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【WIRELESS JAPAN 2005】
KDDI要海氏がウルトラ3G構想を解説、WiMAXの可能性にも言及

KDDI au技術本部 ワイヤレスブロードバンド開発部の要海 敏和氏
 15日のコンファレンスにKDDI au技術本部 ワイヤレスブロードバンド開発部の要海 敏和氏が登壇し、同社の次世代ネットワークについて講演を行なった。6月に同社から発表された「1xEV-DO Rev.A」や、次世代サービス「ウルトラ3G構想」の技術的な内容が中心に解説されたほか、ウルトラ3G構想で連携可能という無線LAN技術についても多くの時間が割かれた。

 同氏は最初に、携帯電話市場に触れ、「1995年以降、携帯市場は右肩上がりで伸びてきた。今後は法人や車などの市場でさらに伸びるだろう」と今後の動向を予測。一方、auの携帯電話については3Gへの移行が「シームレスといっても過言ではない、というほど順調に進んだ」と述べ、現在は「92%の加入者が3G携帯電話に移行している」とした。また、2005年度末のWIN端末の契約数を766万契約とする目標値も掲げた。


EV-DOの機能拡張。Rev.AまでにBCMCSを展開する予定
 同社の3G戦略、とりわけWINサービスを支えるネットワークであるCDMA2000 1xEV-DOについては、従来より展開してきたcdmaOne、CDMA2000 1xとのバックワードコンパチビリティを確保することで「ユーザーはどのシステムの上で動いているかを意識しなくてもいいシームレスなものになっている」と述べ、今後の戦略にも同様の仕組みが重要であることを示唆した。

 同社では、現在提供している1xEV-DOをRev.0と呼んでいる。6月の発表ではRev.0を発展させ、上り速度の強化、QoS対応によるパケット優先制御、IPテレビ電話などを含むリアルタイム双方向通信などが可能になる「1xEV-DO Rev.A」が明らかにされているが、同氏はRev.Aの前に「BCMCS」(Broadcast Multicast Service)と呼ばれる同報配信に適したサービスを検討していることを明らかにした。

 BCMCSは、同報・配信型のサービスに適したサービスとして導入が予定されているとし、IPテレビ電話やVoIPなどの双方向のマルチメディアサービスはRev.Aでしか利用できないものの、ビット単価の低減は図れるという。特徴として1つの基地局にBroadcastチャネルとユニキャストチャネルが混在できることを挙げ、同報モードではストリーミングにより放送のような配信が可能になるという。BCMCSのストリーミングでは、電波状態が悪い環境でも、データの中で重要なパケットを優先的に届け、最低限の画質などを確保する機能にも対応する。また、BCMCSについては基地局設備の追加、変更は不要という。

 また、2006年度中にサービス開始予定という1xEV-DO Rev.Aについては、すでに明らかにされている内容として上り速度の向上、下りのQoS制御などを挙げ、リアルタイム性が要求されるVoIP、IPテレビ電話などのサービスに適しているとした。


BCMCSとRev.Aの比較 同報配信が特徴のBCMCS

IMT-2000を含む統合発展型をBeyond 3Gと位置づける
 3G以降のBeyond 3G(第4世代)サービスについては、同氏は「3Gを含む統合発展型ネットワークと考えている」との考えを明らかにした。周波数帯などは「少し不透明」な段階としながら、商用サービスまでに10年以上を要した3Gを引き合いに出し、周波数帯の確保や将来ビジョンを描くとともに早期から研究開発を促す必要があるとした。

 同社のBeyond 3Gサービスの中心となるウルトラ3Gに含まれるものとして、同氏はcdma2000 Evolutionを挙げ、「Rev.Aを発展させたもので、NxEV-DO、次にOFDMやMIMOなどの技術を適用する。今後作業を加速していく」とした。3GPP2で具体的な仕様の策定に着手することが決定しているとし、最大通信速度を下り100M〜1Gbps、上り50Mbps以上を目標としていると説明。現行システムとの互換性維持も要件に含まれている。また同時に、ウルトラ3Gと連携できるとする無線LAN技術、IEEE802.16e(WiMAX)、固定通信系の802.11n、1Gbps超のFTTHなどもウルトラ3Gに重要であるとし、同氏はこれらのさまざまな無線・固定アクセスを相互に連携させ、統合されたサービスを提供できるのがウルトラ3Gの世界とした。

 ウルトラ3GのひとつとなるNxEV-DOについては、「NxEV-DOは1xEV-DOを束ねたもの。3つ束ねたものは3xEV-DO。EV-DOは脈々と発展させていく」と述べ、今後も着実に発展させていく考えを明らかにした。


ウルトラ3Gでは無線、固定系も連携 システム進化のロードマップ

 また、ウルトラ3Gの一翼を担う無線LANアクセス、固定網からのアクセスについても言及。同氏は「KDDIの考えるワイヤレスブロードバンド」として「携帯電話では、もっと低価格で、いつでも繋がっている、というニーズがあると認識している。また、固定系はコードレス化するともっと便利になる」と述べ、「これらのいいところを合わせたところにワイヤレスブロードバンドがある。おおむね、5年以内で、常時接続で、安価なものが望まれているのでは、と考えている」とし、IEEE系技術の連携もウルトラ3Gには重要であるとした。

 ワイヤレスブロードバンドでは、同氏はWiMAXの現状や可能性に言及。豊富に用意されたオプションにより各社でのコンパチビリティが難しくなっていること、それらの問題を解決し、WiMAXの実装仕様を策定するためにWiMAXフォーラムが設立され、「KDDIもハンドオフの仕様などで策定に寄与していく」ことが明らかにされた。また、大阪で行なわれたWiMAXの実験についても触れ、順調に開発を進めていることをアピールした。


 同氏は最後に、Beyond 3Gでは既存ネットワークとの統合やIP化が重要になるとし、「2007年度までにKDDIの固定網をIP化する。その上にauのネットワークを統合していく。今の3Gを拡張する形でウルトラ3Gに移行し、固定、無線、モバイルが連携したネットワークを構築していく」述べ、同社の次世代ネットワークの方向性を示した。


ウルトラ3GではWiMAXなどを含むブロードバンド環境と携帯ネットワークがシームレスに繋がるとした さまざまな通信方式の連携によるユビキタスネットワーク


URL
  KDDI
  http://www.kddi.com/

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(太田 亮三)
2005/07/15 20:11

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