■ COMDEX/Fall 2000開幕

　現地時間の11月13日から11月17日まで、米国ラスベガスでPCの祭典「COMDEX Fall 2000」が開催される。
　２カ所ある会場のうち、Sands Expo and Convention Centerの展示スペースが昨年よりも減ったということなどもあって、例年に比べ活気がないという声も聞かれたが、メインであるLas Vegas Convention Center（以下LVCC）は大盛況で、展示ブースのまわりでは人を掻き分け掻き分け、前に進むような混雑ぶりだった。

　また、会場内ではBroadbundやWireless関連のテクノロジーの紹介に力をいれた展示が数多く見られ、Bluetoothなど今年のトレンドが感じられる。

LVCC内の様子。会場の奥までびっしりとブースが連なっている

■ 東芝ブースでは、Bluetooth対応モデム内蔵携帯電話のデモ

Bluetooth対応のDynabookと携帯電話も初お目見え

　東芝のBluetooth対応型DynabookとアメリカのQUALCOMMのBluetooth対応モデム内蔵携帯電話で、ワイヤレスにインターネット接続をするデモが行なわれていた。

■ SAMSUNGは数多くのMP3グッズを展示

　LVCCではSAMSUNGが様々なMP3関連グッズを展示していた。中でも目立っていたのはyepp’ Plus（YVP-P600D）という小型のデジカメ＋MP3プレーヤーで、手のひらにのってしまう可愛いサイズながらMP3、WMA、AACに対応、1.8インチのTFT液晶でMPEG4が再生できるというものだ。内蔵メモリはフラッシュメモリで64MB、スマートメディアにも対応。今年の12月に399ドルでの発売を予定している。

　そのすぐ横に展示されていたのは、韓国内のみでの発売となっている、腕時計型の携帯電話。音声でメニュー操作ができるという変り種だ。価格はドル換算で約800ドル。韓国以外での発売は未定だ。

MP3＋デジカメのyepp’ Plus	リストウォッチ型の携帯電話

■ デジカメつきPDA＋MP3

　CMCではデジカメ機能がついたPDAが大々的に展示されていた。
　MP3やFMが聞けて、音声の録音などができること以外はごくオーソドックスなPDAなのだが、背面にデジカメがついており、撮影時には前面の液晶が撮影用のディスプレイに早変わりする。また、PDA本体の液晶自体はグレイスケール４階調だが、記録したJPEGはカラーで記録される。デジカメはUSBカメラとしても機能するようになっている。良くいえば、いろいろな機能のついている、悪く言えば使いどころが定かでないPDAだ。価格は399ドル。

前面にはSTN白黒液晶で、一見普通のPDA風だが、左下にはMP3の再生用のボタン類がついている	背面にはデジカメがついている