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【mobidec 2004】
KDDI高橋氏、着うた問題やBREW版Operaに言及

KDDI執行役員 コンテンツ・メディア本部長兼メディアビジネス部長の高橋 誠氏
 青山ダイヤモンドホールで、携帯電話関連のセミナーイベント「mobidec 2004」が開催されている。2日目となる27日、KDDIの執行役員 コンテンツ・メディア本部長兼メディアビジネス部長の高橋 誠氏が「KDDIのモバイルコンテンツ戦略2004」と題して講演を行なった。


高橋氏、レコード会社への公取立ち入りについてコメント

今夏発売の新WIN端末

着うたは引き続き好調
 高橋氏の講演は、今夏に投入された新WIN端末など、定額制サービスによるユーザーのコンテンツの利用動向の変化や、今後のKDDIのコンテンツの展開を語るものとなった。その中で、サービス開始当初から好調に推移している着うたサービスについて現在の状況を説明。先日、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで大手レコード会社10社に対し立ち入り調査を行なった件に触れ、「コメントする立場にない」としながらも「音楽は素晴らしいコンテンツ。これからもレコード会社とともにやっていきたい」とした。なお同氏は、今回の講演で何度か好調をキープする着うたへの期待を述べており、音楽業界と連携して引き続きサービスを提供していきたいとアピールしていた。

 次いで、他社に先駆けて注力してきたGPS機能については、「着うたは当初から伸びたが、GPSは伸び悩んだ」との見解を示し、この理由をEZナビゲーションのようなナビゲーションサービスや地図情報をサービスを提供するには、Javaアプリでは難しかった点を挙げた。しかし、こうした問題もBREWで解消され、さらに地磁気センサー(電子コンパス)が内蔵されたEZナビウォーク対応端末でさらに使い勝手がよくなったとした。高橋氏は、「EZナビウォークを一度使ってもらうと、我々がGPSにこだわってきた意味がわかる」とアピールした。

 他キャリアと比較して、GPSを使ったサービスでリードするauだが、高橋氏は「独占する気はない」とし、F505iGPSなどGPSケータイを提供するドコモとは、そのサービスに対する考え方が違うとした。auでは、ナビゲーションポータルなど、接続する入り口を増やしていき、メディアとしての価値を高めたい考えだ。また、「入り口がEZwebのトップページでなくてもいい」と述べた高橋氏は、パケット定額制によってこれまでの従量制通信料金とはサービスの方向性が異なる点を説明。「従量制では、キャリアは携帯電話をずっと使って欲しいと考えているが、通信料に縛られない定額制では雑誌を見ていたっていい。いろいろなメディアを使う中で携帯電話を使って欲しい」とした。

 同氏はEZアプリについても言及し、ドラゴンクエストなどの有名タイトルのBREWアプリ紹介。「コンテンツプロバイダー(CP)がBREWについてもやっと本気を出してくれるようになった」と述べた。KDDIでは現在、国内のCPが海外へ自社コンテンツを持ち出せるような仕組みを検討しているという。

 同社では、今夏に登場したWIN端末に合わせてFlashを使ったポータルサイトも提供している。Flashによるポータルサイトは、完成するまでに1年半かけたとしており、通信速度の速いWIN端末で、「フラストレーションなく使えるのではないか」とした。また、待受Flashなどについてはドコモの仕様に合わせたものになっており、CPがコンテンツを容易に作りやすい環境を整えたという。


EZナビウォークはQRコードと連携 FMラジオチューナー搭載モデルでは「NOW ON AIR」から着うたをダウンロードできる

EZアプリ(BREW) 「使うケータイ」から「メディアとしてのケータイ」へ

高橋氏「今年度末までにWIN端末を300万台売る」

ダブル定額の説明
 講演の中で再三に渡ってWIN端末をアピールした高橋氏だが、一方で「この半年間、WIN端末がめちゃくちゃ売れたとは思っていない」と語っており、今夏登場した3機種以前のWIN端末は「どこか言い訳しながら提供していた」とした。これまでのWIN端末は、定額制や高速通信というアピールポイントはあったものの、機能面では30万画素クラスのカメラであったり、EZナビウォークやBREWに対応していないなど、ハイエンドクラスの端末と比較すると見劣りする部分があった。また、月額4,410円という定額オプションの金額もハードルが高かったとした。

 そうした機能面での不足が今夏のWIN端末では補われており、高橋氏は「三洋の端末なんて全部入り。今年度末までにWIN端末を300万台売る」とした。

 またWIN端末に変更したユーザーの傾向についても説明し、定額制のユーザーは従量制のユーザーよりもトップページへのアクセス数が6〜7倍増えるという。この結果について同氏は自身の体験を語り、オフィスの移転を機会にカジュアルな服装で出社しても良いことになったため、これまで使っていたWIN端末のほかINFOBARも使うようになり、定額オプションに対応しないINFOBARでは、トップページからアクセスするのではなく、お気に入りなどに登録したサイトにしかアクセスしないと述べた。「WINではEZwebのトップページでも遊んでくれるようになる」という。


WINの利用傾向 定額制によるメリット

高橋氏、BREW版Operaに前向きな姿勢

 このほか、26日にノルウェーのOpera Softwareが発表したWebブラウザ「Opera」のBREW版についても言及した。高橋氏はフルブラウザ導入の可能性について「正直、ポジティブにとらえている」とコメントし、従来のEZwebのブラウザと共存できるとの見解を示した。待受画面や着うた、アプリのダウンロードなどの端末をカスタマイズできるコンテンツについては、従来通りEZwebからダウンロードし、Operaのブラウザについては、「携帯Webの表現力が上がると考えている」とした。ただし、導入については未定としており、「慎重に対応していきたい」と検討課題であることを付け加えた。


携帯電話は究極の暇つぶしツール

携帯電話がさまざまなもののトリガーに
 「定額制のWIN端末は究極の暇つぶしツール」(高橋氏)。そう語った同氏は、「携帯電話がメディアを語るには100年早いが」とした前置いて、携帯電話を「24時間持っているパーソナルツール」と表現。WIN向けのEZチャンネルついても語った。「着うたランキングのようなコンテンツを見たユーザーは、すぐ着うたをダウンロードしにいく」と説明し、EZチャンネルがコンテンツを利用するためのトリガーになっているとした。ただ、問題点も指摘しており、「朝起きるとコンテンツをダウンロードした知らせが入るが、これを昼頃に知らせるなど設定できてもおもしろいのではないか」と述べた。ユーザー動向について同氏は、「CPさんでもコンテンツを売りたいときにリコメンドをかける。ユーザーは誰かに勧められたいと思っている。リコメンドのプラットフォームや仕掛けがトリガーになる」としており、ユーザーにコンテンツ購入のアクションを起こさせるきっかけ作りが重要だとした。

 EZチャンネルではこのほか、これまで無料のコンテンツがいくつか用意されていたが、この数を減らしたという。これは、登録できるチャンネル数が3つと限られているため、そのほとんどを無料チャンネルに設定してしまうユーザーがいるためだという。

 1時間に満たない短い講演のため、後半は駆け足の展開となったが、高橋氏は電子書籍については、「まだまだこれから。今後おもしろくなってくる」とした。また、ショッピングサイトについては、料金回収代行というスタイルに欠点はあるが、「今後さらに力を入れていきたい」とした。同氏は最後に、講演を聴きに来た携帯業界関係者に対し、「意見をどんどん言って欲しい」と呼びかけ締めくくった。


電子書籍は今後の成長が期待される 今後注力していくショッピングサイト

mediba橋本氏「EZwebのメディアとしての価値を高める」

mediba代表取締役副社長の橋本浩典氏
 27日のセミナーでは、mediba(旧エイワンアドネット)の代表取締役副社長の橋本浩典氏も事業の説明を行なった。社名変更に伴ってこれまでのauの広告代理店業務に加えて、EZwebの編成・制作業務も開始した同社だが、今回のセミナーではその新業務の紹介が行なわれた。

 medibaでは、コンテンツの制作なども行なうことでEZwebの内容の充実を図り、EZwebのメディアとしての価値を高めることで、広告価値も高めていきたい考え。橋本氏は、「ドコモの中村社長は、これまで楽しいものを提供してきたが、これからは生活に役立つものを提供したいと言っていたが、携帯電話をメディアとして使わないのはもったいないと思う。我々はきちんと見れる適切な情報環境を作る。誰にでもわかりやすいコンテンツを提供し、ページビューを今の十倍以上にしたい」と抱負を述べた。


コンテンツの価値を高めて広告収入を得る KDDiのメディア戦略を推進 高い広告価値を創出


URL
  mobidec 2004
  http://www.seshop.com/event/mobidec/
  KDDI
  http://www.kddi.com/
  mediba
  http://www.mediba.jp/


(津田 啓夢)
2004/08/27 16:13

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