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WIRELESS JAPAN 2000(7/17~7/19)
【WIRELESS JAPAN】J-フォン講演「ケータイこそウェアラブルコンピュータ」

J-フォン東京
技術本部副本部長 樋口氏
 ワイヤレス・コンファレンス2日目、J-フォン東京専務取締役 技術本部副本部長の樋口壽宏氏が「J-フォンの次世代サービス構想」をテーマに講演を行なった。

 樋口氏は、J-フォンが現在行なっているサービスなどについて解説したあと、今後のサービスや端末についての同社の方針について述べた。J-フォンでは、2001年12月にW-CDMA(DS-CDMA)方式を採用したIMT-2000のサービスを開始する予定だが、サービス開始当初から、SIM(ID)カードを搭載した端末を用意するという。ただし、当初は共通のSIMカードにはならず、端末に専用のSIMカードが付属して販売される形になるだろうとの見通しを示した。また伝送速度については、サービス開始当初は64kbps~384kbpsを予定しているとした。

 同氏は今後の携帯電話について、「財布と同様、いつでも必ず身に付けている携帯電話こそ、ウェアラブルコンピュータだ」として、BluetoothやJavaの搭載により、携帯電話がIDカード・電子財布・家電品のコントローラーなど、さまざまな用途に使われるようになると述べた。現在、携帯電話は内蔵メモリのみだが、Bluetooth対応、メモリカード、SIM(IC)カードなどにより、データの入出力が多様化していくだろうという。「Bluetoothの搭載については、W-CDMA機に限らず、PDCも含めて、可能なところから始めたい。この秋には試作品をお見せしたい」と述べ、PDC機についてもBluetooth対応を行なっていく方針を明らかにした。

 また、PDCで現在サービスしている9.6kbpsから28.8kbpsまで伝送速度を上げるとともに、J-フォンでは現在通信は回線交換のみ対応しているが、2001年のできるだけ早い時期にパケット通信サービスを提供したいと述べた。コンテンツサービスの面では、すでにサービスを開始しているJ-NAVIを紹介、位置情報サービスにも今後力を入れていくという。

 J-フォンは、ドコモがハーフレートを採用してから「つながる、しかも、いい音で」のキャッチフレーズで、とくに都市部でユーザー数を大きく伸ばし、ドコモがハイパートークを採用した現在も、ユーザー数は伸びつづけている。こうしたユーザー増への基地局ネットワークの強化について、同社では原則フルレートのネットワーク設計をしていること、ただし、つながらないことがあってはならないので、ハーフレートも搭載していると述べた。このため、現在の端末はフルレート、ハーフレート、エンハンストフルレートの3つのCODECを搭載。またアクセスの集中する新宿、渋谷、池袋などではすでに大きな基地局では対応できなため、小さな基地局(マイクロセル)を大量に設置しているという。樋口氏は、「もっとも大切なのはネットワークの品質」であるとして、講演をしめくくった。


J-スカイウェブでは、若年層向けに画像や音声などのコンテンツから提供を始めたが、今後はバンキングやコマースサービスに注力していく
携帯電話は、オフィス・家庭・外出先などあらゆるシーンで、さらに用途を広げていく


URL
  J-フォン東京のホームページ
  http://www.j-phone-tokyo.com/


(工藤 ひろえ)
2000/07/19 00:10

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