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【第8回 組込みシステム開発技術展】
ACCESSがNetFront新バージョンなどを披露

 東京ビッグサイトでは、6月29日~7月1日にかけて「第8回 組込みシステム開発技術展」が開催されている。家電や業務用の組込システムなど、組込機器に関する装置やシステム、サービスなどが一同に展示・紹介されている。本誌では携帯電話関連の展示を中心にレポートする。


RSSなどに対応した「NetFront」新バージョンが明らかに

ACCESSのブース
 ACCESSのブースでは、組込機器向け向けブラウザ「NetFront」の最新バージョン「NetFront v3.3」の概要をパネルで展示している。RSS、ATOMに対応した機能が追加されるほか、フレーム対応のWebサイトを画面に合わせて最適に表示する「Smart Frame Operation」を搭載。「Adobe Reader LE」もサポート可能としている。

 v3.3は、ソニー・エリクソン製の欧州向け端末に搭載され、市場に投入されたばかりとのこと。なお、NTTドコモの「N901iS」に搭載されたフルブラウザ「NetFront」には、v3.3に先駆けて「Smart Frame Operation」などが追加搭載されているという。

 このほか、BREW上で動作する「NetFront」の展示も行なわれている。端末はT-Mobile向けのサムスン製端末で、パソコン向けWebサイトを表示するデモが行なわていた。


NetFront v3.3の概要 VGAモニタを利用した「Smart Frame Operation」のデモ

同社製ブラウザなどを搭載する各国の端末を展示 サムスンの端末にはBREW版「NetFront」

小型の認証LSIで模造バッテリーを高度に検知

NECエレクトロニクスのブース
 NECエレクトロニクスのブースでは、28日に発表された「バッテリ認証ソリューション」を展示している。携帯電話やデジタルカメラの模造バッテリーを高度に検知するというもので、従来のマイコンと比較して、実装面積で約7分の1と小型化を実現した認証LSI「UNI-S」が特徴。大きさは2mm角で、現在の一般的な携帯電話のバッテリにも搭載可能なサイズとなっている。

 認証LSIを本体とバッテリーの両方に搭載する方式や、バッテリーだけに認証LSIを搭載し本体側はソフトウェアで対応する方式などを提案。両方に搭載した場合は堅牢な認証システムが構築でき、バッテリー側だけに搭載した場合は認証LSIが1個で済む分コストを抑えられるといったメリットがあるという。2005年末の出荷を予定している。


バッテリ認証ソリューションの概要 携帯電話用バッテリーの基板にも搭載可能なサイズ

MP3再生機能を搭載した表示コントローラLSI

セイコーエプソンのブース
 セイコーエプソンのブースでは、主にアジア圏のローエンドGSM端末をターゲットに開発したというMP3再生対応の表示コントローラLSIを展示している。高性能なCPUを搭載しない端末でもMP3形式のファイルが再生できるよう、同社がこれまでも手がけてきた表示コントローラLSIにMP3デコーダ機能を搭載している。

 SDカードに記録されたMP3ファイルをCPUに大きな負荷をかけることなく再生できるほか、内蔵メモリなどに記録された音楽ファイルの再生にも対応できる。今後はMP3以外の形式にも対応を予定するとのこと。量産開始は2005年夏頃を予定する。


MP3デコーダ内蔵LCDCの概要 基板中央やや右上にある銀色のチップが新開発のチップ。基板右下にはSDカードが挿入されている

今後拡大が予想されるBREW向けGUI開発を支援「anyWarp for BREW」

 日立ソフトウェアエンジニアリングのブースでは、BREWのGUI開発支援ツール「anyWarp for BREW」を展示している。BREW 3.1のUI Toolkitに対応し、GUI上で画面レイアウトや画面遷移を編集した後、BREWソースを生成可能。「プロトタイピング手法により、早く、品質の高い」(同社 第2開発本部の福田氏)開発が可能になるという。


anyWarp for BREWについて 開発画面

高解像度の地図やグラビアを限界まで拡大できる「eXaScope」

 このほか東京ビッグサイトでは、「第14回 ソフトウエア開発環境展」も同時開催されている。

 KSKのブースでは、高画質画像配信ソリューション「eXaScope」を展示している。サーバーに保存された高解像度画像を自由に拡大・縮小しながら閲覧できるというもので、地図サイトやグラビア画像などの用途を見込む。閲覧はアプリやWebサイト経由で可能で、iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!の全機種に対応を予定する。アプリは当初900iシリーズ向けに提供される予定。

 画像は10,000×10,000ドットといった高解像度なものまで対応し、拡大や縮小が自由に行なえる。画像自体はサーバーに保存されているため、拡大や縮小の度に通信を行なうが、WIN端末やFOMA端末では比較的スムーズに閲覧可能だった。


900iシリーズ用アプリを用いて画像を閲覧 サーバーにある高解像度の画像を端末からの要求に合わせて拡大表示。写真の状態よりさらに拡大も可能

東京駅周辺の地図 サーバーにあるオリジナル画像次第だが、この地図では文字が読める程度まで拡大できた


URL
  第8回 組込みシステム開発技術展
  http://www.esec.jp/
  第14回 ソフトウエア開発環境展
  http://www.sodec.jp/
  ACCESS
  http://www.access.co.jp/
  NECエレクトロニクス
  http://www.necel.com/index_j.html
  セイコーエプソン
  http://www.epson.co.jp/
  日立ソフトウェアエンジニアリング
  http://www.hitachi-sk.co.jp/
  KSK
  http://www.flexfirm.co.jp/

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(太田 亮三)
2005/06/29 18:02

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