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【WIRELESS JAPAN 2002】
ドコモ夏野氏、加入者の純増数転落は「あまり関係ない」

 WIRELESS JAPAN 2002と併催されているコンファレンス「WIRELESS CONFERENCE 2002」の初日に、NTTドコモ iモード企画部長・夏野剛氏が、「進化するiモード・ストラテジー ?進化し続ける世界最大のケータイプラットフォーム?」と題した講演を行なった。


純増数の転落「あまり関係ない」

NTTドコモ iモード企画部長・夏野剛氏
 夏野氏は冒頭に、この講演ではアップデート情報を交えながら同氏の講演ではおなじみのテーマ「iモード・ストラテジー」を中心に話を進め、後半には今後の展望を語ると説明し、まずは海外の調査機関3G Mobile Newsletterによる2001年12月時点の「世界のキャリア別モバイルインターネットユーザー」(端末数)を示すグラフから、NTTドコモが3018万人、J-フォンが932万人、KDDIが899万人という数字を紹介した。

 500万台を記録する同じアジア圏の韓国KTFやSK Telecomを除くと、日本キャリアの打ち出す数字は、70~200万台の米国キャリアや最大で300万台を記録する欧州キャリアと比較して圧倒的に突出しているのが顕著で、加えてそれは「日本経済が低迷しているここ3年程度で成し遂げられたもの」であると語った。

 504iシリーズやつい先日新機種が発売となったカメラ搭載の251iシリーズについては、現在504iが120万契約を突破し、251iが60万程度と「極めて順調に伸びている」ことをアピール。さらに、iアプリ対応機のユーザーなら9人に1人の割合となる1454万人、iモードユーザーは3370万人とさらなる増加を見せているという。

 このような世界でも突出した数字をもたらす成功の要因としては、オープンデファクトスタンダードな技術の選択や、他社のビジネスが成り立つサービス・ビジネスモデル、ユーザー側の視点に立ったマーケティングなどを要素とした“ポジティブ・フィードバック”が背景になっているという、同氏の講演ではおなじみとなる理論を簡潔に展開した。

 また、今年5月の加入者数でドコモの純増数が3位に転落した事実については、「負け惜しみではなく、すでに加入者数が飽和状態にある今となっては、あまり関係のないこと」とコメントし、今後は「各自のユーザーがいかにパケットを使用するかが問題」で、iアプリ対応機の平均使用パケット数は、非iアプリ端末の約2倍で推移していることを強調し、コンテンツ市場においても昨年の1年間で公式サイトは850億円、モバイルコマースは1090億円の規模にまで成長しているとした。

 こうした数字とは対照的に、欧米ではコンテンツやネットワーク、マーケティング、ビジネスモデル、端末などのマーケット構成要素は充分進化していたものの、その各レイヤーに一貫性がなく、分断された状態でビジネスを形成しようとしたことから、日本とは大きく遅れを取る結果になっていると指摘。

 「ドコモはよく公式メニューでコンテンツを囲い込んでいると思われがちだが、そんな力はなく、コンテンツを1つも作っていないのが事実で、私達はただそれらを“コーディネーション”しているだけ」と述べ、「つまり日本のキャリアは、端末の買い上げなどのリスクを自ら背負い、各レイヤーのコーディネートで競争しているに過ぎない。その結果、巨大なコンテンツマーケットを生み出している」とまとめ、同氏はこれを「iモードは生態系」と表現した。


国内キャリアの打ち出す数字は、米国や欧州のキャリアと比較して圧倒的に突出しているのが顕著 “ポジティブ・フィードバック”を引き起こすiモード戦略

世界は「バリューチェーン構築競争」に

 今後の展開については、「アプリケーションの共有化」が3G戦略であるとし、今秋に発売する新世代のFOMAでは504i相当のiアプリを実現し、「まだまだ更なる進化を見せる」「2004年3月には600万契約を目指す」とした。周囲からよく「これからFOMAは大丈夫なのか?」といった声を耳にすることもあるが、これについては最終的に「もともとFOMAはPDCよりもパケット代が安いのだから、エリアが充実すれば皆FOMAに流れてくるはず」と自信をみせ、「505iも当然出す予定」であることも付け加えた。

 ドイツをはじめとする海外でのiモードサービスについては、「評判は良い。画面はカラーだし着メロもあり、こんなサービスはまだ向こうにはないのだから、充分に競争力がある」とコメントした。

 最後に夏野氏は、「リアルとバーチャルの連動」として、その実例に昨日アイワイバンクから発表された、504i端末の赤外線通信機能を活用した新サービス「モバイルキャッシュカード」を紹介。このサービスは、504i端末にダウンロードしたiアプリにアイワイバンクのキャッシュカード情報を入力し、赤外線通信でATMにカード情報を送信することで、引き出しや預け入れなどの各種サービスを利用できるようにすることを想定したもので、「ネットの分野だけがバリューチェーン競争をしている訳ではなく、ネット以外の部分でも、企業はバリューチェーンを構築できなければ競争できない時代」と同氏は語る。世界はすでに「“バリューチェーン構築競争”と化している」のだという。

 その後、「『ア・ラ・iモード』というタイトルで来週発売される新刊で、こういった話を詳しく書いているので、興味のある方はぜひ」と、締めくくりに自らの著作本を宣伝する形で講演を終えた。


FOMAは「2004年3月には600万契約を目指す」と夏野氏 最後に新刊の著作本「ア・ラ・iモード」を宣伝

・ NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/
・ WIRELESS JAPAN 2002
  http://www.ric.co.jp/expo/wj2002/

IYバンク、504i端末を利用した「モバイルキャッシュカード」


(松下 麻利)
2002/07/17 21:30

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