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【MCF定例セミナー】
KDDI竹之内氏、定額制で拡大するコンテンツビジネスを解説

KDDI コンテンツ・メディア事業本部 コンテンツ推進部長の竹之内剛氏
 携帯電話コンテンツ関連の業界団体「モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)」による定例セミナー会場にて26日、「定額料金により進化するコンテンツプラットフォーム」と題した講演が行なわれた。講師はKDDI コンテンツ・メディア事業本部 コンテンツ推進部長の竹之内剛氏。コンテンツ販売をパケット定額制で牽引する、auのビジネススキームについて解説した。

 竹之内氏はまず、パケット定額サービス「ダブル定額」「ダブル定額ライト」の利用状況について解説。「CDMA 1X WIN利用者のうち、約85%のユーザーがいずれかの定額オプションを契約している」と話し、定額サービスのユーザー浸透度の高さを指摘した。

 また最近は、CDMA 2000 1X向けに「ガク割」を提供しているにも関わらず、若年層のWIN利用者が増加。10代の利用者がWIN全体の契約者数のうち19%を占めるとし、ダブル定額の貢献度を大いに評価した。

 コンテンツの売り上げをジャンル別に見ると、「着うた」「着ムービー」といったリッチコンテンツがトップの人気を誇るという。着メロに関しては横ばいもしくは右肩下がり傾向が続いており、堅調に推移するゲームアプリに売上面で今後追い抜かれる可能性も出てきたと竹之内氏は分析する。

 ダブル定額の導入効果は有料コンテンツへのアクセス数という点でも顕著だ。竹之内氏によれば、従来と比較して約3倍ものアクセスを集める状況にあるという。「定額制はリッチコンテンツの利用増だけでなく、小容量のデータを頻繁にやりとりする物販・オークション系のサイトにも活性効果がある」と、コンテンツ形態が広がりを見せつつある点を強調した。

 EZアプリ(BREW)も定額制で追い風を受けているサービスの1つ。「2004年7月にBREW対応WIN端末がリリースされたことで、大容量ゲームや通信対戦アプリが提供され始めた。これが1つの契機となり、BREW対応機への買い替えが進んだ」(竹之内氏)。


年齢層別で見る1X WIN契約者 定額制でアプリや着うたなどのコンテンツが人気に

電子書籍は、女性ユーザーの比率が高いという
 一方、特徴的な利用者傾向を示しているのは、電子書籍サービスだ。最大の特徴は、全利用者に占める20代女性の多さで、竹ノ内氏は「コンテンツ販売で女性の利用者数が男性を上回るケースはなかった」と説明。異例のコンテンツであることを明かした。また電子書籍が紙の書籍へ与える影響も今のところ少ないという。「若年層は本をもともと買わないが、電子書籍は買う。高齢者はその逆だ」と話し、市場の棲み分けができあがっていると分析した。

 また竹之内氏が「個人的な考えだが」と前置きした上で、将来的な展望として語ったのは、動画配信サービス「EZチャンネル」のPodcatingへの応用だ。もともとは夜間を利用して最大6分程度の動画を端末へ蓄積させるサービスだが、音声のみを配信させることも十分可能だ。「現在、動画に付随させている音声データの圧縮比には余裕がある」と竹ノ内氏は説明しており、30分程度の音声番組の配信が実現できそうだという。

 今後は、EZwebと連動したパソコン向けポータル「DUOGATE」や、ブログサービス「DUOBLOG」などのように、携帯電話を入り口としたパソコン向けサービスも充実させていきたいと竹ノ内氏は語っている。



URL
  MCF
  http://www.mcf.to/
  KDDI
  http://www.kddi.com/


(森田秀一)
2005/08/26 22:26

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