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【BREW 2006 Conference】
米国版MediaFLOの拠点となる本格的な放送局を初公開

NOC

 クアルコム本社からほど近い場所にNOCがある
 クアルコムが提唱する携帯電話向け放送サービスを実現する技術「MediaFLO」。31日(現地時間)には、米国版MediaFLOの中心的な施設となる「Network Operations Center(NOC)」が、報道関係者向けに初めて公開された。まさに放送局といった設備は、クアルコムがMeidaFLOに注力する姿勢を目に見える形で伝えるものとなった。

 MediaFLOは、クアルコムが商用化に向けて進めている携帯電話向けのコンテンツ課金型ブロードキャスティングソリューション。3G携帯電話のネットワークと放送波を組み合わせることで、携帯電話事業者は独自の放送サービスを展開できる。

 同社のビジネスは、これまで半導体の供給と技術パテントのライセンスが柱となっていたが、MediaFLOでは自らが放送事業者となり、携帯電話事業者へ配信システムを供給する。MediaFLOの世界展開を実現したい同社では、その第一歩として米国で700MHz帯を取得し、新会社「MediaFLO USA」を設立。2006年内にシステムが完成する予定となっている。なお、米国第2位の携帯電話事業者であるベライゾンは、MediaFLOの商用サービスを展開するとアナウンスしている。


Operations Center モニタリング
Operations Center
 さまざまな情報がモニタリングされている

トランスミッターの位置

 各地に点在するトランスミッターの位置。ハリケーンなど気象状況などもわかる
 今回披露されたNOCは、サンディエゴを拠点としたMediaFLOのネットワークを管理するオペレーションセンターだ。コンテンツホルダーの映像がこの施設に届けられ、MediaFLO向けに加工されて全米に配信される。これに関わるスタッフ数や設備投資額などは明らかにされていないが、本格的な放送設備が整った施設であることは窺える。我々がテレビ局として思い浮かべる放送設備と大きな違いはないだろう。

 5月15日に完成したばかりの施設とあって、NOC内ではようやく披露できたと語るスタッフもいた。今回見学したのは、中心となるOperations Center、ライブ中継など実現するLive Events Centerのほか、MediaFLO向けコンテンツを加工するポストプロダクト施設やデータセンターなど。

 Operations Centerでは、放送オペレーションだけでなく、ネットワークの状況をモニタリングしたり、携帯電話事業者の技術サポートなども行なう。また、4月に開催された展示会「CTIA Wireless 2006」では、MediaFLOの試作機を使って、野球中継を配信するデモンストレーションが行なわれたが、Live Events Centerでは、こうした生中継の映像をオペレーションする。


通知 ポストプロダクト
 設備に問題があると通知、即座に対応できる  ポストプロダクトの設備

最適化

 この設備で、映像と音声などがMediaFLO向けに最適化される
 ポストプロダクトの施設では、コンテンツホルダーから届いた映像コンテンツなどをMediaFLO向けに加工する。コンテンツはインターネットや衛星、メール便など複数のルートで寄せられるが、こうした映像をデジタル処理して、高画質な映像に加工、音声などの調整も行なわれる。

 ISPのサーバセンターのように、ラックに囲まれたデータセンターでは、MediaFLOのさまざまなデータが保管される。コンテンツ映像だけでなく、宣伝用のクリップや広告資産なども蓄積される。

 クアルコムでは、全米各地に点在するトランスミッターといったインフラを拡充し、年内のシステム完成を目指して展開する。なお日本では、ISDB-T方式の地上デジタル放送「ワンセグ」がサービスを開始しており、欧州ではDVB-H方式の地上デジタル放送が予定されている。各国でMediaFLOを展開したい同社では、ISDB-T/DVB-Hに対応したMediaFLO向けシングルチップモジュール「UBMソリューション」を発表。2007年にもサンプル出荷が開始される予定となっている。

 また日本では、商用化に向けてKDDIとのジョイントベンチャー「メディアフロージャパン企画」を設立しており、周波数の獲得に向けて動き出している状況だ。7月19日から、東京ビッグサイトにて通信系の総合展示会「WIRELESS JAPAN 2006」が開幕されるが、出展社リストの中には、クアルコムジャパンやKDDIの名前がある。展示内容については明らかにされていないが、国内の展示会でもMediaFLOへの取り組みが紹介されるものと見られる。


データセンター ラック
 こちらはデータセンター  ベライゾン向けの設備のみ稼働しているため、各ラックはわりと空いている

Live Events Center NOC
 Live Events Center  MediaFLOの中核施設となるNOC


URL
  BREW 2006 Conference(英文)
  http://brew.qualcomm.com/brew/brew_2006/

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(津田 啓夢)
2006/06/01 17:01

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