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【mobidec 2002】
ドコモ夏野氏、「504iSは年内、505iは来年春」

 8月29日、30日の2日間、モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)および翔泳社主催による携帯電話関連のコンテンツ開発者向けイベント「mobidec 2002」が青山ダイヤモンドホール(東京・表参道)で開催されている。29日の初回カンファレンスには、NTTドコモ iモード事業本部 企画部長の夏野 剛氏が登場し、「iモード流ネット生態系入門」と題した講演を行なった。

 講演の多くは、7月に行なわれたWIRELESS JAPANでの講演と同じ内容であったが、海外版iモードや504iの順調なスタートなどについて、新たな事実が語られる内容となった。


iモードは世界有数のインターネットプレイヤーになった

NTTドコモ iモード事業本部 企画部長 夏野 剛氏
 講演冒頭で夏野氏は、まずiモードが世界中のモバイルネットワークサービスを提供しているキャリアの中でダントツのユーザー数を得ている点に触れ、「成長の鈍化などで叩かれているが心配ない」「ケータイだけではなく、インターネット全体から見ても、iモードは世界有数のプレイヤーになった」として「欧州で提供されたWAPに比べ、iモードは成功」「経済全体は不況と言われながらも、ケータイはこれだけの市場をゼロから生み出した」とiモードによるサービス提供が始まった3年前から現在までの状況を総括した。その一方で、「もちろんケータイだけで、独立してやっていくのは難しい」と語り、「ネットとの融合が肝心」と述べた。

 また契約数の鈍化と報道されている点について「それでも504iは登場してからの3カ月間で200万台出ている」と述べた上で、端末の売れ行きに関する情報に対しては「8月は211iが一番売れた。安かったからだ」として、端末の価格帯によって売れ行きが大きく左右されるユーザー層が確実に存在することを指摘し、「売れ行きを見るときは、端末の価格も見るべき」と語った。


「キャリア→コンテンツ→ユーザー」という連鎖反応

 ここで夏野氏は、同氏講演では馴染みある「ポジティブ・フィードバック」の理論を簡潔に説明し、Javaを含めたiモードサービスのオープン性がコンテンツプロバイダの参入を促し、その結果多大なユーザー数を獲得できたと語った。

 そして「契約数の純増数は意味がない」とバッサリ斬り捨て、「新技術よりよく使われる技術」「いかにユーザーにきちんと使ってもらうか」といった点が重要であると指摘。7月度のiモードにおける売上が約90億円に達したことを明らかにして「逆に言えば、お金を使ってでも利用したいと思わせるものを提供する。今はそれができているということだろう」との現状認識を示した。

 またiモードにおけるユーザーの1日当たりの利用料が平均200円程度であることも明らかにした後、FOMAについても「契約数はまだ少ないが、ユーザーはiモードをしっかり使っている」と述べ、iモードユーザー全体のうち約52%が有料コンテンツを利用しているとして「まだ1700万もの(潜在)ユーザーがいる」とポジティブな見解を示した。このほか、実際に有料コンテンツを利用しているユーザーは2.4~2.5個のコンテンツを利用していることも述べ、「使っている人は分かっている」と今後の有料コンテンツ市場へ楽観的な見解を持っていることを言外に匂わせた。


「ドコモの加入者数はアクティブユーザーの実数」と、端末台数を公表している他社との違いをアピール 「ポジティブ・フィードバック」理論概要図

海外版iモードは順調

 続けて夏野氏は、2001年度のコンテンツコマース市場の数値を提示して「パソコン、ケータイ双方を合わせた市場規模は約9500億円。そのうちケータイは23%を占めている」と順調な成長を遂げていると述べたが「かといってモバイルが優れているということではないと思う」として「パソコンもまだまだ伸びる。相互に引っ張り合っていければいい」と述べた。

 また、海外事業に対しては、まず「欧州型のキャリアはメーカーに引っ張られており、バリューチェーンが寸断されている」とコンテンツサービスが爆発的に普及していない要因を指摘。「ビジネスモデルとしてはコンテンツプロバイダとキャリアがユーザーに近い」として、「(コンテンツ、ネットワークなど)レイヤー毎に密接に関わらなければいけない」と述べたほか、「メーカーとキャリアが対等に」ならなければならないと語った。

 そしてドイツで提供されているiモードサービスに触れると、「日本でiモードが開始された時も最初1カ月で2万人」だったとした上で、「決して多数を占めているとは言えない事業者から提供されているにも関わらず、1機種しか提供されていない状況で、3カ月で10万人獲得できたことに満足している」と語った。またドイツや台湾でのコンテンツサービスの一番人気は「着メロ」であることも明らかにされた。

 さらに同氏は「WAPと比べると成功しているし、有料コンテンツの契約率も、日本でのiモードスタート直後の30%よりも高い」と「夢のようなスタート」であると再度強調した。また「現在は(日本の)502it相当の端末が提供されている。もっと良いものを提供していきたい」として、「来年はDoJa(Java対応)端末」を投入予定であると語った。


他のバリューチェーンとも連携

 最後に夏野氏は「ネットは大きいと言えども、世界の一部に過ぎない」と語り、他の産業との連携により、伸びる市場があるとして「Cmode(シーモ)のようなサービス」を拡大していく考えを示した。

 講演時間が迫ると「FOMAについても話したかったが、時間がない」と前置きした上で、「FOMAは心配ない」と胸を張り、「504iはこれから始まることの先駆けにすぎない」と期待をもたせる発言で講演を締めくくった。

 講演後、夏野氏にFOMAについて何を語りたかったのか訊ねたところ、「秋に出るFOMA端末は504i相当のアプリが使用できる」と過去の講演で明らかにされていた点を述べた上で「実際にゲームなどを使用していると、FOMA端末のほうが速いし安い。ヘビーユーザーほどFOMAの良さが分かっている」として「ユーザーにはFOMAの利点が必ず伝わる」「時間が経つにつれてFOMAが有利になっていく」と語った。また今後提供される新端末については、「504iSは年内、505iは来年春」というスケジュールであるとのこと。


ネットとリアルを連携させていく考えを示す コンテンツ、ネットワークなど各レイヤーにおける日本と欧州の違いを説明

・ mobidec 2002
  http://www.shoeisha.com/event/mobidec/
・ NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/


(関口 聖)
2002/08/29 15:03

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