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【Internet Week 2005】
Internet Week 2005開幕、本誌でおなじみの法林氏も登場

左から法林 岳之氏、湯野 康隆、砂原 秀樹氏

モデレータを務めた法林 浩之氏
 12月6日、7日の2日間、神奈川のパシフィコ横浜にて、JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)主催によるフォーラムイベント「Internet Week 2005」が開催されている。初日の6日には、「モバイルUpdate」と題して、携帯電話業界のトレンドについてディスカッションが行なわれた。パネラーは本誌連載でもおなじみの法林 岳之氏、奈良先端大学の砂原 秀樹氏、本誌デスクの湯野 康隆の3名。日本UNIXユーザー会の法林 浩之氏がモデレータを務めた。

 法林 岳之氏は現在の日本の携帯電話市場について、端末、機能、サービスなどの面からトレンドを分析。端末事情について、「サブディスプレイの有無はメーカーも悩んでいるのでは」「今、旬なのは音楽再生機能。来年は標準機能となって、打倒iPodを目指すメーカーさんの鼻息は荒い」などとコメントした。また、サービスについても「FeliCaロック機能が付いたが、おサイフケータイの課題は未だセキュリティ」「当初はコンテンツプロバイダはフルブラウザを嫌っていたが、今は新しいビジネスモデルを模索する動きも出てきている」「プッシュトークの1プッシュ5円はやや高い」といった意見が飛び出した。

 今後の見通しとして、来年に控えた番号ポータビリティ(MNP)と、BBモバイル、イー・モバイル、アイピーモバイルの新規参入についてもコメント。前者に関しては、「手数料が高いと難しいだろう。実際の手順などがまだわからないが、欧州の場合では番号の移行に数週間かかる、ということもあった。こういう風にならないよう準備して欲しい。すでにMNPにむけて、ドコモの家族割引の強化やボーダフォンのLOVE定額の導入など、囲い込みは始まっている」と語った。

 後者については「ドコモがFOMAにかけた時間を考えると、実際の勝負になるのは2008年、2009年頃だろう。基地局を建てるのは時間がかかる。データ通信がメインのアイピーモバイルは法人にはある程度うけるのでは」などとコメントした。

 最後に今後の業界の課題として法林 岳之氏は、パソコンユーザーの利便性を排除しない形での迷惑メール対策や、絵文字の互換性が未だはかられていないこと、高機能化したにもかかわらず、まだ中高年層へのアプローチが足りないことなどを問題提起し、プレゼンテーションを終えた。

 その後プレゼンテーションを行なった奈良先端大の砂原氏は「私のカバンは10kg。ノートPC、Pocket PC、ケータイ2台、デジカメ、充電器、iPod、Bluetoothヘッドセット……」とその荷物の重さから話を切り出し、mova D2やcdmaOne 305Sなど同氏のモバイル遍歴を披露し、3氏のディスカッションへと移った。


 会場からW-ZERO3のようなフルキーボード搭載スマートフォン市場の将来性について質問がでると、法林 岳之氏は「ケータイも9,000万台時代になるとセグメント分けが必要になってくる。スマートフォンはパソコンと既存の携帯電話との間に、きちんとした位置づけができるかが重要」とコメント。一方、本誌デスクの湯野は「今は、携帯電話のテンキーでメールを素早く打てても、パソコンのキーボードが苦手という若者も多い。ケータイの絵文字やキー入力自体、ひとつの文化を形成している。パソコンに慣れた世代とはまた違うことを理解する必要があるのでは」と語った。

 その後、セッションはフリートークのような形式になり、砂原氏が「通信と端末を切り離せるW-SIMは面白い」といったコメントや、法林 岳之氏の「これからは業界全体でユーザーにどうやってサービスを使ってもらうかを考える必要がある。まだ実際にできることが、ユーザーに伝わっていないことが多い」といったコメントが聞かれた。



URL
  Internet Week 2005
  http://internetweek.jp/


(伊藤 大地)
2005/12/06 20:20

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