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【WPC EXPO 2003】
KDDI高橋氏、今秋BREWとGPSが強化された端末を投入

KDDI 高橋 誠氏
 9月17日〜20日の4日間、パソコンや周辺機器などのデジタル機器総合展示会「WPC EXPO 2003」が幕張メッセで開催されている。その2日目には、ケータイ・カンファレンス・ジャパンのリレートークの中で、KDDIのソリューション事業本部コンテンツ本部長兼コンテンツ企画部長の高橋 誠氏は「KDDIコンテンツビジネス2003」と題した講演を行なった。


純増シェアでもパケット量でも好調なCDMA2000 1x

auの契約数推移。今年度はすでに4カ月、単月純増シェアでトップになっている
 高橋氏はまずauの契約数の単月純増シェアについて、4〜6月と8月に首位だったことや、CDMA2000 1xのユーザーが1,000万人を突破したことを挙げ、auが健闘していることをアピールした。さらにauの加入者あたりのパケット量が大幅に増加傾向にあるデータを示し「パケット割引を導入しても、ユーザーは従来と同じくらいの料金を使ってもいいかな、と思っているので、パケット量が大幅に増えている」と分析。対してドコモのパケット量が増えていないことには「PDCの28.8kbpsには限界が来ているのだろう」とコメントした。

 さらに高橋氏は「パケット割引によりパケット量が増えたため、1ユーザーあたりの通信料金(データARPU)は減らずに微増している」とし「通信が増えたことでコンテンツへのアプローチが増え、コンテンツの売り上げが上がるという循環にある。パケット料金を安くし、通信ボリュームを向上させ、それに見合った着うたのようなコンテンツを提供し、買ってもらう。こうしたバリューチェーンが重要であり、1xではこの循環が上手くいっている」とアピール。一方でドコモの505iについて「バランスが崩れ始めている。ドコモ自ら言っているが、ユーザーがパケ死してしまう。このようにバランスが崩れないように循環を作ることが、これからのモバイルインターネットでは重要」と、1xのビジネスが順調であることを強調した。


1契約者あたりのパケット量(料金ではない)の推移。CDMA2000 1x導入以降、倍に推移している パケット料金を低廉化することで、ARPUは微増にとどまってもトラフィックが増大すれば、コンテンツ利用も増える

レコード会社に有利な課金が着うたを成功させた

好調な着うた
 次に高橋氏は、着うたサービスが8月中旬までで2,000万ダウンロードがに達したことを挙げ「2,000万ダウンロードというとバカにしたものではない」と好調であることをアピールした。

 このような着うたの成功の理由の1つとして高橋氏は、auがダウンロードごとに課金するスタイルを実施していることを挙げた。「auではドコモと違って、ダウンロード課金が行なえる。レコード会社が自分たちの作品に対し、自分の価値観で値段を決められる、これが大事」と、月額課金だけではこうした成功がなかったと分析。「レコード会社はCDを売るだけでなく、次の市場を求めている。森山直太郎の『さくら』は40万ダウンロードで、ミリオンセラーが出るのも時間の問題。1曲100円でミリオンが出るなら、それは巨大なビジネスになる」と、auの着うたがレコード会社にとって有利なビジネス構造であると説明した。

 しかし高橋氏は「月額課金はコンテンツビジネスの基本」とも語る。リレートークで高橋氏の前に講演したドコモの夏野氏とは「控え室でも確認したけど」としつつ「月額課金がコンテンツプロバイダーとのよい循環となった。これはiモードでもauでも同じ」と説明。その上で「ドコモと異なり、月額課金に加え、ダウンロード課金も行なったのがよかった」と、ダウンロード課金が可能なことが着うたサービスでは有効だったという意見を強調した。


来年春以降は全端末がBREWに移行

 BREWについては「高価な端末だけでなく、廉価な端末を含め、すべてのau端末にBREWを搭載する」と、全面移行する考えを明らかにした。今後の端末について、今秋にBREWの新バージョンであるBREW2.1端末をリリースするとし、VGA液晶の搭載、BREWによるカメラの制御、パフォーマンスの向上、データフォルダ連携などの機能が拡張されると語った。しかし一方で「今年から来年にかけては、デュアルチップでJavaを搭載する端末が残る。EV-DOの最初の端末もJavaを搭載する」とし、BREWに完全移行するのが来年の春以降であると語った。

 BREWの利点について高橋氏は「Javaには限界を感じている」と説明。「スピードの問題もいろいろとあるが、動作速度やダウンロード速度ではなく、いちばん重要なのはアプリケーションの起動スピード」と指摘し「Javaでも高い端末ならばJavaの起動スピードは上がるが、それではコンシューマーに安い端末を提供できない。Javaについては方向性を誤ったかなぁ、と思う」と、JavaからBREWに移行する理由を説明した。


今秋登場するBREW端末の新しい特徴。QVGAやパフォーマンス向上が行なわれる BREWの特徴。技術的な優位性は「プログラム自由度の高さ」「安価に搭載可能」「国際展開性」など

海外でBREWを採用しているキャリア
 さらに高橋氏は、海外の多数のキャリアがBREWを採用していることを挙げ、BREWがグローバルに受け入れられていることもBREWの優位性の1つであると語る。その例の1つとして高橋氏は北米のキャリア、ベライゾンを挙げた。

 北米ではこれまで、モバイルインターネットがほとんど、提供されていなかった。そこでベライゾンのBREW端末では、BREWでブラウザを作り、そこで着メロを提供するなどして成功しているという。北米のキャリアでは、コンテンツ課金の仕組みが整っていないが、BREWではクアルコムが課金や認証、ダウンロードの仕組みも含めた統合プラットフォームを提供していることも、単なる技術規格に過ぎないJavaに対するアドバンテージになっていると高橋氏は説明する。こうしたことを背景に、ベライゾンでは端末の販売台数の41%がBREW対応端末となり、好調にBREWアプリケーションがダウンロードされているという。

 このほかにも高橋氏は、韓国のKTFではBREW対応端末が460万台以上販売されたことなどを挙げるなど、BREWの海外での状況を示した。その上で「われわれは自社だけで、ドコモのようにお金を投下して海外展開することはできない。しかしクアルコムと一緒にやることはできる。こうして日本のコンテンツプロバイダーが海外にコンテンツを持って行きやすい環境も作っている」と、海外との協調の必要性を説いた。


自律測位GPSやEV-DOへも進化

今秋強化されるナビゲーション機能
 高橋氏は、GPSによるナビゲーションも今年の秋に進化すると語った。その目玉として高橋氏は「マンナビゲーション」だと語る。その具体的な機能としては、ネットワークを使わない自律測位機能や、地磁気センサーによるヘディングアップ機能、音声ナビを挙げた。高橋氏は「今回はKDDIがインターフェイスに徹底的にこだわり、マンナビゲーションを仕上げた」と、今秋のナビゲーションの進化に自信を示した。

 1x EV-DOについては「cdmaOne、CDMA2000 1x、1x EV-DOの3ステップの進化の完成形としてのスタンスは変わっていない」を説明。EV-DO時代には、パケット料金が低廉化する反面、コンテンツがリッチ化すると語り「今後1カ月くらいで具体的な話ができるだろう」と1x EV-DOに向けて今後、急速に動きがあることを示唆した。


カーナビゲーションならぬマンナビゲーション。歩行者向けに特化されたナビゲーションのアプリケーションが提供される 1x EV-DOへの進化のステップ。ユーザーに利用されるコンテンツ提供を不可欠という認識のもと進められていく


URL
  WPC EXPO 2003
  http://arena.nikkeibp.co.jp/expo/2003/
  au(KDDI)
  http://www.au.kddi.com/


(白根 雅彦)
2003/09/19 16:28

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