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【第5回 ケータイ国際フォーラム】
データカード端末などで注目を集めるウィルコムブース

 3月15日と16日の2日間、京都のパルスプラザにおいてケータイ関連の展示会「第5回 ケータイ国際フォーラム」が開催された。会場内のウィルコムのブースでは、ウィルコムの端末やウィルコムの回線を使ったサービスなどが展示されていた。

 先月登場したばかりのW-OAM対応のデータカード「AX520N」「AX420N」「AX420S」が従来のデータカードと通信速度を比較できるように展示されていた。W-OAMは基地局アンテナに近く、電波状態が良好なときにより高速な通信方式の「8PSK」に切り替わるというもの。サービスの仕組みや効果がわかりにくく、端末も2月23日に発売されたばかりとあって、来場者の注目度合いも高かった。W-OAM対応端末では、2x回線が64kbpsから102kbpsに、8x回線が256kbpsから408kbpsに向上する。とくに2x回線に関しては、従来1x向けだった「つなぎ放題」プランで利用できるようにサービスが改定されたため、W-OAM端末では従来の1x端末と同じ料金で3倍以上の速度を利用できるようになるという。


ノートパソコンでW-OAM対応データカードをデモンストレーション W-OAMに対応したデータカードとW-SIM対応のデータ端末「DD」

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ウィルコム回線を使った防犯システム「どこ・イルカ」と「イルカーナ」

どこ・イルカの端末。シールが同梱され、顔の表情は自由にデザインできる
 ウィルコム回線の通信機能と位置情報検索機能を利用した子ども向けの防犯システムの展示も行なわれていた。目を引くイルカ型端末を展示するユビキたスの「どこ・イルカ」は、3月15日にウェブサイトで内容が公表されたばかりのサービスということもあり来場者の注目を集めていた。

 どこ・イルカの端末には通話などの機能はなく、児童向け防犯用途に特化されている。端末にはボタンがひとつだけあり、それを押すことで登下校モードのON/OFFが行なえる。登下校モード中は5分ごとの行動履歴が自動計測され、サーバーに記録される。保護者などはその履歴を確認できるほか、現在の位置も確認できる。さらに登下校のON/OFF時にメールで通知する機能もある。登下校モードでない状態でも、外部からのリクエストに答えて位置情報の確認が可能。イルカの「しっぽ」にあたる部分には緊急通知用のピンスイッチがある。緊急時にピンスイッチにつけたストラップを引っ張ることで防犯ブザーを鳴らし保護者に通知メールを自動送信する機能もある。

 料金は端末価格が9,980円で、契約時の手数料が2,800円。利用料は年額14,800円で従量課金はされない。あとは通知される側の通信料金だけで何度でも利用が可能となっている。保護者側は一般的なケータイで地図表示などを利用できる。サービスは4月から開始される予定で、3月22日より同サービスのウェブサイトで申し込み受付を開始する。

 同様のサービスとしては加藤電機の「イルカーナ」があるが、どこ・イルカでは端末をあえて大きなイルカ型にしているという特徴がある。端末サイズ的にはそれなりに大きいが、それを持ち歩く児童が「見守られている」ということを周囲にアピールする効果を狙っているという。

 どこ・イルカとともに「イルカーナ」の展示も行なわれていた。イルカーナはW-SIMを利用した専用端末を利用した、どこ・イルカと同様のサービス。端末はどこ・イルカと対極の行くようなコンセプトを採用していて、サイズは35×58×14.4mm、重さ35gの小型デザイン。しかしボディデザインは安全面の観点から公表されていない。会場でもイルカーナ端末の専用ケースが展示されていたが、端末自体は展示されていなかった。

 イルカーナはすでにモニターサービスが行なわれていて、4月よりオンラインで申し込み受付を開始する。


どこ・イルカの位置検索結果。メールで通知される メール中のURLから地図を開く

どこ・イルカ端末のしっぽ部分はピンスイッチになっている。ネックストラップなど吊り下げるためのストラップ穴は口先部分にある イルカーナ端末専用のケース。ケースは公開されているが、端末自体は公開されていない


URL
  どこ・イルカ
  http://www.dokoiruka.jp/
  イルカーナ
  http://www.kato-denki.com/personalsecurity/irukana/index.html

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 このほか音声端末のWXシリーズやW-ZERO3も展示されていた。W-ZERO3は業務向けソリューションを中心とした展示だったが、来場者の注目度も高かった。


京セラ製のWX310KとWX300K、三洋製のWX310SA JRC製のWX310J

W-ZERO3の画面をパソコン用ディスプレイに映し出す「ConnectPort Display」 MILスペック(米軍の規格)対応の防水・防塵・耐衝撃性脳を持つケース「OtterBox 2600」


URL
  ConnectPort Display
  http://www.ibsjapan.com/ConnectportW-ZERO3.htm
  OtterBox
  http://www.otterbox.com/products/pda_cases/2600/

 変わったところでは、ウィルコムの基地局のアンテナの展示も行なわれていた。展示されていたのは通常用いられる、全方位をカバーする「PHS高度化対応アンテナ」と、高い指向性を持った板状の「高感度指向性アンテナ(平面型)」の2種類。ウィルコムでは地形や建物の形状にあわせ、こうしたアンテナを使い分けているという。さらに多数の基地局設置が必要なオフィスビルなどで利用されるナノセルシステム用の小型基地局も展示されていた。


何本もの棒状の垂直アンテナで恒星されれているのが「PHS高度化対応アンテナ」で、その奥の板状のものが「高感度指向性アンテナ(平面型)」 ナノセルの基地局。この小型基地局がナノセルサーバーに最大12局、有線で接続される


URL
  ウィルコム
  http://www.willcom-inc.com/
  ケータイ国際フォーラム
  http://itbazaar-kyoto.com/forum/

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(白根 雅彦)
2006/03/17 12:30

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