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【CEATEC JAPAN 2003】
KDDI、新端末やテレビ端末、VPN接続対応BREWアプリなどを展示

最新端末や地上デジタル放送対応端末が展示

 KDDIのブースでは、6日に発表されたばかりの新端末がさっそく披露されていた。展示されていたのは、「EZナビウォーク」対応の「A5501T」「A5502K」「A5503SA」、200万画素CCD搭載の「A5403CA」、メモリースティックDuo内の動画を再生できる「A5404S」、斬新なデザインを採用した「INFOBAR」の6機種。

 ターンタイプの「A5502K」は、ケースに収められており、その姿を見せるだけの展示であったが、他の端末はいずれも実機で、その機能を体験できるようになっている。どの端末も複数設置されており、発売前にその使い心地を試すにはまたとない機会といえる。また、「EZナビウォーク」を紹介するコーナーでも新端末によるデモンストレーションが行なわれている。

 最も特徴的な端末である「INFOBAR」は、他の端末とは離れたコーナーで展示。タイル状ボタンの操作性は良好で、アプリケーションやカメラ機能を楽しむことができる。ただし、操作メニューなどは「INFOBAR」独特のデザインは見受けられず、既存端末とほぼ同等という印象であった。

 新端末コーナーのすぐ横には、三洋電機が8月に発表した地上デジタル放送対応端末も展示されていた。auのロゴマークがプリントされているが、担当者によれば「まだauから出ると決まったわけではない」とのこと。なお、同コーナーの端末で再生されている映像はデモ用に端末内に保存されているもの。三洋電機のブース内でも同端末が展示されているが、こちらは実際に実験局が設置され、電波を受信した状態でのデモになっているという。


EZナビウォーク対応の「A5501T」 200万画素CCD搭載の「A5403CA」

FMラジオを体験できる「A5503SA」 「A5502K」はケース内の展示だった

メモリースティックDuo内の動画を再生できる「A5404S」 「A5404S」のメインメニュー。「A5402S」からフォントが変更されている

「INFOBAR」も展示 三洋製地上デジタル放送対応端末。メニューなどは、まだ決定段階のものではないという

VPN接続を実現するBREWアプリ

VPN接続が可能になるBREWアプリの概要
 今回のKDDIブースは、端末だけではなく各種サービスも豊富に用意されている。参考出展として披露されていたEZアプリ(BREW)は、VPN接続を可能にするというもの。VPN(Virtual Private Network、仮想専用線)は、クライアントマシンからファイアウォール内のイントラネットへセキュアな環境下での接続を実現するものだが、現在はパソコンでの利用が一般的だ。

 デモでは、実際にBREW対応端末から指定されたIPアドレスに接続し、IDとパスワードを入力してアクセス。その後用意されたグループウェアを利用して、メールやスケジュールなどが確認できるようになっているほか、Telnetも利用できる。あくまでもVPN接続を行なうためのアプリとして展示されているが、グループウェア以外にもBREW版メールアプリなどと連携できるという。KDDIがネクストコムと協力して開発を進めているとのことで、法人向けを中心に展開するようだが、担当者によれば、技術的には商用化の目処がついているものの、実際のニーズを見極めたいとの意向もあって、まずは参考出品でのお披露目になったという。


アプリを立ち上げ、接続する この画面でアクセス先などを指定

Telnetも利用できるという

会話のように話し掛けても認識する音声ガイダンス

 音声認識エンジンの開発を進めることで、単語だけではなく、話し掛けるように声を発しても利用できる情報検索サービスが参考出品されている。これは、対話のようなスタイルで情報検索が可能になるというもの。

 実際に披露されているデモンストレーションでは、検索サービスに音声通話で接続した携帯電話から「新宿でラーメン屋を」と話しかければ、自動音声で「新宿では○○など7件の情報があります」といったレスポンスが体験できる。

 そのまま詳細な情報をテキストで表示させることも可能だが、「やっぱり池袋で」と話し掛ければ、「池袋のラーメン屋のお店を検索しました」と結果が返ってくるようになっており、必ずしも毎回全ての検索条件を指定する必要がない。音声認識の技術は、KDDI研究所で開発されたとのことで、幹線道路のすぐ横で試した場合でも音声の認識率は95%に達したという。今後も本格的な提供に向けて、開発が進められるようだ。


上が従来タイプの音声認識、下が新たなもの デモでは、スピーカーから音声ガイダンスを聞けるが、同じ内容が画面にも表示されていた

RFIDのデモも披露

RFIDを利用したトライアルの説明
 物流業界などで注目を集めるRFID(Radio Frequency IDentification、電波による識別技術)だが、KDDIは一般ユーザーを中心とした利用を想定しているようだ。9月には、銀座プランタンで携帯電話に無線ICタグを内蔵したストラップを付け、館内を巡りながらクイズを楽しむというトライアルが行なわれた。

 担当者は「これはRFIDを利用したサービスプラットフォームを構築する試みの1つ。ICタグ1つ1つに対応したコンテンツをサーバー経由で携帯電話にプッシュする形になる。旅行先でICタグをかざすと地域情報が得られるなどの利用法も考えられる。地味な実験と言われたこともあったが、KDDIにとっては大きな一歩だと考えている」とのこと。

 一般ユーザーでの普及を目指す背景には「物流業界には他社が既に進出している」という事情もあるとのことで、たとえばRFIDと1xEV-DOを組み合わせたシステムなどは考えられるものの、優先度は低いようだ。



URL
  KDDI
  http://www.kddi.com/
  CEATEC JAPAN 2003
  http://www.ceatec.com/

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(関口 聖)
2003/10/07 18:06

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