebサイトで使い方が解説されているのでひとまず安心だ。

 筆者は今回、キャンペーンでプレゼントされたが、改めてひとつ購入してもいいかなと思えるほど、無線の接続は快適だ。「KCP+」対応端末では「re」をのぞいてBluetoothが一様にサポートされており、KCP+対応端末が増える今後は、Bluetooth対応機器への投資はあまり無駄にならないのではないだろうか。

 一方、接続時(ペアリング)の行程はBluetoothの仕様であるものの、もうひとつ簡単にならないのか、と思うのが正直なところ。すでにリリースされているBluetoothの最新版、バージョン 2.1ではペアリングが簡略化されており、こちらの携帯電話への搭載も早急に実現してほしいところだ。