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【NET&COM2003】
NET&COM2003セミナー、ドコモとauが3Gサービスで対決

 法人向けのネットワークソリューション関連の展示会「NET&COM2003」の最終日、「ワイヤレス通信の次の主役を見極める〜第3世代携帯電話 vs 無線LANアクセス〜」と題したセミナーが行なわれた。この中で、NTTドコモ 代表取締役副社長の津田志郎氏と、KDDI 執行役員常務 au技術本部 au技術本部長の橘薫氏がそれぞれ講演を行なった。


ドコモ津田氏、「P2102Vは3月、PDC-FOMAのデュアル端末は4〜5月にも発売」

NTTドコモ 代表取締役副社長の津田志郎氏
 講演はまず、ドコモの津田副社長から行なわれた。津田氏は、「FOMAと無線LANから始まる超高速モバイルの実像」と題し、携帯電話の市場動向やFOMAサービスおよび、同社の無線LANサービス「Mzone」などのモバイルネットワークをシームレスに活用する取組みについて説明した。

 携帯電話の市場は、音声通話からメールなどの非音声サービスへとシフトしており、ドコモでは音声ARPUが減少傾向にあるという。津田氏はこれに関して、「音声対話の伸びはいずれ飽和してしまう」と語った。同氏は、2Gから3G、そして4Gへと移行するにつれて、音声やメール、テレビ電話などの人から人への利用だけではなく、iモードなど人から機械へのサービス、そして、遠隔監視やテレマティクスなどの機械から機械へといったサービスに期待できるとしており、パケットサービスに注力していくとしている。

 だが、パケットサービスに関しても、サービス需要が増してトラフィックが増えても、それがそのまま収入へと結びつかない側面があるとしており、「考えていかなければならない」とした。

 講演では、FOMAサービスや概要についても説明。同氏はFOMAの特長や概要を説明した後、iアプリやiモーションのデモンストレーションも行ない、海外とのローミングサービスについては、チップローミングから端末ローミングへ移行していくことなどを語った。なお、同氏はこの中でFOMAの端末ラインナップについても述べ、昨年12月に発表された新FOMA端末の中で、唯一まだ発売されていないパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のビジュアル端末「P2102V」が3月にも発売されることを明らかした。このほか、PDC方式とFOMA端末のデュアル端末を現在1機種開発中で、4月から5月には同端末を披露できることも発表された。


 また、昨年明らかにされたドコモの公衆無線LANサービス「Mzone」についても紹介された。この中で同氏は、「他の無線LANスポット業者と競争したいとは思わない」と述べており、携帯電話が軸であることを強調した。無線LANスポットに関しては、NTTグループ以外の無線LANスポット業者とも話し合って、ローミングによる「できるだけシームレスな環境を作りたい」と、今後の抱負を語る場面も見られた。

 FOMAサービスとMzoneサービスとの住み分けについて津田氏は、「たとえFOMAでも、ブロードバンドサービスと比べれば非音声サービスは弱い」としており、MzoneサービスがFOMA端末よりもモビリティを犠牲にするものの、大容量の伝送が可能な点を挙げた。同氏によれば、「MzoneとFOMAだけでなく、今後3Gから4Gへ移行する場合でも、ユーザーがモビリティを使い分ける必要がある」という。

 質疑応答時間には、聴講者から多数の質問がなされた。データ通信の定額制サービスについて津田氏は、「非常に悩ましい問題だ」とコメント。「スペクトラムに余裕があればすぐにでもやりたいが、トータルのキャパシティを考えると非常にリスキーだ」と述べたが、準定額制については「考えていかなければならない」と前向きな発言をした。

 また、新FOMA端末の型番についても説明した。現在発売済みの「F2051」および「N2051」の「2051シリーズ」は、カメラ内蔵のFOMA端末という意味があり、同2機種がスタンダードつまりローエンド向けのモデルという位置付けになるという。これに対し、発売が待たれる「P2102V」などのFOMAのビジュアル端末が、今後PDCからW-CDMA方式への移行が済んだときにはハイエンド機になるとしている。

 最後に津田氏は、「FOMAとPHSと無線LANのシームレスな関係が重要だ」と述べて講演を終えた。


FOMAのラインナップについて 公衆無線LANサービス「Mzone」の位置付け

FOMAとMzoneの活用事例。街頭の案内版に近づくと情報が配信される 講演の最後に4Gの達成目標を挙げた

au、CDMA2000 1xEV-DOは2003年秋にサービスイン

KDDI 執行役員常務 au技術本部 au技術本部長の橘薫氏
 続いてauの橘氏は、「第3世代携帯電話CDMA2000の現状と今後のサービス展開」と題して講演を行なった。

 橘氏は、ドコモの津田氏と同様に、現状では携帯端末や音声サービスが飽和状態にあると述べた。しかし、同氏はW-CDMA方式と比較した場合に、CDMA2000 1xの利用者数が圧倒的に多い点にも触れており、今年度中にはCDMA2000 1xのユーザーが700万人を上回るのではないかと予測した。auでは、2003年夏にも1,000万人突破を見込んでいるという。

 橘氏によれば、「我々は、3Gや1xといった言葉を使わない戦略をとってきた」と述べ、「auのユーザーは、自分が3Gを使っているという意識はないのではないか?」と続けた。同社では、2Gで可能なサービスをより使いやすく充実させることに注力したという。

 講演では、「着うた」や「ムービーメール」「eznavigation」などauの現行のサービスを説明した。この中で同氏は、国際ローミングについて、「auは日本人の渡航者が多いアジアやアメリカ、オーストラリアなどとローミングできる」と語り、ヨーロッパを中心としたW-CDMA方式の国際ローミングについて、「日本人はヨーロッパにはあまり行かない」と強気のコメントもした。また、同氏は、2003年の携帯電話のトレンドについて、「携帯電話に搭載されるカメラがメガピクセルになる」としており、2003年夏にも各社からメガピクセルカメラを内蔵した携帯電話が登場すると予想した。

 さらに、CDMA2000 1xEV-DOについても言及した。同氏は「2003年秋にも東名阪で800MHz帯でのサービスが開始される」と語り、初期投入端末が、現行のCDMA2000 1xとのデュアル端末になることも明らかにした。このため、1xEV-DOがサービス開始時から全国エリアで利用できる端末であるとし、同社がcdmaOne導入時に経験したノウハウを活かした戦略がとられることを発表した。端末は携帯電話型の端末と、カードモジュールがたの端末が予定されているという。なお、2GHz帯での試験サービスは4月にも東京都内の一部で開始されるとのこと。

 橘氏は、「1xEV-DOを導入することで、低額のデータ料金が提供できる」と述べており、最大2.4Mbpsのパケット通信によりbit単価が安くなるとした。このほか、同社の無線LANサービスについての取組に関しては、ドコモのコメントと同様に「3Gと無線LANは対立するものではない」と語った。また無線LANは、「1xEV-DOを補完する」とも述べた。

 最後に橘氏は、「うちの小野寺社長がよく使いますが……」と前置きして、「今後、携帯電話が全ての機器のゲートウェイになる」とコメント。同氏は、携帯電話がサイフやリモコン、PDAからメディアプレーヤーにも利用できるようになる将来に関して、「私のような年寄りは圧倒されなくもないが、少なくとも今よりもずっと便利になる」と期待をのぞかせて講演を締めくくった。


GPS MAPの活用事例 国際ローミング。黄色が現在交渉中の国

CDMA2000 1xEV-DOの導入目的。現在の通信費では、5MBのデータをダウンロードすると1,000円近くかかるという KDDIの3G戦略

・ NET&COM2003
  http://expo.nikkeibp.co.jp/netcom/
・ NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/
・ au
  http://www.au.kddi.com/

第92回:CDMA2000 1xEV-DO(HDR) とは
KDDIが第3四半期決算発表、小野寺社長「予想を上回る実績」


(津田 啓夢)
2003/02/07 22:10

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