| ||||||||||||||||||||
|
デジカメやPDA、ポータブルデジタルオーディオプレーヤー、携帯電話など、小型メモリーカードが採用されている機器は多岐に渡る。一口に小型メモリーカードといっても、さまざまな規格が存在しているが、その中でも幅広い分野で利用されている製品が、メモリースティックとSDメモリーカードである。ソニーを中心とするメモリースティック陣営と、東芝・松下を中心とするSDメモリーカード陣営は、大容量化や高速化、I/O機能への対応など、激しい競争を繰り広げている。 ここ数年、両陣営は、CESやCOMDEXなどで関連製品を一同に集めたパビリオンを設けることが通例となっている。そこで、2003 International CESのメモリースティックパビリオンに展示されていた製品の中から、特に注目すべき製品を紹介していきたい。 メモリースティックPRO関連製品に注目が集まる 2003 International CES（以下CES）のメモリースティックパビリオンの目玉は、なんといっても、CESの初日に発表された「メモリースティックPRO」である。メモリースティックPROは、従来のメモリースティックの約8倍となる最大20MB/sec（160Mbps）という高速転送と大容量（2003年春時点で最大1GB）を実現したことが特徴だ。その代わりに、従来のメモリースティックとの互換性が犠牲になっており、メモリースティックPROに対応した製品でないと、利用することはできない（すでに登場しているメモリースティック対応製品でも、メモリースティックPROを利用できる製品もある）。メモリースティックパビリオンでは、「メモリースティックPRO」および関連製品、同時に発表された「メモリースティック（メモリーセレクト機能付き）」などが実際に展示されており、高い関心を集めていた。メモリースティックPROでは、「アクセスコントロール機能（仮称）」と呼ばれるセキュリティ機能が追加されていることも特徴である。アクセスコントロール機能は、メディアそのものにロックをかける仕組みなので、ロックをかけておけば、万一、機密性の高い重要データを保存したメディアを紛失しても、他人に中のデータが読まれてしまうことを防げる。このアクセスコントロール機能についても、実際にデモが行なわれていた。 メモリースティックPRO対応製品としては、メモリースティックリーダーライター「MSAC-US2」「MSAC-US7」「MSAC-US20」「MSAC-US70」およびPCカードアダプタ「MSAC-PC3」をはじめ、デジタルカメラ「DSC-F717」、DVカメラ「DCR-TRV33」、Digital8カメラ「DCR-TRV350」、フォトプリンター「DPP-EX7」が展示されていた。また、アイ・オー・データ機器からも、メモリースティックPRO対応PCカードアダプタ「MSRP-ADP」が登場する予定とのことだ。
・ 2003 International CES（英文） http://www.cesweb.org/ ・ ニュースリリース http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200301/03-0110b/ ・ 高速書込対応で大容量の「メモリースティックPRO」 （石井英男） 2003/01/10 18:46 | ||||||||||||||||||||
|
|