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【WIRELESS JAPAN 2003】
ドコモ山口氏、iモードのサービス戦略を語る

NTTドコモ iモード事業部 iモードビジネス部コンテンツ担当部長の山口 善輝氏
 WIRELESS JAPAN 2003の最終日、iモードサービスの今後の展開を語る「次世代 iモード戦略」と題した講演が行なわれた。講演では、NTTドコモ iモード事業部 iモードビジネス部コンテンツ担当部長の山口 善輝氏より、同社の今後のコンテンツビジネス戦略などが語られた。


山口氏、iモード契約「そろそろ4,000万契約も見えてきた」

 冒頭、山口氏から505iシリーズが好調なセールスを続けており、100万台を超える勢いで売れていることが伝えられた。同氏はまず、505iシリーズのおさらいとして、Flashや赤外線通信機能、iアプリDXなどの新サービスについて改めて説明。この中で同氏は、「505iは新機能を入れて終わりではない。継続して入れていくことが我々のビジネススキームだ」と述べた。

 iモードは、7月15日現在で3,800万契約を獲得しており、コンテンツプロバイダより3,500の公式サイトが提供されている。同氏は、「そろそろ4,000万契約も見えてきた」と語り、一時期のような急速な増加は見込めないものの、順調に推移していることを印象付けた。また、iモードのユーザーの約半数がJava対応端末を所持しており、「世界に類をみない傾向だ」とした。

 同氏によれば、契約者数が増えることで「これまでのアクティブなユーザーに加えて、ノンアクティブなユーザーが増えるのではないか」と予想したという。しかし、現状ではまだまだアクティブな状態が続いており、iモードという大規模なインフラが停滞していないとした。加えて、iモードの有料コンテンツ市場は1カ月100億円、年間にすると1,200億円規模の市場となったが、「有料コンテンツ市場はまだ伸びる」との見解も示した。ただし、有料登録しているiモードユーザーは全体の半数程度となり、告知不足だと語った。ドコモでは今後、コンテンツプロバイダとより一層協力関係を深めていきたいという。


iモードのアクティブ利用者 有料サイト市場の推移

秋冬のFOMAは“イケてる端末”に

 iモードの今後の展開に関して同氏は、「FOMA、外の企業とのBtoCアライアンス、そして海外展開がポイントとなる」と3点を挙げた。中でも、FOMAが戦略上最も重要だという。今年3月より急速に伸びたFOMAだが、「FOMAが伸び悩んだのは振り返ってみれば、全て携帯電話(本体の問題)だ」と語り、新しい技術を導入しても、バッテリーや通話エリアなど、携帯電話本来の機能が不十分な場合はユーザーの理解が得られないとした。また、「FOMAになればコンテンツも変わるのではないかとの質問もあるが、その場合でも2Gとの継続性が必要」としており、2Gとの継続性を維持しつつ、iモーションなどの3Gならではのコンテンツが伸びていくと述べた。

 FOMAサービスの開始当初、20〜30代前半の男性がユーザーの中心だった。同氏は、市場の成熟段階を、イノベーター層、アーリー・アダプタ層、フォロワー層に分け、サービス開始から現在までFOMAが初期のイノベーター層にあるとした。これを次のアーリー・アダプタ層に移すために、同社では現在通話エリアを急ピッチで拡大し、
「FOMAの秋冬モデルでは、アーリー・アダプター層に受け入れられる“イケてる端末”を提供する」と語った。


今後注力していく方向 iモーションの特徴

FOMAの立ち上げ戦略 FOMAのロードマップ

「マイボックスサービス」でモバイルコマースが拡大する

 このほか、アライアンスビジネスについても注力していくことが語られた。同氏は、ユーザーの嗜好に合わせたメニューが提供されるサービス「マイボックスサービス」を例に挙げ、同サービスが「日常の生活とiモードを近づける」と語った。現在試験サービスが開始されているが、2004年春にも本格サービスが開始される予定。

 講演では、レンタルビデオ店の例を挙げながら、実際のサービスについてのデモンストレーションが行なわれた。iモードでレンタルしたいものを予約して、店頭で赤外線通信機能などを使って認証を行なう。会員証替わりに携帯電話を利用できるほか、ポイント状況やレンタル状況などもiモード上で確認できるという。試験サービスに参加している企業は大手となるが、本格サービスの際は個人商店などまで視野を広げて展開されるという。

 山口氏は、「マイボックスサービスは究極のカスタマイズ。モバイルコマース市場が広がっていく」とアピールした。


マイボックスサービス コンテンツラインナップ

各国のiモードで人気コンテンツにお国柄が出る

 後半はiモードの海外展開について説明された。欧州などで徐々に拡大しているiモードサービスだが、山口氏は「これまで日本からの物の輸出はあったが、ビジネスモデルが海外に行く例はあまりないのではないか」と語った。

 しかし、一口にiモードサービスといっても、国柄によって人気のコンテンツにも違いが見られるという。特徴的なところとして、オランダ版iモードでは、1位にレジャー・ショップ、2位にエロチックとなっており、山口氏は「同じiモードでも国によって大きく違う。オランダでは出会い系サイトなども多く利用されている」と語った。また、台湾版iモードについては、「プロモーションの方法なども日本に非常によく似ている」とし、日本文化への感心の高さが見受けられるとした。

 なお、台湾では日本と同様に、待受画面などのキャラクタービジネスが受け入れられているが、欧州ではキャラクタービジネスが成熟していないという。講演では、各国のiモードサービスのテレビCMが紹介され、欧州は後半に笑いを入れたCMでメールを使ったコミュニケーションを訴求しているのに対し、台湾では「日本で3,000万台以上が利用している」といった日本を意識したCMが展開され、CMの最後には日本語で「アイシテル iモード」と話す場面もあった。

 最後に山口氏は、「外部インターフェイスとアライアンスして携帯電話の領域を広げ、海外にもiモード戦略を展開し、さらに、FOMAで次世代のリッチなコンテンツにユーザーを導いていく」と語って講演を締めくくった。


オランダ版iモードの人気コンテンツ 台湾版iモードの人気コンテンツ

オランダのコンテンツ Java対応のN341i。Dojaは504i相当のアプリ


URL
  WIRELESS JAPAN 2003
  http://www.ric.co.jp/expo/wj2003/
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/


(津田 啓夢)
2003/07/18 18:23

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