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【国際燃料電池展】
日立、携帯電話向けの燃料電池アダプターを展示

大盛況の国際燃料電池展

KDDIと共同開発している携帯電話用燃料電池アダプター
 1月19日~21日の3日間、東京ビッグサイトで燃料電池関連の展示会「国際燃料電池展」(FC EXPO 2005)が開催されている。展示会場では、日立が燃料電池を使った携帯電話の試作機を展示していた。

 日立のブースでは、同社がKDDIと共同研究を進める燃料電池を利用した携帯電話が展示されていた。W22Hにアダプターを装着し、燃料電池で携帯電話のリチウムイオンバッテリーに充電していく。同社では、携帯電話向けの地上デジタル放送がスタートする中で、今後バッテリーの高容量化がさらに求められることを見越して同製品の開発に着手していた。会場スタッフによれば、2004年3月にもサンプル品を提供する予定で、2007年頃の商用化を目指しているという。価格は未定。

 会場では、W22Hに文庫本よりひと回り小さいサイズのアダプターが装着されていた。アダプターには、圧縮されたメタノールが入った小型のカートリッジが搭載されており、アダプター側で電気に変換して充電する。現状で携帯電話を2時間程度充電できるという。

 駆動していたアダプターは、開発段階ということもあってまだまだサイズ的には大きなものだったが、同時に紹介されていたモックアップはiPod程度のサイズ。日立では、今回のモックアップ程度までサイズダウンを図りたいとしており、携帯電話とともに持ち歩くことを想定しているという。また将来的には、カートリッジを携帯電話に内蔵することも考えられるとのこと。

 なお、商用化された場合のカートリッジの価格について、会場スタッフは「100円ライター程度を目指している」とした。コンビニエンスストアなどで手軽購入できるようにしたいという。しかし、燃料電池のカートリッジは、開発を進めるメーカーごとに仕様が異なっているのが現状だ。カートリッジを同じ形状にしても、注入されているメタノールなどの液体にかけられる圧力が各社異なるために汎用性はないとのこと。

 このほか、2005年3月より開催予定の国際博覧会「2005年日本国際博覧会」(愛知万博、愛・地球博)のパビリオンで導入される燃料電池を利用した情報端末も展示されていた。パビリオン内の特定の場所に端末を近づけるとさまざまなデータが取得できるというもの。首から提げて利用することが想定されており、今回は実機に近いものを展示しているとのこと。手にしてみると意外に重量があるため、ブースでは来場者から「もっと軽くはならないのか」との意見も出ていた。日立では、愛知万博での反応を見て、こうした情報端末の商用化も検討するという。


アダプターから燃料の残量が確認できる カートリッジはアダプターの上部から差し込む

アダプターの背面には吸排気口 排気口部分は設置面と近いせいか結露していた

燃料電池カートリッジ。携帯電話向けのものはもう少し小型化したいという こちらはより小型化されたモックアップ

愛知万博で導入される情報端末 赤い部分には日立が開発したの無線ICチップ「μチップ」が搭載されている


URL
  国際燃料電池展
  http://www.fcexpo.jp/jp/
  日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/


(津田 啓夢)
2005/01/21 14:40

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