ノキア・ジャパン副社長 ナイジェル・ランドストローム氏

　「WORLD PC EXPO 2000」にあわせて併催されている「WORLD PC フォーラム 2000」では、「未来のモバイル情報社会に向かって」と題し、ノキア・ジャパン副社長のナイジェル・ランドストローム氏が基調講演を行なった。

　同氏は「世界的に見れば、2003年末までには、携帯端末からのネット接続が、PCからのネット接続を上回ることになる。日本ではより一層その傾向が強く、2001年中にはそのような状況が生まれるだろう」とした上で、「携帯電話を使ったモバイルコマースに関する技術の標準化が重要課題」と指摘、同社がエリクソンやモトローラとともに「Mobile Electronic Transactions（MeT） Initiative」を設立した意図を説明した。

　同氏によると「現在GSM方式の携帯電話で一般的に利用されているSIM（Subscriber Identity Module）カードは、より高度なセキュリティ技術を実装したWIM（Wireless Identity Module）カードへと進化し、モバイルコマースの場面で活用される」という。また、同氏は「来年中にはWAPとPKIを組み合わせたモバイルコマースの基盤となるソリューションが登場してくる」との見通しを示した。