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夏野氏はまず、NTTドコモが6年前にiモードを立ち上げ、現在では日本で4,500万人のユーザーがiモードを利用してインターネットに接続していることを紹介した。iモードは大きな成功を収めているが、同氏は自分を「挑戦者」とし、「世界で最も進んだ市場」である日本で、さらに次のステップに挑戦する必要があるとした。 続いて同氏は、日本で展開している最新のサービスを紹介した。大容量のJavaアプリや100KBまで対応したFlashを紹介し、Eメールでは1人あたり1日平均4.25通とiモードユーザーが積極的にメールを利用している状況を数字で示し、グラフィカルなHTMLメール（デコメール）への対応も紹介した。ビデオ機能では着信ムービーに対応している点や、テレビ電話も多くのユーザーが利用していることをアピールしたほか、「アバター・ファンクション」と呼んでキャラ電のサービスにも触れた。 さらに同氏は、3Dグラフィック機能や電子番組表、PDFビューワーの搭載など、最新の機能やサービスが既に市場に投入されていることをアピールした。 3年前よりiモードを海外展開している点にも触れ、シンガポールでは講演当日の18日にiモードサービスが開始されたことを明らかにした。 iモードの収入については、ARPUが減少する中でもiモードの割合が増えているデータを示し、パケット収入が伸びている現状を示した。同氏は基地局など基盤を大幅に変更して1999年にサービスを開始したiモードをITのインフラになったと位置づけ、サービス開始から5年で大きなパラダイムシフトが起こったとした。そしてさらに、パケット定額制などで新たな収入源の確保する必要性からもう一度大きな変革を起こす必要があるとし、「ライフスタイル・インフラ」として「ウォレット・フォン」（おサイフケータイ）を挙げた。 香港では、地下鉄やバス、フェリーなどで利用できる非接触IC内蔵のプリペイドカード「オクトパスカード」が広く利用されているが、同氏はおサイフケータイを「オクトパスカードのようなもの」と紹介し、さらに「5～6枚のクレジットカードを持っているかもしれないが、これも携帯に入る」としてクレジットカード機能も今後搭載されることを紹介した。また同時に、おサイフケータイでは紛失時の遠隔ロックができることなど、セキュリティ面にも配慮がされているとした。 同氏は最後に、iモードが世界中で拡大しつつあるとアピール。iモードがユーザーに楽しさと利便性を提供し、ユーザーとコンテンツプロバイダーの双方がよい関係を築けるとして講演を終えた。
■ ＵＲＬ NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 香港でアジア最大級の3Gイベント （太田 亮三） 2005/11/18 15:10 | ||||||||||||||
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