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【WIRELESS JAPAN 2003】
KDDIの高橋氏、auの好調ぶりをアピール

KDDIの執行役員の高橋 誠氏
 「WIRELESS JAPAN 2003」の3日目、KDDIの執行役員の高橋 誠氏による講演が行なわれた。「KDDIのコンテンツ戦略」と銘打ったカンファレンスでは、着うたやGPSのほか、CDMA2000 1xEV-DOなどにも話が及んだ。


au、3カ月連続で加入者数トップ

CDMA2000 1xの契約者数推移
 高橋氏はまず最初に、auが携帯電話加入者数で4、5、6月の3カ月連続で単月シェアトップとなったことに触れた。また、CDMA2000 1x端末も好調に推移しており、5月で当初の目標を達成し、さらに6月で800万台を突破したことが語られた。

 ARPUに関しては、当初のユーザーがコアユーザーだったために高いARPUを獲得してきたが、それも次第に落ち着いてきたとという。なお、同社が展開しているパケット通信時の割引サービス「パケット割引」については、「割引サービスで、さらにユーザーのデータ通信量が増える」と割引サービスがデータ通信を利用促進の一助となっているとした。

 高橋氏は、「今の段階ではユーザーはまだパケット料金が高いと考えている」とした上で、「パケット割引の利用でトラフィックが上がり、さらにその割引分をコンテンツの利用料の回せるため、コンテンツ事業者が伸びる」との見解を示した。

 同社では、2002年の段階でPDC手放し早くから3Gサービスへ本格導入した。高橋氏は、ドコモやJ-フォンがPDCと3Gを併用している点について「正直、PDCと3Gの併用は難しい」とコメント。1つのネットワークを段階的にバージョンアップさせることでインフラ投資を抑え、ユーザーに3Gへの移行を感じさせない戦略が成功したことを印象付けた。


ムービー対応端末稼動数 ARPUの推移

パケット割の補うトラフィック 割引された分がコンテンツへ

高橋氏「ムービーはユーザーに響く」

auのコンテンツ戦略
 同社のこれまでのコンテンツ戦略について振り返っていくなかで、「ezmovieでムービーがユーザーに響くことがわかった」という。auはその後、ムービーメール対応端末を発表し、動画を使ったサービスに注力していった。

 そうした経緯から生まれたサービスが着うただったという。着うたはezmovieのフォーマットをそのまま利用して提供されている。当時から人気のあった着メロサービスは、JASRACに著作権料が入るがアーティストを育ててきたレコード会社にはメリットが無かったため、レコードレーベルとの共同で新しいサービスを提供することができたとのこと。

 なお、着うたサービスは、現在も順調に推移し、今年6月で1,000万ダウンロードも達成した。高橋氏は『世界の音楽ダウンロードで成功したビジネスモデルは、たぶん着うたぐらいではないか」と、自信をのぞかせた。今後は、着ムービーなどにも期待できるとし、レコードレーベルと音楽クリップのダウンロードサービスを行なうと述べた。

 また、同氏はコンテンツの課金方式についても言い及んだ。高橋氏は、「日本の携帯電話でコンテンツのビジネスが成り立ったのは、やはり先駆者であるドコモが月額制を導入したことが大きい」と述べた。しかし同氏は「ドコモの真似ばかりしてはいられない」として、同社がペーパービュー課金を併用している点を説明した。

 「月額課金を否定しているわけではないが、ペーパービューから始めた諸外国は失敗している」と高橋氏は言う。同氏は「携帯事業者は自ずからコンテンツを提供するのではない。プラットフォームを提供すればいい」との考えを示し、コンテンツプロバイダに選択肢を用意することの必要性を述べた。


着うたの動向 着メロとの関係

着ムービーの動向 ペーパービューと月額課金

高橋氏、「1xEV-DOはFOMAやVGSよりも安い準定額制」

 なお、今回の講演では、CDMA2000 1xEV-DOについての具体的な話を聞くことができなかった。しかし、その方向性については説明され、cdmaOneからCDMA2000 1xと進化していく上で、それと並行してネットワークの高速化と通信費の低廉化を進めていったことと、そしてその低廉化の延長線上に1xEV-DOがあることが語られた。高橋氏は、「FOMAやVodafone Global Standard(VGS)よりも安い準定額制で、ユーザーに使ってもらえるものを提供していく」と意欲を見せた。

 このほか同氏は、「モバイルECが今後伸びると確信している」と明言し、自身が韓国に行ったときの出来事を語った。それによれば、韓国では口座を持っている携帯事業者と、銀行、そしてクレジットカード会社が携帯端末上の口座を使ったサービスで競い合っているとのこと。同氏は「韓国はすさまじい。ここ2、3年で日本は韓国に抜かれたかもしれない」との印象を述べた。

 こうした中でauでは、7月3日から「プレミアムEZ回収代行」という物販の回収代行サービスを試験的に行なっている。高橋氏は、「携帯のディスプレイ上で認識できる数千円程度のものは買ってもらえる」とし、その売れ筋とし香水やに日用品の補充などを挙げた。


1xEV-DOまでの経緯 回収代行のターゲットマーケット

「なんちゃって」なサービスが携帯に向いている

BREWの特長
 同氏は自身の考えとして、「携帯電話な『なんちゃって』なサービスがいい」と印象的な言葉を使った。メールやブラウジングなどはパソコンには及ばず、着うたサービスも本格的な音楽というところまではいかない。こうした本格的なところまでいかない「なんちゃってなもの」が携帯電話の良いところを引き出すという。

 また、国内キャリアで唯一BREW端末を提供しているauだが、同氏BREWについても言及した。

 同社の端末では、「A5304T」がBREWをサポートしている。高橋によれば、18日よりBREW対応の三洋電機製端末「A5306ST」が店頭に並んでいるとのこと。今年夏、秋に発売されるモデルでは、多数のBREW端末が登場し、2004年夏ごろには全てBREW対応機になる見通しだという。

 また、BREWのバージョンについては海外通信事業者と足並みを揃えて、コンテンツのリソースを共有できるような方法を取り入れていきたいとする。法人向けでは、IBMと提携し、BREWを使ったミドルウェアを開発するなど、BREWがソリューションに向いている点なども説明された

 なお高橋氏は、最後に「1xEV-DOについては今年夏ごろに詳しく話せるだろう」と語り、講演を終えた。


EZアプリの変化 世界のBREW

ミドルウェアでIBMと提携 BREWがパーソナルゲーウェイに


URL
  WIRELESS JAPAN 2003
  http://www.ric.co.jp/expo/wj2003/
  KDDI
  http://www.kddi.com/


(津田 啓夢)
2003/07/18 21:03

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