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【CEATEC JAPAN 2003】
ドコモ立川氏、「最大14Mbpsの3.5Gを2005年に実用化」

 10月7日に千葉県の幕張メッセで開幕したAV・通信機器の総合展示会「CEATEC JAPAN 2003」。初日のキーノートスピーチには、NTTドコモ代表取締役社長の立川敬二氏が登場し、「モバイルで実現するユビキタス・ネットワーク社会」と題した講演を行なった。

 立川氏の登場の前に、講演では「ドコモ2010年ビジョン」のイメージビデオが流された。内容は201X年に、小さい頃の仲良しグループがモバイル通信で連絡を取り合い、少年時代、生まれ故郷に埋めたタイムカプセルを掘り返すというものだ。


マルチメディア化、ユビキタス化、グローバル化

NTTドコモ代表取締役社長の立川 敬二氏

iモード契約者数の推移
 その後、登場した立川氏はまず、市場についてのデータを挙げ、「国内ではおよそ6割のシェアを取れている。日本では過当競争もなく、3社が順調に伸びる形で推移してきた。国内は8,000万を迎えたあたりで飽和する、と言われているが、果たして本当にそうだろうか。人間同士による携帯通信だけだと限界があるのかもしれないが、モバイルにはそれ以上の可能性がある」と切り出し、ユビキタスネットワークへの取り組みが重要だとの見解を示した。

 ドコモの経営戦略として、立川氏はまず、MAGIC(M=Mobile Multimedia、A=Anytime, Anywhere, Anyone、G=Global Mobility Suport、I=Integrated Wireless Solution、C=Custmized Personal Service)というスローガンを掲げた。これは、「モバイルは、ワイヤレスであって、パーソナルな使い方をするという特徴があり、それを活かす必要性」を表現したものだという。

 では、具体的にはどのような戦略を採るのか。立川氏は「音声から非音声へ、というマルチメディア化、動くモノすべてへというユビキタス化、国内で飽和したなら海外があるのではないか、ということでグローバル化、この3つが重要だ」と語る。これらはいずれも、これまで幾度にも渡って同氏が語ってきた未来像だ。

 マルチメディア化については特に、iモードの辿ってきた道のりをアピールするような形で、「iモードのトラフィックの内訳は、メールが15%、Webが85%だ。Webは人対機械の通信であり、人が通信をする先には、サーバーになんらかのもの(コンテンツ)がないと意味がない。従来の通信とは変わって、コンテンツプロバイダーといっしょにビジネスを始めることができた。これによってWin-Winの関係のビジネスモデルができあがったわけだ」と述べた。

 また、「非音声の通信はこれからどんどん増えるだろうと期待している。2002年では非音声は8割だった。私からすればようやくここまで来たかという感じだが、この数字でも世界の先端を行っている。我々の推定では、あと5年もすれば、非音声は70〜80%を占めると予測している」と語ったほか、「音声通話、メール、TV電話、これまでは人対人の通信が中心だった。ここから、人対機械、さらには機械対機械の通信へと推し進め、これを実現していくのが我々の使命だ」などともコメントしており、最終的には人が直接通信を行なうのではなく、車載器や家電など様々なモノが通信を行なう時代へと移り変わるとの考えを示した。


シェア図。改めて「iモードの功績が大きい」と立川氏 ドコモの戦略を1語で表した「MAGIC」

戦略の根幹となるマルチメディア化、ユビキタス化、グローバル化 人対人から、機械対機械の通信へと変えていく必要性があるという

最大14Mbpsの3.5Gは2005年に実用化

ロードマップ。3.5Gについてはまだ描かれていない
 次いで話題はFOMAに移った。立川氏はまず「グローバルサポートという意味でも、非音声通信の拡大という意味でも、我々は第3世代に行かなくてはいけない」と語り、3Gへの意気込みを見せた。

 また、「音声通信の技術開発は終わった」と宣言し、「高速広帯域通信で音声や動画をやりとりできる。第3世代でもまだ発展途上だと思う。第4世代、第5世代と10年ごとに入れ替わっていくだろう。すでに第4世代の実験も始めている」と述べた。

 さらには「HSDPAを採用した3.5世代を用意している。ピークで14Mbpsにしようと思っている。有線のブロードバンド化に移動通信でも合わせていこうという考えだ。昨年末に規格化が終わったので、2005年くらいまでに実用化できるだろう。平均スピードは2Mbpsくらいだ」とFOMA以降の展開についても具体的に言及した。

 FOMAの大きな特徴である国際ローミングについては、「他の国がなかなかついてこない。イギリスとイタリアが今年の3月にようやく始まった。今年、ある程度ヨーロッパで拡大し、2004年、2005年にはかなり国外でも使えるようになるのではないか」と予測している。

 一方、FOMAの契約者数については、「9月に100万を超えたが、この数字はある意味でクリティカルだと思う。100万を超えないとコンテンツプロバイダーが乗ってこないからだ。これからどんどん内容が充実してくるだろう」とFOMAが軌道に乗っていることをアピール。さらに、「最近、FOMAでつながらないところはほとんどないのではないか。ユーザーの要求の多い、ビルの中にもいっぱい基地局を作っている」などと語り、エリア面でも「これまでにないスピードで」展開していることを明らかにした。

 一方、端末については、「来年早々には、100g、100cc以下の端末を出す。テレビ電話は標準機能になる。今後についてだが、地上デジタルチューナーをくっつけたらどうか、などいろいろな話題があるが、すでに歩数計付きの端末も出しているように、いろいろな機能を複合化していきたい」とその方向性について語った。

 この後、立川氏はFOMAによるサービスについて、TV電話やTV会議システムをはじめとしたビジュアルコミュニケーション、音楽、映画予告編、ゲームなどの情報配信、ナビゲーションをはじめとする位置情報、遠隔監視サービスなど、具体的な事例を挙げながら解説し、「いろいろな分野と協力して、幅広いサービスを展開していく」と語り、これまでのiモードと同様の戦略をFOMAにおいても採っていくという方針を示した。

 最後に立川氏は、「あらゆるところで通信が使われるようになる。これがユビキタス社会だ。関係者はぜひがんばっていただきたいし、お使いになる方は、どんどんご利用いただきたい」と語り、講演を締めくくった。


iモード契約者数の推移 ロードマップ。3.5Gについてはまだ描かれていない

HSDPAを利用した3.5Gは最大14Mbpsだ 各分野の横のつながりがユビキタス化においては重要となる


URL
  CEATEC JAPAN 2003
  http://www.ceatec.com/
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/


(伊藤 大地)
2003/10/07 18:42

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